2 / 8
第一演目 自由な殺し屋<フリーダムキラー>アリス
━序幕━黒歴史〔上〕New Destiny 〔Remind me〕
しおりを挟む
マンションの建ち並ぶ路地裏。
その一角のマンションの屋上に、二人の人影があった。
一人は二十歳前後の青年。いつも着ているコートを脱ぎ、ジャケット姿で右手に剣を持っていた。ジャケットは袖がついていないため肩より下が見えているが両腕は実は機械で出来ている。
その正体は殺し屋にして魂の浄化人<ソウルクリーナー>、ガイア級の100番。コードネームはアリス。
もう一人はまだ十歳前後の少年。その年ごろの男子が着そうなキャラクター物の服を着ている。
正体は殺し屋のアシスタントを務めるチェンジャーの使役された霊。コードネームはエコー。
「今回の標的は井ヶ原コウマで合ってるかい?エコー。」
アリスがエコーに聞く。実はアリスは殺し屋が行うデスクワークなどを全てエコーに丸投げしているのだ。
エコーは手にしたコンピューターを見て、
「うん、そうだね。この街のチェンジャーの二人の内の一人は井ヶ原コウマで間違い無いよ。」
「了解。それじゃあ、行こう。」
中学生の少年⎯井ヶ原コウマはマンションの建ち並ぶ路地裏に入っていった。
「ふう...。ここなら大丈夫か・・・。」
彼は路地裏の突き当たりで立ち止まった。「力」を試すため。
と、彼の正面のマンションの屋上から、二人の人間がいきなり飛び降りた。実は少し前から彼の視界に二人を捉えてはいたのだが、彼は急いでいたため気付かなかったのだ。
「ッ!?危な⎯⎯⎯。」
だが彼が言い終わらぬ内に二人は地面に無傷で着地した。
「な・・・。嘘だろ、コイツら・・・。人間じゃないっ・・・!」
「井ヶ原コウマ、キミは今は危険な存在だ。元に戻すため、僕はキミを・・・殺す。」
そう言ったアリスに、エコーが話しかけた。
「僕の出番ある?」
「いや・・・、無いと思う。」
「りょうかーい。じゃ、そこら辺で座っとく。」
「わかった。」
目の前で起こる意味不明な会話を繰り広げるアリスとエコーに、コウマは恐れの混ざった声で、しかし怒鳴るように聞いた。
「お前達は何者だ!?」
それにアリスは静かに答える。
「僕は殺し屋。キミのチェンジャーの力を奪う者だ。」
「俺の力を、奪うだと!?」
怯えるような声音で、だがやはり強くコウマは問う。
「そう。その力をそのまま放っておけばキミはいずれ感情を失ってただの殺戮マシーンになっていずれはキミも死んでしまうんだ。僕はそれからキミを開放する・・・義務がある。」
最後は言葉を選ぶようにしてアリスは答えた。
「そうか・・・そうだったか・・・。」
そう言ってコウマはうつむいた。
「わかってくれたなら話は早い。僕は今からキミを殺すが、形だけのものだ。キミからその力を奪うだけだから安心してくれ。」
そうアリスが言った時、コウマが顔を素早く上げた。その目がぎらついているのをアリスは見た。アリスの背筋に悪寒が走る。
「ッ・・・、もう遅かったか。」
そうアリスが顔をしかめて呟いたのと、
「五月蝿いッ・・・、黙れ!!」
コウマがそう叫んだのが同時だった。
「人はいずれ死ぬ・・・。ならば、それが早く訪れたとしても、俺はこの力を選ぶ!」
勿論そんな事を彼が思っているわけではない。すでに彼が「原因」に呑み込まれている故に言った台詞である。
そしてコウマはその右手をまるで怪物の物であるかのような異様な形に変えた。爪は太く伸び、手はトカゲのようだ。
その右手を大きく後ろへと引くと、コウマはアリスへ突進した。
「死んでから気付く大切なモノだってある。でも、気付いた時にはもう遅いんだ。既に死んでいるからね。」
そう誰に言うでもなく、しかし語りかけるようにアリスは呟くと、コウマの右手を自らが右手に持つ剣で受け止めた。
「だからこそ、キミにはそれに気付いて欲しくない。」
激しく火花を散らす剣を右手だけで持ちながら、アリスは今度は明確にコウマに語りかけるように言った。
そのまま右手と同じく機械で出来た剣を持っていない左手でコウマの腹を貫いた。血は出ず、「原因」が離れていく。
アリスがその手を引き抜くと、コウマは倒れた。
「ふう、これで原因を除去できた...。」
が命を救ったにも拘わらず、アリスの顔は晴れない。
「また僕は人から希望を奪ってしまったんだな。これで一体何度目なのか・・・。」
そこへ、立ち上がってアリスの隣へと来たエコーが
「アリスはいつもそう言うけどさ、僕らは人の命を救ったんだよ?」
と不思議そうに言った。
「原因」は、寄生した人間の希望を欲望へと変化させる。その欲望を満たさせるために、力を使うように寄生主に仕向けるのだ。それで「原因」は力をつけていく。
つまり、人間をチェンジャーから元に戻した時に、チェンジャーの時に出来たことができなくなってしまうので、アリスはそれを人から希望を奪う行為だと考えていた。
「そうわかってはいるけどさ・・・」
「はいはい。最近はそれを言う癖も治ってきてたのにさぁ、そんなこと言ってたら死んじゃうよ?ま、死なないけどさ。例えだよ、例え。」
「わかったって。努力する。」
思わず苦笑しながらアリスは言った。
と、エコーが思い出したように言う。
「それよりも、チェンジャーはあと一人残っているんだよ。もうこっちは気付かれてるかもだしさ、早くしないと先手を打たれるよ。そうされないためにさ、早く見つけないと。」
そう言うと、エコーは跳躍してマンションの屋上にたった。
アリスも続く。
少年━井ヶ原コウマは起き上がった。自分は何故こんな所で倒れているのだろう?何かをするためだ。何を?力・・・力?いや、関係無いか。
まぁ、もう過ぎた事だ。思い出せないなら大したことではないだろう。
彼はそう考え、家に帰った。
チェンジャーは人間に戻るとチェンジャーに関する記憶を全て自動的に忘れてしまうのだ。
アリスとエコーはマンションの屋上から夕日を眺めていた。
「う~ん・・・、綺麗だねぇ・・・。」
エコーが感極まった表情で言ったが、
「・・・。」
アリスは無言で考え込むような表情をしていた。
「アリス、どうしたのさ?この街、アリスの故郷なんでしょ?なんかこう・・・、幸せっていうか、明るくなんないの?ここにきてから随分と変だよ?」
エコーは尋ねた。
「・・・。」
アリスは暗い顔のままだった。
が、少ししてボソッとこれだけ言った。
「この街は・・・、僕にとっての黒歴史だ。」
「黒・・・歴史?」
エコーが思わず聞き返す。
「そう、僕はここで生まれて、ここで育って・・・。ここで起きた事件に巻き込まれて、僕は死んだ。」
「そうか・・・。ここがそうだったんだね。」
暗い面持ちでエコーが言う。
「そう・・・、ここが僕の黒歴史。」
そうアリスが言うと、二人の間に静寂が訪れた。
アリスは眼下の駅を見下ろした。睨み付けた。
自分の死んだその場所を。
その一角のマンションの屋上に、二人の人影があった。
一人は二十歳前後の青年。いつも着ているコートを脱ぎ、ジャケット姿で右手に剣を持っていた。ジャケットは袖がついていないため肩より下が見えているが両腕は実は機械で出来ている。
その正体は殺し屋にして魂の浄化人<ソウルクリーナー>、ガイア級の100番。コードネームはアリス。
もう一人はまだ十歳前後の少年。その年ごろの男子が着そうなキャラクター物の服を着ている。
正体は殺し屋のアシスタントを務めるチェンジャーの使役された霊。コードネームはエコー。
「今回の標的は井ヶ原コウマで合ってるかい?エコー。」
アリスがエコーに聞く。実はアリスは殺し屋が行うデスクワークなどを全てエコーに丸投げしているのだ。
エコーは手にしたコンピューターを見て、
「うん、そうだね。この街のチェンジャーの二人の内の一人は井ヶ原コウマで間違い無いよ。」
「了解。それじゃあ、行こう。」
中学生の少年⎯井ヶ原コウマはマンションの建ち並ぶ路地裏に入っていった。
「ふう...。ここなら大丈夫か・・・。」
彼は路地裏の突き当たりで立ち止まった。「力」を試すため。
と、彼の正面のマンションの屋上から、二人の人間がいきなり飛び降りた。実は少し前から彼の視界に二人を捉えてはいたのだが、彼は急いでいたため気付かなかったのだ。
「ッ!?危な⎯⎯⎯。」
だが彼が言い終わらぬ内に二人は地面に無傷で着地した。
「な・・・。嘘だろ、コイツら・・・。人間じゃないっ・・・!」
「井ヶ原コウマ、キミは今は危険な存在だ。元に戻すため、僕はキミを・・・殺す。」
そう言ったアリスに、エコーが話しかけた。
「僕の出番ある?」
「いや・・・、無いと思う。」
「りょうかーい。じゃ、そこら辺で座っとく。」
「わかった。」
目の前で起こる意味不明な会話を繰り広げるアリスとエコーに、コウマは恐れの混ざった声で、しかし怒鳴るように聞いた。
「お前達は何者だ!?」
それにアリスは静かに答える。
「僕は殺し屋。キミのチェンジャーの力を奪う者だ。」
「俺の力を、奪うだと!?」
怯えるような声音で、だがやはり強くコウマは問う。
「そう。その力をそのまま放っておけばキミはいずれ感情を失ってただの殺戮マシーンになっていずれはキミも死んでしまうんだ。僕はそれからキミを開放する・・・義務がある。」
最後は言葉を選ぶようにしてアリスは答えた。
「そうか・・・そうだったか・・・。」
そう言ってコウマはうつむいた。
「わかってくれたなら話は早い。僕は今からキミを殺すが、形だけのものだ。キミからその力を奪うだけだから安心してくれ。」
そうアリスが言った時、コウマが顔を素早く上げた。その目がぎらついているのをアリスは見た。アリスの背筋に悪寒が走る。
「ッ・・・、もう遅かったか。」
そうアリスが顔をしかめて呟いたのと、
「五月蝿いッ・・・、黙れ!!」
コウマがそう叫んだのが同時だった。
「人はいずれ死ぬ・・・。ならば、それが早く訪れたとしても、俺はこの力を選ぶ!」
勿論そんな事を彼が思っているわけではない。すでに彼が「原因」に呑み込まれている故に言った台詞である。
そしてコウマはその右手をまるで怪物の物であるかのような異様な形に変えた。爪は太く伸び、手はトカゲのようだ。
その右手を大きく後ろへと引くと、コウマはアリスへ突進した。
「死んでから気付く大切なモノだってある。でも、気付いた時にはもう遅いんだ。既に死んでいるからね。」
そう誰に言うでもなく、しかし語りかけるようにアリスは呟くと、コウマの右手を自らが右手に持つ剣で受け止めた。
「だからこそ、キミにはそれに気付いて欲しくない。」
激しく火花を散らす剣を右手だけで持ちながら、アリスは今度は明確にコウマに語りかけるように言った。
そのまま右手と同じく機械で出来た剣を持っていない左手でコウマの腹を貫いた。血は出ず、「原因」が離れていく。
アリスがその手を引き抜くと、コウマは倒れた。
「ふう、これで原因を除去できた...。」
が命を救ったにも拘わらず、アリスの顔は晴れない。
「また僕は人から希望を奪ってしまったんだな。これで一体何度目なのか・・・。」
そこへ、立ち上がってアリスの隣へと来たエコーが
「アリスはいつもそう言うけどさ、僕らは人の命を救ったんだよ?」
と不思議そうに言った。
「原因」は、寄生した人間の希望を欲望へと変化させる。その欲望を満たさせるために、力を使うように寄生主に仕向けるのだ。それで「原因」は力をつけていく。
つまり、人間をチェンジャーから元に戻した時に、チェンジャーの時に出来たことができなくなってしまうので、アリスはそれを人から希望を奪う行為だと考えていた。
「そうわかってはいるけどさ・・・」
「はいはい。最近はそれを言う癖も治ってきてたのにさぁ、そんなこと言ってたら死んじゃうよ?ま、死なないけどさ。例えだよ、例え。」
「わかったって。努力する。」
思わず苦笑しながらアリスは言った。
と、エコーが思い出したように言う。
「それよりも、チェンジャーはあと一人残っているんだよ。もうこっちは気付かれてるかもだしさ、早くしないと先手を打たれるよ。そうされないためにさ、早く見つけないと。」
そう言うと、エコーは跳躍してマンションの屋上にたった。
アリスも続く。
少年━井ヶ原コウマは起き上がった。自分は何故こんな所で倒れているのだろう?何かをするためだ。何を?力・・・力?いや、関係無いか。
まぁ、もう過ぎた事だ。思い出せないなら大したことではないだろう。
彼はそう考え、家に帰った。
チェンジャーは人間に戻るとチェンジャーに関する記憶を全て自動的に忘れてしまうのだ。
アリスとエコーはマンションの屋上から夕日を眺めていた。
「う~ん・・・、綺麗だねぇ・・・。」
エコーが感極まった表情で言ったが、
「・・・。」
アリスは無言で考え込むような表情をしていた。
「アリス、どうしたのさ?この街、アリスの故郷なんでしょ?なんかこう・・・、幸せっていうか、明るくなんないの?ここにきてから随分と変だよ?」
エコーは尋ねた。
「・・・。」
アリスは暗い顔のままだった。
が、少ししてボソッとこれだけ言った。
「この街は・・・、僕にとっての黒歴史だ。」
「黒・・・歴史?」
エコーが思わず聞き返す。
「そう、僕はここで生まれて、ここで育って・・・。ここで起きた事件に巻き込まれて、僕は死んだ。」
「そうか・・・。ここがそうだったんだね。」
暗い面持ちでエコーが言う。
「そう・・・、ここが僕の黒歴史。」
そうアリスが言うと、二人の間に静寂が訪れた。
アリスは眼下の駅を見下ろした。睨み付けた。
自分の死んだその場所を。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる