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不思議な転生
しおりを挟む[やったーぁぁ!]
私は、いきたかった高校の受験に合格した。
[これって夢じゃないよね?]
嬉しさのあまりに何度も番号を見直す。 周りの人の中でも、喜んでいる人もいれば、落ちて拗ねている人もいる。
この高校は、普通の高校とは一味違い、難易度が高い高校だった。
それでも私は、受かったので。頑張ったよ私!
[月海さん受かったんですか??]
[うん!咲さんは?]
[私は~......]
[あぁ~!そんなつもりじゃなかったの!ごめんね!]
[全然大丈夫ですよ!]
隣りにいた咲(さき)が羨ましそうな顔で話しかけてきた。咲は落ちたみたいだ。
[月海さん~、私の番号と交代してくださいよ~!]
[嫌に決まってるじゃないですか笑]
[え~というかなんで敬語使うんですか~?月海さんの方が年上じゃないですか!]
[何でって?]
咲とはほとんど喋っていなかったため、あまり馴染めていなかった。
[ねぇ月海さん!番号はもう見たから高校の中の見学してみましょうよ!]
[いい提案だね!じゃあ早速行きますか~]
二人で案内図を見ながら高校の中へと入っていった。
[うわ~こうゆうの慣れてないから怖いな~!しかも高校生目の前にいるし!]
[....]
[どうしたの?月海さん?。。。あっ笑わかった!あの目の前にいる男子高校生がかっこいいって思ってたんでしょ笑1目惚れってやつですか~]
[えっあっちっ違うよ!あんなやんちゃそうな男のどこがかっこいい!?]
[めっちゃ慌ててるしバレバレじゃないですか笑。まっ、あの人を彼氏にできるように頑張ってください!]
咲は私に煽るように上から目線で言ってきた。
[も~うだから違うってば~!]
[あれっ?あの人ってよく見たら幼稚園のとき同じだったひまわり組の優斗じゃないですか?小学生の頃に急に姿を消して大惨事になったって噂の!]
[優斗?]
[はい!同じでしたよね?]
[えっ?]
[あっ!こっちに来ますよ!]
私達の存在に気づいた優斗は、こっちに向かって歩いてきた。
[久しぶり!咲と月海!]
[久しぶり!だけど前に急にいなくなったけど~なんで?]
[あ~色々あってさ!]
[ふーん]
[お前が月海か~相変わらず変わらないな笑]
[変わらなくてごめんなさいねぇ!咲さん!何この男!初対面でこの対応?]
[やっぱりか。]
優斗は何かを察したように放った。
チッ
[えっ?]
私達を見ていた咲が舌打ちをする。
[...ごめんなさい!お母さんに頼まれてたことがあったんだった!先に帰ります!]
慌てたように急いで走り出した。
[ごめんなさい!もう帰りますね!また喋れる機会があったら喋りましょう!]
咲もその後を追いかけた。
[何で舌打ちしたんだろう?なにか悪いことでもしたかな。]
バサッ
[んっ?.....]
一瞬視線を感じたが、無視してそのまま家に帰った。
[良かったわね~!月海は受からないと思ってたけどやれば出来るじゃない!すぐごちそうできるから待っててね~!]
母はとても喜び、ルンルンでキッチンへと向かった。
(喜んでくれてよかった~!)
心のなかで満足しきった私は、自分の部屋に行って早速スマホを手にした。
[メール来てる...なにこれ?]
[9時に寝て、7時に起きてね、月海]
(なんで私の名前を知ってるの?)
疑問を抱えながらメールを見つめる。
(今は6時45分か~。怖いなぁ。誰から来たのかわかんないし、きっとクラスの誰かのイタズラメールだよね!)
きっと誰かのイタズラだと思いこみ。ゲームや動画を見てのんびりしていたが、心のなかでどこかふわふわしているような気がする。
ー40分後ー
[ご飯できたからすぐ来てね~!]
お母さんの声だ。
[は~い!]
堂々とした声で返事をしてからごちそうの場に向かった。
[どうしたの?顔色が悪いように見えるけど。]
[ー何でもないよ!大丈夫だから安心して!ほらっ、早く食べないとせっかくのごちそうが冷めちゃうよ!]
笑いながらごまかしたが、本当に少し気分が悪い。
[わかった!じゃあ食べましょうか!]
[いただきまーす!]
お父さんはまだ仕事で帰ってこないため、お母さんと二人で先に食べることにした。
[うわ~!何から食べようかな?これっ!]
大きなチキン南蛮を口にほおりこみ、美味しそうに欲張った。
[最高~!]
食べ始めてから数分が経った頃。
ガチャ
扉を開ける音がした。
[お父さんだ!]とっさに箸を止めて、玄関へと向かい、私を追うようにお母さんもその後をついてきた。
[お帰り~!]
[ただいま!]お父さんは仕事で疲れながらも笑顔で返してくれた。
[ご飯もう出来てるからね!]
[わかった!ありがとう!]
