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新しい.......仲間?
しおりを挟む咲の言っていたことは、
私にはわからなかった。
ただ単に咲に問い詰められただけで、
意味のわからないことばかり言われた。
[べる?
大丈夫?]
[。。。ん?
月海。
なんにも役に立てなくてごめんなさいにゃ。]
慌てて駆け寄ると、
べるは意識が戻っていたが、
役に立てなかったことを後悔しながら月海に謝っていた。
[べる?あのね。
私は、
べるがここまで来てくれたことが本当に嬉しいよ!
しかも、
べるはなんにも悪くないんだから!
謝る必要はないよ!]
必死にべるを元気づけようと、
私は精一杯なぐさめた。
[でも。。。]
[良いの良いの!
本当に気にしないで!
わたしが悪いんだからさ!
ねっ?]
[わかったにゃ!]
[良かった!
今直してあげるからじっとしててね!]
[了解にゃ!]
べるの体に向けて手を当てると、
優斗と同じように治ったが、
色が違った。
[あれっ?
べるっ?
もう治った?]
[治ったにゃ!
だけどなんか変だったにゃ!]
[だよね~!
色が明らかに違ったもんね!]
不思議に思った私達は、
優斗達と合流してから調べることにした。
[レン~?優斗~?]
再び野原に戻り、
大きな声で二人の名前をよんだ。
[おーいー!
やっと来たよ~!]
[遅かったな。
何してたんだ?
しかも、咲も来たし、
どうゆうことだ?]
[べ、
べるがいなくなってたから探してただけ!
咲さんの件については知らないよ!]
私は本当のことを言ってしまうと、
後からまたせめられてめんどくさいことになる。
そう考えてわざと言わなかった。
[月海先輩~!
また会いましたね!]
[うん。]
[どうしたんですか~?
そんなに暗い顔して。]
私は咲のことが怖くなって、
あまり関わりたくないという気持ちが強くなっていった。
[いやっ。
なんでもないよ!]
下を向きながら目をそらして、
再び顔をあげると、
咲が心配している様子が見えた。
だけど私は、
それが本当に心配しているのだろうかと思った。
[そう!
それなら良かった!]
慌てて笑顔を作った。
[じゃ、
じゃあこの4人で町に行くか!]
[俺は賛成だな!]
[私も!
でっ、月海先輩は?]
[私も。]
レンが声をあげると、
優斗に引き続き、
咲も賛成した。
仕方なく思った私も賛成して、
4人で町に潜入することになった。
[あっ!
そういえば~調べたいことがあったんだった!
べるを見つけたときに、
怪我をしてたからさっき優斗にやった魔法を使ったら、
優斗のときは緑だったけど、
べるのときは白色に光ったの!]
歩いている途中に思いだし、
その事を聞くと優斗達も驚いた顔で耳を寄せた。
[ってことは~。
月海!
その魔法って怪我をおってなくても使えるのか?]
[多分使えると思うけど?]
[じゃあ1回ロコに使ってみてくれ!]
頼まれたので、
ロコに手を当てると、
べると同じように白く光った。
[じゃあ次はレンに当ててみろ。]
[わかった!]
次はレンに手を当てると、
緑に光った。
[あ~!
人にやるときは、緑。
ペットにやるときは、白く光る!
ってことだよね!]
意味がわかって思わず声に出してしまった。
[そういうことだな!]
[うわっ!]
[ちょっと~大丈夫?笑]
レンが話に夢中になりすぎて小さな段差で転んでしまった。
[お~!
すっげー!]
[大きいね~!]
レンが転んだ先には、
先ほど話していた町が見えた。
かなり大きく、
何よりとても賑やかだった。
[たくさん人がいるね!]
[たくさんどころじゃないと思うけどな笑]
町には1人1人が何をしているのか把握できないくらい大勢の人々がいた。
[すみません~!
この町の情報を教えてください!]
近くにあったお店の店員さんに訪ねると。
[見慣れない顔だね~?
どこから来たの?]
パン屋の店長をしている、
岡崎 梨沙(おかざき りさ)
が返事をしてくれた。
[実は~、
違う世界から飛ばされてここの世界にこれるようになったんです。
それで最初に飛ばされた場所が、たまたまこの町に近かったので
来てみたんです!]
[なるほどね~。]
[えっ?
ビックリしないんですか?]
普通はあり得ないことなのに、
梨沙の反応を見て私は驚いた。
[それがね~。
あなた達以外にも飛ばされてここに来た人達がたくさんいたのよね~!
だからもう慣れたの笑]
[へ~!]
[なぜか私達の町の近くに飛ばされる人達が多いのよね~!
なんでかしら。]
梨沙も困っている様子だった。
[あの~ここの町の情報は―。]
[あっ!そうだったわね!
ここは見ての通り大きくて広ーい町だよ!
そしていろんなお店もあって自然もたくさんで、
居心地が良いから住みやすいところだよ!]
一気に話しすぎて少し息が切れていた。
[良い町なんですね!]
[そうよー!]
[1つ聞きたいことがあるんですけど、
私達の場合ってもう元の世界戻れないんですか?]
[おい月海、
何言ってんの?]
レンと優斗は私の言葉を聞いて動揺する。
[いやっ。。。
だって、これ見て。]
私の手には星マークが浮かび上がった。
しかし色がついてなく、
0と書いてあった。
[これは~?
月海!1回押してみろ。]
ポチ
[ほらっ!
戻れないでしょ?]
[本当だな。
じゃあ月海はどうすんだ?]
[んー。。。
どうしよ]
[月海さんよね?
月海さん!
元の世界から他の世界に行って、また戻ってって言うのが1日1回しかできないらしいの。
だからもう他の世界に行っちゃうと、
1日過ぎないと戻れないの。]
[そうなんですか。]
[そしたら、
私のお店の上に空いてる場所があるから貸してあげるわ!]
[ありがとうごさいます!
助かります!]
困っていると、
梨沙は空き家を貸してくれた。
[おいで!]
[はい!]
梨沙に着いていくと、
いろんな種類のパンがならんでいて、
とても良い香りが漂ってきた。
[うわ~!
良い香り!]
[お腹空いてるんじゃない?
何か食べる? ]
梨沙は私の空腹を気にして、
食事に誘った。
[そうですね。
では、
また明日料金を支払いに来ます!]
[あー!
良いの良いの!
そのかわり、
明日からここで働いてもらうよ!]
[えーー!?
時間もないし無理ですよ!
それに、
学校も行かなくちゃ行けないし。]
[大丈夫よ!
もとの世界には学校はあるけど、
行きたいときに行けるの!
しかも、
習えなかったところは、
紙に書いて張ってあるから安心して!]
[もとの世界も変わったんですね。]
[残念だけどね。]
ドーーン
[えっ、何?
何が起こったの?]
[急いでこっちに逃げて!]
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