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ジャスティス誕生
第5話 恐怖、スカンク怪人
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魔族にとって誇らしく、人間族にとって屈辱的な【米騒動】から一夜が明けた。
ここ【ネオンシティ】は、早朝にかかわらず忙しなく人々が動き回っている。
強奪事件のあった通りは通行規制され、現場となった米屋に至っては、立ち入り禁止の黄色いテープが貼られて、重苦しい空気を纏っていた。
「で……いったい何があったんだ?」
頭に痛々しく包帯が巻かれ、俯き加減の店主に俺は事情を尋ねた。
「どうもこうもありませんぜ。
何が起こったか教えてほしいのはあっしのほうですぜ。
倉庫から物音がしたんで、様子を見に行ったら、いきなりどつかれて、このザマでさあ……
いたたた……」
米屋の店主は大げさに頭を抱えた。
「で、犯人に心当たりは?
悪どい商売をして恨まれてたとか?」
「レッドさん、うちの人に限って!
人に恨まれるなんて……」
俺と店主の間に妻らしき女が口を挟んだ。
「そうですよレッドの旦那!
あっしの店は儲けはそっちのけで頑張ってるんだ。
困ったヤツがいたら炊き出しなんかのボランティアもしてるんですぜ……」
「なんでうちの人がこんな目に……
うっ……うっ……」
店主の妻はハンカチで目元を押さえた。
「そうか……
今まで人々のため頑張ってきたんだな……
必ず敵は取ってやるからな!」
「「お願いします!」」
米屋は夫婦揃って、俺の手を掴み、泣きながら頭を下げた。
「任せておけ」
俺はそう言葉を残し店をあとにした。
通りに戻ると仲間たちが町の住人から聞いた情報を俺に伝えてきた。
簡単にまとめるとこういうことだ……
真夜中に数十人に及ぶ全身黒い網タイツの集団が、米屋を襲撃。
米を積み込んだ軽トラごとパクッてトンズラしたと……
但し気になる点は、その中に魔族らしき人物が紛れ込んでいたということだ。
……まさか、ヘタレの魔族がこんな大胆なことを?
ないない……
恐らくは、魔族に扮した野盗の犯行だろう。
しかし、任せとけと言った以上は魔族の村も調べないことにはなあ……
ああ面倒くせえっ!
「おい、イエロー、グリーン」
俺は二人を手招きし、そっと伝える。
「無能の門番は始末しておけ。
それと米屋の夫婦もな。
まったく……
余計な仕事作りやがって。
ああ、それから……
わかってると思うけどブルーには言うなよ。
またゴチャゴチャと文句垂れやがるからな」
コクリと頷き二人は俺のもとを離れる。
翌朝……
街の用水路には三人の死体が浮いていた。
―― 米騒動から、かれこれ一週間……
上の奴らがうるさいから、面倒くさいと思いつつも、俺たちは魔族の村を調査して回っている。
まあ、魔族を使ったハンティングゲームだと思うと楽しくはあるんだけどな。
て、ことで今日はこのカスガ村だ。
「さあ、お前たち行くぜ!」
「ひゃっほうっ!」
俺たちは颯爽と崖をくだり、カスガ村へ乗り込んだ。
「魔族は消毒だーっ!」
俺の火炎放射器が獄炎を吐き出す。
ボワァァァッ!
今日も絶好調だぜ!
「ぎゃーっ!
あちちちちっ!」
俺の横で仲間たちも、それぞれの武器を使い、魔族どもを駆除しているが、相変わらずブルーだけは冷静に倉庫や家屋を調べている。
ほんとに、いけ好かない奴だぜ。
魔族を処分してからゆっくり調査すりゃいいじゃねえかよ……
そのうちこいつも処分してやる。
そんなことを考えながら汚物を消毒していると、どこからともなく男の声がした。
「待て~いっ!」
俺たちは声のほうを向いた。
そこには人影が……
声色から察するに若い少年であろう。
顔は仮面で覆われているが、頭からは確かにツノを二本覗かせていた。
自身の横に怪人を数名従え、後ろには全身黒タイツの戦闘員が規律正しく等間隔に並んでいる。
「まさか魔族の奴らが本当に歯向かってくるだと!?」
「我々は正義を掲げる悪の組織【ジャスティス】!
