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ニスヒ

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第二十七章『もう寂しくない』

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   昼休みの三年一組でいつも通り史と七美は話していていた。
史「よかったじゃない?また一人増えて」
七美「一人増えるのは嬉しいですけど……そこまで心配されるなんて……」
史「久乃ってあんな感じなの?」
七美「そうなんですよ~お母さんみたいに面倒を見てくれるのは嬉しいですけど」
史「心配しすぎるわね」
七美「はい……」
   そう話してたら久乃と奈々央が三年一組に入ってきた。
久乃「七美さん、用事があってきた……あれ?    貴方は?」
史「灰谷史よ」
久乃「史さんね、お願いがあってきたの?」
史「何?」
七美「なんでしょう?」
久乃「奈々央さんもパレット部に入っていいかしら?」
奈々央「お願いします!   寂しい思いを過ごすのは嫌なんです!」
   奈々央のお願いに七美と史は。
史「構わないわ」
七美「また増えると賑やかになるのは嬉しいですから入って下さい!」
奈々央「ありがとう!」
久乃「ありがとうございます、今日の放課後にパレット部室を奈々央と一緒に行くからね」
   そして、久乃と奈々央は三年二組に戻った。
七美「私、そろそろ時間になったので戻りますね」
史「分かった」
   七美も三年二組に戻ったのだった……
   放課後、パレット部員達はパレット部室で久乃と奈々央を来るのを待っていた。
映美「まさか、もう一人来るとは……」
七美「急遽らしいんですよ」
裕子「楽しみだな~」
   そう言ったらパレット部室のドアを開け、久乃と奈々央がやってきた。
久乃「みんな、おまたせ」
奈々央「はははは初めまして!」
映美「あぁ、初めまして」
   サラッと言う久乃にど緊張する奈々央、パレット部員達は興味を持ってるようだ、そしていつも通りの自己紹介をした。
久乃「私は三年二組の永緑久乃(ながみどりひさの)ですお見知り置きを」
希美「わーい、今日からひさー先輩って呼ぶね」
久乃「えぇ、呼んでいいわよ?」
えり菜「久乃先輩、すいません」
奈々央「三年二組の橙山奈々央(とおやまななお)です!」
希美「わーい、今日からなおー先輩って呼ぶね」
奈々央「……ななじゃなくて?」
希美「ななだと被るからなおー先輩」
奈々央「す……鋭いです」
久乃「確かにななと呼んだらどっちのなななのか分からないわ」
えり菜「え?   そっち?」
七美「私は三年二組の紺屋七美です、おぼえづ……」
奈々央「いや、覚えやすい」
七美「ふえ~」
久乃「七美さん、自信を持って」
七美「ふえ~」
史「七美、大変なのね、三年一組灰谷史」
七美「史さん、助けてくださーい」
史「仲いいのはいいじゃない?」
七美「ふえ~」
希美「二年一組の白鳥希美です~」
えり菜「私は二年一組の清水えり菜です」
姫乃「私は二年一組の若葉姫乃と申します」
一歌「私は二年二組の茶園一歌よ」
亜弥「私は二年三組の藤本亜弥でーす!   よっろしくー!」
咲子「私は!   さ……二年三組の!  赤木咲子です! 」
久乃「間違えたでしょ?」
咲子「すいません!   つい!」
万紀「咲子、ど緊張しすぎだろう……」
早織「私は一年三組の藍原早織です」
千晶「一年三組、朱宮千晶」
伶奈「私は一年三組の紅林伶奈よ」
優梨子「一年三組の桃井優梨子です」
万紀「あたしは一年三組の黒沼万紀」
裕子「私は一年三組の大無田裕子です、よろしくね」
久乃「え!?   一年三組だったの?   裕子さんに誘われたからてっきり三年生かと思ったわよ!?」
裕子「え?」
奈々央「しかも一年生全員が三組なんだな!」
早織「そういえば……」
万紀「全然気づかなかったぜ」
優梨子「分かりませんでした」
千晶「そういや私も」
伶奈「いやいや普通は気づくでしょ!?」
裕子「いつも通りに過ごしてたから忘れてた」
伶奈「裕子まで気づかなかったかい」
裕子「あはは……」
映美「そ……そして私は一年三組の担任の一色だ、そういえば私も忘れてたな」
伶奈「映美先生まで嘘でしょ!?」
   奈々央はもう寂しくない、自己紹介を終え、たわいのない会話がパレット部員達を楽しませるのだった……
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