15 / 30
本編
第15話 ありがたくないバリューセットもある
しおりを挟む
(あ、いつもの席空いてねぇや……)
定位置と言える窓際の席が埋まっている。柊夜が仕方なく別の席を探そうと教室内をぐるりと見回したところで手を振ってくる神々しい笑顔を浮かべる人物がいた。都村である。
「おはよう。こっち空いてるよ。来なよ、カッシー」
「あー……」
コイツ呼び方に統一性ねぇなと思いつつ、返事をしかけて止まる。都村のいる席は確かに割と後方であるし位置的には悪くないが、都村の取り巻きたちも一緒にいた。便宜上赤茶短髪男の方をB、前髪真ん中分け焦茶ミディアム女の方をCとしよう。ーーーー両方から思い切り睨まれている。
都村への苦手意識はほぼなくなったが、取り巻きたちは苦手だ。取り巻きたちは一様に柊夜に対して明確な敵意をぶつけてくる。取り巻き連中のトップであると思われる女性、取り巻きAーーーー加納美佐はそんな真似をしてこないのだが。取り巻きたちは最近自分たちの王子様が柊夜と話すようになったのが気に食わないようだった。だから柊夜を見ればすぐに威嚇してくるのだ。そんな敵意の渦巻く空間の居心地がいいわけがなく。
「俺、今日は前の方座るからいいよ。ありがとな」
柊夜は謝意と共に都村の提案を断った。都村オンリーならともかく、付属の取り巻きは勘弁願いたい。
(いらない、こんなお得さ皆無のバリューセットはいらない!!!)
柊夜は心の中で全力で遠慮する。
取り巻きたちはフフンと鼻で笑って柊夜に向けて勝ち誇った顔をしていた。内心うんざりとつつ、踵を返していつもは座らないような前の席へと向かう。あまり人気がないであろう教壇の近くの席に腰を下ろすとすぐに誰かが柊夜の隣の席に着いた。ちらりと視線を投げると、
「ーーーーは?」
……何故か都村が座っていた。
「おま、なんでこっちにいんだよ!?」
「柊夜くんがこっちに行くならオレもこっちで授業受けようと思って」
片肘をついて柊夜に笑いかけてくる。
「お前友達と一緒に座ってただろうが! あっちはい……ヒッ」
(うぉおおおおおお!!!!!コッエエエエエエエ!!!!!!)
振り向いて後方の取り巻きたちを確認して、柊夜は後悔した。形相が物凄い。憤怒の化身のようだった、見るんじゃなかった。柊夜の背にじわりと嫌な汗が滲む。すぐに体勢を戻した。これ以上見ていられない。
「どうしたの?」
「あ、いや……お前の取り……じゃない、友達置いてきてよかったのかな、と……」
柊夜の様子を訝しみ、都村も後方を見やる。すると取り巻きBとCは残念そうながらも笑顔で都村に対して手を振ってきた。都村も微笑んで手を振り返す。
「今日はシュウくんと一緒に受けたいからって言ったら、ちゃんとオレの意思を尊重してくれたよ。寂しそうな顔はされたけどね」
「でも取り巻……友達はそれでいいのか? 怒らないのか?」
柊夜の問いかけに、都村も体勢を元に戻した。
「もうほぼ取り巻きって言っちゃってるよね? んー……怒られないよ。心配してくれるなんてシュウちゃんは優しいね」
「本当に呼び方に統一性がねぇな、お前。そもそも俺はお前に名前呼びを許可してない」
「あの時よりは仲良くなったんだし愛称で呼びたい。ねぇ、お願いだよ。シュウくんって呼ばせて」
美形男子が上目遣いで乞うてくる。圧倒的顔の良さでそれをするのは最早凶器ではないだろうか。現に周囲から都村と柊夜の話す内容は聞こえないだろうに『はぅん……!』やら『ヤバい、新しい道に目覚めそう……』やら声が上がっている。以前とは違い、柊夜にとって都村は話しやすい友人になった。断る理由は特にない、よっぽど変な呼び方でなければ。
「……わかった、それでいい」
柊夜は頷いた。後から小声でカフェではその名で呼ぶなと付け加えておくことは忘れない。
