4 / 51
第1章 アルバイト始めました
4
しおりを挟む
朝起きたら、お母さん達は大パニックだった。
何でも、お母さん達が知り合いのお店に行く為に国道を渡ろうとしていた時間、例の謎の暴走族が現れて、今度は玉突き事故が起きてたの!
ニュースでその状況を見たお母さん達は、真っ青になっていた。
「うそ!?あのまま行ってたら、私達も巻き込まれてたって事?
やっぱり、タヌキのおかげで助かったって事かしら?」
「そうかもしれないな……
今晩来たら、よくお礼を言っておこう!」
???
えっ!?お礼って家の庭に来るタヌキに?
家の庭には昔からタヌキが来る。
私が生まれる少し前から居ついて、今年で16年目。
ネットでちょっと調べたら、野生だと5年…動物園で飼われているタヌキでも10年ぐらい生きれば良い方らしい……
それなのに、家に来るタヌキ達は16年。
それこそ、昔話に出て来る豆狸じゃないかと私は疑っている。
「何で庭のタヌキにお礼なの?
普通、祠の方にお礼参りしない?」
と言う私の疑問にお母さん達の言い分は……
「せっかくタヌキが庭に来てるんだし…… 」
「そうよ。何しろあの子達が来てからと言うもの、ずっと幸運続きなんだから。
貴女達からも、よくお礼を言っておいてね。」
「は~い!」
瑞稀は何の疑問に感じないで、元気よく返事をしてる。
けど私はなんか納得いかなくて、モヤモヤしてるのよね。
「理子は?」
「うん…わかった。」
一応、返事はしたけどやっぱり納得いかない……
という話を、昼過ぎにやっと来た幼馴染みの六にした。
六は3歳上の幼馴染みで、近くにある徳行寺の次男。
小さい頃、ペンションが忙しい時によく六の家に預けられてたから、ほとんど兄妹みたいな感じで育ったの。
「へぇ~。『キツネやタヌキに化かされる。』って話は、昔話じゃよくある話だけど、今時珍しい貴重な体験じゃないか。」
「そういう問題じゃないの!
そのタヌキが家の庭にいるのよ!?
もしかしたら、【謎の暴走族】の正体もそのタヌキの仕業かもしれないじゃない!!」
「プッ!お前それは無いだろう!
いくら何でも、この町のタヌキはそんな事しないって!」
「何で?」
「他所の豆狸と違ってこの町の豆狸は、居つくと幸運を呼ぶ良い妖怪なんだよ。」
「何で、六までタヌキの肩を持つのよ!?」
人が真剣に心配してるのに、どうして皆んなそう脳天気なの!?
こうなったら、私1人でも真相を確かめてやるんだから!
まずは庭のタヌキの観察からよ!
「あっ!徳さんコーヒーください。
アメリカンで。」
「はい、アメリカンですね。」
「もう、出来てる。六はアメリカンしか頼まないから。」
「流石は満月さん。仕事が早いね。」
それにこの人達も怪しいのよ……
『高校の時から地元の喫茶店でバイトしてたから。』って、いくらなんでも慣れすぎだと思う。
凄く良い人達なんだけどね、なんか掴み所が無いと言うか…何とも言えない独特な雰囲気があるのよね。
山根理子、オーナーの娘の名にかけて、絶対にこの謎を解いてみせるわ!!
六が帰った後……
2人はとうとう怪しい動きを見せた。
食料庫に食材を取りに行くフリをして、中に入って行ったの。
「絶対に正体を掴んでやるんだから…… 」
2人の入った食料庫に近づくと、何やらコソコソと話しをしている様子。
声が小さくてよく聞こえない……
もうちょっと、近づいても大丈夫かな?
幸い、満月はこちらに背を向けている。ほぼ同じ身長の徳さんは満月の真前に立っているから、私の姿は見えないはず……
「だから…暴走…‥が…… 」
「昨日は……の所為で……今晩… 」
コレはもう、突撃あるのみ!!
そして私は勢いよく、食料庫に飛び込みながら大声で叫んだ!
「アンタ達!!やっぱり、謎の暴走族と何か繋がりがあるのね!!」
ビクゥーー!?
「キュ~!!」
ポン!!
ボトッ!!
「えっ???」
私が声を掛けた途端、満月の姿は掻き消え…突然、タヌキに変わり仰向けにひっくり返ってしまった。
その所為で満月の真前に居た、徳さんと目があってしまった。
彼の目がコレでもかと見開かれたかと思ったら、あっという間に満月と同じ様に『キュ~!!』と一声鳴いてタヌキになって仰向けにひっくり返った。
そう…私達の住む地方都市H市は、国分寺もあって奈良時代には既に栄えていたという、酒造りで有名な古い町。
だから時々、変わった事が起こったりする。
「えっ?アレ??嘘…なんで?
ウチのバイト…タヌキ?
なんでタヌキが、バイトなのよーー!?
誰か嘘だと言って…… 」
そして私はあまりの展開について行けず、気を失ってしまった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡🍓明けましておめでとうございます🌕♡
本年も宜しくお願いします❗️
投票の方も宜しくお願いします🦝🦝←(代理)
何でも、お母さん達が知り合いのお店に行く為に国道を渡ろうとしていた時間、例の謎の暴走族が現れて、今度は玉突き事故が起きてたの!
ニュースでその状況を見たお母さん達は、真っ青になっていた。
「うそ!?あのまま行ってたら、私達も巻き込まれてたって事?
