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第二章
魔の殺人団地-5 vs武装集団
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容赦の無いマシンガンの集中砲火、雨霰の様に三人に降り注ぐ。
「ぎゃはははっ! 打て打てぇっ! 射ちまくれぇぇ!」
「ぶっ殺せぇ!」
江角と園田の下卑た、歓喜に満ちた声が響く。
それに呼応するように彼の僕達の放つ銃声はエントランスに高らかに音を響かせる。
二人の絶叫と爆音。
埃や砂利が舞い上がる。
「さぁ、死んじまったかなぁ……やり過ぎたかなぁ?」
ニヤニヤしながら江角は銃を下ろし、晴れ行く砂煙に目を凝らす。
「……んんっ?」
薄らぐ砂煙の向こうに何か赤黒い塊がうずくまっている。
江角と園田は最初、血にまみれた三人の死体だと考えた。
しかし一瞬の沈黙の後、その赤黒い塊がボソボソと話し出す。
「大丈夫か……」
「あ……ありがとう……」
「すまねぇ、ジェラルド!」
何かを相談しているようだ。
「ボスは把握したか……」
「ああ」
「左右に一人ずつ、あのガタイの良い奴ら!」
「よしっ!」
その赤黒い塊は勢いよく二つの影、桜と猛を観客席に居る二人に向かって投げ飛ばす!
その影の正体はジェラルド、しかし顔はとかげの化け物の様になり、体格は普段の一・五倍以上!
「なっ! なんだありゃあ!」
混乱する江角の体に影がかかる。
そして間髪入れずに上空から、桜が胴回し回転蹴りをお見舞いする!
「くそっ!」
持っていたマシンガンで江角はなんとかその蹴りをガード、しかし銃身は真っ二つに折れ、蹴りが鼻先を掠める。
パキッと嫌な音をさせ、江角の鼻が吹き飛んだ!
「いてぇぇぇえぇぇ!」
イモリの様に地面に着地した桜はその勢いのまま蹴りを浴びせんと江角に飛びかかる!
「っ!!」
ガチンと金属がかち合う様な音、桜の鋼の脚と江角の真っ黒な腕が激突する。
その真っ黒な腕はミキミキと音を立てて肥大化していく。
「ちっ! 改造人間かっ!」
「いてぇじゃねぇかよおおおおおぉぉお!」
力任せに降り下ろされる拳、桜を周りの客席ごと弾き飛ばす。
だがギリギリで桜は脚でガードをし飛ばされた先で優雅に着地。
その様子を見て江角は怒号を飛ばす。
「おまえらぁぁあ! ボーっとしてねぇで撃たねぇかぁああぁ!!」
七人のマシンガンを構えた男たちはゆらりと銃口を桜に向ける。
だが不意討ちではない、ゆったりとした動きでは桜をとらえることは不可能、桜は稲妻の様なスピードでその七人を蹴り飛ばした。
「てめぇ! 女の分際で調子に乗りやがってぇぇ!」
青筋を立てて怒る江角。
その様子を桜は鼻で笑う。
「あなたはその女に不意討ちしなけりゃ勝てないの? 情けないオッサンね」
心底バカにしたその様子に江角は更に激怒する。
「ぶっ殺して犯してやるぜ!」
「順序逆じゃない? それとも特殊な性癖持ち?」
「うるせぇぇえっ!」
桜の蹴りと江角の右ストレートが轟音をあげながら激突した。
「おまぇえぇ!」
園田は目の前に降り立った猛にマシンガンを浴びせかける。
猛はその弾丸を巨大なナイフでガード、そのまま園田に突進!
「やべぇな……」
そう呟くと園田はマシンガンを捨て、体に力を込める。
するとメキメキと音をたてながら上半身が肥大化、硬質化する。
「ちっ、改造人間だったか」
猛は面倒そうな顔で毒づきながら園田に切りかかる!
園田も懐から取り出した巨大な剣で応戦する。
激しい火花、炸裂する剣撃。
だがしかし、百戦錬磨のハンター猛に園田は徐々に押されていく!
「おらおらおらぁっ! どうしたぁ!」
「ちぃっ!」
しかし園田は猛の攻撃をなんとか受けながらちらりと階下の様子を観察する。
「ははっ!」
高笑いしながら園田は号令をかける。
「まだ生き残ってる奴! 弾を込め直して下に居るアイツを撃ちまくれぇぇ!」
「なにっ!」
猛は慌てて階下を見る。
そこにはうずくまったまま動かないジェラルドの姿!
「くそっ! 俺らを守るために「使い」すぎたのか!?」
今の高らかな号令で桜と猛は動揺する。
その隙をつき、江角と園田の鋭い殴打が二人を襲う。
「くそっ!」
「ああっ!」
吹き飛ばされダウンする両名、その直後マシンガンがジェラルドを再度襲う!
「ジェラルドッ!」
絶対絶命、しかしその時青い影がエントランスに滑り込み、ジェラルドを救出。
その正体は青鬼と化したクザン!
クザンはジェラルドを担ぎ上げたまま奥の団地入り口へ駆け込んだ!
一寸遅れて取り巻き達のマシンガン掃射、しかし標的は既にそこには居ない!
「くそっ! もう一人いたんだった!」
「おしい!」
園田と江角が悔しがる、しかし今度はその隙を突いて桜と猛が怒りの一撃を二人に浴びせかける!
まるで自動車事故のような激突音!
「この野郎っ!」
「舐めた真似しやがってっ!」
二人は先程までジェラルドがうずくまっていた階下のエントランスに叩き落とされる。
「ぐふぁっ!」
「おげぇっ!」
そして桜と猛は一瞬でマシンガンを持った取り巻きを片付け、ひらりと階下に飛び降りる。
「さて……聞きてぇ事が幾つかある……だがその前に……俺の気が済むまでボコボコにぶちのめしてやる!」
「おー怖っ」
激昂した猛はその大きな拳で力強くナイフの柄を握り締めた。
「ぎゃはははっ! 打て打てぇっ! 射ちまくれぇぇ!」
「ぶっ殺せぇ!」
江角と園田の下卑た、歓喜に満ちた声が響く。
それに呼応するように彼の僕達の放つ銃声はエントランスに高らかに音を響かせる。
二人の絶叫と爆音。
埃や砂利が舞い上がる。
「さぁ、死んじまったかなぁ……やり過ぎたかなぁ?」
ニヤニヤしながら江角は銃を下ろし、晴れ行く砂煙に目を凝らす。
「……んんっ?」
薄らぐ砂煙の向こうに何か赤黒い塊がうずくまっている。
江角と園田は最初、血にまみれた三人の死体だと考えた。
しかし一瞬の沈黙の後、その赤黒い塊がボソボソと話し出す。
「大丈夫か……」
「あ……ありがとう……」
「すまねぇ、ジェラルド!」
何かを相談しているようだ。
「ボスは把握したか……」
「ああ」
「左右に一人ずつ、あのガタイの良い奴ら!」
「よしっ!」
その赤黒い塊は勢いよく二つの影、桜と猛を観客席に居る二人に向かって投げ飛ばす!
その影の正体はジェラルド、しかし顔はとかげの化け物の様になり、体格は普段の一・五倍以上!
「なっ! なんだありゃあ!」
混乱する江角の体に影がかかる。
そして間髪入れずに上空から、桜が胴回し回転蹴りをお見舞いする!
「くそっ!」
持っていたマシンガンで江角はなんとかその蹴りをガード、しかし銃身は真っ二つに折れ、蹴りが鼻先を掠める。
パキッと嫌な音をさせ、江角の鼻が吹き飛んだ!
「いてぇぇぇえぇぇ!」
イモリの様に地面に着地した桜はその勢いのまま蹴りを浴びせんと江角に飛びかかる!
