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第15話 クレープと殺意
路地裏の空気は淀んでいた。 俺を取り囲むチンピラ三人組。 彼らの手には、錆びついたナイフや、釘を打ち付けた棍棒が握られている。
「おいガキ、聞いてんのか?」 「そのクレープを捨てろよ。両手が塞がってちゃ、連れて行けねぇだろ?」
リーダー格の男が、ニヤニヤしながら俺に近づいてくる。 俺はクレープのホイップクリームをペロリと舐めた。
「……嫌だ」 「ああん?」 「これは限定の『天使のふわふわスペシャル』だ。捨てたら二度と食べられない」
俺は真顔で答えた。 ふざけているわけではない。俺にとって、これは宝石よりも価値がある。 前世の勇者時代、俺が口にしていた甘味といえば、乾パンに塗った蜂蜜くらいだった。 こんな芸術的なスイーツを捨てるなど、神への冒涜に等しい。
「ナメてんのかコラァ!!」
男が激昂した。 まあ、そうなるか。 男は乱暴に手を伸ばし、俺が持っているクレープを叩き落とそうとした。
「まずはそのふざけた菓子を――」
ブォン。
男の手が空を切った。 俺は上半身をわずかに後ろに逸らし、最小限の動きで回避したのだ。 クレープの上のイチゴは、微動だにしていない。
「あ?」
男がバランスを崩し、つんのめる。 俺はその隙に、クレープの反対側――バナナとチョコの層を齧(かじ)った。 うん、美味い。バナナの甘味とチョコの苦味が絶妙なハーモニーを奏でている。
「て、テメェ……!」 「避けた!? マグレか!?」
後ろの二人がざわつく。 リーダー格の男は、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ふざけやがって! ガルドのペットごときが! 痛い目見なきゃわからねぇようだな!」
男は棍棒を振り上げた。 本気だ。子供相手に全力で振り下ろす気だ。 当たれば骨折どころでは済まない。
「(……やれやれ)」
俺はため息をつきながら、最後のイチゴを口に放り込んだ。 めんどくさい。 魔法で消し炭にしてもいいが、街中で爆発騒ぎを起こすと、またガルドがうるさいし、衛兵も来る。 穏便に済ませよう。
棍棒が振り下ろされる。 俺は一歩、前に踏み出した。 避けるのではない。男の懐に潜り込むのだ。
「っ!?」
男の視界から俺が消える。 俺は男の足元、ちょうど小指のあたりを、自分のブーツのつま先で軽く踏んだ。
グシャッ。
嫌な音がした。 レベル999の脚力による「小指踏み」。 その破壊力は、戦車に轢かれたのと同等だ。
「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」
男が絶叫し、棍棒を取り落として地面に転げ回った。 あまりの激痛に、白目を剥いて泡を吹いている。
「あにき!?」 「な、なにをした!?」
残りの二人が怯む。 俺は何食わぬ顔で、クレープの包み紙を丁寧に折りたたんでいた。
「……足、滑らせちゃったみたいだね」 「そんなわけあるかァ!!」
二人が同時に襲いかかってきた。 左右からの挟み撃ち。 一人はナイフ、もう一人は素手で掴みかかってくる。
俺はクレープを完食し、両手が自由になったことを確認した。 さて、どうするか。 殴れば死ぬ。蹴れば飛ぶ。 手加減が難しい。
その時。 俺の視界の端に、路地裏の壁に止まっている「ハエ」が見えた。
「(……あ)」
俺は咄嗟に思いついた。 そうだ、殺気だ。 物理攻撃ではなく、精神攻撃なら死体は残らない。
俺は襲ってくる二人に向かって、ほんの少しだけ――針の穴を通すくらいの極小出力で――「威圧」のスキルを解放した。
【威圧:Lv.MAX】
ドッッッッ!!
衝撃波も、音もない。 ただ、路地裏の空気が、鉛のように重くなった。 襲いかかってきた二人の男の動きが、空中でピタリと止まる。 彼らの脳内に、直接イメージが流し込まれたのだ。 ――自分の首が飛び、胴体が弾け、魂が消滅するイメージが。
「あ……あ、あ……」
男たちの顔色が、土気色を通り越して真っ白になる。 瞳孔が開き、全身がガタガタと痙攣(けいれん)を始める。 生物としての格の違い。 目の前にいるのが「幼女」ではなく、「捕食者の頂点」であると、本能が理解してしまったのだ。
「ひ……ひぃ……」
ドサッ。 ドサッ。
二人は糸が切れたように崩れ落ちた。 気絶だ。 精神的ショックによる強制シャットダウン。 足の指を粉砕されたリーダーも、いつの間にか痛みに耐えきれず気絶している。
「ふぅ」
俺は息を吐いた。 よし、殺してはいない。 完璧な不殺(ノーキル)だ。 俺は平和主義者だからな。
「お嬢様ーーーーッ!!」
タイミング良く、路地の入り口からガルドが飛び込んできた。 息を切らし、手には大量のファンレターと差し入れを抱えている。
「はぁ、はぁ……! 申し訳ありません! ファンを撒くのに手間取りまして! ご無事ですか!?」
ガルドは俺に駆け寄り、そして地面に転がっている三人の男たちに気づいた。
「む? こいつらは……?」 「あ、ガルド」
俺は無邪気な顔を作った。
「なんかね、このおじさんたち、急に倒れちゃったの。お腹痛かったのかな?」 「急に……?」
ガルドが訝(いぶか)しげに男たちを見る。 一人は足の指が変な方向に曲がっているし、残りの二人は恐怖の表情を浮かべて失禁している。 どう見ても「急に倒れた」状況ではない。
ガルドの鋭い眼光が、周囲の残留魔力を探る。 そして、俺の足元に残る、わずかな「覇気」の残り香を感じ取った。
「(……なるほど)」
ガルドは一人で納得し、深く頷いた。
「食あたりですね」 「え?」 「悪いものを食って、腹を下して気絶した。間違いない。この街の衛生環境も悪くなったものですな」
無理があるだろ。 だが、ガルドは俺の嘘に乗っかってくれたようだ。 あるいは、本当にそう信じ込んでいるのか。こいつの信仰心が深すぎて、たまにどっちかわからなくなる。
「行きましょう、お嬢様。こんな汚い場所にいたら、服が汚れます」 「うん、帰ろー!」
俺はガルドの手を取り、路地裏を出た。 背後に転がる三つの「生ゴミ」は放置だ。 目が覚めたら、二度と俺(とクレープ)には近づかないだろう。
だが、俺は気づいていなかった。 路地裏の屋根の上から、その一部始終を見つめる影があったことに。
「……へぇ」
黒い装束に身を包んだ男。 暗殺者ギルドのエース、ヴァイパーが、興味深そうに口角を上げていた。
「ガルドが飼ってるペットかと思ったが……ありゃあ、猛獣だねぇ」
新たなトラブルの種が、着実に芽吹いていた。
「おいガキ、聞いてんのか?」 「そのクレープを捨てろよ。両手が塞がってちゃ、連れて行けねぇだろ?」
リーダー格の男が、ニヤニヤしながら俺に近づいてくる。 俺はクレープのホイップクリームをペロリと舐めた。
「……嫌だ」 「ああん?」 「これは限定の『天使のふわふわスペシャル』だ。捨てたら二度と食べられない」
俺は真顔で答えた。 ふざけているわけではない。俺にとって、これは宝石よりも価値がある。 前世の勇者時代、俺が口にしていた甘味といえば、乾パンに塗った蜂蜜くらいだった。 こんな芸術的なスイーツを捨てるなど、神への冒涜に等しい。
「ナメてんのかコラァ!!」
男が激昂した。 まあ、そうなるか。 男は乱暴に手を伸ばし、俺が持っているクレープを叩き落とそうとした。
「まずはそのふざけた菓子を――」
ブォン。
男の手が空を切った。 俺は上半身をわずかに後ろに逸らし、最小限の動きで回避したのだ。 クレープの上のイチゴは、微動だにしていない。
「あ?」
男がバランスを崩し、つんのめる。 俺はその隙に、クレープの反対側――バナナとチョコの層を齧(かじ)った。 うん、美味い。バナナの甘味とチョコの苦味が絶妙なハーモニーを奏でている。
「て、テメェ……!」 「避けた!? マグレか!?」
後ろの二人がざわつく。 リーダー格の男は、顔を真っ赤にして怒鳴った。
「ふざけやがって! ガルドのペットごときが! 痛い目見なきゃわからねぇようだな!」
男は棍棒を振り上げた。 本気だ。子供相手に全力で振り下ろす気だ。 当たれば骨折どころでは済まない。
「(……やれやれ)」
俺はため息をつきながら、最後のイチゴを口に放り込んだ。 めんどくさい。 魔法で消し炭にしてもいいが、街中で爆発騒ぎを起こすと、またガルドがうるさいし、衛兵も来る。 穏便に済ませよう。
棍棒が振り下ろされる。 俺は一歩、前に踏み出した。 避けるのではない。男の懐に潜り込むのだ。
「っ!?」
男の視界から俺が消える。 俺は男の足元、ちょうど小指のあたりを、自分のブーツのつま先で軽く踏んだ。
グシャッ。
嫌な音がした。 レベル999の脚力による「小指踏み」。 その破壊力は、戦車に轢かれたのと同等だ。
「ぎゃああああああああああああああああああ!!!」
男が絶叫し、棍棒を取り落として地面に転げ回った。 あまりの激痛に、白目を剥いて泡を吹いている。
「あにき!?」 「な、なにをした!?」
残りの二人が怯む。 俺は何食わぬ顔で、クレープの包み紙を丁寧に折りたたんでいた。
「……足、滑らせちゃったみたいだね」 「そんなわけあるかァ!!」
二人が同時に襲いかかってきた。 左右からの挟み撃ち。 一人はナイフ、もう一人は素手で掴みかかってくる。
俺はクレープを完食し、両手が自由になったことを確認した。 さて、どうするか。 殴れば死ぬ。蹴れば飛ぶ。 手加減が難しい。
その時。 俺の視界の端に、路地裏の壁に止まっている「ハエ」が見えた。
「(……あ)」
俺は咄嗟に思いついた。 そうだ、殺気だ。 物理攻撃ではなく、精神攻撃なら死体は残らない。
俺は襲ってくる二人に向かって、ほんの少しだけ――針の穴を通すくらいの極小出力で――「威圧」のスキルを解放した。
【威圧:Lv.MAX】
ドッッッッ!!
衝撃波も、音もない。 ただ、路地裏の空気が、鉛のように重くなった。 襲いかかってきた二人の男の動きが、空中でピタリと止まる。 彼らの脳内に、直接イメージが流し込まれたのだ。 ――自分の首が飛び、胴体が弾け、魂が消滅するイメージが。
「あ……あ、あ……」
男たちの顔色が、土気色を通り越して真っ白になる。 瞳孔が開き、全身がガタガタと痙攣(けいれん)を始める。 生物としての格の違い。 目の前にいるのが「幼女」ではなく、「捕食者の頂点」であると、本能が理解してしまったのだ。
「ひ……ひぃ……」
ドサッ。 ドサッ。
二人は糸が切れたように崩れ落ちた。 気絶だ。 精神的ショックによる強制シャットダウン。 足の指を粉砕されたリーダーも、いつの間にか痛みに耐えきれず気絶している。
「ふぅ」
俺は息を吐いた。 よし、殺してはいない。 完璧な不殺(ノーキル)だ。 俺は平和主義者だからな。
「お嬢様ーーーーッ!!」
タイミング良く、路地の入り口からガルドが飛び込んできた。 息を切らし、手には大量のファンレターと差し入れを抱えている。
「はぁ、はぁ……! 申し訳ありません! ファンを撒くのに手間取りまして! ご無事ですか!?」
ガルドは俺に駆け寄り、そして地面に転がっている三人の男たちに気づいた。
「む? こいつらは……?」 「あ、ガルド」
俺は無邪気な顔を作った。
「なんかね、このおじさんたち、急に倒れちゃったの。お腹痛かったのかな?」 「急に……?」
ガルドが訝(いぶか)しげに男たちを見る。 一人は足の指が変な方向に曲がっているし、残りの二人は恐怖の表情を浮かべて失禁している。 どう見ても「急に倒れた」状況ではない。
ガルドの鋭い眼光が、周囲の残留魔力を探る。 そして、俺の足元に残る、わずかな「覇気」の残り香を感じ取った。
「(……なるほど)」
ガルドは一人で納得し、深く頷いた。
「食あたりですね」 「え?」 「悪いものを食って、腹を下して気絶した。間違いない。この街の衛生環境も悪くなったものですな」
無理があるだろ。 だが、ガルドは俺の嘘に乗っかってくれたようだ。 あるいは、本当にそう信じ込んでいるのか。こいつの信仰心が深すぎて、たまにどっちかわからなくなる。
「行きましょう、お嬢様。こんな汚い場所にいたら、服が汚れます」 「うん、帰ろー!」
俺はガルドの手を取り、路地裏を出た。 背後に転がる三つの「生ゴミ」は放置だ。 目が覚めたら、二度と俺(とクレープ)には近づかないだろう。
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