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ジャン=ジャック・ルソー
神学校
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「坊や、神学校に行って勉強してらっしゃい」
ヴァランス婦人は可愛いルソーに一人前の人間になって欲しかった。
ルソーはヴァランス婦人のそばを離れたくなかったが、何とかヴァランス婦人に認めてもらいたかった。
「ママン、分かったよ」ルソーは神学校に行くことにした。その時、ルソーは婦人から音楽の本を二冊渡された。
ルソーは音楽にますますはまるきっかけとなった。
ルソーは程なく僧侶になる資格はないと神学校から婦人の元へ突き返された。成績がすこぶる悪かったのだ。
「坊やには坊さんの道は合わなかったのね。成績は悪かったけど、人としては悪くないと言う評判だそうですよ」
「ママン、ごめんなさい。僕にはどうしても馴染まなかった。信州蕎麦よりママンのそばがいい」
「あら、可愛い坊や」
ルソーは婦人の元で音楽の家庭教師として過ごすことになった。ルソーには音楽は楽しくて、女子を集めて楽しく過ごした。
そんな時に、ル・メートルと言う坊さんがルソーのことを可愛がって音楽を教えてくれた。
ルソーは音楽を生き甲斐にする。
しかし、他の坊さん連中が、ル・メートル氏が音楽にかまけて遊び呆けていると悪い噂を流し始めた。ル・メートル氏は怒って、町を出ていくことにした。ヴァランス婦人は必死で止めたが叶わなかった。
ル・メートル氏は結構な作曲をしていたので、その楽譜を担いで街を出て、リヨンに行くことになった。ヴァランス婦人が、ルソーにリヨンまでお供をするようにいいつけた。
ルソーはル・メートル氏が嫌いではなかったので、引き受けたが、少し心配なことがあった。時々、ル・メートル氏はてんかんのような発作を起こすのだ。それを見るのはとても怖かった。
案の定、酒好きのルメール氏が旅路で酔っ払って発作を起こした。
「メートルさん、どうしたの」
「ガガガゴガガ」
「しっかりしてよ。メートルさん」
メートルさんは白目を向いて意識がない。
「ゴガゴゴゴゴガガカッ」
ルソーの問いかけに全く反応しない。
人だかりができてきた。
ルソーは怖くなって走って逃げてしまった。
どうしたらいいのか分からない。
もう一度メートル氏の元に帰るのは怖かった。
ルソーは走った。
暗闇の中をヴァランス婦人のいるアヌシーへ向かうことにした。
メートル氏は誰かが何とかしてくれるだろう。
そう思い込んだ。
しかし、ル・メートル氏を置き去りにしたルソーの心は一生引け目を感じることになってしまう。
何しろ、アヌシーに戻った時にはヴァランス婦人がいなくなっていた。パリに行ってしまっていたのだ。
こんなことなら、アヌシーに引き返すのではなかった。
ルソーは薄情な行為を悔やんだがどうしようもない。
けっきょく、メートル氏は一生をかけて築いた財産である楽譜を人に奪われを失ってしまったそうだ。
ヴァランス婦人は可愛いルソーに一人前の人間になって欲しかった。
ルソーはヴァランス婦人のそばを離れたくなかったが、何とかヴァランス婦人に認めてもらいたかった。
「ママン、分かったよ」ルソーは神学校に行くことにした。その時、ルソーは婦人から音楽の本を二冊渡された。
ルソーは音楽にますますはまるきっかけとなった。
ルソーは程なく僧侶になる資格はないと神学校から婦人の元へ突き返された。成績がすこぶる悪かったのだ。
「坊やには坊さんの道は合わなかったのね。成績は悪かったけど、人としては悪くないと言う評判だそうですよ」
「ママン、ごめんなさい。僕にはどうしても馴染まなかった。信州蕎麦よりママンのそばがいい」
「あら、可愛い坊や」
ルソーは婦人の元で音楽の家庭教師として過ごすことになった。ルソーには音楽は楽しくて、女子を集めて楽しく過ごした。
そんな時に、ル・メートルと言う坊さんがルソーのことを可愛がって音楽を教えてくれた。
ルソーは音楽を生き甲斐にする。
しかし、他の坊さん連中が、ル・メートル氏が音楽にかまけて遊び呆けていると悪い噂を流し始めた。ル・メートル氏は怒って、町を出ていくことにした。ヴァランス婦人は必死で止めたが叶わなかった。
ル・メートル氏は結構な作曲をしていたので、その楽譜を担いで街を出て、リヨンに行くことになった。ヴァランス婦人が、ルソーにリヨンまでお供をするようにいいつけた。
ルソーはル・メートル氏が嫌いではなかったので、引き受けたが、少し心配なことがあった。時々、ル・メートル氏はてんかんのような発作を起こすのだ。それを見るのはとても怖かった。
案の定、酒好きのルメール氏が旅路で酔っ払って発作を起こした。
「メートルさん、どうしたの」
「ガガガゴガガ」
「しっかりしてよ。メートルさん」
メートルさんは白目を向いて意識がない。
「ゴガゴゴゴゴガガカッ」
ルソーの問いかけに全く反応しない。
人だかりができてきた。
ルソーは怖くなって走って逃げてしまった。
どうしたらいいのか分からない。
もう一度メートル氏の元に帰るのは怖かった。
ルソーは走った。
暗闇の中をヴァランス婦人のいるアヌシーへ向かうことにした。
メートル氏は誰かが何とかしてくれるだろう。
そう思い込んだ。
しかし、ル・メートル氏を置き去りにしたルソーの心は一生引け目を感じることになってしまう。
何しろ、アヌシーに戻った時にはヴァランス婦人がいなくなっていた。パリに行ってしまっていたのだ。
こんなことなら、アヌシーに引き返すのではなかった。
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