いじわる

TARA

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はじまり

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桜舞う朝、重たい体を起こしボロボロの団地の狭い自分の部屋を出てリビングに向かった。
テーブルの上には冷えた朝ごはんが置いてあり起きた時間には家には誰も居なかった。
顔を洗い、歯を磨き、寝癖のついた髪の毛を適当に水でとかし朝ごはんに手をつける。
代わり映えのしないニュース。
桜前線の話やどこのお店の何が美味しいとか言っているのを聞いて平和を感じる。

そして部屋に戻り新しい制服に袖を通し準備を済ませた。
忘れ物がないか簡単にチェックをし誰もいない家に向かって「行ってきます」とこぼして鍵を閉めた。

「アキ!!おはよう!」
憂鬱な朝に声をかけてきたのは2つ隣部屋で幼稚園からの幼馴染。田村 ルイ。

「はいはい。」
いつも朝からテンションの高い、ルイをいつものようにあしらった。

「おはように、はいはいってなんだよ!人がせっかく…まぁいいや!アキ一緒に行こ!」昔から変わらず明るくボーイッシュでルイの周りにはいつも人集りが出来てしまう人気者だった。

俺となんか一緒に居たら…なんて思いながらルイの話に生返事しながら学校に向かった。

学校に着くとクラス分けの紙が貼ってありそのクラス順に体育館に入って並べと先生が拡声器を使って繰り返し繰り返ししゃべり続けていた。

周りのみんなは、同じ中学生から来た人と同じクラスになれるかなんてワイワイしてるけど俺はどうもでもいい。

同じ中学から同じ高校に入学するのはルイ以外にも10人くらい居るが俺には関係ない。

そんな事を考えながらクラス分けの紙を見ながら自分の名前を探していたらルイがニコニコしながら目の前に飛び込んで来た。
「アキ!同じクラスだよ!次は…」
ルイは途中で言葉を止め、一瞬表情を曇らせてすぐ明るくなって俺の手を引いて体育館に向かった。

体育館に入りクラスごとに適当に2列に並べられた。

案の定ルイは、俺の横でずっと話していた。

どんな学校かなとか先生怖いかなとか勉強の話とかいろいろ話してたのを聞いていたが途中からルイの声が段々と遠くに感じるようになって地面まで波打ち始め呼吸が浅くなっているのに気づいた。

入学早々に…なんて思ってたらルイの俺の名前を呼ぶ声だけこだまして俺は倒れた。
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