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三つのペンダント
「おう、小娘。二度と来るなと言わなかったか?それとも何か、俺の店を訴えようとでも言うのか?」
露店の店主はパティを見て嫌そうに顔をゆがめた。パティはにこやかに笑った。
「店主さんに謝りに来たんです。私、アンジェさんに怒られてしまいました。お前は田舎者丸出しで、商人にカモと思われても仕方ない、と。さっき私にダイヤモンドと偽ってクリスタルのペンダントを進めたのも、商売のテクニックだったんですね?先に高い値段を言って、次に勧める商品が客の手が届きそうなら、購入する確率があがりますものね?」
「・・・」
「それと、アンジェさんが言ってました。妹の私が、姉たちに高価な物を贈っても喜ばないだろうって。しかも騙されていたなら、姉たちは私の事が心配でおちおちできないだろうって。私、店主さんに買い物の仕方を教えてもらいました。だからこのクリスタルのペンダントを二つゆずってほしいんです」
「・・・。このクリスタルのペンダントは銅貨十枚だ」
パティはうなずいてリュックサックから金の入った麻袋を取り出し、銅貨二十枚を店主に手渡した。
店主はぶっきらぼうな顔で金を受け取ると、三つのクリスタルのペンダントをパティに手渡した。パティが驚いて店主を見上げると、店主がフンッと鼻を鳴らしながら言った。
「お前は姉ちゃんたちが大事なんだろ?なら姉ちゃんたちもお前の事をすごく可愛がっているはずだ。だからお前と姉ちゃんたち三人でお揃いを身につければいいじゃないか。お前の分はサービスだ。早く姉ちゃんたちの所に帰れ」
「!。ありがとうございます!」
パティはマイラとデイジーへの贈り物を手に、大きくなったはピンキーに乗って王都に急いだ。
パティとピンキーたちはとっぷりと日も暮れた頃に王都の城下町に帰って来た。パティがマイラの家のドアを控えめに叩くと、マイラが笑顔で迎えてくれた。
パティがしどろもどろになりながらマイラとデイジーに贈り物を買った事を伝えると、マイラは喜んで《ボイス》でデイジーを呼んでくれた。
デイジーもちょうど城下町に戻って来ていたのだ。走ってマイラの家にやって来たデイジーに、パティは三つのペンダントを取り出した。
「あ、あのね。お姉ちゃんであるマイラとデイジーに贈り物がしたくて、そんなに高い物じゃないんだけど、もらってくれるかしら?」
パティがチラリと姉たちを見上げるとマイラとデイジーは目をキラキラさせて喜んでくれた。
「パティが贈り物してくれるなんてとっても嬉しいわ!ずっと身につけているわね」
「あたしも!アクセサリーなんてガラじゃないけど、パティがくれた物ならすごく嬉しい!」
マイラとデイジーの喜びように、パティは少し驚いてからエヘヘと笑った。
露店の店主はパティを見て嫌そうに顔をゆがめた。パティはにこやかに笑った。
「店主さんに謝りに来たんです。私、アンジェさんに怒られてしまいました。お前は田舎者丸出しで、商人にカモと思われても仕方ない、と。さっき私にダイヤモンドと偽ってクリスタルのペンダントを進めたのも、商売のテクニックだったんですね?先に高い値段を言って、次に勧める商品が客の手が届きそうなら、購入する確率があがりますものね?」
「・・・」
「それと、アンジェさんが言ってました。妹の私が、姉たちに高価な物を贈っても喜ばないだろうって。しかも騙されていたなら、姉たちは私の事が心配でおちおちできないだろうって。私、店主さんに買い物の仕方を教えてもらいました。だからこのクリスタルのペンダントを二つゆずってほしいんです」
「・・・。このクリスタルのペンダントは銅貨十枚だ」
パティはうなずいてリュックサックから金の入った麻袋を取り出し、銅貨二十枚を店主に手渡した。
店主はぶっきらぼうな顔で金を受け取ると、三つのクリスタルのペンダントをパティに手渡した。パティが驚いて店主を見上げると、店主がフンッと鼻を鳴らしながら言った。
「お前は姉ちゃんたちが大事なんだろ?なら姉ちゃんたちもお前の事をすごく可愛がっているはずだ。だからお前と姉ちゃんたち三人でお揃いを身につければいいじゃないか。お前の分はサービスだ。早く姉ちゃんたちの所に帰れ」
「!。ありがとうございます!」
パティはマイラとデイジーへの贈り物を手に、大きくなったはピンキーに乗って王都に急いだ。
パティとピンキーたちはとっぷりと日も暮れた頃に王都の城下町に帰って来た。パティがマイラの家のドアを控えめに叩くと、マイラが笑顔で迎えてくれた。
パティがしどろもどろになりながらマイラとデイジーに贈り物を買った事を伝えると、マイラは喜んで《ボイス》でデイジーを呼んでくれた。
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