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4章
2話
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あの狂おしくも、甘く愛おしい発情期の一週間から暫く経ってからのこと。
「ちょっと……ユキ真っ青じゃない、大丈夫?」
朝の回診を終えたユキが一直線にトイレに駆け込んで、十分ほどした後のこと。
ヨロヨロと出てきてナースステーションの前を通りかかるユキを見掛けた看護師の奈美が駆け寄ってきた。
年齢こそはユキがいくつか上だが同じ年に同じ小児科病棟に配属された奈美はユキの何でも相談出来るとても親しい友人だ。
「うん……もしかしたら胃腸炎に感染しちゃったかも。院内感染広げたらいけないから俺、今日はもう帰ろうと思うんだけど、部長見当たらなくて」
真っ青な顔をしてユキは奈美に告げる。
「そうした方が良さそうね。部長には私から言っておくわよ」
「ありがとう。助かるよ、奈美」
真っ青な顔のまま医局のロッカールームとは逆方向に歩き出したユキに奈美はもう一度声をかける。
「ねえ、ユキ。それってもしかして……」
何かを口にしかけたと同時に奈美は看護師長に呼ばれてしまった。
「俺は大丈夫だから、早く奈美は戻らないと」
後ろ髪を引かれるような気持ちで仕事に戻った奈美を見送るとユキは深く溜め息を吐いた。
ウィルス性の胃腸炎は感染力が強い。免疫の弱っている子供たちも多い小児科での勤務は完治するまで言語道断だろう。それにオペの予定が詰まっている永瀬に移すわけにはいかない。
ユキはしっかりマスクを着けると足早に小児科病棟から去った。
*****
「……っう………ごほっ………ぅぇ……」
何とか永瀬と暮らす家にまで辿り着くことは出来たが、着くなりトイレへ直行する羽目になった。
通いの家政婦の佳代にただいまと言う余裕も無くバタバタとトイレへ向かったユキ。
「雪也様、大丈夫ですか?和真様にご連絡いたしましょうか?」
心配そうな佳代の声が扉の向こうから掛かる。
「だ……だいじょ……ぶ、今日先生、オペだし……っごほっ……移ったら……大変だから……っ佳代さんも、帰っても、い……っう……です……っ」
「気を付けますから、私のことは気にしないで下さい」
心配気な佳代の声にその後は返事をすることも出来ないほどの吐き気に襲われた。
漸く胃のものを吐き出した後、寝室のベッドで横たわっていると、どうやっても抗えないほどの眠気に襲われてユキはうとうとしていた。熟睡するほどの深い眠りではなく、浅いところをゆらゆらと揺蕩うような眠気。
寝室がノックされる。
「入りますよ」
と断りがあった後、佳代が入ってきた気配がした。基本ノックに返事がないと入らない佳代だが、部屋に入ってくる気配がした。ユキの体調を心配してのことだろう。枕元に何やら飲み物を置く音がしたが瞼がずっしりと重くて開けることは叶わない。
「スポーツドリンクより、オレンジジュースみたいな酸味のあるものの方が良かったかしら……」
そう呟く声が聞こえた。いやいや、胃腸炎にはオレンジジュースよりスポーツドリンクだろう。そう思ったが眠くて声にならなかった。それに確かに佳代の言うとおりオレンジジュースの方が飲めそうな気がした。
「冷やしたらいけませんわね」
とふわふわの毛布を体に掛けられた記憶を最後にユキは深い眠りに落ちて行った。
*****
ユキの意識が深いところからふわふわと浮上して瞼を開けると、目の前には見たことがないほど心配気な色を浮かべた永瀬の瞳だった。
「永瀬、先生……」
優しく撫でてくれる温かな掌にほっとする。
ユキが勤める小児科病棟からも家政婦からも連絡を貰い気持ちは急いたがどうにもこなさなければならないオペがあり、早退は叶わなくて申し訳ないと言う永瀬の言葉を聞きユキは一気に頭が冴えぐいっと永瀬を押しやった。
「俺っ……ずっと吐き気が今日止まらなくて……きっと流行性の胃腸炎だと思うから……離れて下さい」
移ってしまうからと、青白い顔色で懸命に訴えてくる。
その姿にくつくつと永瀬は笑うと
「俺には移らないから心配するな。それより眠って何か食べられそうなら食べよう」
と言って、宝物を扱うような手つきでユキの頬を撫でた。
くぅと小さな音が正直に鳴ると、永瀬はユキの躯をブランケットでくるんでからそっと抱き上げリビングに向かった
。
*****
「ほら、口開けて……」
蕩けそうなほど優しい声で促され、恥ずかしいと思いながらも口を開くと温かなミネストローネ。少し酸味の利いたスープは飲み易く、今日は殆ど食べ物も飲み物も口に出来なかったユキだが永瀬に手づから食べさせられると不思議なことに飲み込むことが出来た。
しかし、匙が数回スープ皿を往復したところで
「すみません……これ以上は無理かも……」
と音を上げてしまった。
ぐったりした躯を膝の上に抱き上げて永瀬はゆったりと抱きしめた。
「だめです……俺、やっぱり胃腸炎だと思うから……」
移ってしまうと、そっと永瀬の胸を押し返す。
「君は本当に胃腸炎だと思っているわけじゃないよな?」
「え……?」
永瀬はユキの驚いた表情を見ると楽しそうに笑った。
眼鏡のせいか冷たい印象の美貌は笑うと随分と優しくなることを、知ってしまった。一頻り笑うとそれはそれは優しい手つきでユキの腹部をそっと撫でた。
「胃腸炎以外に心当たりは、ないのか?ユキ?」
「胃腸炎以外?あんまり自覚症状もなかったし……」
何だろう?思い付かないな……こんなんじゃ小児科医失格だなとブツブツ呟くユキの柔らかい耳朶を甘く噛むと耳の中に吐息と共に囁いた。
「先月、ホテルに一週間缶詰めになって何した?」
低いセクシーな声にからかわれて、ユキの青白かった頬も紅く染まる。
「ななな……何って……」
狼狽えるユキにまた永瀬はくつくつと笑って下腹を意味深長にさわり、と撫でた。
「忘れたのか……」
「わわわ……忘れてないけど……っ」
「くくっ……俺も忘れられない……滅茶苦茶に可愛かったからな」
それから、情事の最中なのではないかと思うような声で……
「いっぱい、ナカに出されたろう……?だからきっとココには………」
そっと耳の中に流し込まれた言葉に。
「ええ?!嘘……」
「嘘って……忘れたのか?まさかどうすれば子供が出来るかは、知らないってことはない、よな?」
驚いたユキの声に永瀬も珍しく驚いたような声を出す。
「しし……知ってますよっ」
「そうだよな……」
知らずに医者になれるわけないよな、うん。と頷きながら
「俺の診察を信じられないのか?」
うっとり見惚れてしまいそうに眼鏡越しの美しい瞳に覗き込まれてドクドクとユキの心臓は脈打った。いつまで経ってもこの美貌には慣れそうにない。
「いえ……っ永瀬先生は信じてますけど……でも俺のお腹に赤ちゃんがいるなんて……そんな……」
恐る、恐るというように腹部を自分で触ってもまだぺったんこで実感が湧かない。
「なんだ、嫌なのか?」
怯えたように腹部を見下ろすユキに永瀬が問う。
「違っ……違うよっ……あの……永瀬先生は……」
恐る恐る腕の中のユキが永瀬を見上げる。
「嬉しいに決まっているだろう」
眼鏡のレンズの向こうに嬉しいそうな色を浮かべた瞳を見て、ユキもほっとしたように躯の力を抜くが……
「どんな子が産まれるんだろうな……」
永瀬が呟いたと同時に永瀬の躯からユキが身を起こすと同時に目眩と吐き気が襲い掛かりユキはトイレへ駆け込んだ。
だから、永瀬の言葉を聞いてユキが躯を強張らせたことに永瀬は気が付かなかったのだ。
「ちょっと……ユキ真っ青じゃない、大丈夫?」
朝の回診を終えたユキが一直線にトイレに駆け込んで、十分ほどした後のこと。
ヨロヨロと出てきてナースステーションの前を通りかかるユキを見掛けた看護師の奈美が駆け寄ってきた。
年齢こそはユキがいくつか上だが同じ年に同じ小児科病棟に配属された奈美はユキの何でも相談出来るとても親しい友人だ。
「うん……もしかしたら胃腸炎に感染しちゃったかも。院内感染広げたらいけないから俺、今日はもう帰ろうと思うんだけど、部長見当たらなくて」
真っ青な顔をしてユキは奈美に告げる。
「そうした方が良さそうね。部長には私から言っておくわよ」
「ありがとう。助かるよ、奈美」
真っ青な顔のまま医局のロッカールームとは逆方向に歩き出したユキに奈美はもう一度声をかける。
「ねえ、ユキ。それってもしかして……」
何かを口にしかけたと同時に奈美は看護師長に呼ばれてしまった。
「俺は大丈夫だから、早く奈美は戻らないと」
後ろ髪を引かれるような気持ちで仕事に戻った奈美を見送るとユキは深く溜め息を吐いた。
ウィルス性の胃腸炎は感染力が強い。免疫の弱っている子供たちも多い小児科での勤務は完治するまで言語道断だろう。それにオペの予定が詰まっている永瀬に移すわけにはいかない。
ユキはしっかりマスクを着けると足早に小児科病棟から去った。
*****
「……っう………ごほっ………ぅぇ……」
何とか永瀬と暮らす家にまで辿り着くことは出来たが、着くなりトイレへ直行する羽目になった。
通いの家政婦の佳代にただいまと言う余裕も無くバタバタとトイレへ向かったユキ。
「雪也様、大丈夫ですか?和真様にご連絡いたしましょうか?」
心配そうな佳代の声が扉の向こうから掛かる。
「だ……だいじょ……ぶ、今日先生、オペだし……っごほっ……移ったら……大変だから……っ佳代さんも、帰っても、い……っう……です……っ」
「気を付けますから、私のことは気にしないで下さい」
心配気な佳代の声にその後は返事をすることも出来ないほどの吐き気に襲われた。
漸く胃のものを吐き出した後、寝室のベッドで横たわっていると、どうやっても抗えないほどの眠気に襲われてユキはうとうとしていた。熟睡するほどの深い眠りではなく、浅いところをゆらゆらと揺蕩うような眠気。
寝室がノックされる。
「入りますよ」
と断りがあった後、佳代が入ってきた気配がした。基本ノックに返事がないと入らない佳代だが、部屋に入ってくる気配がした。ユキの体調を心配してのことだろう。枕元に何やら飲み物を置く音がしたが瞼がずっしりと重くて開けることは叶わない。
「スポーツドリンクより、オレンジジュースみたいな酸味のあるものの方が良かったかしら……」
そう呟く声が聞こえた。いやいや、胃腸炎にはオレンジジュースよりスポーツドリンクだろう。そう思ったが眠くて声にならなかった。それに確かに佳代の言うとおりオレンジジュースの方が飲めそうな気がした。
「冷やしたらいけませんわね」
とふわふわの毛布を体に掛けられた記憶を最後にユキは深い眠りに落ちて行った。
*****
ユキの意識が深いところからふわふわと浮上して瞼を開けると、目の前には見たことがないほど心配気な色を浮かべた永瀬の瞳だった。
「永瀬、先生……」
優しく撫でてくれる温かな掌にほっとする。
ユキが勤める小児科病棟からも家政婦からも連絡を貰い気持ちは急いたがどうにもこなさなければならないオペがあり、早退は叶わなくて申し訳ないと言う永瀬の言葉を聞きユキは一気に頭が冴えぐいっと永瀬を押しやった。
「俺っ……ずっと吐き気が今日止まらなくて……きっと流行性の胃腸炎だと思うから……離れて下さい」
移ってしまうからと、青白い顔色で懸命に訴えてくる。
その姿にくつくつと永瀬は笑うと
「俺には移らないから心配するな。それより眠って何か食べられそうなら食べよう」
と言って、宝物を扱うような手つきでユキの頬を撫でた。
くぅと小さな音が正直に鳴ると、永瀬はユキの躯をブランケットでくるんでからそっと抱き上げリビングに向かった
。
*****
「ほら、口開けて……」
蕩けそうなほど優しい声で促され、恥ずかしいと思いながらも口を開くと温かなミネストローネ。少し酸味の利いたスープは飲み易く、今日は殆ど食べ物も飲み物も口に出来なかったユキだが永瀬に手づから食べさせられると不思議なことに飲み込むことが出来た。
しかし、匙が数回スープ皿を往復したところで
「すみません……これ以上は無理かも……」
と音を上げてしまった。
ぐったりした躯を膝の上に抱き上げて永瀬はゆったりと抱きしめた。
「だめです……俺、やっぱり胃腸炎だと思うから……」
移ってしまうと、そっと永瀬の胸を押し返す。
「君は本当に胃腸炎だと思っているわけじゃないよな?」
「え……?」
永瀬はユキの驚いた表情を見ると楽しそうに笑った。
眼鏡のせいか冷たい印象の美貌は笑うと随分と優しくなることを、知ってしまった。一頻り笑うとそれはそれは優しい手つきでユキの腹部をそっと撫でた。
「胃腸炎以外に心当たりは、ないのか?ユキ?」
「胃腸炎以外?あんまり自覚症状もなかったし……」
何だろう?思い付かないな……こんなんじゃ小児科医失格だなとブツブツ呟くユキの柔らかい耳朶を甘く噛むと耳の中に吐息と共に囁いた。
「先月、ホテルに一週間缶詰めになって何した?」
低いセクシーな声にからかわれて、ユキの青白かった頬も紅く染まる。
「ななな……何って……」
狼狽えるユキにまた永瀬はくつくつと笑って下腹を意味深長にさわり、と撫でた。
「忘れたのか……」
「わわわ……忘れてないけど……っ」
「くくっ……俺も忘れられない……滅茶苦茶に可愛かったからな」
それから、情事の最中なのではないかと思うような声で……
「いっぱい、ナカに出されたろう……?だからきっとココには………」
そっと耳の中に流し込まれた言葉に。
「ええ?!嘘……」
「嘘って……忘れたのか?まさかどうすれば子供が出来るかは、知らないってことはない、よな?」
驚いたユキの声に永瀬も珍しく驚いたような声を出す。
「しし……知ってますよっ」
「そうだよな……」
知らずに医者になれるわけないよな、うん。と頷きながら
「俺の診察を信じられないのか?」
うっとり見惚れてしまいそうに眼鏡越しの美しい瞳に覗き込まれてドクドクとユキの心臓は脈打った。いつまで経ってもこの美貌には慣れそうにない。
「いえ……っ永瀬先生は信じてますけど……でも俺のお腹に赤ちゃんがいるなんて……そんな……」
恐る、恐るというように腹部を自分で触ってもまだぺったんこで実感が湧かない。
「なんだ、嫌なのか?」
怯えたように腹部を見下ろすユキに永瀬が問う。
「違っ……違うよっ……あの……永瀬先生は……」
恐る恐る腕の中のユキが永瀬を見上げる。
「嬉しいに決まっているだろう」
眼鏡のレンズの向こうに嬉しいそうな色を浮かべた瞳を見て、ユキもほっとしたように躯の力を抜くが……
「どんな子が産まれるんだろうな……」
永瀬が呟いたと同時に永瀬の躯からユキが身を起こすと同時に目眩と吐き気が襲い掛かりユキはトイレへ駆け込んだ。
だから、永瀬の言葉を聞いてユキが躯を強張らせたことに永瀬は気が付かなかったのだ。
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