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謎の老人2
パティはゾォッと背筋が寒くなった。十歳の年齢のままこの世を永遠に生き続けなけれいけないなど恐怖でしかなかった。
パティはためらいがちに、一番聞きたかった質問をした。
「おじいさんは、不老不死が禁忌の魔法だと知っていながら、何故不死を願ったのですか?」
「・・・。わしには姉がいた。わしの姉は病弱での、いつもベッドで寝ていた。心配するわしに、姉は笑顔で言ったのじゃ。十歳になったら、神さまに健康になる魔法を授けてもらう。そうすれば一緒に遊べるようになる、と。じゃが姉は十歳を待たずして亡くなった。わしは死というものが恐ろしかった。じゃから両親の言いつけをやぶって不死を願ってしまったのじゃ。両親は禁忌を破ったわしに失望した。わしが十六歳になった時にわしを勘当し、わしは家を追い出された。それ以来、わしはずっと旅をしているのじゃ」
「ずっと一人で?さびしくはないですか?」
「さびしくはないと言えば嘘になるがの。じゃが自分で選んだ道じゃ、自分で責任を取らなければいかん」
「・・・、おじいさん。私たちがおじいさんを若返らせられるとしたら、おじいさんは若返りたいですか?」
「ほっほっほ。面白い事を言う娘さんじゃのぉ。わしはすでに神に逆らっておる、今後どんな神に背く行為も恐ろしくはない」
パティはうなずいてからマックスたちにお願いした。マックスたちは銘々返事をしてから老人の側に近寄った。マックスとチャーミーは老人のとなりに座り、ピンキーは老人の肩にとまった。パティは最後に、老人の膝の上にそっとアクアを乗せた。
老人の身体が輝きだす。老人は見る間に若返った。曲がっていた腰はまっすぐになり、白髪には茶色い髪が混じるようになった。
老人は六十代くらいになった。老人は不思議そうに自分の顔を撫で、驚きの声をあげた。
「何と!歯が、歯が生えておる!」
パティが老人の口の中をのぞくと、確かに白い歯が並んでいた。老人はパティにりんごを所望すると、真っ白な歯でガリリと噛んだ。老人は美味そうにりんごをたいらげた。
「娘さん、何と礼を言ってよいか。わしに何かできる事はないかの?」
パティは少し考えてから答えた。
「おじいさんは長い間ずっと旅をしていたのですよね?」
「ああ。国の外に出る事はできんが、この国のすみのすみまで旅をしたぞ?」
「それなら、私のように黒い髪の黒い瞳をした人たに会った事はありますか?」
「もちろんじゃ。黒髪の黒い瞳は珍しいというが、わしは何人も会った事がある」
「そう、ですか」
パティはポツリポツリと、自分は捨て子である事。黒い髪、黒い瞳のせいでひどい迫害を受けた事を話した。
老人は茶色くなった長いひげをしごきながら答えた。
「ほんに人間とは愚かな生き物じゃ。自分よりも下の人間を作って、驕りたかぶるとは。娘さん、お前さんはそんな境遇にも負けずに心優しい気持ちを失わなんだ。娘さんがこのような大きな魔法を手に入れた事も納得がいく」
老人は深いため息をついてから口を開いた。
パティはためらいがちに、一番聞きたかった質問をした。
「おじいさんは、不老不死が禁忌の魔法だと知っていながら、何故不死を願ったのですか?」
「・・・。わしには姉がいた。わしの姉は病弱での、いつもベッドで寝ていた。心配するわしに、姉は笑顔で言ったのじゃ。十歳になったら、神さまに健康になる魔法を授けてもらう。そうすれば一緒に遊べるようになる、と。じゃが姉は十歳を待たずして亡くなった。わしは死というものが恐ろしかった。じゃから両親の言いつけをやぶって不死を願ってしまったのじゃ。両親は禁忌を破ったわしに失望した。わしが十六歳になった時にわしを勘当し、わしは家を追い出された。それ以来、わしはずっと旅をしているのじゃ」
「ずっと一人で?さびしくはないですか?」
「さびしくはないと言えば嘘になるがの。じゃが自分で選んだ道じゃ、自分で責任を取らなければいかん」
「・・・、おじいさん。私たちがおじいさんを若返らせられるとしたら、おじいさんは若返りたいですか?」
「ほっほっほ。面白い事を言う娘さんじゃのぉ。わしはすでに神に逆らっておる、今後どんな神に背く行為も恐ろしくはない」
パティはうなずいてからマックスたちにお願いした。マックスたちは銘々返事をしてから老人の側に近寄った。マックスとチャーミーは老人のとなりに座り、ピンキーは老人の肩にとまった。パティは最後に、老人の膝の上にそっとアクアを乗せた。
老人の身体が輝きだす。老人は見る間に若返った。曲がっていた腰はまっすぐになり、白髪には茶色い髪が混じるようになった。
老人は六十代くらいになった。老人は不思議そうに自分の顔を撫で、驚きの声をあげた。
「何と!歯が、歯が生えておる!」
パティが老人の口の中をのぞくと、確かに白い歯が並んでいた。老人はパティにりんごを所望すると、真っ白な歯でガリリと噛んだ。老人は美味そうにりんごをたいらげた。
「娘さん、何と礼を言ってよいか。わしに何かできる事はないかの?」
パティは少し考えてから答えた。
「おじいさんは長い間ずっと旅をしていたのですよね?」
「ああ。国の外に出る事はできんが、この国のすみのすみまで旅をしたぞ?」
「それなら、私のように黒い髪の黒い瞳をした人たに会った事はありますか?」
「もちろんじゃ。黒髪の黒い瞳は珍しいというが、わしは何人も会った事がある」
「そう、ですか」
パティはポツリポツリと、自分は捨て子である事。黒い髪、黒い瞳のせいでひどい迫害を受けた事を話した。
老人は茶色くなった長いひげをしごきながら答えた。
「ほんに人間とは愚かな生き物じゃ。自分よりも下の人間を作って、驕りたかぶるとは。娘さん、お前さんはそんな境遇にも負けずに心優しい気持ちを失わなんだ。娘さんがこのような大きな魔法を手に入れた事も納得がいく」
老人は深いため息をついてから口を開いた。
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