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半面教師
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あなたが好きだ。
とても愛おしい。
一目、見たときから。
愛しさが止まらないよ。
世間的にいう、イケメンではない。
でも、優しそう。
コンビニでの対応が優しいから、普段も優しいことだろう。
「おにぎり、温めますか?」
「はい。お願いします」
可愛いコンビニ店員さんに、教師のツラい仕事も忘れていた。
このお昼の休憩が、唯一の息抜き。
もう、ここは勝負に出よう。
連絡先を書いた紙を、その店員さんに渡した。
「あの、良かったら連絡ください」
常識から外れていることは分かっている。
でも、抑えきれないんだ。
「すみません。できません」
コンビニ店員さんは、AI風の言葉を放ち、紙をぐちゃぐちゃにして、ポイした。
「イケませんね。紙もタダではありませんよ」
教師の部分が出てしまった。
「それは、心を握り潰して、捨てているのと同じですよ。非常識のかたまりですよ」
「あなたも、かなり非常識ですけどね」
その時、半分だった教師の意識から恋が抜け落ち、ただの教師となった。
とても愛おしい。
一目、見たときから。
愛しさが止まらないよ。
世間的にいう、イケメンではない。
でも、優しそう。
コンビニでの対応が優しいから、普段も優しいことだろう。
「おにぎり、温めますか?」
「はい。お願いします」
可愛いコンビニ店員さんに、教師のツラい仕事も忘れていた。
このお昼の休憩が、唯一の息抜き。
もう、ここは勝負に出よう。
連絡先を書いた紙を、その店員さんに渡した。
「あの、良かったら連絡ください」
常識から外れていることは分かっている。
でも、抑えきれないんだ。
「すみません。できません」
コンビニ店員さんは、AI風の言葉を放ち、紙をぐちゃぐちゃにして、ポイした。
「イケませんね。紙もタダではありませんよ」
教師の部分が出てしまった。
「それは、心を握り潰して、捨てているのと同じですよ。非常識のかたまりですよ」
「あなたも、かなり非常識ですけどね」
その時、半分だった教師の意識から恋が抜け落ち、ただの教師となった。
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