いじわる

TARA

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母は強し

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俺はルイが寝ている間、部屋から持ってきた小説をルイの向かいの席に座ってずっと読んでいた。

宿題が終わってから2時間ほど時間が経って外が暗くなり始めた頃にルイはムクッと起きた。

顔を上げ周りをキョロキョロと確認して俺の顔を見ると「よかった…」と言ってまた顔を伏せた。

「ルイ!そろそろ帰れよ!おばさん心配するぞ!」
「大丈夫!どうせ心配になったらここに来るから…」虚ろになりながらルイは答えた。

そのままルイを放置していると階段を上がってくるヒールの音が聞こえてきた。

その音はだんだんと家の方に向かって強く大きく聞こえるようになってきた。
そしてその音は家の玄関で止まりインターホンを鳴らすでもなくノックをするでもなく勢いよく扉を開けた。

"ガシャーン!!"

玄関に顔を出すとそこに居たのはルイの母親だった。
「おばさん、毎回毎回そんなに強く開けたら家の扉壊れちゃうよ!」
俺は呆れながらルイの母親に言った。
「おっ!アキ!ルイいるでしょう?」
この親あってルイ有りだな。
「居ますよ。今寝てますけど、どうします?」と聞くとルイの母親は「起きたら帰らせて!…あと…」そう言ったルイの母親は、無表情のまま近づいてきてニコッと笑ったあとに俺の頭にげんこつを落とした。
「誰がおばさんだって!
   失礼しちゃうわ!まだピチピチの38だわ!おばさんと呼ぶにはまだ早い!わかったら起きたルイをしっかり家まで送ってこい!頼んだぞ!」そういうとルイの母親は家に戻っていった。

「あのババァ…」

"ガチャ…"
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