1 / 3
反面教師
しおりを挟む
母が笑ってた。
ものすごい口を開けて、笑ってた。
怖かった。
ものすごく怖かった。
ケーキを食べているだけなのに。
ショートケーキを食べているだけなのに。
声まで出して。
好物は、こんなにも、人を狂わせるのか。
「何で笑ってるの?」
その問いに、こう答えてきた。
「好きだからよ」
「外でも、こうなの?」
そう聞くと、母は笑いながら言った。
「そうよ。だから、何度も変人だと思われたわ」
「それでいいの?」
「いいのよ。だって抑えきれないんだから」
私は、ショートケーキを食べながら、できるだけ暗い顔を演じていた。
ものすごい口を開けて、笑ってた。
怖かった。
ものすごく怖かった。
ケーキを食べているだけなのに。
ショートケーキを食べているだけなのに。
声まで出して。
好物は、こんなにも、人を狂わせるのか。
「何で笑ってるの?」
その問いに、こう答えてきた。
「好きだからよ」
「外でも、こうなの?」
そう聞くと、母は笑いながら言った。
「そうよ。だから、何度も変人だと思われたわ」
「それでいいの?」
「いいのよ。だって抑えきれないんだから」
私は、ショートケーキを食べながら、できるだけ暗い顔を演じていた。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる