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第2章 コンビニの訪問者
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(六視点)
「予定外のぅ……
ほんじゃけど、予定外の物が来とる場合はしょうがない。」
「土地神が弱っとるのを嗅ぎつけて、悪い物がだいぶ入り込んだのぅ。」
「そうとうヤバいのか?徳さん、満月。」
俺の質問に豆狸達はいつになく真剣な表情で答えた。
「1つ1つはこまいが、数が多くて面倒くさいんじゃ。よく今まで結界が保ったもんじゃな。」
豆狸達が平和ボケしている間に、いつの間にか悪い物がこの地を囲んでいたのだ。
今までは《スクモ様》の結界に護られてあの世界戦争の時ですら、ほとんど被害を受けずに済んだというのに……
「とにかくワシと徳と親父達で、奴らを片っ端から潰して行く。この事はくれぐれもお嬢には内緒じゃからな!」
「ワシらの代理は田口と近くの稲荷狐達に頼んどいた。バレんように頑張ってくれ。」
そう言って、徳さんは東へ満月は南へと走って行った。
「さぁ、オイラ達はお嬢ちゃん達とお仕事お仕事!」
「宜しくお願いします。」
「オイラ達、あの美味い稲荷寿司が食べれれば良いんだから。」
「アイツらは、幼馴染みだしな!」
そう言って、稲荷狐達は人間の徳さんと満月にクルリと化けた。
その姿は若干ツリ目でクオリティが微妙だったが仕方ない。万一の用心に眼鏡を掛けて変装してもらい集合場所に向かう事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
待ち合わせ場所は、寛現寺近くの林……
坂野君はちゃんと集合時間より早く、現場で待っていた。
「こんばんは!坂野君、待たせちゃったかな?。徳行寺の桧山六だよ。覚えてる?」
「あ、こんばんは。いえ、ちょっと前に来たばっかりなんで。桧山先輩ですよね?うろ覚えですけど、なんとなく……
えっと…後ろに居るのは、徳行さんと満月さんでしたっけ?」
「どうも~徳で~す♪」
「満月だ。」
「なんか芸人みたいっスね♪」
「「そうかい?よく言われるんだ♪♪」」
なにやら勝手に設定が増えた様だけど、大丈夫かな?
俺は、顔を引きつらせながら答えた。
「そ…そうなんだよ。最近ハマってて!後、この人が田口さん。」
「〔こんばんは、坂野君。はじめまして田口です。〕どう?」
「おぉう、すげぇ!!倉本先輩の声そっくりだ!!これなら、三波も騙されますねー♪」
坂野君はほとんど2人に会った事がないので、ニセ者に簡単に騙された。しかし勝屋さんは2人のファンなのでこの2人のクオリティで騙し通せるか、不安だ……
「じゃあ、山根が来たらロープで釣り上げるんで、お願いします!」
「「「「了解!」」」」
それから暫くして、祭祀服?を着た理子が勝屋さんと一緒にやって来た。
「皆んな揃ってるわね!桧山先輩、徳さん、満月さん、それと田口さん、坂野君。今日は宜しくお願いします。」
「任せとけって!」
「5人がかりで引っ張り上げれば、大丈夫だって。それでロープは?」
聞かれて勝屋さんは、物凄く申し訳無さそうな顔で言った。
「それなんだけど…誰か木に登って上から垂らしてくれないかしら?」
…… 。
…… 。
「「「「「「えーーー!?」」」」」」
「ごめんなさい!作戦の事で頭がいっぱいになってて、ロープをどうやって掛けるか考えてなかったの…… 。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
🎶砂月ちゃんの広島弁ミニ講座🎶
※1
【こまい】
共通語に訳すと《小さい》《小さな》という意味です。
「予定外のぅ……
ほんじゃけど、予定外の物が来とる場合はしょうがない。」
「土地神が弱っとるのを嗅ぎつけて、悪い物がだいぶ入り込んだのぅ。」
「そうとうヤバいのか?徳さん、満月。」
俺の質問に豆狸達はいつになく真剣な表情で答えた。
「1つ1つはこまいが、数が多くて面倒くさいんじゃ。よく今まで結界が保ったもんじゃな。」
豆狸達が平和ボケしている間に、いつの間にか悪い物がこの地を囲んでいたのだ。
今までは《スクモ様》の結界に護られてあの世界戦争の時ですら、ほとんど被害を受けずに済んだというのに……
「とにかくワシと徳と親父達で、奴らを片っ端から潰して行く。この事はくれぐれもお嬢には内緒じゃからな!」
「ワシらの代理は田口と近くの稲荷狐達に頼んどいた。バレんように頑張ってくれ。」
そう言って、徳さんは東へ満月は南へと走って行った。
「さぁ、オイラ達はお嬢ちゃん達とお仕事お仕事!」
「宜しくお願いします。」
「オイラ達、あの美味い稲荷寿司が食べれれば良いんだから。」
「アイツらは、幼馴染みだしな!」
そう言って、稲荷狐達は人間の徳さんと満月にクルリと化けた。
その姿は若干ツリ目でクオリティが微妙だったが仕方ない。万一の用心に眼鏡を掛けて変装してもらい集合場所に向かう事にした。
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待ち合わせ場所は、寛現寺近くの林……
坂野君はちゃんと集合時間より早く、現場で待っていた。
「こんばんは!坂野君、待たせちゃったかな?。徳行寺の桧山六だよ。覚えてる?」
「あ、こんばんは。いえ、ちょっと前に来たばっかりなんで。桧山先輩ですよね?うろ覚えですけど、なんとなく……
えっと…後ろに居るのは、徳行さんと満月さんでしたっけ?」
「どうも~徳で~す♪」
「満月だ。」
「なんか芸人みたいっスね♪」
「「そうかい?よく言われるんだ♪♪」」
なにやら勝手に設定が増えた様だけど、大丈夫かな?
俺は、顔を引きつらせながら答えた。
「そ…そうなんだよ。最近ハマってて!後、この人が田口さん。」
「〔こんばんは、坂野君。はじめまして田口です。〕どう?」
「おぉう、すげぇ!!倉本先輩の声そっくりだ!!これなら、三波も騙されますねー♪」
坂野君はほとんど2人に会った事がないので、ニセ者に簡単に騙された。しかし勝屋さんは2人のファンなのでこの2人のクオリティで騙し通せるか、不安だ……
「じゃあ、山根が来たらロープで釣り上げるんで、お願いします!」
「「「「了解!」」」」
それから暫くして、祭祀服?を着た理子が勝屋さんと一緒にやって来た。
「皆んな揃ってるわね!桧山先輩、徳さん、満月さん、それと田口さん、坂野君。今日は宜しくお願いします。」
「任せとけって!」
「5人がかりで引っ張り上げれば、大丈夫だって。それでロープは?」
聞かれて勝屋さんは、物凄く申し訳無さそうな顔で言った。
「それなんだけど…誰か木に登って上から垂らしてくれないかしら?」
…… 。
…… 。
「「「「「「えーーー!?」」」」」」
「ごめんなさい!作戦の事で頭がいっぱいになってて、ロープをどうやって掛けるか考えてなかったの…… 。」
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🎶砂月ちゃんの広島弁ミニ講座🎶
※1
【こまい】
共通語に訳すと《小さい》《小さな》という意味です。
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