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19、父親
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アランが渋い顔をしている。
それも当然な気はする。
俺だって10歳の息子がいきなり薄汚れた誰かを連れてきて、友達だから家から一緒に学校に通わせてくれないかって言ったら許可はしないだろう。
「駄目だロイ、お前の頼みでもそれは聞けない」
ママンは心配そうに俺とアランを見つめいてる。
「きちんと寄宿舎に入れなさい、それが学校が決めたルールだ。そうだろう? ロイ」
アランは父親の顔をしている。
ルールを守るように子供を諭す父親としての顔だ。
我がリンドグルーム家は比較的裕福な家庭である。
勇者と呼ばれるほどの高名な冒険者の父と、聖女と呼ばれる母。
貴族ではないが、二人とも準貴族の扱いを受ける高名な冒険者である。
子供の一人ぐらい預かっても、経済的には何の問題も無いだろう。
アランが言っているのは世の中のルールだ。
学校には決まりがある。
それを逸脱してリンドグルーム家がアーシェ君を預かれば、学校としても体裁が立たない。
他の生徒達への示しがつかなくなる。
皆が満足して寄宿舎に入っているわけではないのだ。
特別扱いを認めれば集団生活は成り立たない。
アランは父親として、大人として正しい意見を言っている。
俺はそれは良く分かっていた。
その上で俺は頼んでいた。
床に正座をして頭を下げてアランに頼んだ
「お父さん、お願いします。事情は聞かないで下さい。一生のお願いです」
氷帝の息子とのトラブルを話せば心配をかけるだけだ。
それに、アーシェ君だってあんな惨めな思いをしたことを根掘り葉掘り聞かれたくないだろう。
土下座をする俺の姿を、アランがジッと見つめているのが分かる。
腕を組んで、父親の威厳を保ったまま俺を見つめる。
ママンが耐え切れずに口を挟んだ。
「アラン……ロイが可愛そうだわ。お友達を一人ぐらい、ここなら面倒みられるわ。ロイの初めてのお友達じゃない」
少し涙声のママンはいつでも俺の味方だ。
「エルディは黙っていなさい」
アランのいつなく厳しい声色に、ママンは俺を心配そうに見つめながらじっと涙を浮かべている。
アランは正しい、絶対的に正しい。
だが正しいことだけでは救えないものがこの世には絶対にある。
俺はそう思った。
(立ち向かう勇気が見つからない人間だって、世の中にはいるんだ!!)
立ち向かう勇気が見つからずに、心が壊れてしまう人間だっているんだ……
超絶イケメン君で、中身もイケメンのアランには絶対分からないだろう。
俺は「とも……だち?」と不思議そうに呟いて涙を流したアーシェ君を裏切ることは絶対に出来ない!
それをしたら、俺は昔の俺を見捨てることになる。
俺は生まれて初めて父親に逆らう決心をしていた。
「アラン、あんたの言いたいことはあたしも分かる。だけどね今回はロイが正しいよ」
今まで何処にいたのか、入り口の扉に背中を持たれかけるようにしてラフィーネ先生がこちらを見ている。
この人って黙っていると本当に綺麗だよな。
まるで絵画から抜け出した様な美女だ。
「立ちなロイ、師匠として命じるよ。お前は恥じるようなことは何一つしてやしないんだ」
ラフィーネのその言葉にアランが珍しく声を荒げた。
「余計なこと言うなラフィーネ! これはうちの問題だ!!」
そう言って気色ばむアランの顔を先生は冷静に見つめると
「アラン、あんた昔、あたしに勇者って何だって言ったか覚えてるかい?」
美男美女の睨み合いは迫力がある。
「あたしがね、気に入らないあんたのパーティーにいたのは、金になるから何かじゃない。あんたが言ったその時の言葉が気に入ったからさ」
ラフィーネ先生は俺を見つめて言った
「俺には世界を救うなんてことは出来ない。でも、目の前の人を俺は決して見捨てない!!」
先生の瞳が懐かしそうに遠くを見ている。
「アンタはそう言ったんだ。世界は救えない勇者……あたしはね、あんたのそんなところが嫌いじゃないんだよ」
ラフィーネ先生はアランを見つめた。
「外で待ってるあの子はね、貴族の馬鹿息子に蹴り飛ばされたんだ」
銀色の髪が夜風に緩やかに靡いて美しい。
「親の権威と金で魔術や剣術の訓練をしてきた相手だよ、普通の子が勝てるわけが無いさ。蹴り飛ばされて地面をまるでゴミの様に転がった」
先生は俺を見つめている。
「そいつはとりまきの連中とそれを見て愉快そうに笑っていたんだ。誰も見て見ぬ振りだよ。相手は見るからに身分の高い連中だ。転がってるあの子を見てもだんまりさ」
先生は俺の頭に手を置いた。
いつもの先生じゃない、年上の女性の知的で優しい瞳が俺を見つめている。
「でもこの子は違った、震える声でそいつらを睨みつけて転がりながら苦しむあの子の前に立ち塞がった。みっともないほど震えていたさ。でもこの子は、他の連中みたいに目を逸らしたりしなかった」
ママンが驚いた様に息を呑んで口を押さえる。
「真っ直ぐに前を見て立ち向かったんだよ。震える身体を必死に押さえるつけるようにしてね」
アランも呆然としている
「何故だか分かるかいアラン……世界を救う大層な英雄じゃないかもしれない、でもね目の前の人間を決して見捨てたりしない!! そんなあんたの息子だからじゃないか!!!」
ラフィーネ先生はそう言うと、誇らしげな顔して俺の頭を撫でた。
「ロイ、あんたはいつだってあたしの自慢の弟子だよ」
俺は今日一日の緊張の糸が切れるような気がして涙を流した。
ふと前を見るとママンの涙腺はとっくに崩壊している。
「アラン! あの子は家で預かります!! 反対するなら私、この家を出て行きます!!!」
涙でグシュグシュになった顔でもママンの美しさは健在だ。
キッと強い視線でアランを睨んでいる。
アランは美しい女性二人の強烈な視線に思わず動揺したようだったが、直ぐに父親の威厳を取り戻したかのように低い声で言った。
「……ロイ、あの子のことはお前が責任を持て。人を救うって言うのはそういう事だからな」
それだけ言うとアランは黙って部屋を出て行った。
ママンが俺の身体を抱きしめる。
「私のロイ!! 怪我は無いの!?」
アンドニウスとのいざこざでの怪我を心配してるのだろう。
俺の体中をママンの聖なる光が覆っている。
「安心しなエルディ、ロイに怪我はないさ。いざとなったら、私があのガキをぶっ飛ばすつもりだったからね」
(ん?)
冷静に考えてみると、何でラフィーネ先生があの事件の事を知ってるんだ?
俺はラフィーネ先生を見つめた。
その意図が通じたのだろう、先生は先程の凛々しい顔から真っ赤な顔になってもじもじしている。
「まさかとは思いますけど、先生。俺のことどこかで見てました?」
「え? だ、だって心配だったんだ、ロイのことが。ほら、未来のあたしの旦那様になるかもしれないだろ? ロイは」
「は、はは……」
……誰かこのストーカー体質の美人をなんとかしてくれませんかね~
どんどん悪化してきています。
しかし、一体どこで見てたんだ。
全然気が付かなかったぞ。
また何か怪しげな術を使ったんじゃないよな?
とにかく、こうしてアーシェ君を家から学校に通わせる許可が下りた。
俺は外で所在無げに待っているアーシェ君にいち早く報告がしたくて、部屋を飛び出した。
それも当然な気はする。
俺だって10歳の息子がいきなり薄汚れた誰かを連れてきて、友達だから家から一緒に学校に通わせてくれないかって言ったら許可はしないだろう。
「駄目だロイ、お前の頼みでもそれは聞けない」
ママンは心配そうに俺とアランを見つめいてる。
「きちんと寄宿舎に入れなさい、それが学校が決めたルールだ。そうだろう? ロイ」
アランは父親の顔をしている。
ルールを守るように子供を諭す父親としての顔だ。
我がリンドグルーム家は比較的裕福な家庭である。
勇者と呼ばれるほどの高名な冒険者の父と、聖女と呼ばれる母。
貴族ではないが、二人とも準貴族の扱いを受ける高名な冒険者である。
子供の一人ぐらい預かっても、経済的には何の問題も無いだろう。
アランが言っているのは世の中のルールだ。
学校には決まりがある。
それを逸脱してリンドグルーム家がアーシェ君を預かれば、学校としても体裁が立たない。
他の生徒達への示しがつかなくなる。
皆が満足して寄宿舎に入っているわけではないのだ。
特別扱いを認めれば集団生活は成り立たない。
アランは父親として、大人として正しい意見を言っている。
俺はそれは良く分かっていた。
その上で俺は頼んでいた。
床に正座をして頭を下げてアランに頼んだ
「お父さん、お願いします。事情は聞かないで下さい。一生のお願いです」
氷帝の息子とのトラブルを話せば心配をかけるだけだ。
それに、アーシェ君だってあんな惨めな思いをしたことを根掘り葉掘り聞かれたくないだろう。
土下座をする俺の姿を、アランがジッと見つめているのが分かる。
腕を組んで、父親の威厳を保ったまま俺を見つめる。
ママンが耐え切れずに口を挟んだ。
「アラン……ロイが可愛そうだわ。お友達を一人ぐらい、ここなら面倒みられるわ。ロイの初めてのお友達じゃない」
少し涙声のママンはいつでも俺の味方だ。
「エルディは黙っていなさい」
アランのいつなく厳しい声色に、ママンは俺を心配そうに見つめながらじっと涙を浮かべている。
アランは正しい、絶対的に正しい。
だが正しいことだけでは救えないものがこの世には絶対にある。
俺はそう思った。
(立ち向かう勇気が見つからない人間だって、世の中にはいるんだ!!)
立ち向かう勇気が見つからずに、心が壊れてしまう人間だっているんだ……
超絶イケメン君で、中身もイケメンのアランには絶対分からないだろう。
俺は「とも……だち?」と不思議そうに呟いて涙を流したアーシェ君を裏切ることは絶対に出来ない!
それをしたら、俺は昔の俺を見捨てることになる。
俺は生まれて初めて父親に逆らう決心をしていた。
「アラン、あんたの言いたいことはあたしも分かる。だけどね今回はロイが正しいよ」
今まで何処にいたのか、入り口の扉に背中を持たれかけるようにしてラフィーネ先生がこちらを見ている。
この人って黙っていると本当に綺麗だよな。
まるで絵画から抜け出した様な美女だ。
「立ちなロイ、師匠として命じるよ。お前は恥じるようなことは何一つしてやしないんだ」
ラフィーネのその言葉にアランが珍しく声を荒げた。
「余計なこと言うなラフィーネ! これはうちの問題だ!!」
そう言って気色ばむアランの顔を先生は冷静に見つめると
「アラン、あんた昔、あたしに勇者って何だって言ったか覚えてるかい?」
美男美女の睨み合いは迫力がある。
「あたしがね、気に入らないあんたのパーティーにいたのは、金になるから何かじゃない。あんたが言ったその時の言葉が気に入ったからさ」
ラフィーネ先生は俺を見つめて言った
「俺には世界を救うなんてことは出来ない。でも、目の前の人を俺は決して見捨てない!!」
先生の瞳が懐かしそうに遠くを見ている。
「アンタはそう言ったんだ。世界は救えない勇者……あたしはね、あんたのそんなところが嫌いじゃないんだよ」
ラフィーネ先生はアランを見つめた。
「外で待ってるあの子はね、貴族の馬鹿息子に蹴り飛ばされたんだ」
銀色の髪が夜風に緩やかに靡いて美しい。
「親の権威と金で魔術や剣術の訓練をしてきた相手だよ、普通の子が勝てるわけが無いさ。蹴り飛ばされて地面をまるでゴミの様に転がった」
先生は俺を見つめている。
「そいつはとりまきの連中とそれを見て愉快そうに笑っていたんだ。誰も見て見ぬ振りだよ。相手は見るからに身分の高い連中だ。転がってるあの子を見てもだんまりさ」
先生は俺の頭に手を置いた。
いつもの先生じゃない、年上の女性の知的で優しい瞳が俺を見つめている。
「でもこの子は違った、震える声でそいつらを睨みつけて転がりながら苦しむあの子の前に立ち塞がった。みっともないほど震えていたさ。でもこの子は、他の連中みたいに目を逸らしたりしなかった」
ママンが驚いた様に息を呑んで口を押さえる。
「真っ直ぐに前を見て立ち向かったんだよ。震える身体を必死に押さえるつけるようにしてね」
アランも呆然としている
「何故だか分かるかいアラン……世界を救う大層な英雄じゃないかもしれない、でもね目の前の人間を決して見捨てたりしない!! そんなあんたの息子だからじゃないか!!!」
ラフィーネ先生はそう言うと、誇らしげな顔して俺の頭を撫でた。
「ロイ、あんたはいつだってあたしの自慢の弟子だよ」
俺は今日一日の緊張の糸が切れるような気がして涙を流した。
ふと前を見るとママンの涙腺はとっくに崩壊している。
「アラン! あの子は家で預かります!! 反対するなら私、この家を出て行きます!!!」
涙でグシュグシュになった顔でもママンの美しさは健在だ。
キッと強い視線でアランを睨んでいる。
アランは美しい女性二人の強烈な視線に思わず動揺したようだったが、直ぐに父親の威厳を取り戻したかのように低い声で言った。
「……ロイ、あの子のことはお前が責任を持て。人を救うって言うのはそういう事だからな」
それだけ言うとアランは黙って部屋を出て行った。
ママンが俺の身体を抱きしめる。
「私のロイ!! 怪我は無いの!?」
アンドニウスとのいざこざでの怪我を心配してるのだろう。
俺の体中をママンの聖なる光が覆っている。
「安心しなエルディ、ロイに怪我はないさ。いざとなったら、私があのガキをぶっ飛ばすつもりだったからね」
(ん?)
冷静に考えてみると、何でラフィーネ先生があの事件の事を知ってるんだ?
俺はラフィーネ先生を見つめた。
その意図が通じたのだろう、先生は先程の凛々しい顔から真っ赤な顔になってもじもじしている。
「まさかとは思いますけど、先生。俺のことどこかで見てました?」
「え? だ、だって心配だったんだ、ロイのことが。ほら、未来のあたしの旦那様になるかもしれないだろ? ロイは」
「は、はは……」
……誰かこのストーカー体質の美人をなんとかしてくれませんかね~
どんどん悪化してきています。
しかし、一体どこで見てたんだ。
全然気が付かなかったぞ。
また何か怪しげな術を使ったんじゃないよな?
とにかく、こうしてアーシェ君を家から学校に通わせる許可が下りた。
俺は外で所在無げに待っているアーシェ君にいち早く報告がしたくて、部屋を飛び出した。
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