お前たちの悪行はこの怪人軍団とウヒョヒョ戦闘員が止めてみせる!
行くぞ、みんな!
村を守るんだ~っ!」
「ウッヒョーッ!」
ウヒョヒョ戦闘員と怪人たちは少年の合図で一斉に飛び出してきた。
「とりゃあ」
「ウヒョヒョ~!」
「セイやあ!」
「ウヒョヒョヒョ~ッ!」
俺は襲い掛かってくる戦闘員を次々に蹴散らす。
ヒーローは伊達じゃないんだぜ!
「やばい!
押されてるぞ!」
魔族の少年には焦りが伺えた。
そのときである。
「私にお任せあれ~」
電線の上に鳥らしきものが……
「ハト!?」
俺は首を傾げた。
「おりゃあ~っ!」
バサバサバサ
俺は一瞬の虚を突かれた。
クチバシ攻撃を受け後ろに弾き飛ばされたのだ。
「いってえなあ!
この野郎!」
すかさず、ハトの怪人は俺の隣にいたピンクにも飛びかかる。
「おりゃあっ!」
ハト怪人はなんとなく嬉しそうな顔をしている。
「あっ、ずるいぞポッポだけ!」
「俺も!」
「俺だって!」
ハトに続いて、それを見ていたラッコやモグラなどの怪人も、次々にピンクへ我先にと襲いかかってゆく。
「キャーッ!
いったいなんなのよこいつら~!
ベタベタ引っ付かないでよ~っ!
ねえレッドもブルーも見てないで助けなさいよ~っ!
早く!
誰か~っ!」
怪人たちは依然としてピンクを集中攻撃している。
いや、戦闘というよりも、俺には欲望を満たしているようにしか見えなかった……
なんて奴らだ!
俺がピンクを助けようとしたとき、崖の上から新たに声がした。
俺は眉を寄せながら崖を見上げた。
「ふっふっふ……
我こそはスカンク怪人!
……この世界を黄色く染める者!」
「今度はなんだよ!?」
黒い背中に白いライン。
体を捻り、白黒混じりの尻尾をこちらに向け、そいつは変なポーズをとっている。
「今日も尻の横にある肛門傍洞腺がうずくぜ~っ!」
「また変なのが出てきやがったよ……」
俺が若干戸惑っている隙に、スカンク野郎は崖を飛び降りた。
「と~うっ!」
それは一瞬の出来事であった。
「いくぜ!
猛毒スカッ屁砲」
バッフォーンッ!
「キャーッ!
おえ~っ!」
スカンク野郎は、よりにもよって、ピンクの顔面に跨り放屁した。
あまりの威力に、ピンクの近くにいた俺たちも気を失いそうになる。
「ぐわっ、目がぁぁぁ!」
「鼻がもげるっ!」
「くっさぁぁぁぁぁっ!」
「い、意識が朦朧と……」
その破壊力に悶えるのは我々だけではなかった。
「うわっ……
や、やばいよ、やばいよ~」
「勝手に放屁するなって言っただろう!」
「うげ~っ!
ゲロゲロ~ッ!」
辺り一面は地獄絵図と化す。
「そうれっ!
もう一発!」
バッフォフォフォ~ンッ!
「な、やめろ!」
「うぎゃ~っ!」
「オロロロロ~ッ!」
俺たちは敵味方関係なく、そこら中で喉を掻きむしり、悶え苦しんだ。
「ガッハッハッ」
スカンク野郎は傍らで腕組みしながら高笑いしている。
「て……撤退だ~!
くっ……覚えてろよぉっ!」
俺は失神しているピンクを抱えグリーンのサイドカーに飛び乗った。
「レッドのバイクはどうするんだ!」
「構わん!
今はこの場を離れることが先決だ!」
俺はグリーンを急かせた。
「急げ!」
「わかった!」
ブルルルルーンッ
俺たちを追ってイエローをサイドに乗せたブルーのバイクも、慌ててその場を離れる。
「覚えてろよ~っ!」
俺は捨て台詞を吐きカスガ村をあとにした。
「おととい来やがれ!
ガッハッハッ!」
その場にはスカンク怪人の笑い声がいつまでも響き渡っていた。
「スカンク怪人……
ガッスン……
君には【両刃の剣】という二つ名を与えるよ」
仮面をした魔族の少年が薄れゆく意識の中で呟いたとか呟かなかったとか……
ここ【ネオンシティ】は、早朝にかかわらず忙しなく人々が動き回っている。
強奪事件のあった通りは通行規制され、現場となった米屋に至っては、立ち入り禁止の黄色いテープが貼られて、重苦しい空気を纏っていた。
「で……いったい何があったんだ?」
頭に痛々しく包帯が巻かれ、俯き加減の店主に俺は事情を尋ねた。
「どうもこうもありませんぜ。
何が起こったか教えてほしいのはあっしのほうですぜ。
倉庫から物音がしたんで、様子を見に行ったら、いきなりどつかれて、このザマでさあ……
いたたた……」
米屋の店主は大げさに頭を抱えた。
「で、犯人に心当たりは?
悪どい商売をして恨まれてたとか?」
「レッドさん、うちの人に限って!
人に恨まれるなんて……」
俺と店主の間に妻らしき女が口を挟んだ。
「そうですよレッドの旦那!
あっしの店は儲けはそっちのけで頑張ってるんだ。
困ったヤツがいたら炊き出しなんかのボランティアもしてるんですぜ……」
「なんでうちの人がこんな目に……
うっ……うっ……」
店主の妻はハンカチで目元を押さえた。
「そうか……
今まで人々のため頑張ってきたんだな……
必ず敵は取ってやるからな!」
「「お願いします!」」
米屋は夫婦揃って、俺の手を掴み、泣きながら頭を下げた。
「任せておけ」
俺はそう言葉を残し店をあとにした。
通りに戻ると仲間たちが町の住人から聞いた情報を俺に伝えてきた。
簡単にまとめるとこういうことだ……
真夜中に数十人に及ぶ全身黒い網タイツの集団が、米屋を襲撃。
米を積み込んだ軽トラごとパクッてトンズラしたと……
但し気になる点は、その中に魔族らしき人物が紛れ込んでいたということだ。
……まさか、ヘタレの魔族がこんな大胆なことを?
ないない……
恐らくは、魔族に扮した野盗の犯行だろう。
しかし、任せとけと言った以上は魔族の村も調べないことにはなあ……
ああ面倒くせえっ!
「おい、イエロー、グリーン」
俺は二人を手招きし、そっと伝える。
「無能の門番は始末しておけ。
それと米屋の夫婦もな。
まったく……
余計な仕事作りやがって。
ああ、それから……
わかってると思うけどブルーには言うなよ。
またゴチャゴチャと文句垂れやがるからな」
コクリと頷き二人は俺のもとを離れる。
翌朝……
街の用水路には三人の死体が浮いていた。
―― 米騒動から、かれこれ一週間……
上の奴らがうるさいから、面倒くさいと思いつつも、俺たちは魔族の村を調査して回っている。
まあ、魔族を使ったハンティングゲームだと思うと楽しくはあるんだけどな。
て、ことで今日はこのカスガ村だ。
「さあ、お前たち行くぜ!」
「ひゃっほうっ!」
俺たちは颯爽と崖をくだり、カスガ村へ乗り込んだ。
「魔族は消毒だーっ!」
俺の火炎放射器が獄炎を吐き出す。
ボワァァァッ!
今日も絶好調だぜ!
「ぎゃーっ!
あちちちちっ!」
俺の横で仲間たちも、それぞれの武器を使い、魔族どもを駆除しているが、相変わらずブルーだけは冷静に倉庫や家屋を調べている。
ほんとに、いけ好かない奴だぜ。
魔族を処分してからゆっくり調査すりゃいいじゃねえかよ……
そのうちこいつも処分してやる。
そんなことを考えながら汚物を消毒していると、どこからともなく男の声がした。
「待て~いっ!」
俺たちは声のほうを向いた。
そこには人影が……
声色から察するに若い少年であろう。
顔は仮面で覆われているが、頭からは確かにツノを二本覗かせていた。
自身の横に怪人を数名従え、後ろには全身黒タイツの戦闘員が規律正しく等間隔に並んでいる。
「まさか魔族の奴らが本当に歯向かってくるだと!?」
「我々は正義を掲げる悪の組織【ジャスティス】!
お前たちの悪行はこの怪人軍団とウヒョヒョ戦闘員が止めてみせる!
行くぞ、みんな!
村を守るんだ~っ!」
「ウッヒョーッ!」
ウヒョヒョ戦闘員と怪人たちは少年の合図で一斉に飛び出してきた。
「とりゃあ」
「ウヒョヒョ~!」
「セイやあ!」
「ウヒョヒョヒョ~ッ!」
俺は襲い掛かってくる戦闘員を次々に蹴散らす。
ヒーローは伊達じゃないんだぜ!
「やばい!
押されてるぞ!」
魔族の少年には焦りが伺えた。
そのときである。
「私にお任せあれ~」
電線の上に鳥らしきものが……
「ハト!?」
俺は首を傾げた。
「おりゃあ~っ!」
バサバサバサ
俺は一瞬の虚を突かれた。
クチバシ攻撃を受け後ろに弾き飛ばされたのだ。
「いってえなあ!
この野郎!」
すかさず、ハトの怪人は俺の隣にいたピンクにも飛びかかる。
「おりゃあっ!」
ハト怪人はなんとなく嬉しそうな顔をしている。
「あっ、ずるいぞポッポだけ!」
「俺も!」
「俺だって!」
ハトに続いて、それを見ていたラッコやモグラなどの怪人も、次々にピンクへ我先にと襲いかかってゆく。
「キャーッ!
いったいなんなのよこいつら~!
ベタベタ引っ付かないでよ~っ!
ねえレッドもブルーも見てないで助けなさいよ~っ!
早く!
誰か~っ!」
怪人たちは依然としてピンクを集中攻撃している。
いや、戦闘というよりも、俺には欲望を満たしているようにしか見えなかった……
なんて奴らだ!
俺がピンクを助けようとしたとき、崖の上から新たに声がした。
俺は眉を寄せながら崖を見上げた。
「ふっふっふ……
我こそはスカンク怪人!
……この世界を黄色く染める者!」
「今度はなんだよ!?」
黒い背中に白いライン。
体を捻り、白黒混じりの尻尾をこちらに向け、そいつは変なポーズをとっている。
「今日も尻の横にある肛門傍洞腺がうずくぜ~っ!」
「また変なのが出てきやがったよ……」
俺が若干戸惑っている隙に、スカンク野郎は崖を飛び降りた。
「と~うっ!」
それは一瞬の出来事であった。
「いくぜ!
猛毒スカッ屁砲」
バッフォーンッ!
「キャーッ!
おえ~っ!」
スカンク野郎は、よりにもよって、ピンクの顔面に跨り放屁した。
あまりの威力に、ピンクの近くにいた俺たちも気を失いそうになる。
「ぐわっ、目がぁぁぁ!」
「鼻がもげるっ!」
「くっさぁぁぁぁぁっ!」
「い、意識が朦朧と……」
その破壊力に悶えるのは我々だけではなかった。
「うわっ……
や、やばいよ、やばいよ~」
「勝手に放屁するなって言っただろう!」
「うげ~っ!
ゲロゲロ~ッ!」
辺り一面は地獄絵図と化す。
「そうれっ!
もう一発!」
バッフォフォフォ~ンッ!
「な、やめろ!」
「うぎゃ~っ!」
「オロロロロ~ッ!」
俺たちは敵味方関係なく、そこら中で喉を掻きむしり、悶え苦しんだ。
「ガッハッハッ」
スカンク野郎は傍らで腕組みしながら高笑いしている。
「て……撤退だ~!
くっ……覚えてろよぉっ!」
俺は失神しているピンクを抱えグリーンのサイドカーに飛び乗った。
「レッドのバイクはどうするんだ!」
「構わん!
今はこの場を離れることが先決だ!」
俺はグリーンを急かせた。
「急げ!」
「わかった!」
ブルルルルーンッ
俺たちを追ってイエローをサイドに乗せたブルーのバイクも、慌ててその場を離れる。
「覚えてろよ~っ!」
俺は捨て台詞を吐きカスガ村をあとにした。
「おととい来やがれ!
ガッハッハッ!」
その場にはスカンク怪人の笑い声がいつまでも響き渡っていた。
「スカンク怪人……
ガッスン……
君には【両刃の剣】という二つ名を与えるよ」
仮面をした魔族の少年が薄れゆく意識の中で呟いたとか呟かなかったとか……
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