ここからの僕の話

たんけり

文字の大きさ
2 / 3

第2話 白から黒へ

しおりを挟む
2025年4月19日

例年のこの季節に比べて暑すぎるくらいの1日。

早朝のニュース番組ではどの局も季節外れの熱暑について放送していた。

「勘弁してくれよ…」
アルバイト先である古本屋に向かうため、大介は家から続く100mほどの坂道を愚痴を漏らしながら怠そうにのぼっている最中である。

背中を丸め、うつむきながら通い慣れた道を歩いていると、坂の中腹辺りに何か黒い物が動いているのが視界に入った。


「なんだあれ?」

近づくにつれ黒い唸りは地面に消えていき、たどり着くと、そこには1冊の本が落ちていた。表も裏表紙にも何も書かれていない分厚い白い本が。

手にとって中身を開いてみても、相変わらず真っ白なページがぎっしりとつまっているだけだった。

「うーん…。」

しばらく立ち尽くしながら本を観察していたが、通りすぎる人たちの不審な人をみる視線に気がつき我にかえる。

「とりあえずジジイに見せるか!!」
ここでいうジジイとは古本屋の店主のことである

左手に白い本を持ち直し歩き始めようとした時、大介は左手に持った白い本が急に熱を発し光始めたことに気がつく

「な…なんだ!!」

突然の出来事に驚いてしまい、手を離したことによって、白い本が勢いよく足元のアスファルトに叩きつけられる

 そんなことはお構い無しに白い本は熱を発しながら光続け

時間にして3分くらいだろうか、しばらくすると本の発する光は弱まっていき、そこには先程までとは対象的な漆黒のように黒い本が姿を表した。

(何が起こっているんだか理解できない……)

少しの恐怖を感じながらも黒い本に手を伸ばす大介

「何かを変えるには犠牲が必要」
突然背後から聞こえる声、発せられた言葉に一瞬体の動きが止まってしまう。

恐る恐る振り返ると、そこには全身に黒い服を身にまとった赤髪の1人の少女が立っていた。

大介と目線が合うと、少女は笑みをみせ大介に向かってこういった。
「よろしく、もう1人のわたし。」
                                          
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ガーランド大陸魔物記  人類が手放した大陸の調査記録

#Daki-Makura
ファンタジー
※タイトルを変更しました。 人類が植物に敗北した大陸〝ガーランド大陸〟 200年が経ち、再び大陸に入植するためにガーランド大陸の生態系。特に魔物の調査が行われることになった。 これは調査隊として派遣されたモウナイ王国ファートン子爵家三男 アンネスト•ファートンが記した魔物に関する記録である。 ※昔に他サイトで掲載した物語に登場するものもあります。設定なども使用。 ※設定はゆるゆるです。ゆるくお読みください。 ※誤字脱字失礼します。 ※一部AIを使用。(AI校正、誤字検索、添削等) ※その都度、修正させてもらっています。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

学園長からのお話です

ラララキヲ
ファンタジー
 学園長の声が学園に響く。 『昨日、平民の女生徒の食べていたお菓子を高位貴族の令息5人が取り囲んで奪うという事がありました』  昨日ピンク髪の女生徒からクッキーを貰った自覚のある王太子とその側近4人は項垂れながらその声を聴いていた。  学園長の話はまだまだ続く…… ◇テンプレ乙女ゲームになりそうな登場人物(しかし出てこない) ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

処理中です...