【第4章】🦝ウチで雇ってるバイトがタヌキって言ったら、誰か信じる❓🦝

砂月ちゃん

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第1章 アルバイト始めました

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「お疲れ様~。豆田君達、今日は賄い食べたらもう帰っていいわよ。
理子も瑞稀みずきと一緒に食べておいてくれる?
お母さん達、これからちょっと出掛けて来るから。」


珍しい…こんな時間から、夕食も食べずに2人で出掛けるなんて。


「いいけど、どうしたの?」

「昨日また、国道で事故があったでしょ?
お母さんの友達がそれに巻き込まれて、怪我をしたの。
軽傷だったから家にいるんだけど、たいへんそうだから、お惣菜を届けに行って来るわ。」

「そうなんだ……
お母さん達も気をつけてね。」

「大丈夫よ。お母さん達、運だけは良いのよ。
それに国道は通らないから。
じゃあ、行って来るから戸締り宜しくね。」


そう言ってお母さんは、お父さんと車で出掛けて行った。


「大丈夫かなぁ?」


暫くその事を考えていたら、いつの間にかお店に降りて来ていた瑞稀に呼ばれた。


「姉ちゃん、ご飯。」

「あれ?徳さんと満月は?」


何時もなら、満月が食事を出してくれるのに……


「あの2人なら、姉ちゃんが何かブツブツ言ってる間に、『急用を思い出した!』って言って慌てて帰ったよ。」

「えっ!?そうなの?
全然気が付かなったわ。」

「姉ちゃん、そういうの直さないと、そのうち痛い目にあうぞ!
それより、ご飯早くしてよ。
お腹空いた~。」

「あ、ごめん!直ぐ温めるから。」


その日の夜遅く…お母さんとお父さんは、かなり疲れた様子で帰って来た。


「行きは順調だったのに、帰りに知り合いのお店に寄ろうとしたら、何故か道に迷って辿り付けなかったのよ~。
いつもの道だし、迷う様な所じゃないのに……

国道の向こう側にあるお店だったのが、いけなかったのかしら?
そのうち閉店時間になったから、諦めて帰って来たんだけど、今度はすんなり帰れたのよね。
まるで、タヌキに化かされたみたいだわ。」

「えっと…そこは普通、キツネじゃないのかな?」


しかし、お母さんはタヌキ説を主張する。


「そう言えば家の敷地にあるほこらって、【タヌキ祠】ってあるけど、いつからあるの?」

「今の祠は理子が生まれた頃に町の皆さんの寄付で作った、新しいのだけどね。
昔は駅向こうにある、【フルムーンパレス】がある所にあったのよ。
それがまぁ、いろいろあってね……
家はペンション小さな宿で庭にタヌキが来るでしょう?
だから、今は家にあるのよ。」

「そうなんだ……。」


【フルムーンパレス】と言うのは、この町に伝わる【豆狸まめだの宿】って昔話に出て来る、小さな宿のモデルって言われてた【満月屋】って旅館があった所に新しく出来た海外資本のホテルで、見るからにすっごくおしゃれ!


一度、こっそり敵状視察と称して、幼馴染みと見に行ってみたけど、流石は海外資本…家とは全然違う……


結局、カフェでコーヒー1杯800円を支払って(幼馴染みの奢り)帰って来ちゃった。


幼馴染みに言わせると、『そもそも比べる物が違う!』そうだ。
家はペンションで、あっちはホテル。


幼馴染みの言う事も、もっともだよね。


その幼馴染みも今年から徳さん達が通ってるH大に通う事になって、ここ最近リクリエーションやら何やらで、忙しいみたいで会えてない……


でも、もうそろそろ来てもいい頃だと思うのよね。
明日辺り来ると期待して、今夜は寝る事にした。


おやすみなさーい。










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