いじわる

TARA

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まだ早い

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それから母さんは、重い口を開き今日あったことを俺に話した。

「母さん大丈夫だよ!どうせいつもの時間になったらただいまって帰って来るよ!」
今朝、家を出た時に感じた違和感を母さんに伝えることはできず俺は部屋に戻って父さんの帰りを待ったが日が昇っても玄関の扉が開くことはなかった。

その日の朝に父さんの実家に電話をし、おじいちゃんもおばあちゃんも驚いていたのを電話越しの母さんを見ればすぐにわかった。

昨日の夜に帰って来ると信じて何もしなかった母さんだったが今日はできることを一つ一つ必死に藁にもすがる思いでやっていた。

会社の人、昔からの友達、連絡できる所、全てに連絡をした。

だが父さんの手がかりになることは、一つもなかった。

学校に行く時間はとうに過ぎていたが母さんが学校に行きなさいと言う事はなかった。

その日のお昼に父さんの実家に行き、どうするかを母さんとじいちゃんが話していた。

気を遣ってくれたばあちゃんが俺を遠ざけたのを今でも覚えている。

そして、不安でいっぱいの中、警察に連絡することに決めて母さんは警察に電話をした。

事情などいろいろ聞きたいと言われたらしく俺は、じいちゃんの家にばあちゃんと置き去りにされ母さんとじいちゃんが車で警察に向かった。
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