9 / 82
本編
ブエルシナ島-5
しおりを挟む
「となると、旅の準備をしないといけないな。資金は、それで足りるだろう」
「あ、そうだ……お金、あの、ありがとうございます。いつになるかわかりませんが、ちゃんと返しますので」
「気にするな。それはお前の金だ。それに、稼ぐあてもないだろう」
「それは……そうですけど……」
金銭面を全面的に頼るというのは人としてどうなのか、と思わなくもないが、現状奏澄に金を稼ぐ手段は無い。約束もできないので、そのまま黙ってしまう。
「まずは服をなんとかしないとな」
言われて、奏澄は自分の姿を見下ろした。メイズの手当てをするために破ってしまったので、確かにこのまま出歩くのはためらわれる。それに海水を吸ったせいで塩が付いている。
ついでに髪を触って、ぱらぱらと落ちてくる塩に顔を歪めた。顔や目立つ部分は濡らした布で軽く拭ったが、できれば髪も洗いたい。
「あの……できれば、なんですけど。お風呂に入れるような場所は、ありますか……?」
おずおずと遠慮がちに声をかける。わがままになってしまわないか心配だったが、日本人として衛生面はやはり気になる。聞くだけ聞いておきたい。もしかしたら、銭湯のような場所があるかもしれない。
「この島には、風呂屋は無かった気がするな。宿屋でなら湯を貰えると思うが」
「そうですか……」
宿屋、ということは宿泊施設だ。泊まらないのに風呂だけ借りるのは無理だろう。
奏澄はしゅんとしたが、メイズは少し考えて口を開いた。
「泊まるか」
「えっ、いいんですか」
「船を手配する必要もある。昨晩は倉庫だったし、一晩ベッドで体を休めてから出発した方がいいだろう」
願ってもない提案に、奏澄は内心両手を上げて喜んだ。宿泊費用というのは結構かかるイメージがあったので、ちゃんとした宿屋に泊まるとなると資金が足りないのではないかと不安だった。もしかしたらこの先野宿かもしれないとすら覚悟していた。意外にあっさりと泊まる選択肢が出てきたことで、罪悪感も僅かに薄らいだ。
とにもかくにも、まずは着替えが必要ということで、二人は服屋に向かった。
奏澄は並べられた服を手に取り、シンプルなものを数枚ピックアップしていく。
「すみません、決まったので、これでお会計で」
奏澄はこちらの貨幣がわからないので、財布はメイズが持っている。ものの数分で服を選び終えた奏澄に、メイズは驚いたようだった。
「早いな」
「機能性だけなら大差ないですし、おかしくない程度であればいいので」
「女の買い物ってのは、もっと時間がかかるもんだと思ってたが」
メイズの台詞に、奏澄は苦笑を返した。勿論、自分も普段ならもっと時間をかけて、あれこれ試してみたくもなっただろうけれど。
船旅におしゃれも何もないだろう。そのあたりは最初から捨てた。それに、正直こちらのファッションセンスはよくわからないので、自分の価値観で決めても良いものが選べる気がしない。無難が一番、という結論になっただけのことだった。
金銭のやりとりを見て学んでおこう、とメイズの隣で顔を覗かせていると、店員の女性が朗らかに笑いながら声をかけた。
「親子で買い物ですか? 仲がよろしいんですね」
「親……? ち、違います、兄です!」
「あら、ご兄妹でしたか。失礼しました」
言われた言葉に驚いて、咄嗟に嘘をついてしまった。ちらりとメイズの顔を窺うが、平然としている。別に関係性を答える必要も無いのだから、適当に笑って流しておけば良かったのに。もしかしたらメイズがショックを受けるのでは、などと余計な気を回して変なフォローをしてしまった。自分が空回ったようで恥ずかしくなる。
品物を受け取って宿屋へ向かう道中、こっそりとメイズの顔を眺める。二人で歩いていたら、どんな関係に見えるのだろう。全然似ていないのだから、親子というのはやはり無理がありそうな気がする。それでいくと、兄妹も無理がある。いやでも、家族だからといって血縁関係があるとは限らない、などと思考していると、メイズが視線に気づいた。
「どうした」
「えっ。あ、いえその。私たち、傍から見ると、どういう関係に見えるのかと」
「ああ、さっきのか。聞かれたら、適当に親子でも兄妹でも言っとけばいいんじゃないか」
「親子というほど、離れてないでしょう」
「そうでもないぞ。お前くらいの娘ならいてもおかしくはない」
「……失礼でなければ、メイズはいくつなんですか?」
「正確に数えちゃいないが……多分、三十五かそこらだな」
三十五。年齢を差し引きして、こちらではいくつくらいから家庭を持つのだろうなぁと考えながら、やはり奏澄の常識では不可だ。
「うーん……やっぱりちょっと無理があるような」
「お前はいくつなんだ?」
「女性に年齢を尋ねるものではありませんよ。まぁ、一応成人はしてます」
「成人……?」
「ああ、成人年齢が違うかもですね。私のところはニ十歳で成人なんですけど」
そう答えると、メイズが目に見えて驚いた。その反応に、嫌な予感がする。
「あの……いくつだと思ってたんですか?」
「てっきり十五、六のガキかと」
アジア人は幼く見えると言うが、ショックではある。まさか子どもだと思われていたとは。恩人だから優しくしてくれているものと思っていたが、もしかしたら子ども扱いが含まれていたのかもしれない。
そんなに子どもっぽく見えるだろうか、とむくれる奏澄に、メイズは気まずそうに頬をかいた。
「女ってのは、若く見られたいもんだろ。いいじゃねぇか」
「若く見られるのと、幼く見られるのは違います」
「大差ないだろ……」
言いながらも、困ったように見えるのは、悪かったと思っているのかもしれない。奏澄も別に怒っているわけではないのだが、内心の不満が顔に出てしまったことは、大人げなかったと反省した。
そうこうしている内に宿屋に着き、メイズが主人に声をかける。
「二部屋、空いてるか」
「二部屋、ですか? 二人部屋ではなく?」
「いや、二部屋で」
それを聞いて、奏澄は部屋の相談をしていなかったことに気づいた。メイズは当然のように二部屋、と言ったが、普通に考えて二部屋取る方が費用がかかるに決まっている。最初からそのつもりだったのかもしれないが、もしかしたら、先ほど成人していると伝えたことで、気をつかわせたのかもしれない。
常であれば奏澄とて成人した異性と同室に泊まろうなどとは思わないが、状況が状況である。可能な限り節約した方が良い。
この世界に来て、金が無いために水も食料も手に入れられなかった奏澄は、金銭に敏感になっていた。
「メイズ、もし嫌でなければ、同室にしましょう」
奏澄の提案に、メイズは驚いたようだった。意図が間違って伝わったかもしれない、と慌てて続ける。
「これからたくさんお金がかかるんですから、できる限り節約しましょう。それに、護衛と言うなら、見えるところにいてくれた方が安心です」
「……お前がそれでいいなら」
メイズは主人に声をかけ、二人部屋を用意してもらうようだった。それを見届けて、奏澄はほっと胸を撫で下ろす。
実は内心どきどきしていた。今まで、奏澄はあまり自分の意見を通すということをしてこなかった。主義主張が無いわけではないが、特別必要な場面でなければ、周りに合わせるタイプだった。
でも、これからはそうはいかない。メイズはあくまで、奏澄に随伴している。旅の主導は奏澄だ。目的、指針、規律。そういったことは、奏澄が自ら考えて主張していかなければ何も進まない。
――変わらなければ。
口には出さずに、奏澄はそっと決意した。
「あ、そうだ……お金、あの、ありがとうございます。いつになるかわかりませんが、ちゃんと返しますので」
「気にするな。それはお前の金だ。それに、稼ぐあてもないだろう」
「それは……そうですけど……」
金銭面を全面的に頼るというのは人としてどうなのか、と思わなくもないが、現状奏澄に金を稼ぐ手段は無い。約束もできないので、そのまま黙ってしまう。
「まずは服をなんとかしないとな」
言われて、奏澄は自分の姿を見下ろした。メイズの手当てをするために破ってしまったので、確かにこのまま出歩くのはためらわれる。それに海水を吸ったせいで塩が付いている。
ついでに髪を触って、ぱらぱらと落ちてくる塩に顔を歪めた。顔や目立つ部分は濡らした布で軽く拭ったが、できれば髪も洗いたい。
「あの……できれば、なんですけど。お風呂に入れるような場所は、ありますか……?」
おずおずと遠慮がちに声をかける。わがままになってしまわないか心配だったが、日本人として衛生面はやはり気になる。聞くだけ聞いておきたい。もしかしたら、銭湯のような場所があるかもしれない。
「この島には、風呂屋は無かった気がするな。宿屋でなら湯を貰えると思うが」
「そうですか……」
宿屋、ということは宿泊施設だ。泊まらないのに風呂だけ借りるのは無理だろう。
奏澄はしゅんとしたが、メイズは少し考えて口を開いた。
「泊まるか」
「えっ、いいんですか」
「船を手配する必要もある。昨晩は倉庫だったし、一晩ベッドで体を休めてから出発した方がいいだろう」
願ってもない提案に、奏澄は内心両手を上げて喜んだ。宿泊費用というのは結構かかるイメージがあったので、ちゃんとした宿屋に泊まるとなると資金が足りないのではないかと不安だった。もしかしたらこの先野宿かもしれないとすら覚悟していた。意外にあっさりと泊まる選択肢が出てきたことで、罪悪感も僅かに薄らいだ。
とにもかくにも、まずは着替えが必要ということで、二人は服屋に向かった。
奏澄は並べられた服を手に取り、シンプルなものを数枚ピックアップしていく。
「すみません、決まったので、これでお会計で」
奏澄はこちらの貨幣がわからないので、財布はメイズが持っている。ものの数分で服を選び終えた奏澄に、メイズは驚いたようだった。
「早いな」
「機能性だけなら大差ないですし、おかしくない程度であればいいので」
「女の買い物ってのは、もっと時間がかかるもんだと思ってたが」
メイズの台詞に、奏澄は苦笑を返した。勿論、自分も普段ならもっと時間をかけて、あれこれ試してみたくもなっただろうけれど。
船旅におしゃれも何もないだろう。そのあたりは最初から捨てた。それに、正直こちらのファッションセンスはよくわからないので、自分の価値観で決めても良いものが選べる気がしない。無難が一番、という結論になっただけのことだった。
金銭のやりとりを見て学んでおこう、とメイズの隣で顔を覗かせていると、店員の女性が朗らかに笑いながら声をかけた。
「親子で買い物ですか? 仲がよろしいんですね」
「親……? ち、違います、兄です!」
「あら、ご兄妹でしたか。失礼しました」
言われた言葉に驚いて、咄嗟に嘘をついてしまった。ちらりとメイズの顔を窺うが、平然としている。別に関係性を答える必要も無いのだから、適当に笑って流しておけば良かったのに。もしかしたらメイズがショックを受けるのでは、などと余計な気を回して変なフォローをしてしまった。自分が空回ったようで恥ずかしくなる。
品物を受け取って宿屋へ向かう道中、こっそりとメイズの顔を眺める。二人で歩いていたら、どんな関係に見えるのだろう。全然似ていないのだから、親子というのはやはり無理がありそうな気がする。それでいくと、兄妹も無理がある。いやでも、家族だからといって血縁関係があるとは限らない、などと思考していると、メイズが視線に気づいた。
「どうした」
「えっ。あ、いえその。私たち、傍から見ると、どういう関係に見えるのかと」
「ああ、さっきのか。聞かれたら、適当に親子でも兄妹でも言っとけばいいんじゃないか」
「親子というほど、離れてないでしょう」
「そうでもないぞ。お前くらいの娘ならいてもおかしくはない」
「……失礼でなければ、メイズはいくつなんですか?」
「正確に数えちゃいないが……多分、三十五かそこらだな」
三十五。年齢を差し引きして、こちらではいくつくらいから家庭を持つのだろうなぁと考えながら、やはり奏澄の常識では不可だ。
「うーん……やっぱりちょっと無理があるような」
「お前はいくつなんだ?」
「女性に年齢を尋ねるものではありませんよ。まぁ、一応成人はしてます」
「成人……?」
「ああ、成人年齢が違うかもですね。私のところはニ十歳で成人なんですけど」
そう答えると、メイズが目に見えて驚いた。その反応に、嫌な予感がする。
「あの……いくつだと思ってたんですか?」
「てっきり十五、六のガキかと」
アジア人は幼く見えると言うが、ショックではある。まさか子どもだと思われていたとは。恩人だから優しくしてくれているものと思っていたが、もしかしたら子ども扱いが含まれていたのかもしれない。
そんなに子どもっぽく見えるだろうか、とむくれる奏澄に、メイズは気まずそうに頬をかいた。
「女ってのは、若く見られたいもんだろ。いいじゃねぇか」
「若く見られるのと、幼く見られるのは違います」
「大差ないだろ……」
言いながらも、困ったように見えるのは、悪かったと思っているのかもしれない。奏澄も別に怒っているわけではないのだが、内心の不満が顔に出てしまったことは、大人げなかったと反省した。
そうこうしている内に宿屋に着き、メイズが主人に声をかける。
「二部屋、空いてるか」
「二部屋、ですか? 二人部屋ではなく?」
「いや、二部屋で」
それを聞いて、奏澄は部屋の相談をしていなかったことに気づいた。メイズは当然のように二部屋、と言ったが、普通に考えて二部屋取る方が費用がかかるに決まっている。最初からそのつもりだったのかもしれないが、もしかしたら、先ほど成人していると伝えたことで、気をつかわせたのかもしれない。
常であれば奏澄とて成人した異性と同室に泊まろうなどとは思わないが、状況が状況である。可能な限り節約した方が良い。
この世界に来て、金が無いために水も食料も手に入れられなかった奏澄は、金銭に敏感になっていた。
「メイズ、もし嫌でなければ、同室にしましょう」
奏澄の提案に、メイズは驚いたようだった。意図が間違って伝わったかもしれない、と慌てて続ける。
「これからたくさんお金がかかるんですから、できる限り節約しましょう。それに、護衛と言うなら、見えるところにいてくれた方が安心です」
「……お前がそれでいいなら」
メイズは主人に声をかけ、二人部屋を用意してもらうようだった。それを見届けて、奏澄はほっと胸を撫で下ろす。
実は内心どきどきしていた。今まで、奏澄はあまり自分の意見を通すということをしてこなかった。主義主張が無いわけではないが、特別必要な場面でなければ、周りに合わせるタイプだった。
でも、これからはそうはいかない。メイズはあくまで、奏澄に随伴している。旅の主導は奏澄だ。目的、指針、規律。そういったことは、奏澄が自ら考えて主張していかなければ何も進まない。
――変わらなければ。
口には出さずに、奏澄はそっと決意した。
0
あなたにおすすめの小説
異世界もふもふ死にかけライフ☆異世界転移して毛玉な呪いにかけられたら、凶相騎士団長様に拾われました。
和島逆
恋愛
社会人一年目、休日の山登り中に事故に遭った私は、気づけばひとり見知らぬ森の中にいた。そしてなぜか、姿がもふもふな小動物に変わっていて……?
しかも早速モンスターっぽい何かに襲われて死にかけてるし!
危ういところを助けてくれたのは、大剣をたずさえた無愛想な大男。
彼の緋色の瞳は、どうやらこの世界では凶相と言われるらしい。でもでも、地位は高い騎士団長様。
頼む騎士様、どうか私を保護してください!
あれ、でもこの人なんか怖くない?
心臓がバクバクして止まらないし、なんなら息も苦しいし……?
どうやら私は恐怖耐性のなさすぎる聖獣に変身してしまったらしい。いや恐怖だけで死ぬってどんだけよ!
人間に戻るためには騎士団長の助けを借りるしかない。でも騎士団長の側にいると死にかける!
……うん、詰んだ。
★「小説家になろう」先行投稿中です★
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました
大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
【完結】平凡な魔法使いですが、国一番の騎士に溺愛されています
空月
ファンタジー
この世界には『善い魔法使い』と『悪い魔法使い』がいる。
『悪い魔法使い』の根絶を掲げるシュターメイア王国の魔法使いフィオラ・クローチェは、ある日魔法の暴発で幼少時の姿になってしまう。こんな姿では仕事もできない――というわけで有給休暇を得たフィオラだったが、一番の友人を自称するルカ=セト騎士団長に、何故かなにくれとなく世話をされることに。
「……おまえがこんなに子ども好きだとは思わなかった」
「いや、俺は子どもが好きなんじゃないよ。君が好きだから、子どもの君もかわいく思うし好きなだけだ」
そんなことを大真面目に言う国一番の騎士に溺愛される、平々凡々な魔法使いのフィオラが、元の姿に戻るまでと、それから。
◆三部完結しました。お付き合いありがとうございました。(2024/4/4)
面倒くさがりやの異世界人〜微妙な美醜逆転世界で〜
蝋梅
恋愛
仕事帰り電車で寝ていた雅は、目が覚めたら満天の夜空が広がる場所にいた。目の前には、やたら美形な青年が騒いでいる。どうしたもんか。面倒くさいが口癖の主人公の異世界生活。
短編ではありませんが短めです。
別視点あり
【完結】異世界召喚 (聖女)じゃない方でしたがなぜか溺愛されてます
七夜かなた
恋愛
仕事中に突然異世界に転移された、向先唯奈 29歳
どうやら聖女召喚に巻き込まれたらしい。
一緒に召喚されたのはお金持ち女子校の美少女、財前麗。当然誰もが彼女を聖女と認定する。
聖女じゃない方だと認定されたが、国として責任は取ると言われ、取り敢えず王族の家に居候して面倒見てもらうことになった。
居候先はアドルファス・レインズフォードの邸宅。
左顔面に大きな傷跡を持ち、片脚を少し引きずっている。
かつて優秀な騎士だった彼は魔獣討伐の折にその傷を負ったということだった。
今は現役を退き王立学園の教授を勤めているという。
彼の元で帰れる日が来ることを願い日々を過ごすことになった。
怪我のせいで今は女性から嫌厭されているが、元は女性との付き合いも派手な伊達男だったらしいアドルファスから恋人にならないかと迫られて
ムーライトノベルでも先行掲載しています。
前半はあまりイチャイチャはありません。
イラストは青ちょびれさんに依頼しました
118話完結です。
ムーライトノベル、ベリーズカフェでも掲載しています。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる