僕とギャングスターの大冒険

アサノっち

文字の大きさ
3 / 58
始まり

イエローギャングとのカーチェイス

しおりを挟む
関西空港。僕は、青山に新千歳空港行きの航空券を渡された。
「飛行機なんて、何年ぶりだろう。」
「お前、高校生だろ?そんなに飛行機に乗ってるのか?」
青山の質問で、僕は我に返った。確か、自分は仕事に行こうとして、気が付いたら高校生になっていた。現実を受け入れる前に、野々宮たちの仲に夢中になって、自分のことをすっかり忘れていたのだ。
僕は、今の状況をどのように受け入れるか、戸惑った。取り敢えず、今は高校生ということで振る舞うことにした。
「…実は、去年修学旅行で、初めて飛行機に乗って、それ以来だったから。」
「そっか。今どきの高校生は、飛行機に乗るんだな。それなら!」
青山は、僕の答えを素直に受け入れ、取っておきのことを考えると、航空カウンターへ向かった。そして、
「すみません。プレミアムクラスで。」
青山は、僕の航空券と併せて、上のランクの座席を確保した。
「これも縁だからな、囁かなプレゼントだ。」
僕は、強面ながら気さくな態度の青山を見て、更に好感度が増した。

飛行機の中では、軽食も出て、青山とは小さなデートを楽しんでいるような気持ちになった。

新千歳空港では、野々宮と青山の口から出ていた、黄島と思われる男が、黄色い服に身を包んで待っていた。
「話は聞いた。この子を、俺たちが守ってやれば良いんだな?」
僕は、野々宮、青山と続いて、黄島の男らしさに惚れてしまった。
「おい、お前?大丈夫か?」
黄島に呼ばれる声で我に返った僕は、
「よろしくお願いします。」
と、黄島に挨拶した。そして、黄島の後を付いていくと、空港の駐車場へ移動した。

それから、暫くは黄島の運転で、ギャングスターの別荘を目指した。
車に乗っている間、僕と黄島は、後ろに付いて後を追うような白い車を気にかけた。
「すまねえな、ちょっと加速するぞ!」
黄島は、僕に構いながら、徐々にスピードを上げた。そして、それが少しずつ構うことを忘れ、黄島のペースで時速百キロを遥かに越えようとしていた。
「おい、シートベルトしてるよな!?」
黄島の指示を聞いていた僕が、シートベルトを確かめ掛けた途端、黄島は、思いっきりハンドルを回し、急ブレーキを掛けた。すると、後ろの白い車はスリップして、大きな音を立ててタイヤをパンクさせた。しかし、白い車も止まり、中から宇宙警察らしき人物が、黄島の運転席へ近づいてきた。
「おい、待っててくれ。」
黄島は、そう言ってイエローギャングに変身し、宇宙警察へ向かっていった。闘いは、イエローギャングに優勢で、ケリを付けた黄島は、急いで運転席に戻り、あと数キロ先の別荘を目指した。

僕は、豪華な構えの別荘を目の当たりにして、息を飲んだ。
「俺の乱暴な運転に、付き合わせちまったな。」
黄島は、少し恥ずかしそうに僕に話した。そこへ、呼び鈴がなり、黄島が玄関へ向かった。
「うわっ!いててて!」
僕は、黄島の様子を伺いに、玄関へ向かった。すると、先程の宇宙警察とは別の男が、黄島を捕獲した。
「貴様らが、我らを追ってきた奴らか?」
「何、訳の分かんねえこと吐かしてる?」
黄島は、男に抵抗した。すると、男は黄島の後頭部を叩きつけ、僕と一緒に黄島を捕え、男のアジトへ向かうことになった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います

ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。 懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話

登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

処理中です...