やっぱり、タヌキのおかげで助かったって事かしら?」
「そうかもしれないな……
今晩来たら、よくお礼を言っておこう!」
???
えっ!?お礼って家の庭に来るタヌキに?
家の庭には昔からタヌキが来る。
私が生まれる少し前から居ついて、今年で16年目。
ネットでちょっと調べたら、野生だと5年…動物園で飼われているタヌキでも10年ぐらい生きれば良い方らしい……
それなのに、家に来るタヌキ達は16年。
それこそ、昔話に出て来る豆狸じゃないかと私は疑っている。
「何で庭のタヌキにお礼なの?
普通、祠の方にお礼参りしない?」
と言う私の疑問にお母さん達の言い分は……
「せっかくタヌキが庭に来てるんだし…… 」
「そうよ。何しろあの子達が来てからと言うもの、ずっと幸運続きなんだから。
貴女達からも、よくお礼を言っておいてね。」
「は~い!」
瑞稀は何の疑問に感じないで、元気よく返事をしてる。
けど私はなんか納得いかなくて、モヤモヤしてるのよね。
「理子は?」
「うん…わかった。」
一応、返事はしたけどやっぱり納得いかない……
という話を、昼過ぎにやっと来た幼馴染みの六にした。
六は3歳上の幼馴染みで、近くにある徳行寺の次男。
小さい頃、ペンションが忙しい時によく六の家に預けられてたから、ほとんど兄妹みたいな感じで育ったの。
「へぇ~。『キツネやタヌキに化かされる。』って話は、昔話じゃよくある話だけど、今時珍しい貴重な体験じゃないか。」
「そういう問題じゃないの!
そのタヌキが家の庭にいるのよ!?
もしかしたら、【謎の暴走族】の正体もそのタヌキの仕業かもしれないじゃない!!」
「プッ!お前それは無いだろう!
いくら何でも、この町のタヌキはそんな事しないって!」
「何で?」
「他所の豆狸と違ってこの町の豆狸は、居つくと幸運を呼ぶ良い妖怪なんだよ。」
「何で、六までタヌキの肩を持つのよ!?」
人が真剣に心配してるのに、どうして皆んなそう脳天気なの!?
こうなったら、私1人でも真相を確かめてやるんだから!
まずは庭のタヌキの観察からよ!
「あっ!徳さんコーヒーください。
アメリカンで。」
「はい、アメリカンですね。」
「もう、出来てる。六はアメリカンしか頼まないから。」
「流石は満月さん。仕事が早いね。」
それにこの人達も怪しいのよ……
『高校の時から地元の喫茶店でバイトしてたから。』って、いくらなんでも慣れすぎだと思う。
凄く良い人達なんだけどね、なんか掴み所が無いと言うか…何とも言えない独特な雰囲気があるのよね。
山根理子、オーナーの娘の名にかけて、絶対にこの謎を解いてみせるわ!!
六が帰った後……
2人はとうとう怪しい動きを見せた。
食料庫に食材を取りに行くフリをして、中に入って行ったの。
「絶対に正体を掴んでやるんだから…… 」
2人の入った食料庫に近づくと、何やらコソコソと話しをしている様子。
声が小さくてよく聞こえない……
もうちょっと、近づいても大丈夫かな?
幸い、満月はこちらに背を向けている。ほぼ同じ身長の徳さんは満月の真前に立っているから、私の姿は見えないはず……
「だから…暴走…‥が…… 」
「昨日は……の所為で……今晩… 」
コレはもう、突撃あるのみ!!
そして私は勢いよく、食料庫に飛び込みながら大声で叫んだ!
「アンタ達!!やっぱり、謎の暴走族と何か繋がりがあるのね!!」
ビクゥーー!?
「キュ~!!」
ポン!!
ボトッ!!
「えっ???」
私が声を掛けた途端、満月の姿は掻き消え…突然、タヌキに変わり仰向けにひっくり返ってしまった。
その所為で満月の真前に居た、徳さんと目があってしまった。
彼の目がコレでもかと見開かれたかと思ったら、あっという間に満月と同じ様に『キュ~!!』と一声鳴いてタヌキになって仰向けにひっくり返った。
そう…私達の住む地方都市H市は、国分寺もあって奈良時代には既に栄えていたという、酒造りで有名な古い町。
だから時々、変わった事が起こったりする。
「えっ?アレ??嘘…なんで?
ウチのバイト…タヌキ?
なんでタヌキが、バイトなのよーー!?
誰か嘘だと言って…… 」
そして私はあまりの展開について行けず、気を失ってしまった……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♡🍓明けましておめでとうございます🌕♡
本年も宜しくお願いします❗️
投票の方も宜しくお願いします🦝🦝←(代理)
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
妻に不倫され間男にクビ宣告された俺、宝くじ10億円当たって防音タワマンでバ美肉VTuberデビューしたら人生爆逆転
小林一咲
ライト文芸
不倫妻に捨てられ、会社もクビ。
人生の底に落ちたアラフォー社畜・恩塚聖士は、偶然買った宝くじで“非課税10億円”を当ててしまう。
防音タワマン、最強機材、そしてバ美肉VTuber「姫宮みこと」として新たな人生が始まる。
どん底からの逆転劇は、やがて裏切った者たちの運命も巻き込んでいく――。
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ラン(♂)の父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリー(♀)だった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は騒然となった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる