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第二章
第十七話
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「えー、それでは、まだ一人帰ってきていないが、時間になったので第五百六十五回桜定例会議を始める」
「お嬢様、五百五十八回でございます」
「お、そうだったか……では、改めて、第五百五十八回桜定例会議を始める」
五十センチほどの台に乗ったあかりが腕を組み高らかに言う。
左の方からぱちぱちと乾いた拍手が聞こえ、右の方からはうーうーという唸り声が止まらない。
「と、その前に、皆気になっていることだろう。今日から入る新しい仲間を紹介しよう」
あかりはそう言って台から降り、後ろから同じような台を持ってくる。
というより、全く同じだった。
なぜ同じ物なのに、取り換える必要があるのだろうか。
そう感じた時、俺は不自然に貼られていたシールに気づいた。
可能なことならば気づきたくはなかったのだが、これ見よがしに貼られているそれを無視することは俺には出来なかった。
あかりが一度こちらを向き口角を上げると、シールを思い切り剥がす。
〝本日の主役は君だ!〟
前面に達筆な字でそう書かれた台。それが全貌だった。
あかりは満面の笑みを作り、俺を手招きする。
そして、いつの間にか、逆の手には金ぴかに光るたすきが握られていた。
よく見るとそこにも台に書かれた字がそのままプリントされている。
――これは……つまり……そういうことなのだろうか。
この場に俺を除いて三人しかいないとはいえ、晒し者になったみたいで嫌だ。
心の底から思う。
――絶対に嫌だ。やりたくない、やりたくない、やりたくない……。
しかし、そんな俺の思いも空しく状況は最悪の方向に動いていた。
あかりからは威圧、執事からは好奇、金髪ギャルからは恋慕の眼差しが向けられる。
察するのは容易だった。
どう足掻いてもこの場からは逃げられないのだろう。
逃げれば間違いなくそれ以上の不幸が待っていることは想像に難くない。
俺は一度息を吐き覚悟を決める。
その勢いでたすきを肩にかけ、台に上り前を向く。
「おーおー!」
「……ぷ、くすくす……」
「うーうーうーうー!」
予想していた通りの反応に頭が痛くなる。
よし、これが終わったら挨拶代わりに全員を一発ずつ思い切り殴ってやろう。
それくらいしても決して罰は当たらないはずだ。
「お嬢様、五百五十八回でございます」
「お、そうだったか……では、改めて、第五百五十八回桜定例会議を始める」
五十センチほどの台に乗ったあかりが腕を組み高らかに言う。
左の方からぱちぱちと乾いた拍手が聞こえ、右の方からはうーうーという唸り声が止まらない。
「と、その前に、皆気になっていることだろう。今日から入る新しい仲間を紹介しよう」
あかりはそう言って台から降り、後ろから同じような台を持ってくる。
というより、全く同じだった。
なぜ同じ物なのに、取り換える必要があるのだろうか。
そう感じた時、俺は不自然に貼られていたシールに気づいた。
可能なことならば気づきたくはなかったのだが、これ見よがしに貼られているそれを無視することは俺には出来なかった。
あかりが一度こちらを向き口角を上げると、シールを思い切り剥がす。
〝本日の主役は君だ!〟
前面に達筆な字でそう書かれた台。それが全貌だった。
あかりは満面の笑みを作り、俺を手招きする。
そして、いつの間にか、逆の手には金ぴかに光るたすきが握られていた。
よく見るとそこにも台に書かれた字がそのままプリントされている。
――これは……つまり……そういうことなのだろうか。
この場に俺を除いて三人しかいないとはいえ、晒し者になったみたいで嫌だ。
心の底から思う。
――絶対に嫌だ。やりたくない、やりたくない、やりたくない……。
しかし、そんな俺の思いも空しく状況は最悪の方向に動いていた。
あかりからは威圧、執事からは好奇、金髪ギャルからは恋慕の眼差しが向けられる。
察するのは容易だった。
どう足掻いてもこの場からは逃げられないのだろう。
逃げれば間違いなくそれ以上の不幸が待っていることは想像に難くない。
俺は一度息を吐き覚悟を決める。
その勢いでたすきを肩にかけ、台に上り前を向く。
「おーおー!」
「……ぷ、くすくす……」
「うーうーうーうー!」
予想していた通りの反応に頭が痛くなる。
よし、これが終わったら挨拶代わりに全員を一発ずつ思い切り殴ってやろう。
それくらいしても決して罰は当たらないはずだ。
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