「ふふ、やった。改めてよろしくね、シュウくん」
そう言って都村が浮かべた笑顔は、柊夜が見たの中で一番自然なものだった。
「いつもの胡散臭い王子スマイルより今みたいに笑ってた方が親しみやすいのに」
ポツリと柊夜が零す。
「はは、胡散臭いってヒドイなぁ。うーん、今のがいつもと笑い方が違ったのなら……嬉しさの問題かな。シュウくんて呼べる嬉しさが爆発したんだよ、きっと。あとはシュウくんがオレのこと『藤真』って語尾にハートをつける感じで呼んでくれたらもっと嬉しいな」
「断固拒否」
「うーん、ツレないなぁ」
都村が肩を竦め両掌を天に向け残念そうな面持ちになる。そのタイミングで教授が教室に入ってきた。教授は手にしていた教本を教壇へと叩きつけるように置く。立っていた生徒は席に着き、座っていた生徒たちはその居住まいを正した。
ギリ、と奥歯を噛み締めながら取り巻きBーーーー松永寛也が教授の話に耳を傾ける柊夜の背中を憎々しげに睨め付ける。せっかく都村と隣り合って講義を受けるはずだったというのに、柊夜に邪魔をされた。ここのところ都村は柊夜に構いがちだ。ぽっと出の人物が取り巻きを差し置いて都村の仲良しを気取っているのが面白くない、それは松永だけでなく取り巻きCこと瀬田明日香を含む取り巻き全体の思いだった。松永が左で頬杖をつきながら、右手の人差し指でコツコツと机を叩く。『ヒロ』と隣に座る瀬田から小声で窘められ、指の動きを止めた。ふと周りを見ると周囲の生徒からやや非難めいた視線を浴びていることに気づく。マズイと思い軽く頭を下げて謝罪を示すと、周囲の視線が外れた。そのことに安堵する。
(クソ、柏木め)
内心舌打ちをして、松永は柊夜の背中に憎悪を込めた視線を投げつけた。
定位置と言える窓際の席が埋まっている。柊夜が仕方なく別の席を探そうと教室内をぐるりと見回したところで手を振ってくる神々しい笑顔を浮かべる人物がいた。都村である。
「おはよう。こっち空いてるよ。来なよ、カッシー」
「あー……」
コイツ呼び方に統一性ねぇなと思いつつ、返事をしかけて止まる。都村のいる席は確かに割と後方であるし位置的には悪くないが、都村の取り巻きたちも一緒にいた。便宜上赤茶短髪男の方をB、前髪真ん中分け焦茶ミディアム女の方をCとしよう。ーーーー両方から思い切り睨まれている。
都村への苦手意識はほぼなくなったが、取り巻きたちは苦手だ。取り巻きたちは一様に柊夜に対して明確な敵意をぶつけてくる。取り巻き連中のトップであると思われる女性、取り巻きAーーーー加納美佐はそんな真似をしてこないのだが。取り巻きたちは最近自分たちの王子様が柊夜と話すようになったのが気に食わないようだった。だから柊夜を見ればすぐに威嚇してくるのだ。そんな敵意の渦巻く空間の居心地がいいわけがなく。
「俺、今日は前の方座るからいいよ。ありがとな」
柊夜は謝意と共に都村の提案を断った。都村オンリーならともかく、付属の取り巻きは勘弁願いたい。
(いらない、こんなお得さ皆無のバリューセットはいらない!!!)
柊夜は心の中で全力で遠慮する。
取り巻きたちはフフンと鼻で笑って柊夜に向けて勝ち誇った顔をしていた。内心うんざりとつつ、踵を返していつもは座らないような前の席へと向かう。あまり人気がないであろう教壇の近くの席に腰を下ろすとすぐに誰かが柊夜の隣の席に着いた。ちらりと視線を投げると、
「ーーーーは?」
……何故か都村が座っていた。
「おま、なんでこっちにいんだよ!?」
「柊夜くんがこっちに行くならオレもこっちで授業受けようと思って」
片肘をついて柊夜に笑いかけてくる。
「お前友達と一緒に座ってただろうが! あっちはい……ヒッ」
(うぉおおおおおお!!!!!コッエエエエエエエ!!!!!!)
振り向いて後方の取り巻きたちを確認して、柊夜は後悔した。形相が物凄い。憤怒の化身のようだった、見るんじゃなかった。柊夜の背にじわりと嫌な汗が滲む。すぐに体勢を戻した。これ以上見ていられない。
「どうしたの?」
「あ、いや……お前の取り……じゃない、友達置いてきてよかったのかな、と……」
柊夜の様子を訝しみ、都村も後方を見やる。すると取り巻きBとCは残念そうながらも笑顔で都村に対して手を振ってきた。都村も微笑んで手を振り返す。
「今日はシュウくんと一緒に受けたいからって言ったら、ちゃんとオレの意思を尊重してくれたよ。寂しそうな顔はされたけどね」
「でも取り巻……友達はそれでいいのか? 怒らないのか?」
柊夜の問いかけに、都村も体勢を元に戻した。
「もうほぼ取り巻きって言っちゃってるよね? んー……怒られないよ。心配してくれるなんてシュウちゃんは優しいね」
「本当に呼び方に統一性がねぇな、お前。そもそも俺はお前に名前呼びを許可してない」
「あの時よりは仲良くなったんだし愛称で呼びたい。ねぇ、お願いだよ。シュウくんって呼ばせて」
美形男子が上目遣いで乞うてくる。圧倒的顔の良さでそれをするのは最早凶器ではないだろうか。現に周囲から都村と柊夜の話す内容は聞こえないだろうに『はぅん……!』やら『ヤバい、新しい道に目覚めそう……』やら声が上がっている。以前とは違い、柊夜にとって都村は話しやすい友人になった。断る理由は特にない、よっぽど変な呼び方でなければ。
「……わかった、それでいい」
柊夜は頷いた。後から小声でカフェではその名で呼ぶなと付け加えておくことは忘れない。
「ふふ、やった。改めてよろしくね、シュウくん」
そう言って都村が浮かべた笑顔は、柊夜が見たの中で一番自然なものだった。
「いつもの胡散臭い王子スマイルより今みたいに笑ってた方が親しみやすいのに」
ポツリと柊夜が零す。
「はは、胡散臭いってヒドイなぁ。うーん、今のがいつもと笑い方が違ったのなら……嬉しさの問題かな。シュウくんて呼べる嬉しさが爆発したんだよ、きっと。あとはシュウくんがオレのこと『藤真』って語尾にハートをつける感じで呼んでくれたらもっと嬉しいな」
「断固拒否」
「うーん、ツレないなぁ」
都村が肩を竦め両掌を天に向け残念そうな面持ちになる。そのタイミングで教授が教室に入ってきた。教授は手にしていた教本を教壇へと叩きつけるように置く。立っていた生徒は席に着き、座っていた生徒たちはその居住まいを正した。
ギリ、と奥歯を噛み締めながら取り巻きBーーーー松永寛也が教授の話に耳を傾ける柊夜の背中を憎々しげに睨め付ける。せっかく都村と隣り合って講義を受けるはずだったというのに、柊夜に邪魔をされた。ここのところ都村は柊夜に構いがちだ。ぽっと出の人物が取り巻きを差し置いて都村の仲良しを気取っているのが面白くない、それは松永だけでなく取り巻きCこと瀬田明日香を含む取り巻き全体の思いだった。松永が左で頬杖をつきながら、右手の人差し指でコツコツと机を叩く。『ヒロ』と隣に座る瀬田から小声で窘められ、指の動きを止めた。ふと周りを見ると周囲の生徒からやや非難めいた視線を浴びていることに気づく。マズイと思い軽く頭を下げて謝罪を示すと、周囲の視線が外れた。そのことに安堵する。
(クソ、柏木め)
内心舌打ちをして、松永は柊夜の背中に憎悪を込めた視線を投げつけた。
0
あなたにおすすめの小説
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も皆の小話もあがります。
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる