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1章
サランの仮面舞踏会は
「ただいま、サラン」
生徒会からユノが寮の部屋に戻ってきた。
「おかえり! ユノ! ……やっぱり駄目だったかぁ」
サランは飼い主が帰って来た子犬の様にユノに駆け寄る。
ユノはいつものようににっこり優しい笑みを湛えて帰ってきた。
でもいつもと同じ笑顔の中に、どこかに曇りがあることが分かってしまった。
「あ。やっぱわかっちゃう?」
「うん。毎日ユノの顔見てるもん。わかるよ。お茶淹れるから座ろ。リラックスして休憩、休憩! 無理して話さなくてもいいけれど、話したかったら話してね」
そう言ってサランが指を振るとテーブルの上にはサランお気に入りの茶器がクルクル舞って並び、ティーポットはその茶器に琥珀色の飲み物を注いだ。
お茶を淹れる魔法は得意中の得意なのだ。
「おいしい……」
ユノはお茶に口をつけるとホッとした顔を見せてくれた。
サランが心を込めて用意したお茶が、ユノの冷え切っていた心を温めたのかもしれない。今日の出来事をポツポツと話し始めてくれた。
生徒会長を含むほとんどの生徒会メンバーからあまり歓迎されるムードではなかったことと、ユノの魔法使いとしての実力を見せるために、新入生歓迎会のメインプログラムでもある箒での飛行テクニックを競うフライングレースに参加することになってしまったとユノは話してくれた。
名誉あるフライングレースへの参加は喜ばしいことに聞こえるが、実際のところはユノの魔法使いとしての実力を買われてと言うより、恥をかかせたいという意味合いが強いのではないかと言うことだった。
ただその中でも生徒会役員でただ一人イヴァン・ポポフは、ユノにとても親切にしてくれたらしい。
それが嬉しかったことや、スタンダードクラスの中にいろんな人がいるように、ハイクラスにもいろんな人がいるから、みんな差別主義とは限らないと話してくれたユノはカッコよくてサランが大好きなユノだった。
だが、やっぱり少し元気がないように見えた。
うん。こんな時はやっぱり美味しいものを食べて友達と騒ぐに限る!!
「ねぇ。今年こそは『仮面舞踏会』行こうよ。頑張ったんだからストレス発散にたまには遊んだっていいじゃん。ね。羽目を外して遊べるのなんて招待隠せる仮面舞踏会のときだけだしさ」
ユノの話を聞き終えたあと、サランはユノを仮面舞踏会に誘った。
「仮面舞踏会に出るって言っても、仮面も着ていく服も俺は持っていないんだよ」
「今年は仮面も服も新調したから、去年着たのをユノに貸してあげられるよ。一日くらい息抜きしたって罰は当たらないよ」
再びへにゃりと眉を下げたユノに、サランは胸を張って言った。
本当はユノのサイズにぴったりなものを王都の仕立屋で作ってもらったのだけれど、そういう気持ちの押しつけはしたくなかったので小さな嘘を吐いた。
ユノとサランはサイズ感も似ているので、サランだってその服を後で着ることができるし大した嘘ではない。そんなことよりサランはユノに、思いっきり楽しんでほしかった。
ユノは図書館で勉強以外の本を読んだり、休み時間や寮の部屋でサランや友達と話すことだけで、十分学園生活を楽しんでいるんだって言うけれど、たまにはもっと派手に楽しんだっていいはずだ。
こんなに一生懸命なんだから、一晩くらい美味しいものを食べて音楽を聴いてはしゃいだっていいじゃないか。
そう思ったサランは畳みかけるようにさらに熱心に誘った。
「……じゃあ参加してみようかな……」
「やった! ご飯美味しいし音楽もいいから楽しいよ! ユノ音楽好きでしょ? 去年連れて行くべきだった!って後悔したんだよね。ダンス一緒に踊ろうね」
サランは喜びのあまりもっと強くユノを抱きしめた。満面の笑みが浮かんでしまうのがこらえきれない。
そんなサランを見てユノもとても嬉しそうだった。
そこから二人で支度をして一緒に学園の大広間に向かうはずだったが、トミーが慌てた様子でコーディネイトを見てほしいと駆け込んできたので、サランはユノに髪の色を魔法で変えておくようにとだけ伝えて先に部屋を出ることになってしまった。
そして仮面舞踏会が行われる学園の本館大広間に入る前のロビーで待ち合わせたユノの髪色を見て、サランは言葉を失った。
「なんで髪色を変えなかったんだよぉ」
大勢の人がいる大広間で大声は出せなかったが、サランは頭を抱えた。サランは少し明るいピンクに髪色を変えたが、ユノの髪色は真っ黒のままだった。
ユノの黒い髪色は艶々していてサランはとっても好きだったし、サランがユノのために選んだ服にもとっても似合っていた。
でも今日に限っては黒い髪色はまずい。
「仮面を付けたら結構隠れるからいいかな? と思っちゃって。髪色黒い人も結構いるよ?」
「あれはハイクラスの奴らがスタンダードクラスを揶揄するためにやっているの。質が悪いったら。僕たちが髪色変えないと、やたらとハイクラスの奴に絡まれるんだよ」
「そっか……今日はサランの傍にいるよ。」
素直にそう言ってくれたユノを伴って大広間に入ると、豪華絢爛な空間に様変わりしており、石造りの床には繊細な柄が織り込まれた臙脂色の絨毯が敷かれ、照明は黄金のものに変えられていた。
ユノの感激した顔を見て、サランは今夜はユノにとって楽しい夜になるようにしようとワクワクする気持ちでいっぱいになった。
「生演奏もあるんだ」
まだ演奏は始まっていなかったが、広間の奥の壁際にオーケストラの一団が待機しているのを見つけてユノは声を上げた。
オーケストラの前はダンスが踊れるように広く場所が取られている。
「一応舞踏会とは銘打っているから、ダンスフロアもあるんだよ。まぁ男だけでも楽しいよ。交流会のダンスパーティみたく女の子が居たらもっと華やかなんだけどねー」
学園の舞踏会は仮面舞踏会以外にも姉妹校である王国立の魔女学校との交流会でも行われる。今日も十分すぎるほど華やかだが、確かに女の子の色とりどりのドレスが加わればもっと華やかになる。
「サランは去年の交流会のとき魔女学校の子たちにモテてたじゃん。ひっきりなしにサランさん踊って下さいって女の子が来てさ。羨ましかったよなぁ」
合流したジェイコブが紫色の仮面の下から言い、隣に立つ青髪のトミーも頷いた。
「え? そうなの? 聞いてないよ!」
ユノがサランを振り返る。余計なことを教えないでほしくて、ジェイコブを静かに睨んでやった。
「だって彼女ができたわけじゃないしさ。何人かに誘われてダンスを踊っただけだよ。気になるならユノも参加すればよかったのに。それより早く踊りたいからご飯取りに行こ」
そう続けたサランは早く話を変えたくてオーケストラの一団がいる方とは反対側に促した。
そこには真っ白なテーブルクロスが敷かれた何メートルも続くほど長い長テーブルがあり、料理が沢山並べられ、自由に食べたいだけ生徒が取れるようになっていた。
美しく並べられた料理に瞳を輝かせたユノを見てサランの胸も幸せでいっぱいになった。
やっぱり誘ってよかった。
テーブルの周りはすでに混み合っていたので先に空いている席を探そう。
ユノにお勧めの料理を教えるのは同級生に任せてサランは急いでゆっくり時間を過ごせるような席を探すことにした。
「あ。いい席見っけ」
大広間の一番端ではあるが、外の景色が良く見える大きな窓のすぐ近くの席をサランは見つけた。
軽く魔力を込めてテーブルの端に触れると、簡易な席予約の完了だ。
そしてユノを迎えに行こうと、料理の並んでいるテーブルの方に急いで戻った。
「あれ? ユノは?」
級友たちの集団は見つけたが、その中にはユノはいなかった?
「え? サランと一緒じゃないの? 空いている席探すって行って先に行っちゃったからてっきりサランと行ったものだと思ってた」
ユノが初めて仮面舞踏会に参加することを知っているトミーとジェイコブも慌てたように周囲を見渡した。
「……探してくる!」
人込みの中、ユノと似た背格好の人を探して歩く。
やはり仮面を付けていることがネックになって中々見つけられない。
それでも懸命に探し続けていると、サランが用意した光沢のある生地で作られたグレーのジレが視界に入った。誰かに仮面のリボンを結ってもらっているようだった。
「いたぁ! もしかして危ない目に遭った?」
思わず叫んで近寄り、長身の男に仮面のリボンを結び直してもらっていたことが気になって尋ねた。
「うん。ちょっと絡まれた。でもこの人が助けてくれて……あ!行っちゃった!」
背の高い男が立ち去って行くのがサランにも見えた。
「ごめん、サラン。彼にお礼言ってくる! 俺のことは気にせずみんなと食事楽しんで」
そう言ってユノは長身の男を追って再び人込みに行ってしまった。
「ちょっと! ユノ! 待って!」
サランは慌ててユノの後を追った。
ユノの黒髪を一心に追いかけているときだった。ユノは背の高い男に追いついたようで二人が話しているのが見えた。
助けてくれた人だと言っていたから、ユノに危害を加えるような男ではなさそうだ。
サランがその様子に気を取られながらユノに向かって歩いているときだった。
ドンっ……
「……っ」
「あっごめんなさいっ」
サランが不注意でぶつかった男は息を呑んで足を押さえ、呻きながら蹲ってしまった。
生徒会からユノが寮の部屋に戻ってきた。
「おかえり! ユノ! ……やっぱり駄目だったかぁ」
サランは飼い主が帰って来た子犬の様にユノに駆け寄る。
ユノはいつものようににっこり優しい笑みを湛えて帰ってきた。
でもいつもと同じ笑顔の中に、どこかに曇りがあることが分かってしまった。
「あ。やっぱわかっちゃう?」
「うん。毎日ユノの顔見てるもん。わかるよ。お茶淹れるから座ろ。リラックスして休憩、休憩! 無理して話さなくてもいいけれど、話したかったら話してね」
そう言ってサランが指を振るとテーブルの上にはサランお気に入りの茶器がクルクル舞って並び、ティーポットはその茶器に琥珀色の飲み物を注いだ。
お茶を淹れる魔法は得意中の得意なのだ。
「おいしい……」
ユノはお茶に口をつけるとホッとした顔を見せてくれた。
サランが心を込めて用意したお茶が、ユノの冷え切っていた心を温めたのかもしれない。今日の出来事をポツポツと話し始めてくれた。
生徒会長を含むほとんどの生徒会メンバーからあまり歓迎されるムードではなかったことと、ユノの魔法使いとしての実力を見せるために、新入生歓迎会のメインプログラムでもある箒での飛行テクニックを競うフライングレースに参加することになってしまったとユノは話してくれた。
名誉あるフライングレースへの参加は喜ばしいことに聞こえるが、実際のところはユノの魔法使いとしての実力を買われてと言うより、恥をかかせたいという意味合いが強いのではないかと言うことだった。
ただその中でも生徒会役員でただ一人イヴァン・ポポフは、ユノにとても親切にしてくれたらしい。
それが嬉しかったことや、スタンダードクラスの中にいろんな人がいるように、ハイクラスにもいろんな人がいるから、みんな差別主義とは限らないと話してくれたユノはカッコよくてサランが大好きなユノだった。
だが、やっぱり少し元気がないように見えた。
うん。こんな時はやっぱり美味しいものを食べて友達と騒ぐに限る!!
「ねぇ。今年こそは『仮面舞踏会』行こうよ。頑張ったんだからストレス発散にたまには遊んだっていいじゃん。ね。羽目を外して遊べるのなんて招待隠せる仮面舞踏会のときだけだしさ」
ユノの話を聞き終えたあと、サランはユノを仮面舞踏会に誘った。
「仮面舞踏会に出るって言っても、仮面も着ていく服も俺は持っていないんだよ」
「今年は仮面も服も新調したから、去年着たのをユノに貸してあげられるよ。一日くらい息抜きしたって罰は当たらないよ」
再びへにゃりと眉を下げたユノに、サランは胸を張って言った。
本当はユノのサイズにぴったりなものを王都の仕立屋で作ってもらったのだけれど、そういう気持ちの押しつけはしたくなかったので小さな嘘を吐いた。
ユノとサランはサイズ感も似ているので、サランだってその服を後で着ることができるし大した嘘ではない。そんなことよりサランはユノに、思いっきり楽しんでほしかった。
ユノは図書館で勉強以外の本を読んだり、休み時間や寮の部屋でサランや友達と話すことだけで、十分学園生活を楽しんでいるんだって言うけれど、たまにはもっと派手に楽しんだっていいはずだ。
こんなに一生懸命なんだから、一晩くらい美味しいものを食べて音楽を聴いてはしゃいだっていいじゃないか。
そう思ったサランは畳みかけるようにさらに熱心に誘った。
「……じゃあ参加してみようかな……」
「やった! ご飯美味しいし音楽もいいから楽しいよ! ユノ音楽好きでしょ? 去年連れて行くべきだった!って後悔したんだよね。ダンス一緒に踊ろうね」
サランは喜びのあまりもっと強くユノを抱きしめた。満面の笑みが浮かんでしまうのがこらえきれない。
そんなサランを見てユノもとても嬉しそうだった。
そこから二人で支度をして一緒に学園の大広間に向かうはずだったが、トミーが慌てた様子でコーディネイトを見てほしいと駆け込んできたので、サランはユノに髪の色を魔法で変えておくようにとだけ伝えて先に部屋を出ることになってしまった。
そして仮面舞踏会が行われる学園の本館大広間に入る前のロビーで待ち合わせたユノの髪色を見て、サランは言葉を失った。
「なんで髪色を変えなかったんだよぉ」
大勢の人がいる大広間で大声は出せなかったが、サランは頭を抱えた。サランは少し明るいピンクに髪色を変えたが、ユノの髪色は真っ黒のままだった。
ユノの黒い髪色は艶々していてサランはとっても好きだったし、サランがユノのために選んだ服にもとっても似合っていた。
でも今日に限っては黒い髪色はまずい。
「仮面を付けたら結構隠れるからいいかな? と思っちゃって。髪色黒い人も結構いるよ?」
「あれはハイクラスの奴らがスタンダードクラスを揶揄するためにやっているの。質が悪いったら。僕たちが髪色変えないと、やたらとハイクラスの奴に絡まれるんだよ」
「そっか……今日はサランの傍にいるよ。」
素直にそう言ってくれたユノを伴って大広間に入ると、豪華絢爛な空間に様変わりしており、石造りの床には繊細な柄が織り込まれた臙脂色の絨毯が敷かれ、照明は黄金のものに変えられていた。
ユノの感激した顔を見て、サランは今夜はユノにとって楽しい夜になるようにしようとワクワクする気持ちでいっぱいになった。
「生演奏もあるんだ」
まだ演奏は始まっていなかったが、広間の奥の壁際にオーケストラの一団が待機しているのを見つけてユノは声を上げた。
オーケストラの前はダンスが踊れるように広く場所が取られている。
「一応舞踏会とは銘打っているから、ダンスフロアもあるんだよ。まぁ男だけでも楽しいよ。交流会のダンスパーティみたく女の子が居たらもっと華やかなんだけどねー」
学園の舞踏会は仮面舞踏会以外にも姉妹校である王国立の魔女学校との交流会でも行われる。今日も十分すぎるほど華やかだが、確かに女の子の色とりどりのドレスが加わればもっと華やかになる。
「サランは去年の交流会のとき魔女学校の子たちにモテてたじゃん。ひっきりなしにサランさん踊って下さいって女の子が来てさ。羨ましかったよなぁ」
合流したジェイコブが紫色の仮面の下から言い、隣に立つ青髪のトミーも頷いた。
「え? そうなの? 聞いてないよ!」
ユノがサランを振り返る。余計なことを教えないでほしくて、ジェイコブを静かに睨んでやった。
「だって彼女ができたわけじゃないしさ。何人かに誘われてダンスを踊っただけだよ。気になるならユノも参加すればよかったのに。それより早く踊りたいからご飯取りに行こ」
そう続けたサランは早く話を変えたくてオーケストラの一団がいる方とは反対側に促した。
そこには真っ白なテーブルクロスが敷かれた何メートルも続くほど長い長テーブルがあり、料理が沢山並べられ、自由に食べたいだけ生徒が取れるようになっていた。
美しく並べられた料理に瞳を輝かせたユノを見てサランの胸も幸せでいっぱいになった。
やっぱり誘ってよかった。
テーブルの周りはすでに混み合っていたので先に空いている席を探そう。
ユノにお勧めの料理を教えるのは同級生に任せてサランは急いでゆっくり時間を過ごせるような席を探すことにした。
「あ。いい席見っけ」
大広間の一番端ではあるが、外の景色が良く見える大きな窓のすぐ近くの席をサランは見つけた。
軽く魔力を込めてテーブルの端に触れると、簡易な席予約の完了だ。
そしてユノを迎えに行こうと、料理の並んでいるテーブルの方に急いで戻った。
「あれ? ユノは?」
級友たちの集団は見つけたが、その中にはユノはいなかった?
「え? サランと一緒じゃないの? 空いている席探すって行って先に行っちゃったからてっきりサランと行ったものだと思ってた」
ユノが初めて仮面舞踏会に参加することを知っているトミーとジェイコブも慌てたように周囲を見渡した。
「……探してくる!」
人込みの中、ユノと似た背格好の人を探して歩く。
やはり仮面を付けていることがネックになって中々見つけられない。
それでも懸命に探し続けていると、サランが用意した光沢のある生地で作られたグレーのジレが視界に入った。誰かに仮面のリボンを結ってもらっているようだった。
「いたぁ! もしかして危ない目に遭った?」
思わず叫んで近寄り、長身の男に仮面のリボンを結び直してもらっていたことが気になって尋ねた。
「うん。ちょっと絡まれた。でもこの人が助けてくれて……あ!行っちゃった!」
背の高い男が立ち去って行くのがサランにも見えた。
「ごめん、サラン。彼にお礼言ってくる! 俺のことは気にせずみんなと食事楽しんで」
そう言ってユノは長身の男を追って再び人込みに行ってしまった。
「ちょっと! ユノ! 待って!」
サランは慌ててユノの後を追った。
ユノの黒髪を一心に追いかけているときだった。ユノは背の高い男に追いついたようで二人が話しているのが見えた。
助けてくれた人だと言っていたから、ユノに危害を加えるような男ではなさそうだ。
サランがその様子に気を取られながらユノに向かって歩いているときだった。
ドンっ……
「……っ」
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