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第1章 アルバイト始めました
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朝起きたら、お母さん達は大パニックだった。
何でも、お母さん達が知り合いのお店に行く為に国道を渡ろうとしていた時間、例の謎の暴走族が現れて、今度は玉突き事故が起きてたの!
ニュースでその状況を見たお母さん達は、真っ青になっていた。
「うそ!?あのまま行ってたら、私達も巻き込まれてたって事?
やっぱり、タヌキのおかげで助かったって事かしら?」
「そうかもしれないな……
今晩来たら、よくお礼を言っておこう!」
???
えっ!?お礼って家の庭に来るタヌキに?
家の庭には昔からタヌキが来る。
私が生まれる少し前から居ついて、今年で16年目。
ネットでちょっと調べたら、野生だと5年…動物園で飼われているタヌキでも10年ぐらい生きれば良い方らしい……
それなのに、家に来るタヌキ達は16年。
それこそ、昔話に出て来る豆狸じゃないかと私は疑っている。
「何で庭のタヌキにお礼なの?
普通、祠の方にお礼参りしない?」
と言う私の疑問にお母さん達の言い分は……
「せっかくタヌキが庭に来てるんだし…… 」
「そうよ。何しろあの子達が来てからと言うもの、ずっと幸運続きなんだから。
貴女達からも、よくお礼を言っておいてね。」
「は~い!」
瑞稀は何の疑問に感じないで、元気よく返事をしてる。
けど私はなんか納得いかなくて、モヤモヤしてるのよね。
「理子は?」
「うん…わかった。」
一応、返事はしたけどやっぱり納得いかない……
という話を、昼過ぎにやっと来た幼馴染みの六にした。
六は3歳上の幼馴染みで、近くにある徳行寺の次男。
小さい頃、ペンションが忙しい時によく六の家に預けられてたから、ほとんど兄妹みたいな感じで育ったの。
「へぇ~。『キツネやタヌキに化かされる。』って話は、昔話じゃよくある話だけど、今時珍しい貴重な体験じゃないか。」
「そういう問題じゃないの!
そのタヌキが家の庭にいるのよ!?
もしかしたら、【謎の暴走族】の正体もそのタヌキの仕業かもしれないじゃない!!」
「プッ!お前それは無いだろう!
いくら何でも、この町のタヌキはそんな事しないって!」
「何で?」
「他所の豆狸と違ってこの町の豆狸は、居つくと幸運を呼ぶ良い妖怪なんだよ。」
「何で、六までタヌキの肩を持つのよ!?」
人が真剣に心配してるのに、どうして皆んなそう脳天気なの!?
こうなったら、私1人でも真相を確かめてやるんだから!
まずは庭のタヌキの観察からよ!
「あっ!徳さんコーヒーください。
アメリカンで。」
「はい、アメリカンですね。」
「もう、出来てる。六はアメリカンしか頼まないから。」
「流石は満月さん。仕事が早いね。」
それにこの人達も怪しいのよ……
『高校の時から地元の喫茶店でバイトしてたから。』って、いくらなんでも慣れすぎだと思う。
凄く良い人達なんだけどね、なんか掴み所が無いと言うか…何とも言えない独特な雰囲気があるのよね。
山根理子、オーナーの娘の名にかけて、絶対にこの謎を解いてみせるわ!!
六が帰った後……
2人はとうとう怪しい動きを見せた。
食料庫に食材を取りに行くフリをして、中に入って行ったの。
「絶対に正体を掴んでやるんだから…… 」
2人の入った食料庫に近づくと、何やらコソコソと話しをしている様子。
声が小さくてよく聞こえない……
もうちょっと、近づいても大丈夫かな?
幸い、満月はこちらに背を向けている。ほぼ同じ身長の徳さんは満月の真前に立っているから、私の姿は見えないはず……
「だから…暴走…‥が…… 」
「昨日は……の所為で……今晩… 」
コレはもう、突撃あるのみ!!
そして私は勢いよく、食料庫に飛び込みながら大声で叫んだ!
「アンタ達!!やっぱり、謎の暴走族と何か繋がりがあるのね!!」
ビクゥーー!?
「キュ~!!」
ポン!!
ボトッ!!
「えっ???」
私が声を掛けた途端、満月の姿は掻き消え…突然、タヌキに変わり仰向けにひっくり返ってしまった。
その所為で満月の真前に居た、徳さんと目があってしまった。
彼の目がコレでもかと見開かれたかと思ったら、あっという間に満月と同じ様に『キュ~!!』と一声鳴いてタヌキになって仰向けにひっくり返った。
そう…私達の住む地方都市H市は、国分寺もあって奈良時代には既に栄えていたという、酒造りで有名な古い町。
だから時々、変わった事が起こったりする。
「えっ?アレ??嘘…なんで?
ウチのバイト…タヌキ?
なんでタヌキが、バイトなのよーー!?
誰か嘘だと言って…… 」
そして私はあまりの展開について行けず、気を失ってしまった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡🍓明けましておめでとうございます🌕♡
本年も宜しくお願いします❗️
投票の方も宜しくお願いします🦝🦝←(代理)
何でも、お母さん達が知り合いのお店に行く為に国道を渡ろうとしていた時間、例の謎の暴走族が現れて、今度は玉突き事故が起きてたの!
ニュースでその状況を見たお母さん達は、真っ青になっていた。
「うそ!?あのまま行ってたら、私達も巻き込まれてたって事?
やっぱり、タヌキのおかげで助かったって事かしら?」
「そうかもしれないな……
今晩来たら、よくお礼を言っておこう!」
???
えっ!?お礼って家の庭に来るタヌキに?
家の庭には昔からタヌキが来る。
私が生まれる少し前から居ついて、今年で16年目。
ネットでちょっと調べたら、野生だと5年…動物園で飼われているタヌキでも10年ぐらい生きれば良い方らしい……
それなのに、家に来るタヌキ達は16年。
それこそ、昔話に出て来る豆狸じゃないかと私は疑っている。
「何で庭のタヌキにお礼なの?
普通、祠の方にお礼参りしない?」
と言う私の疑問にお母さん達の言い分は……
「せっかくタヌキが庭に来てるんだし…… 」
「そうよ。何しろあの子達が来てからと言うもの、ずっと幸運続きなんだから。
貴女達からも、よくお礼を言っておいてね。」
「は~い!」
瑞稀は何の疑問に感じないで、元気よく返事をしてる。
けど私はなんか納得いかなくて、モヤモヤしてるのよね。
「理子は?」
「うん…わかった。」
一応、返事はしたけどやっぱり納得いかない……
という話を、昼過ぎにやっと来た幼馴染みの六にした。
六は3歳上の幼馴染みで、近くにある徳行寺の次男。
小さい頃、ペンションが忙しい時によく六の家に預けられてたから、ほとんど兄妹みたいな感じで育ったの。
「へぇ~。『キツネやタヌキに化かされる。』って話は、昔話じゃよくある話だけど、今時珍しい貴重な体験じゃないか。」
「そういう問題じゃないの!
そのタヌキが家の庭にいるのよ!?
もしかしたら、【謎の暴走族】の正体もそのタヌキの仕業かもしれないじゃない!!」
「プッ!お前それは無いだろう!
いくら何でも、この町のタヌキはそんな事しないって!」
「何で?」
「他所の豆狸と違ってこの町の豆狸は、居つくと幸運を呼ぶ良い妖怪なんだよ。」
「何で、六までタヌキの肩を持つのよ!?」
人が真剣に心配してるのに、どうして皆んなそう脳天気なの!?
こうなったら、私1人でも真相を確かめてやるんだから!
まずは庭のタヌキの観察からよ!
「あっ!徳さんコーヒーください。
アメリカンで。」
「はい、アメリカンですね。」
「もう、出来てる。六はアメリカンしか頼まないから。」
「流石は満月さん。仕事が早いね。」
それにこの人達も怪しいのよ……
『高校の時から地元の喫茶店でバイトしてたから。』って、いくらなんでも慣れすぎだと思う。
凄く良い人達なんだけどね、なんか掴み所が無いと言うか…何とも言えない独特な雰囲気があるのよね。
山根理子、オーナーの娘の名にかけて、絶対にこの謎を解いてみせるわ!!
六が帰った後……
2人はとうとう怪しい動きを見せた。
食料庫に食材を取りに行くフリをして、中に入って行ったの。
「絶対に正体を掴んでやるんだから…… 」
2人の入った食料庫に近づくと、何やらコソコソと話しをしている様子。
声が小さくてよく聞こえない……
もうちょっと、近づいても大丈夫かな?
幸い、満月はこちらに背を向けている。ほぼ同じ身長の徳さんは満月の真前に立っているから、私の姿は見えないはず……
「だから…暴走…‥が…… 」
「昨日は……の所為で……今晩… 」
コレはもう、突撃あるのみ!!
そして私は勢いよく、食料庫に飛び込みながら大声で叫んだ!
「アンタ達!!やっぱり、謎の暴走族と何か繋がりがあるのね!!」
ビクゥーー!?
「キュ~!!」
ポン!!
ボトッ!!
「えっ???」
私が声を掛けた途端、満月の姿は掻き消え…突然、タヌキに変わり仰向けにひっくり返ってしまった。
その所為で満月の真前に居た、徳さんと目があってしまった。
彼の目がコレでもかと見開かれたかと思ったら、あっという間に満月と同じ様に『キュ~!!』と一声鳴いてタヌキになって仰向けにひっくり返った。
そう…私達の住む地方都市H市は、国分寺もあって奈良時代には既に栄えていたという、酒造りで有名な古い町。
だから時々、変わった事が起こったりする。
「えっ?アレ??嘘…なんで?
ウチのバイト…タヌキ?
なんでタヌキが、バイトなのよーー!?
誰か嘘だと言って…… 」
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