「っ!!」
ガチンと金属がかち合う様な音、桜の鋼の脚と江角の真っ黒な腕が激突する。
その真っ黒な腕はミキミキと音を立てて肥大化していく。
「ちっ! 改造人間かっ!」
「いてぇじゃねぇかよおおおおおぉぉお!」
力任せに降り下ろされる拳、桜を周りの客席ごと弾き飛ばす。
だがギリギリで桜は脚でガードをし飛ばされた先で優雅に着地。
その様子を見て江角は怒号を飛ばす。
「おまえらぁぁあ! ボーっとしてねぇで撃たねぇかぁああぁ!!」
七人のマシンガンを構えた男たちはゆらりと銃口を桜に向ける。
だが不意討ちではない、ゆったりとした動きでは桜をとらえることは不可能、桜は稲妻の様なスピードでその七人を蹴り飛ばした。
「てめぇ! 女の分際で調子に乗りやがってぇぇ!」
青筋を立てて怒る江角。
その様子を桜は鼻で笑う。
「あなたはその女に不意討ちしなけりゃ勝てないの? 情けないオッサンね」
心底バカにしたその様子に江角は更に激怒する。
「ぶっ殺して犯してやるぜ!」
「順序逆じゃない? それとも特殊な性癖持ち?」
「うるせぇぇえっ!」
桜の蹴りと江角の右ストレートが轟音をあげながら激突した。
「おまぇえぇ!」
園田は目の前に降り立った猛にマシンガンを浴びせかける。
猛はその弾丸を巨大なナイフでガード、そのまま園田に突進!
「やべぇな……」
そう呟くと園田はマシンガンを捨て、体に力を込める。
するとメキメキと音をたてながら上半身が肥大化、硬質化する。
「ちっ、改造人間だったか」
猛は面倒そうな顔で毒づきながら園田に切りかかる!
園田も懐から取り出した巨大な剣で応戦する。
激しい火花、炸裂する剣撃。
だがしかし、百戦錬磨のハンター猛に園田は徐々に押されていく!
「おらおらおらぁっ! どうしたぁ!」
「ちぃっ!」
しかし園田は猛の攻撃をなんとか受けながらちらりと階下の様子を観察する。
「ははっ!」
高笑いしながら園田は号令をかける。
「まだ生き残ってる奴! 弾を込め直して下に居るアイツを撃ちまくれぇぇ!」
「なにっ!」
猛は慌てて階下を見る。
そこにはうずくまったまま動かないジェラルドの姿!
「くそっ! 俺らを守るために「使い」すぎたのか!?」
今の高らかな号令で桜と猛は動揺する。
その隙をつき、江角と園田の鋭い殴打が二人を襲う。
「くそっ!」
「ああっ!」
吹き飛ばされダウンする両名、その直後マシンガンがジェラルドを再度襲う!
「ジェラルドッ!」
絶対絶命、しかしその時青い影がエントランスに滑り込み、ジェラルドを救出。
その正体は青鬼と化したクザン!
クザンはジェラルドを担ぎ上げたまま奥の団地入り口へ駆け込んだ!
一寸遅れて取り巻き達のマシンガン掃射、しかし標的は既にそこには居ない!
「くそっ! もう一人いたんだった!」
「おしい!」
園田と江角が悔しがる、しかし今度はその隙を突いて桜と猛が怒りの一撃を二人に浴びせかける!
まるで自動車事故のような激突音!
「この野郎っ!」
「舐めた真似しやがってっ!」
二人は先程までジェラルドがうずくまっていた階下のエントランスに叩き落とされる。
「ぐふぁっ!」
「おげぇっ!」
そして桜と猛は一瞬でマシンガンを持った取り巻きを片付け、ひらりと階下に飛び降りる。
「さて……聞きてぇ事が幾つかある……だがその前に……俺の気が済むまでボコボコにぶちのめしてやる!」
「おー怖っ」
激昂した猛はその大きな拳で力強くナイフの柄を握り締めた。
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