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第29話 勇者の作戦会議(と書いて介護と読む)
翌日、正午。 冒険者ギルドの会議室には、重苦しい空気が漂っていた。
「遅いぞ、ガルド」
上座にふんぞり返っているのは、勇者ラルフだ。 その隣には、不機嫌そうな聖女エララ。 そして周囲には、彼らの取り巻きである騎士たちが数名控えている。
「申し訳ありません。……準備に手間取りまして」
ガルドが頭を下げる。 その背中には、巨大なリュックサック。 そして、そのリュックの上には、チョコンと座っている少女が一人。
「……おい」
ラルフが眉をひそめた。
「なんでそのガキがいるんだ?」 「はい。お嬢様が『ガルドおじちゃんと離れると死んじゃう病』を発症されまして……」
嘘だ。 俺(リュックの上)は無表情でキャンディを舐めていた。 本当の理由は、「お前らごときに俺の大事な財布(ガルド)を壊されてたまるか」という監視目的だ。 こいつらの昨日の態度を見るに、ガルドを捨て駒にする可能性が高い。
「チッ、まあいい。マスコットがいれば兵士たちの士気も上がるだろう。あるいは……魔物が出た時の囮(おとり)くらいにはなるか」
ラルフがボソッと呟いたのを、俺の地獄耳は聞き逃さなかった。 ほう。囮、ね。 あとで森の奥に置き去りにしてやろうか。
「さて、作戦を伝える」
ラルフが地図を広げた。 指差したのは、バベルの北にある山岳地帯。
「調査によると、この『北の廃坑』に、昨日の魔族ジョーカーの仲間が潜伏しているらしい」 「廃坑……ですか」 「ああ。俺たちの目的は、残党の殲滅だ。作戦はこうだ」
ラルフが得意げに鼻を鳴らす。
「まず、ガルドが先頭を行く。お前の『剣聖』としての防御力で、敵の攻撃をすべて受け止めろ。その隙に、俺が後ろからカッコよく必殺技を決める」
「……は?」
ガルドが耳を疑うような顔をした。 それは作戦ではない。ただの「盾」だ。 しかも、廃坑のような狭い場所でSランクを前衛に固定し、自分は安全圏から魔法剣を撃つ? 味方を巻き込むリスクを考えていないのか?
「不服か?」 「い、いえ……しかし、狭い坑道では連携が……」 「口答えするな! 勇者の命令は絶対だ!」
ドンッ! ラルフが机を叩く。 典型的なパワハラ上司だ。 俺はリュックの上から、冷ややかな視線を送った。 前世の俺なら、こんな作戦を立てた時点でパーティーから追放している。
「わかりました……従います」 「よろしい。出発は一時間後だ。ガルド、俺たちの荷物も持てよ」
ラルフたちは地図を放り出し、ランチへと出かけていった。
部屋に残された俺たち。 ガルドが深いため息をつく。
「……すみません、師匠。不甲斐ない姿を」 「気にするな」
俺はガルドの肩をポンポンと叩いた。
「あいつらは三流だ。まともに相手をする必要はない」 「しかし、作戦行動中に背中を撃たれる可能性が……」 「大丈夫だ。俺がいる」
俺はニヤリと笑った。
「『北の廃坑』か。……あそこは昔、俺が修行に使った場所だ。構造は庭より詳しい」 「修行……? 廃坑でですか?」 「ああ。レベル500くらいの時に、素手で山を掘り進んで作ったのが、あの廃坑だ」 「師匠が作ったんですか!?」
ガルドが驚愕している。 そう、あそこは俺の「元・秘密基地」だ。 勝手に入り込んでる魔族がいるなら、不法侵入で家賃を請求しなければならない。
「行くぞ、ガルド。遠足の始まりだ」 「はっ! しかし、荷物が……」 「そんなもん、ヴァイパーに持たせろ」
天井裏で気配を消していたヴァイパーが、「えっ、俺!?」と小声で叫ぶのが聞こえたが無視だ。
◇
一時間後。 一行は北の廃坑へ向けて出発した。
先頭を歩くガルド(大量の荷物持ち)。 そのリュックの上で優雅に座るアリシア(俺)。 その後ろを、馬に乗って談笑しながら進むラルフとエララ、そして騎士たち。
「おいガルド! 歩くのが遅いぞ!」 「もっとキビキビ動け! それでも剣聖か!」
後ろから石が飛んでくる。 いじめだ。小学生レベルのいじめだ。
「師匠……我慢です……これは修行……精神の修行……」 「偉いぞガルド。あとで高級肉を食わせてやるからな」
俺はガルドを励ましつつ、周囲の気配を探った。 山道に入ると、空気中の魔素濃度が濃くなっている。 やはり、何かいる。 それも、昨日のジョーカーごときとは比べ物にならない、上位の魔族の気配が。
「(……勇者くん、気づいてるか?)」
俺はチラリと後ろを見た。 ラルフはエララと「この戦いが終わったら温泉に行こうぜ」などと話している。 気づいていない。 危機感ゼロだ。
「(ダメだこいつら。死ぬぞ)」
俺はため息をついた。 勇者が死ぬと、国が混乱する。そうなれば俺のニート生活にも影響が出る(税金が上がるとか、強制徴兵とか)。 不本意だが、介護してやるしかないか。
ザッ。 その時、ガルドが足を止めた。
「……何か来ます」 「ああん? ビビってんじゃねぇよ」
ラルフが嘲笑した瞬間。
ズズズズズ……!!
地面が隆起した。 巨大なミミズのような魔物――**【大地の捕食者(ランド・ワーム)】**が、三体同時に出現したのだ。 レベルは推定60。 ラルフたちと同格か、少し格上の相手だ。
「うわっ!? なんだこいつら!?」 「き、気持ち悪いですわ!」
ラルフたちが慌てふためく。 ワームが大きく口を開け、溶解液を吐き出そうとした。 標的は、馬に乗って目立っているラルフたちだ。
「ヒッ! ガルド! 守れ! 盾になれ!!」
ラルフが悲鳴を上げてガルドを指差した。 ガルドは即座に大剣を構えようとしたが――。
「(動くな、ガルド)」
俺が小声で制止した。
「(えっ?)」 「(いい薬だ。少し痛い目を見せてやれ)」
俺は指先をこっそり動かした。 【土魔法:泥沼(マッド・トラップ)】。
ラルフたちの馬の足元が、突然液状化した。
「うおっ!?」 「キャアッ!」
馬が足を取られ、ラルフとエララが地面に放り出された。 そこへ、ワームの溶解液が降り注ぐ――寸前。
「今だ、ガルド。剣圧だけでいい。吹き飛ばせ」 「御意!!」
ガルドが大剣を真横に薙いだ。 剣はワームに届いていない。 だが、放たれた衝撃波(と俺がこっそり付与した風魔法)が、溶解液ごとワームたちを弾き飛ばした。
ドォォォォン!!
ワームたちは遥か彼方の空へホームランされた。 泥まみれになったラルフとエララが、ポカンと口を開けている。
「……た、助かった……?」 「危なかったな、勇者殿」
ガルドが涼しい顔で振り返る。 そのリュックの上で、俺は無邪気に拍手をした。
「すごーい! お兄ちゃんたち、泥遊び?」
ラルフの顔が真っ赤になった。 勇者のプライドがズタズタだ。 だが、これはまだ序章に過ぎない。 廃坑の奥には、さらなる地獄(と俺の過去の黒歴史)が待っているのだから。
「遅いぞ、ガルド」
上座にふんぞり返っているのは、勇者ラルフだ。 その隣には、不機嫌そうな聖女エララ。 そして周囲には、彼らの取り巻きである騎士たちが数名控えている。
「申し訳ありません。……準備に手間取りまして」
ガルドが頭を下げる。 その背中には、巨大なリュックサック。 そして、そのリュックの上には、チョコンと座っている少女が一人。
「……おい」
ラルフが眉をひそめた。
「なんでそのガキがいるんだ?」 「はい。お嬢様が『ガルドおじちゃんと離れると死んじゃう病』を発症されまして……」
嘘だ。 俺(リュックの上)は無表情でキャンディを舐めていた。 本当の理由は、「お前らごときに俺の大事な財布(ガルド)を壊されてたまるか」という監視目的だ。 こいつらの昨日の態度を見るに、ガルドを捨て駒にする可能性が高い。
「チッ、まあいい。マスコットがいれば兵士たちの士気も上がるだろう。あるいは……魔物が出た時の囮(おとり)くらいにはなるか」
ラルフがボソッと呟いたのを、俺の地獄耳は聞き逃さなかった。 ほう。囮、ね。 あとで森の奥に置き去りにしてやろうか。
「さて、作戦を伝える」
ラルフが地図を広げた。 指差したのは、バベルの北にある山岳地帯。
「調査によると、この『北の廃坑』に、昨日の魔族ジョーカーの仲間が潜伏しているらしい」 「廃坑……ですか」 「ああ。俺たちの目的は、残党の殲滅だ。作戦はこうだ」
ラルフが得意げに鼻を鳴らす。
「まず、ガルドが先頭を行く。お前の『剣聖』としての防御力で、敵の攻撃をすべて受け止めろ。その隙に、俺が後ろからカッコよく必殺技を決める」
「……は?」
ガルドが耳を疑うような顔をした。 それは作戦ではない。ただの「盾」だ。 しかも、廃坑のような狭い場所でSランクを前衛に固定し、自分は安全圏から魔法剣を撃つ? 味方を巻き込むリスクを考えていないのか?
「不服か?」 「い、いえ……しかし、狭い坑道では連携が……」 「口答えするな! 勇者の命令は絶対だ!」
ドンッ! ラルフが机を叩く。 典型的なパワハラ上司だ。 俺はリュックの上から、冷ややかな視線を送った。 前世の俺なら、こんな作戦を立てた時点でパーティーから追放している。
「わかりました……従います」 「よろしい。出発は一時間後だ。ガルド、俺たちの荷物も持てよ」
ラルフたちは地図を放り出し、ランチへと出かけていった。
部屋に残された俺たち。 ガルドが深いため息をつく。
「……すみません、師匠。不甲斐ない姿を」 「気にするな」
俺はガルドの肩をポンポンと叩いた。
「あいつらは三流だ。まともに相手をする必要はない」 「しかし、作戦行動中に背中を撃たれる可能性が……」 「大丈夫だ。俺がいる」
俺はニヤリと笑った。
「『北の廃坑』か。……あそこは昔、俺が修行に使った場所だ。構造は庭より詳しい」 「修行……? 廃坑でですか?」 「ああ。レベル500くらいの時に、素手で山を掘り進んで作ったのが、あの廃坑だ」 「師匠が作ったんですか!?」
ガルドが驚愕している。 そう、あそこは俺の「元・秘密基地」だ。 勝手に入り込んでる魔族がいるなら、不法侵入で家賃を請求しなければならない。
「行くぞ、ガルド。遠足の始まりだ」 「はっ! しかし、荷物が……」 「そんなもん、ヴァイパーに持たせろ」
天井裏で気配を消していたヴァイパーが、「えっ、俺!?」と小声で叫ぶのが聞こえたが無視だ。
◇
一時間後。 一行は北の廃坑へ向けて出発した。
先頭を歩くガルド(大量の荷物持ち)。 そのリュックの上で優雅に座るアリシア(俺)。 その後ろを、馬に乗って談笑しながら進むラルフとエララ、そして騎士たち。
「おいガルド! 歩くのが遅いぞ!」 「もっとキビキビ動け! それでも剣聖か!」
後ろから石が飛んでくる。 いじめだ。小学生レベルのいじめだ。
「師匠……我慢です……これは修行……精神の修行……」 「偉いぞガルド。あとで高級肉を食わせてやるからな」
俺はガルドを励ましつつ、周囲の気配を探った。 山道に入ると、空気中の魔素濃度が濃くなっている。 やはり、何かいる。 それも、昨日のジョーカーごときとは比べ物にならない、上位の魔族の気配が。
「(……勇者くん、気づいてるか?)」
俺はチラリと後ろを見た。 ラルフはエララと「この戦いが終わったら温泉に行こうぜ」などと話している。 気づいていない。 危機感ゼロだ。
「(ダメだこいつら。死ぬぞ)」
俺はため息をついた。 勇者が死ぬと、国が混乱する。そうなれば俺のニート生活にも影響が出る(税金が上がるとか、強制徴兵とか)。 不本意だが、介護してやるしかないか。
ザッ。 その時、ガルドが足を止めた。
「……何か来ます」 「ああん? ビビってんじゃねぇよ」
ラルフが嘲笑した瞬間。
ズズズズズ……!!
地面が隆起した。 巨大なミミズのような魔物――**【大地の捕食者(ランド・ワーム)】**が、三体同時に出現したのだ。 レベルは推定60。 ラルフたちと同格か、少し格上の相手だ。
「うわっ!? なんだこいつら!?」 「き、気持ち悪いですわ!」
ラルフたちが慌てふためく。 ワームが大きく口を開け、溶解液を吐き出そうとした。 標的は、馬に乗って目立っているラルフたちだ。
「ヒッ! ガルド! 守れ! 盾になれ!!」
ラルフが悲鳴を上げてガルドを指差した。 ガルドは即座に大剣を構えようとしたが――。
「(動くな、ガルド)」
俺が小声で制止した。
「(えっ?)」 「(いい薬だ。少し痛い目を見せてやれ)」
俺は指先をこっそり動かした。 【土魔法:泥沼(マッド・トラップ)】。
ラルフたちの馬の足元が、突然液状化した。
「うおっ!?」 「キャアッ!」
馬が足を取られ、ラルフとエララが地面に放り出された。 そこへ、ワームの溶解液が降り注ぐ――寸前。
「今だ、ガルド。剣圧だけでいい。吹き飛ばせ」 「御意!!」
ガルドが大剣を真横に薙いだ。 剣はワームに届いていない。 だが、放たれた衝撃波(と俺がこっそり付与した風魔法)が、溶解液ごとワームたちを弾き飛ばした。
ドォォォォン!!
ワームたちは遥か彼方の空へホームランされた。 泥まみれになったラルフとエララが、ポカンと口を開けている。
「……た、助かった……?」 「危なかったな、勇者殿」
ガルドが涼しい顔で振り返る。 そのリュックの上で、俺は無邪気に拍手をした。
「すごーい! お兄ちゃんたち、泥遊び?」
ラルフの顔が真っ赤になった。 勇者のプライドがズタズタだ。 だが、これはまだ序章に過ぎない。 廃坑の奥には、さらなる地獄(と俺の過去の黒歴史)が待っているのだから。
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