【シンデレラストーリー】の真実とフラワーパークさん

砂月ちゃん

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第1章

グリム版【シンデレラストーリー】の真実

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よく、“平民の娘”が“王子様(高位貴族や金持ち)”に見初められて王妃や妻になる事を【シンデレラストーリー】と言いますよね。

勘違いしている方も多いですが、実は【シンデレラ】(原作ではサンドリヨン)は、“平民”ではなく歴とした“貴族令嬢”なのです。

おそらく、伯爵以上の爵位持ちではないかと思われます。
でなければ、王太子の婚約者(後の国母)を決める三日も続く舞踏会には呼ばれないでしょう。
ドレスは高額です。
毎日違うドレスで舞踏会に参加しなければならないので、費用は3倍。
お金がなければ、到底無理な話。

シンデレラは義母や義姉が来る前はきちんと貴族令嬢としてのマナー等を学んでいました。

なので義母達に虐げられてはいましたが、シンデレラは“平民”ではなく“貴族令嬢”。

さてシンデレラの義姉達がどうなったかご存知でしょうか?


皆さんが現在絵本やネズミの国映画でよく知っているのは、シャルル=ペロー氏(フランス)が、子供向けにマイルドに編集し直したお話です。

ここでは、主に原作のグリム兄弟版とペロー版の違いについてのお話をしましょう。

グリム版にはなんと!シンデレラの象徴でもある【ガラスの靴】【かぼちゃの馬車】だけでなく【魔法使いのお婆さん】すら出てきません。

☆舞踏会1日目。

どうしても舞踏会に行きたかったシンデレラの元に、亡き母の使いと思われるハトが現れ『亡き母が植えさせた木を揺すれば願いを叶えてくれる。』と教えてくれました。
言われた通りに木を揺すると、木の上から、そして馬車が落ちてきたのです。

シンデレラはそれらを身に着け、急いで舞踏会に向かいます。

ハトは、12時の鐘が鳴る前に帰る様に忠告しました。(ここはペロー版とほぼ同じ)
その日は忠告通り、12時の鐘が鳴る前に慌てて帰りました。

この時点で王子様に、目を付けられてます。

☆舞踏会2日目。

木を揺すると今度は、、そして馬車が落ちてきました。
シンデレラは楽しくて羽目を外し過ぎ、時間オーバーギリギリに……

慌てて帰ろうとした為、が片方脱げてしまいましたが時間が無いので諦めるしかありません。

とここでこのシーン、グリム版だと偶然脱げた事になっていますがペロー版は人為的。

一目惚れしたシンデレラを捕まえるべく、なんと王子様は部下に命じて階段にタール接着剤を塗っていたのでした!

こうして王子様はシンデレラ本体の逃亡は許しましたが、手掛かりのを確保する事には成功したのです。

このシンデレラの靴、当時の大人の女性の靴のサイズにしては、だいぶ小さいサイズだったらしく(ほぼ子供サイズ)手掛かりとしては充分だった。

その為、他の舞踏会参加者の令嬢が履こうとしても誰も履く事ができなかった訳ですね。

そして遂にシンデレラの住む家に、王子様の使いがやって来ます。

ペロー版ではあっさり『靴が小さくて履けない。』で終わってますが、グリム版は、かなりエグいんです。

義姉達はシンデレラが落とした小さなを履く為に自分の足をナイフで切落し、無理矢理履きました。

もちろん靴下まで血で真っ赤に染まり、城に行くまでの間に出血多量で顔面蒼白。

門にたどり着くもハトがやって来て、『そいつは偽物だ♪』と囃し立てる。
という事を長女と次女の2回分やります。

その後、王子の使いに『もう1人娘さん居ますよね?』と言われてシンデレラ登場。

はっきり言って義姉2人の血で染まったとか、絶対履きたくなかっただろうなぁ……

もちろん元々自分の靴なので、履けますけどね。
気持ち悪いのを我慢すれば。

こうしてシンデレラは見事、王子様をゲット。
義姉も今までの事を謝罪して許され、貴族のお婿さんを紹介され、結婚してめでたしめでたし。

ところがグリム版は、皆んなハッピーエンドで終わらない。

結婚式当日、なんと図々しい事に2人の義姉はシンデレラの結婚にあやかろうと、シンデレラの隣りに侍るのです。

するとハトが飛んで来て2人の目を突付いて片方づつコロンと眼球をえぐってしまいました。

片目を刳られてもなおシンデレラの隣りに侍る義姉達……
すると今度は残った目までハトに刳られてしまい、2人は一生目が見えなくなりました。

めでたしめでたし。















じゃないって!何処がめでたし?怖いわ!!

ペロー版の時代背景では、罪を犯した者に『目には目を刃には刃を』が当たり前で、残酷描写は当たり前。 
本当は怖い童話です。

子供にも読める様に編集してくれたグリム兄弟に感謝。


以上のお話を踏まえて『シンデレラは“貴族”なので『平民からの成り上がり』は【シンデレラストーリー】とは呼ばない。

ここは【玉の輿】の方が意味が近いと思われる。

☆【玉の輿】意味

女性が高貴な人、お金持ちから見初められて大出世する事。

徳川綱吉の生母 桂昌院けいしょういんは京の八百屋に生まれたが、家光の側室となり豪華な輿に乗って大奥に入ったことから、【玉の輿】は桂昌院の名「お玉」に由来するという説もある。

ここから【逆玉】という言葉が派生しました。

【玉】宝石や金銀財宝を表す言葉。
輿こし】高貴な人が乗る乗物。




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