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第14話 狂戦士の愛玩動物
翌朝。 『白銀のたてがみ亭』のスイートルームにて。 俺は最高の目覚めを迎えた……はずだった。
「師匠! 大変です! 新聞に載ってます!」
朝からガルドが騒がしい。 ベッドに飛び込んできた(比喩)ガルドの手には、街で発行されている『バベル日報』が握られていた。
「ん……なんだよ、うるさいな」 「見てください! 昨日のオーク討伐の記事が一面トップです!」
俺は眠い目をこすりながら、新聞を覗き込んだ。 そこには、デカデカと見出しが躍っていた。
【Sランク冒険者ガルド、オーク・ジェネラルを一刀両断!】 【見えざる刃! 新必殺技『空斬(くうざん)』の脅威!】
「……よかったな、有名人で」 「よぐないです!!」
ガルドが泣きそうな顔をしている。
「これ、師匠の技じゃないですか! 俺、棒立ちしてただけですよ!? 詐欺です! 虚偽報告です! 俺は今すぐギルドに行って訂正を……」 「やめろバカ」
俺はガルドの口をクロワッサンで塞いだ。
「むぐっ!?」 「いいか、これでいいんだ。お前が強ければ強いほど、俺の『か弱さ』が際立つ。俺の平和なニート生活を守るための防波堤になれ」 「師匠……! 俺をそこまで信頼して……! わかりました、この汚名(名声)、甘んじて受け入れましょう!」
ガルドがクロワッサンを噛み締めながら、悲壮な決意を固めている。 単純な奴で助かる。
「で、続きがあるんだろ?」 「あ、はい。実は記事の後半に、師匠のことも書かれていまして」
ガルドが申し訳なさそうに新聞の下の方を指差した。 そこには、小さな囲み記事があった。
【狂戦士の癒やし? 謎の美少女パートナー】 殺伐とした戦場に咲く一輪の花。ガルド氏が連れているFランクの少女は、彼の精神安定剤(マスコット)ではないかと噂されている。オークの死体の横で銅貨を握りしめる姿は、多くの冒険者の涙を誘った。「ガルドの愛玩動物(ペット)」、「戦場の妖精(ニート)」などの愛称で呼ばれ始めているようだ。
「…………」
俺は新聞を置いた。
「最高だ」
「最高なんですか!?」
ガルドが驚愕している。
「『愛玩動物(ペット)』ですよ!? 師匠に対してなんと無礼な! 俺が新聞社を焼き払ってきましょうか!」 「ステイ。褒め言葉だ」
俺はニヤリと笑った。 「ペット」。なんと甘美な響きだろうか。 飼い主(ガルド)に守られ、餌をもらい、ただ愛でられるだけの存在。 それこそが俺の目指す「究極のヒモ生活」の到達点ではないか!
「誰も俺の戦力なんて期待してない。俺はただ、可愛く座っていればいい。……勝ったな」 「師匠の器がデカすぎて、俺には底が見えねぇ……」
ガルドが戦慄している。 よし、これで世間の認識は固まった。 俺は気分良くベッドから降りた。
「ガルド、出かけるぞ」 「どちらへ? またクエストですか?」 「違う。おやつだ」
俺は窓の外、街の大通りを指差した。
「昨日、ギルドからの帰りに見かけたんだ。行列のできるクレープ屋を。今日はあれを食べる」 「クレープ……! 承知しました! 店ごと買い占めましょう!」 「一個でいいよ」
◇
街へ出ると、視線が変わっていた。 昨日までは「不審者を見る目」だったのが、今日は「あ、新聞の子だ」「かわいいねぇ」という温かい目に変わっている。 ガルドに対しては「よっ、英雄!」「空斬見せてくれ!」という尊敬の眼差しだ。
完璧だ。 俺たちは悠々と大通りを歩き、目的のクレープ屋を目指した。
しかし。 人気店だけあって、長蛇の列ができていた。 ざっと五十人は並んでいる。
「む……並ぶのか」 「俺が全員蹴散らしてきましょうか?」 「やめろ。並ぶのも娯楽のうちだ」
俺たちは列の最後尾に並んだ。 だが、ここで問題が発生した。
「あ、ガルドさんだ!」 「ガルドさーん! サインくださーい!」 「握手してくれー!」
冒険者や街の住人たちが、ガルドを見つけて殺到してきたのだ。 あっという間に人だかりができる。 Sランク冒険者は、この世界ではアイドル並みの人気があるのだ。
「ええい、鬱陶(うっとう)しい! 俺は今、お嬢様の護衛中だ!」 「まあまあ、いいじゃないか。ファンサービスしてやれよ」
俺はガルドの背中を押した。 こいつがチヤホヤされている間に、俺は平和にクレープを楽しみたい。
「し、しかし……」 「行ってこい。俺はここで待ってるから」 「ぐぬぬ……わかりました! すぐに戻ります!」
ガルドはファンの波に飲まれていった。 よし、邪魔者(ボディーガード)がいなくなった。 俺は一人、列に並び続けた。
十分後。 ようやく俺の番が回ってきた。
「いらっしゃい、お嬢ちゃん。何にする?」 「『天使のふわふわスペシャル』ください! 生クリーム増量で!」 「はいよ!」
手渡されたのは、俺の顔くらいある巨大なクレープだった。 イチゴ、バナナ、チョコソース、そして山盛りのホイップクリーム。 カロリーの爆弾だ。
「いっただっきまーす!」
俺はクレープにかぶりついた。 甘い! 美味い! 脳がとろけるような糖分の暴力。 これだ。前世の勇者時代、泥のような携行食ばかり食っていた俺へのご褒美だ。
俺は幸せを噛み締めながら、人混みを避けて路地裏の方へ歩いた。 ガルドはまだファンに囲まれている。 戻ってくるまで、静かな場所でゆっくり食べよう。
そう思って、一本裏の通りに入った時だった。
「よう、お嬢ちゃん」 「一人かい?」
前方から、柄の悪そうな男たちが三人、立ちはだかった。 どこにでもいるチンピラだ。 だが、彼らの目は俺の持っている財布……ではなく、俺自身に向けられていた。
「あんた、ガルドの連れだろ?」 「新聞で見たぜ。ガルドの『愛玩動物』だってな」 「へっへっへ……ガルドには恨みがあってな。その大事なペットを攫(さら)えば、あいつも泣きっ面を拝めるって寸法よ」
……なるほど。 有名税というやつか。 ガルドに恨みを持つ連中が、俺を弱点だと思って狙ってきたわけだ。
俺はクレープを食べる手を止めず、モグモグと咀嚼(そしゃく)した。 そして、飲み込んでから一言。
「今、食べてる途中なんだけど」
男たちの眉間がピクリと動いた。 俺の至福のスイーツタイムを邪魔する罪。 それは万死に値する。
俺はクレープを持ったまま、冷ややかな目(中身おっさん)で彼らを見上げた。
「師匠! 大変です! 新聞に載ってます!」
朝からガルドが騒がしい。 ベッドに飛び込んできた(比喩)ガルドの手には、街で発行されている『バベル日報』が握られていた。
「ん……なんだよ、うるさいな」 「見てください! 昨日のオーク討伐の記事が一面トップです!」
俺は眠い目をこすりながら、新聞を覗き込んだ。 そこには、デカデカと見出しが躍っていた。
【Sランク冒険者ガルド、オーク・ジェネラルを一刀両断!】 【見えざる刃! 新必殺技『空斬(くうざん)』の脅威!】
「……よかったな、有名人で」 「よぐないです!!」
ガルドが泣きそうな顔をしている。
「これ、師匠の技じゃないですか! 俺、棒立ちしてただけですよ!? 詐欺です! 虚偽報告です! 俺は今すぐギルドに行って訂正を……」 「やめろバカ」
俺はガルドの口をクロワッサンで塞いだ。
「むぐっ!?」 「いいか、これでいいんだ。お前が強ければ強いほど、俺の『か弱さ』が際立つ。俺の平和なニート生活を守るための防波堤になれ」 「師匠……! 俺をそこまで信頼して……! わかりました、この汚名(名声)、甘んじて受け入れましょう!」
ガルドがクロワッサンを噛み締めながら、悲壮な決意を固めている。 単純な奴で助かる。
「で、続きがあるんだろ?」 「あ、はい。実は記事の後半に、師匠のことも書かれていまして」
ガルドが申し訳なさそうに新聞の下の方を指差した。 そこには、小さな囲み記事があった。
【狂戦士の癒やし? 謎の美少女パートナー】 殺伐とした戦場に咲く一輪の花。ガルド氏が連れているFランクの少女は、彼の精神安定剤(マスコット)ではないかと噂されている。オークの死体の横で銅貨を握りしめる姿は、多くの冒険者の涙を誘った。「ガルドの愛玩動物(ペット)」、「戦場の妖精(ニート)」などの愛称で呼ばれ始めているようだ。
「…………」
俺は新聞を置いた。
「最高だ」
「最高なんですか!?」
ガルドが驚愕している。
「『愛玩動物(ペット)』ですよ!? 師匠に対してなんと無礼な! 俺が新聞社を焼き払ってきましょうか!」 「ステイ。褒め言葉だ」
俺はニヤリと笑った。 「ペット」。なんと甘美な響きだろうか。 飼い主(ガルド)に守られ、餌をもらい、ただ愛でられるだけの存在。 それこそが俺の目指す「究極のヒモ生活」の到達点ではないか!
「誰も俺の戦力なんて期待してない。俺はただ、可愛く座っていればいい。……勝ったな」 「師匠の器がデカすぎて、俺には底が見えねぇ……」
ガルドが戦慄している。 よし、これで世間の認識は固まった。 俺は気分良くベッドから降りた。
「ガルド、出かけるぞ」 「どちらへ? またクエストですか?」 「違う。おやつだ」
俺は窓の外、街の大通りを指差した。
「昨日、ギルドからの帰りに見かけたんだ。行列のできるクレープ屋を。今日はあれを食べる」 「クレープ……! 承知しました! 店ごと買い占めましょう!」 「一個でいいよ」
◇
街へ出ると、視線が変わっていた。 昨日までは「不審者を見る目」だったのが、今日は「あ、新聞の子だ」「かわいいねぇ」という温かい目に変わっている。 ガルドに対しては「よっ、英雄!」「空斬見せてくれ!」という尊敬の眼差しだ。
完璧だ。 俺たちは悠々と大通りを歩き、目的のクレープ屋を目指した。
しかし。 人気店だけあって、長蛇の列ができていた。 ざっと五十人は並んでいる。
「む……並ぶのか」 「俺が全員蹴散らしてきましょうか?」 「やめろ。並ぶのも娯楽のうちだ」
俺たちは列の最後尾に並んだ。 だが、ここで問題が発生した。
「あ、ガルドさんだ!」 「ガルドさーん! サインくださーい!」 「握手してくれー!」
冒険者や街の住人たちが、ガルドを見つけて殺到してきたのだ。 あっという間に人だかりができる。 Sランク冒険者は、この世界ではアイドル並みの人気があるのだ。
「ええい、鬱陶(うっとう)しい! 俺は今、お嬢様の護衛中だ!」 「まあまあ、いいじゃないか。ファンサービスしてやれよ」
俺はガルドの背中を押した。 こいつがチヤホヤされている間に、俺は平和にクレープを楽しみたい。
「し、しかし……」 「行ってこい。俺はここで待ってるから」 「ぐぬぬ……わかりました! すぐに戻ります!」
ガルドはファンの波に飲まれていった。 よし、邪魔者(ボディーガード)がいなくなった。 俺は一人、列に並び続けた。
十分後。 ようやく俺の番が回ってきた。
「いらっしゃい、お嬢ちゃん。何にする?」 「『天使のふわふわスペシャル』ください! 生クリーム増量で!」 「はいよ!」
手渡されたのは、俺の顔くらいある巨大なクレープだった。 イチゴ、バナナ、チョコソース、そして山盛りのホイップクリーム。 カロリーの爆弾だ。
「いっただっきまーす!」
俺はクレープにかぶりついた。 甘い! 美味い! 脳がとろけるような糖分の暴力。 これだ。前世の勇者時代、泥のような携行食ばかり食っていた俺へのご褒美だ。
俺は幸せを噛み締めながら、人混みを避けて路地裏の方へ歩いた。 ガルドはまだファンに囲まれている。 戻ってくるまで、静かな場所でゆっくり食べよう。
そう思って、一本裏の通りに入った時だった。
「よう、お嬢ちゃん」 「一人かい?」
前方から、柄の悪そうな男たちが三人、立ちはだかった。 どこにでもいるチンピラだ。 だが、彼らの目は俺の持っている財布……ではなく、俺自身に向けられていた。
「あんた、ガルドの連れだろ?」 「新聞で見たぜ。ガルドの『愛玩動物』だってな」 「へっへっへ……ガルドには恨みがあってな。その大事なペットを攫(さら)えば、あいつも泣きっ面を拝めるって寸法よ」
……なるほど。 有名税というやつか。 ガルドに恨みを持つ連中が、俺を弱点だと思って狙ってきたわけだ。
俺はクレープを食べる手を止めず、モグモグと咀嚼(そしゃく)した。 そして、飲み込んでから一言。
「今、食べてる途中なんだけど」
男たちの眉間がピクリと動いた。 俺の至福のスイーツタイムを邪魔する罪。 それは万死に値する。
俺はクレープを持ったまま、冷ややかな目(中身おっさん)で彼らを見上げた。
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