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Another 蒼
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それから俺たちは、桜を探した。
といっても、見つからない。
冬とたくさん話をした。
俺の目標も言った。
「強くなりたいなんて、すごいねっ!」
嬉しかった。
強くなることって、人に認められることかもしれない。
そう思った。
人に思われて、頼られて始めて
人は強くなる。
なら、桜を見つけて強くなろう。
そう思うようになっていた。
そして迎えた年越し。
これを越えたら、もうすぐ春が来る。
待ってろ、冬。
もうすぐ見つかるからな、桜。
いつものところに行く。
彼女は居た。
居たんだ。
でも、
体が透けていた。
「蒼太、ごめんね?私、隠してた。」
12/31
俺は冬に聞いた。冬の迷い子の話を。
最初は信じられなかった。
信じたくなかった。
俺は泣いた。
何が強くなるだ。
女の子一人守れずに、何が強くなるだ。
「帰ってくるから。だから泣かないで。」
帰ってくる。でも、また、行ってしまう。
彼女は桜を見ずに、春を迎えずに、眠ってしまう。
それでいいのか?
「俺さ、強くなるから、もっと強くなって、いつか春を届けるよ。だからさ、もうちょっとだけ、待っててくれないか?」
「うん、いつまでも待つよ。蒼太。」
そうして彼女は、消えてしまった。
しばらくして、この島に春が来た。
そして、次の冬、モデルの女の子が来た。
さらに、次の冬には、小柄な男の子が来た。
みんな協力してくれた。
秘密基地を作った。
みんな頑張った。
でも、春は来なかった。
幾度目の冬だろう。
来ないとわかっていても、届けられないとわかっていても、しなくてはならない。
俺たちの手で。
強くなるんだ。
強くなって、彼女を笑顔にする。
なんとしても春を届ける。今年こそ。
冬がまたこの島にやってきた。
今度は新しい仲間を連れていた。
そいつの顔は、何かに絶望していた。
俺と一緒だ。
でも、なぜだろう。
その少年は、何かを変える力を持っている気がした。
俺たちが出来なかったことを、
できる力を持っている気がした。
正直、苦しかった。
いくら求めても、春は来ない。
でもあいつの前で悲しい顔をしちゃダメだ。
進まなくちゃ、
強くならなくちゃ、
だからせめて、笑顔で迎えよう
「よろしく、俺は青神 蒼太っていうんだ、よろしくな。」
笑えていただろうか、
わからないが、
でも、不思議な感覚だ。
今年の冬は、何かが変わる気がした。
といっても、見つからない。
冬とたくさん話をした。
俺の目標も言った。
「強くなりたいなんて、すごいねっ!」
嬉しかった。
強くなることって、人に認められることかもしれない。
そう思った。
人に思われて、頼られて始めて
人は強くなる。
なら、桜を見つけて強くなろう。
そう思うようになっていた。
そして迎えた年越し。
これを越えたら、もうすぐ春が来る。
待ってろ、冬。
もうすぐ見つかるからな、桜。
いつものところに行く。
彼女は居た。
居たんだ。
でも、
体が透けていた。
「蒼太、ごめんね?私、隠してた。」
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俺は冬に聞いた。冬の迷い子の話を。
最初は信じられなかった。
信じたくなかった。
俺は泣いた。
何が強くなるだ。
女の子一人守れずに、何が強くなるだ。
「帰ってくるから。だから泣かないで。」
帰ってくる。でも、また、行ってしまう。
彼女は桜を見ずに、春を迎えずに、眠ってしまう。
それでいいのか?
「俺さ、強くなるから、もっと強くなって、いつか春を届けるよ。だからさ、もうちょっとだけ、待っててくれないか?」
「うん、いつまでも待つよ。蒼太。」
そうして彼女は、消えてしまった。
しばらくして、この島に春が来た。
そして、次の冬、モデルの女の子が来た。
さらに、次の冬には、小柄な男の子が来た。
みんな協力してくれた。
秘密基地を作った。
みんな頑張った。
でも、春は来なかった。
幾度目の冬だろう。
来ないとわかっていても、届けられないとわかっていても、しなくてはならない。
俺たちの手で。
強くなるんだ。
強くなって、彼女を笑顔にする。
なんとしても春を届ける。今年こそ。
冬がまたこの島にやってきた。
今度は新しい仲間を連れていた。
そいつの顔は、何かに絶望していた。
俺と一緒だ。
でも、なぜだろう。
その少年は、何かを変える力を持っている気がした。
俺たちが出来なかったことを、
できる力を持っている気がした。
正直、苦しかった。
いくら求めても、春は来ない。
でもあいつの前で悲しい顔をしちゃダメだ。
進まなくちゃ、
強くならなくちゃ、
だからせめて、笑顔で迎えよう
「よろしく、俺は青神 蒼太っていうんだ、よろしくな。」
笑えていただろうか、
わからないが、
でも、不思議な感覚だ。
今年の冬は、何かが変わる気がした。
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