心の中

松根倖生

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第1話 プロ野球選手

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9月28日
滴る汗 大きな応援の音 熱気がこもる球場
これぞって感じの雰囲気だ。

俺は米村壮太 27歳 札幌ホワイトベアーズに所属している。スライダーを決め球にしている右投手だ。
そして今このマウンドに立っている。

6対3   9回裏ツーアウト満塁 
カウント2ー3
ホームランが出れば逆転サヨナラの場面。漫画の中でしか無い出来事だと思ってた場面に遭遇するとは思わなかった。

相手は4番大沢
日本のプロ野球史上最強の右打者とも言われている。
WBCでも4番を務めるなどしており、来季はFAでメジャー挑戦が決定的と言われており、既に複数の球団が持っていると噂も流れている。
ここを抑えればチームは勝利。そして俺はスポーツニュースで大きく映し出される。
よぉし 絶対に抑えてやる。
































ってなれるわけねぇやん!!

さっきあんなカッコつけて色々言ったけど、俺この1軍登板2年半ぶりなんよ成績残してねぇし怪我ばっかだったし!!
おそらく今年ダメなら戦力外言い渡されそうなんだよ!!

確かにチームは6点取ってくれたよ
タイムリーだったりホームランも打ってくれたわけだし
先発や中継ぎの人も0点に抑えてくれたから、少し余裕があるから監督も俺に2年半ぶりの登板機会を与えてくれたのは分かるよ
すげぇ分かる 俺が監督でもそうするもん

でも問題はこっからだよ

先頭バッターの5番レブホーンにストレートの四球、俺もこの時から若干怪しかったよ
物凄く堂々とボール見極めるんだもん
そこそこ厳しいコースには投げてんだけど、なんか堂々と見送られるんだよ
一塁に歩くのも堂々としすぎててちょっとイラッとしたけど

ノーアウト一塁
6番越中は送りバント、今思うとこれがとても有難かった
俺が投球モーション入る前からバントの構えしてたし点差もあるからバントをさせた
絶妙に転がった球は俺が取って一塁に投げた 若干浮いたけど
あの時ほどファーストがデカい助っ人で良かったと思ったことはない

ワンアウト二塁
7番桜井には初球から死球
ストレートがすっぽ抜けて背中に当ててしまった
帽子取って謝ったが向こうはあまり痛そうな様子がない
おかしいなぁ 一応143km/h出てたんだけどな

ワンアウト一・二塁
8番は俊足の時田
こいつは高卒1年目ながらもう90試合近く出ている 
ただただ凄いとしか言えない、でも勝負にはもちろん勝ちに行く
初球の内角高めにストレートを時田は思いっきりスイングしてくれた
どん詰まりの打球がセカンド正面に転がった
やった ゲッツーで試合終了だ
ボールが4-6と渡りツーアウトそしてボールがファーストに渡っ
ん?
時田が一塁を踏んでる
え、速っ ってか怖っヤバっ
流石に引いてしまった

まぁ気持ちを切り替えよう
ツーアウト一・三塁
9番はキャッチャーの曽我
打率は確か1割台
もらったぁ!!ここは流石に抑えられる
キャッチャーから外角にスライダーのサインが出た
決め球を最初に持ってくるのは意外だったが思いっきり投げた
コースもキャッチャーの指示通り スライダーもいい曲がり
よし これでまずはストライクが取れt

カァーーーーーッン!!




あれ?
あんた確か打率1割台だったよね?
何でここで打つの?
しかもホームラン しかも逆方向に
なんで?
え なんで?なんで?なんで?
俺の球打ちやすかったか?
もう頭の中がだらけのゲシュタルト崩壊起きそうだった いや起きた

まぁそんな状況の中で制球が定まるはずがねぇよな
その後の1~3番まで全員ストレートの四球
もはやどんな表情すればいいのか分からなくなってきた
キャッチャーの海老沢さんの表情がキャッチャーマスクしてても分かるくらい不機嫌やし、チラチラ視界の隅っこに映る監督はもはや無表情やし
こんな時どんな表情すればいいか分からないよ
なんか綾波レイみたいな事思っちゃった

少し長すぎてしまったが
今に至る

なんとか少しは制球を持ち直してカウントを2ー3まで持ってこれた
若干イライラと疲れが表情に出てきた海老沢さんが出したサインは外角へのスライダーだった
さっき打たれたのはたまたまだ相手の運が良かったんだ
今度こそは同じような球で絶対に終わらせてやる
いや早くこのマウンドを
早く降ろさせてくれ 頼む

全力で振った腕が力強くしなる
ボールを話す瞬間に自分の中で1つの感覚が伝わった

イケる これで終えれる

気持ちが込められたボールは海老沢さんのミットの方に吸い込まれていく

よし 良いリリースポイントで投げれたあとはしっかり曲がってくれよ


ん?
あれ?

なんか曲がんねぇな
あれ?これ このまま行くとど真ん中じゃん
ちょっ え 曲がってよ俺のスライダー
え ちょ、え早く早く
待って待ってえ?え?え?え?え?
ちょっ待っ






カァァァァーーーーーッン!!








あ、

































































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感想 1

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