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毒のある生き物 スズメバチ

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日本で死亡例の最も多い生き物は、実はオオスズメバチによるものです。

オオスズメバチは熊ほど大きくもなく、サメほど噛む力もありません。

しかし、小さなその体の中には毒針があります。

オオスズメバチの体内にはタンパク質出できた色々な毒がミックスされていて、刺されると痛みを伴います。

しかし、一度刺されたくらいでは大したことはありません。

冷やして薬でも塗っておけば数日で治ります。

ところが、2回目以降は大変危険な状態になるかもしれません。

体が、オオスズメバチの毒に対する免疫機能を持ってしまうと、2度目に刺された時に、過剰に反応してアナフィラキシーショックを起こすことがあるのです。

そうなると、呼吸困難に陥って死んでしまうこともあります。

すぐにアドレナリン注射などの手当を行う必要があります。

また、オオスズメバチは賢い生き物で、社会性があり、集団で行動します。

カチカチと上顎を鳴らして威嚇してきたら、最終警告なので、すぐに逃げましょう。

また、襲われるとフェロモンを出して仲間を呼びます。下手に手出しをしない方が無難です。

集団で襲われて、身体中を刺されて亡くなってしまう例も何度もあります。


オオスズメバチの巣は、山の柔らかい腐葉土の下などに作られることがあります。

そこを間違えて踏みつけてしまうと襲われてしまうので、オオスズメバチが周りに見かける場合はよく気をつけて行動しましょう。

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