僕とギャングスターの大冒険

アサノっち

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仮の最終章

ペルー派遣命令

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また、あの夢。この世界に入る前の、社会人の夢。でも、それって夢なのか?野々宮たちといる世界が夢なのか?偶に、錯覚に陥っていた。
「剛史、どうした?」
目を覚ますと、野々宮が心配そうに覗き込んでいた。
「野々宮さん、この世界って、現実ですよね?」
「どうして?俺たちが、嫌いになったのか?」
僕の呟きに、野々宮が不安そうに聞き返した。
「いや、大好きです。だから、尚更…。」
僕の寂しい仕草を見た野々宮は、
「しばらく、近くにいてやるよ。」
と、いつものように優しくしてくれた。

その頃、宇宙警察の中では、地球の装備について、決定したことがあった。
「ギャングロボとポリスバードの装備は、地球上では完璧だ。今、共に二体ずつあるが、各一体ずつ増備して、三地域に分散させよう。」
ギャングロボを開発した宮腰、ポリスバードの開発に関わった青山、二人の力が必要不可欠だった。
そこで、宮腰をアフリカ、青山を南アメリカへ派遣する提案を上げた。

一方、ギャングスターの基地のパソコンに、あるメールが入った。
「また、剛史の暗殺予告だ。ヤツが釈放されたのか?」
野々宮は、以前に僕を襲った平田を思い返し、僕の様子を見に、部屋に入ってきた。
「剛史、また殺人予告が出てるんだ。また、平田なのか、分からねえが。」
僕は、
「でも、平田はまだ刑期中だと思うけど…。」
と答えた。
「じゃあ、他に脅威が?」
「僕は、宇宙警察のメンバーに貢献してる訳だから、狙われても…。」
僕が、なお心配になりそうな言葉をこぼしてしまったので、
「俺、剛史が殺られたら、絶対許さねぇ。」
と、僕をきつく抱きしめた。

野々宮の不安は、青山と黄島の耳にも入った。そんな中、宇宙警察からの司令も入った。
「ペルーに青山が派遣?こんな危ねぇ時に…。」
野々宮は、直ぐ様、剛史に対しての脅威を報告した。すると、
「それなら、ギャングスター全員の派遣を許す。そっか、俺達も行けばいいのか。」
と、ことは着々と進み、僕も含めて四人でペルーへ向かうことになった。

ペルーへ出発の日。ここまでは、僕を狙う影はないようであった。僕と野々宮たち三人は、毎度のように他愛ない話をしながら、飛行機に搭乗した。
「剛史、何かあったら、直ぐに俺たちに言うんだぞ?」
野々宮が念を押すと、
「分かりました。」
僕は、笑顔で応えた。

飛行機は、ニューヨークで乗り継ぎだった。
乗り継ぎ後の機内で、僕はペルーのガイドブックを眺めていた。野々宮は、搭乗の間中、僕を気にかけた。
「野々宮さん、寝てないんじゃないですか?」
僕が、野々宮の身体を心配すると、
「大丈夫だ。ありがとう。」
と、礼を言ってきた。
「剛史は、今何を見てるんだ?」
青山は、僕が見るガイドブックを、興味深そうに覗いてきた。
「折角、滅多に行けない南アメリカに行くから、行きたい遺跡があって…。」
僕は、そう言って、マチュピチュ遺跡のページを見せた。
「そうか。こんな遺跡がある場所なのか。よし、任務が終わったら、四人で見に行こう!」
青山が言うと、野々宮と黄島も、少年のような眼差しで僕を見つめ、首を縦に降った。

機内での間は、何事もなく、ペルーのクスコまで辿り着いた。
しかし、事件はクスコに到着してから起きた。野々宮たち三人が化粧室へ向かう少しの間、僕は背中から突き刺さる痛みを感じた。背中を触ると、僕の血。そして、僕の目の前が真っ白になった。

化粧室からは、先ず黄島が戻ってきた。
「剛史?剛史、しっかりしろ!」
黄島の大声を聞いた野々宮と青山も、急いで戻ってきた。
「誰だ!?剛史を殺ったのは!?」
クスコの空港で、青山の怒声だけが響き渡った。
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