小姓残酷物語 〜 冷酷な主君の『おもちゃ』として、もてあそばれた小姓の悲劇 〜【完結】

丸井マロ

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元和八年(1622年) 17歳

3.拳挿入

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六月二十五日

蒸し暑い夜、実千代は虎長の寝所に呼び出された。

障子や襖は開け放されて、中庭を挟んだ向こう側の棟からも、寝所の様子は丸見えだった。

涼しげな流水文様の紗の振袖が、実千代の持つ唯一の盾であったが、屈強な八人の男たちに囲まれた状況で、それはあまりに頼りなかった。

「さあ、始めなさい」
虎長の声が響き、八人の馬廻が一斉に実千代に手を伸ばした。

最初の男が実千代の顎を掴み、口を開けさせて、咽喉を無理やり押し開く。

別の男が後ろから彼を押さえつけ、後門を犯す。

一刻の間、八人が入れ代わり立ち代わり実千代の身体を蹂躙した。

それはまだ序章に過ぎなかった。

「お前も散々輪姦まわされて、もう男の肉棒は飽きただろう。今宵はもっと良いものを味わわせてやろう」

虎長が目配せすると、藤田が前に進み出た。

藤田は四本の指を実千代の後門に挿入し、精液でとろける内部をかきまわす。

そして、そこに親指を追加しようとした。

実千代は、藤田が何をしようとしているのか悟ると、恐怖に目を見開いて逃げようとするが、側近たちに手足を掴まれて強い力で押さえつけられる。

初めての拳挿入だった。

親指の付け根の一番太い部分が、後門をこじ開けると、激痛が下腹を貫き、実千代は絶叫した。

そこが通過すると、実千代の尻は拳を飲み込んだが、内臓が押し潰されるような感覚に襲われて息ができない。

このまま死ぬのではないかと思った時、拳がゆっくりと引き抜かれた。

後門から内臓が裏返るような感覚と激痛に、実千代の意識は途切れた。

が、頬を叩かれ、すぐに現実に引き戻される。

「熱蝋を垂らせ」
虎長は次の試練を命じた。

山本が燭台を手に、実千代の太もも、背中、臀部に熱い滴を落とした。

実千代は痛みで顔を歪め、涙をこぼした。 

突き刺すような痛みが皮膚を侵すたび、身体がピクリと跳ねるが、悲鳴を上げる体力は残ってなかった。

「まだ終わりではないぞ」
虎長の声が再び響き、今度は竹根鞭が持ち出された。

「固まった蝋を叩き落とせ」との口実で、今度は藤田が鞭を振り下ろす。

背中、太もも、臀部を中心に三十回、竹根鞭の硬い感触が皮膚に刻まれる。

しかし、拳挿入で気力体力ともに疲弊した実千代に悲鳴を上げる力はなく、鞭の音が空気を切り裂くたび、身体が縮こまり、うめき声しか出なかった。

「反応が薄い。我が玩具も、さすがに拳挿入はちと刺激が強すぎたかな」
虎長は冷たい声で言った。

「もうよい、こいつを下げろ」

佐々木が実千代の身体を抱き上げて運び出し、御殿医が呼ばれた。

実千代の意識は茫然自失の淵を彷徨い、身体はぶるぶると震えている。

後門の裂傷から出血し、太ももには軽度火傷が広がり、全身に鞭傷が刻まれていた。

医師は黙々と傷の手当てをすると、安静を指示した。
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