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ファミリア対ボルケーノ2
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二回戦はケロンだ。ケロンは俺の胸ポケットの中で震えていた。
「ケロン、大丈夫か?」
『ボク、戦うの怖い』
心配する俺に、ケロンはつぶらな瞳で見上げて言った。
ケロンが怖がるなら無理にダイナソーバトルに参加させたくない。だが俺はケロンのがんばりをずっと見てきた。
今回の魔法の特訓は、ケロンとジュエルに魔法に慣れてもらう事が目的だった。
ジュエルはチャキチャキした性格で、魔法の覚えが早かった。
ケロンはおっとりした性格で、魔法の習得には時間がかかった。だがケロンはどんなに時間がかかっても特訓を続けた。
「ケロン。もしケロンが危なくなったら、俺が責任を持って試合を止める。だから、試合に勝つんじゃなくて、試合を楽しんでほしいんだ」
『試合って楽しいの?』
「ああ、もちろんだ。ケロンは魔法の特訓、楽しくなかったか?」
『とっても楽しかった!おにごっこ好き!』
「だろ?ダイナソーバトルも同じだ。ケロンはあのおじちゃんと鬼ごっこして遊ぶんだ。できるか?」
『うん!やる』
ケロンは嬉しそうにうなずいた。俺もうなずいてケロンを胸ポケットから出し、腕のリボンを外した。
俺の手のひらに乗るくらいだったケロンの身体がぐんぐん大きくなり、元の五メートルの大きさになった。
ケロンは水魔法で自身の身体を包み、ふわりと空中に浮き上がった。
ケロンの対戦相手はモササウルス。体長十六メートルはあるだろうか。
モササウルスも自身の身体の周りに水魔法をまとって空中に浮いている。
『ふん!チビめ。お前なんざすぐにけちらしてやる』
『そうはならないよぉだ!ボクはおにごっこ得意なんだもんね!』
『む!チビ!おにごっことは何だ?!』
『教えてあげないよぉだ』
ケロンはそう言うと、キャァと笑い声をあげて、闘技場内を飛び回った。モササウルスが慌ててケロンの後を追いかける。
おいかけっこは小さなケロンが有利で、モササウルスは巨大な身体で四苦八苦しながら追いかけている。
変わらない状況に、しびれをきらしたモササウルスが水攻撃魔法をケロンに放った。鋭い激流は、一直線にケロンに向かって襲いかかった。
「ケロン!水防御ドーム!」
『はーい』
ケロンはトップとスカーとの鬼ごっこ通り、素早く防御魔法で身を守った。
モササウルスは頭に血がのぼったらしく、グキャァと奇声をあげながら血まなこになってケロンを追いかけてきた。
「ケロン!水竜巻!」
『わかった!いっくよぉ!』
ケロンはモササウルスに向けて水攻撃魔法を放った。ケロンの編み出した強力な攻撃魔法だ。水の竜巻を作り出して、相手を上空までふっ飛ばしてしまう。
スカーはケロンの水竜巻に当たり、空中に投げ出されてしまった。ジュエルが風浮遊魔法でキャッチしてくれなければ危ないところだった。
ケロンの強力な水竜巻は、モササウルスを巻き込んだ。モササウルスはグルグルと回転し、上空高くに打ち上げられてしまった。
モササウルスは気絶してしまったのだろうか。身体をおおう水魔法は解除されている。このまま地面に激突すれば危険だ。
「ケロン。あのおじちゃんがケガしないように受け止めて!」
『はぁい』
ケロンは水魔法で巨大な水のかたまりを出現させた。モササウルスは水のかたまりにドボンと着水した。
ケロンが水のかたまりを解除する。モササウルスは気絶したまま闘技場のど真ん中で伸びていた。
先ほどジュエルが倒したケツァルコアトルスが風浮遊魔法でモササウルスを運んでいく。
ボルケーノの連中は嫌な奴らだが、仲間の事は大切にするようだ。
レフェリーが大声でケロンの勝利を宣言した。
「ケロン、大丈夫か?」
『ボク、戦うの怖い』
心配する俺に、ケロンはつぶらな瞳で見上げて言った。
ケロンが怖がるなら無理にダイナソーバトルに参加させたくない。だが俺はケロンのがんばりをずっと見てきた。
今回の魔法の特訓は、ケロンとジュエルに魔法に慣れてもらう事が目的だった。
ジュエルはチャキチャキした性格で、魔法の覚えが早かった。
ケロンはおっとりした性格で、魔法の習得には時間がかかった。だがケロンはどんなに時間がかかっても特訓を続けた。
「ケロン。もしケロンが危なくなったら、俺が責任を持って試合を止める。だから、試合に勝つんじゃなくて、試合を楽しんでほしいんだ」
『試合って楽しいの?』
「ああ、もちろんだ。ケロンは魔法の特訓、楽しくなかったか?」
『とっても楽しかった!おにごっこ好き!』
「だろ?ダイナソーバトルも同じだ。ケロンはあのおじちゃんと鬼ごっこして遊ぶんだ。できるか?」
『うん!やる』
ケロンは嬉しそうにうなずいた。俺もうなずいてケロンを胸ポケットから出し、腕のリボンを外した。
俺の手のひらに乗るくらいだったケロンの身体がぐんぐん大きくなり、元の五メートルの大きさになった。
ケロンは水魔法で自身の身体を包み、ふわりと空中に浮き上がった。
ケロンの対戦相手はモササウルス。体長十六メートルはあるだろうか。
モササウルスも自身の身体の周りに水魔法をまとって空中に浮いている。
『ふん!チビめ。お前なんざすぐにけちらしてやる』
『そうはならないよぉだ!ボクはおにごっこ得意なんだもんね!』
『む!チビ!おにごっことは何だ?!』
『教えてあげないよぉだ』
ケロンはそう言うと、キャァと笑い声をあげて、闘技場内を飛び回った。モササウルスが慌ててケロンの後を追いかける。
おいかけっこは小さなケロンが有利で、モササウルスは巨大な身体で四苦八苦しながら追いかけている。
変わらない状況に、しびれをきらしたモササウルスが水攻撃魔法をケロンに放った。鋭い激流は、一直線にケロンに向かって襲いかかった。
「ケロン!水防御ドーム!」
『はーい』
ケロンはトップとスカーとの鬼ごっこ通り、素早く防御魔法で身を守った。
モササウルスは頭に血がのぼったらしく、グキャァと奇声をあげながら血まなこになってケロンを追いかけてきた。
「ケロン!水竜巻!」
『わかった!いっくよぉ!』
ケロンはモササウルスに向けて水攻撃魔法を放った。ケロンの編み出した強力な攻撃魔法だ。水の竜巻を作り出して、相手を上空までふっ飛ばしてしまう。
スカーはケロンの水竜巻に当たり、空中に投げ出されてしまった。ジュエルが風浮遊魔法でキャッチしてくれなければ危ないところだった。
ケロンの強力な水竜巻は、モササウルスを巻き込んだ。モササウルスはグルグルと回転し、上空高くに打ち上げられてしまった。
モササウルスは気絶してしまったのだろうか。身体をおおう水魔法は解除されている。このまま地面に激突すれば危険だ。
「ケロン。あのおじちゃんがケガしないように受け止めて!」
『はぁい』
ケロンは水魔法で巨大な水のかたまりを出現させた。モササウルスは水のかたまりにドボンと着水した。
ケロンが水のかたまりを解除する。モササウルスは気絶したまま闘技場のど真ん中で伸びていた。
先ほどジュエルが倒したケツァルコアトルスが風浮遊魔法でモササウルスを運んでいく。
ボルケーノの連中は嫌な奴らだが、仲間の事は大切にするようだ。
レフェリーが大声でケロンの勝利を宣言した。
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