[おおっ!ごちそう!とゆうことは、月海!よく頑張ったな!]
そう。私達の受験ルールでは、受験に合格したらごちそう、受からなかったらオムライス。その上に励ましメッセージが書いてあるのだ。
嬉しそうな顔でうつむく私を見つめながらお母さんとぺちゃくちゃ喋っている。
[もういいから早く食べたら?笑]
苦笑いしながら話に割り込む。
[わかったわかった!]
[はい!ビールどうぞ~!]
[ありがとさん!]
[うっま~!!]
幸せそうな顔でゼリーのようにグビグビ飲む。
[飲みすぎないでね~!最近体調が悪いんだから。まぁ~今日は特別に2本までね!]
[よっ!太っ腹!そしてお腹も太っ腹!]
[はっ?なんか言った?]
[いえ、何も言っていません。]
[それでよろしい笑]
(にぎやかだな~)
呆れた顔で2人を見ながら食べ進める。
[ごちそうさまでした!]
声を揃えてそう言うと、お父さんはすぐにソファーに寝っ転がり、お母さんは台所の片付けを始めた。
[お父さんもぐーたらしてないで手伝ったら?]
[う~ん....]
返事をしてから数分経ったら大きないびきをかき始めた。
[みっともないな~。]
(お母さんも大変そうだな~)
[月海もお風呂に入って早く寝なさいよ~!]
[はい!]
[ふ~~気持ち~!]
きれいな緑色のお風呂に浸かりながら1人で考え事をする。
(ーあのメール。何だったんだろう。)
ずっと考え込んだ末に決意した答えは。
[よしっ!決めた!やっぱりあのメールのとおりにしよう!]
そう言い残してからお風呂を上がった。
ブワ~
[痛っ!]
髪を乾かしている最中に、また体に異変を感じた。
(なんか骨が砕かれているみたい。)
怖くなった私は、猫背で寝室に向かった。
(もうこんな時間か~もう寝るか!)
時計を見ると、8時30を過ぎていた。
ー10分後ー
(今更だけど緊張してきたな~。)
なかなか眠りにつけない状態で、少し焦っていた。
ー10分後ー
(やばい。どうしても目が開いてしまう。)
静まり返った夜中の中で心臓の音が段々と大きくなっているのがわかる。
ー5分後ー
(と、とりあえず目を閉じてみよう。)残り5分もない時間でとりあえず目を閉じたらどうにかなるとゆう意思に任せた。
すると。
いつの間にか深い眠りについていた。
(体が暑い。熱でも出たかな。んっ?6時?いやっ、違う、7時だ!)
目を覚ましてからすぐに時計を見ると、メールに書いてあった通りの7時だった。
しかし、何も変わっていないと思っていた。
その時までは。
[えっ?.....]
起き上がって手のひらを見た私は、はっとした。
少しまるみのあるモチモチのちいさな手、そう。
赤ちゃんに生まれ変わっていたのだ。
[咲~起きたの~?]
(咲?)
生まれ変わった赤ちゃんは、咲だった。
(あれっ?思うように喋れない。これじゃあ伝えれないよー!)
[ちょっとまっててね~!]
咲のお母さんの。静空(しずく)は、どこかへ行ってしまった。
(何あれ?なんか浮いてる?)
ビューーん
(うわっ!)
急に飛びかかってきた正体は、メニューだった。
(もう1度転生するかこのままか?※24時間以内に決めてください?。)
(そんなのもちろん......)
バタッ
[咲!?]
倒れ込んだ私に気づいた静空がすぐにかけより、心配そうにしながら私の顔を見つめた。
(.....なんだろうこの感覚、身に覚えがある。体が溶けそうなぐらい暑い。。。んっ?誰か喋ってる?周りを確認したいけど、うっすらしか見えない。)
[咲は。。。咲は大丈夫なんですか?]
(あれは。静空さんだ。何かあったのかな?)
[静空さん...申し訳ありません。
残念ですが、鈴希(すずき)咲さんは、お亡くなりになられました。]
[えっ?...]
[やれることは全てやって、毎日様子を見ていたのですが、無理だったんです。。。。
本当に申し訳ありませんでした。]
全力で頭を下げたまま、謝罪する医者を見た静空は。
[......ありがとう。]
[えっ?]
その言葉に動揺した医者は、少し怖くなった。
[咲のことを、守ろうとしてくれて、ありがとうございます。]
うつむいていた静空の顔から、涙が1滴、2滴とこぼれていった。
(何を言ってるの?静空さん。私は咲さんじゃないけど、生きてるよ?)
[だけど、私のせいなので、このことに関しては、後ほどご連絡させていただきます。]
[連絡の方は受け取ります。けれど、一番の責任は私が取らないといけません。咲をちゃんと見ていなかった私って、親として失格ですよね。
私はもうこれで失礼します。ありがとうございました。]
[...はい。]
(あれっ?)
医者の声とともに、月海の視界は真っ暗になった。
[月海!起きるにゃ!]
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