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第7章
7-09拡張
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いずみと湧はルイーナに先導されて、リビング・ミーティングエリアとはお社を挟んで反対側のエリアに向かった。
「あれ? こんなところあったっけ?」
「ぉぃぉぃ、次期宗主様が知らないって冗談だろ?」
湧が軽くツッコムが、
「だって本当に知らないんだもん」
と口を尖らせるいずみ。
「あ、それはそうです。最近完成した区画ですから、いずみも知らなくて当然なんです」
前を行くルイーナが事も無げに宣った。
「はぁ? 私が知らなくて当然? ここって言い換えると私の家なのよ? なんで私が知らなくて当然なのよっ!」
「極秘事項ですから」
ルイーナは振り向き、素晴らしい笑顔で答えた。
「わ、私の家が知らない間にどんどん訳のわからないものになってる…」
ガクッと肩を落とすいずみ。
湧はただあたりを見回して、しきりに感心しているだけだった。
「こういう時は優しい言葉の一つもかけなさいよっ!」
と湧の後頭部にチョップを入れた。
行き着いたのは何の変哲もない袋小路。
「ルイーナ? 道間違えたぁ?」
ちょっと意地悪く笑いながら聞く。
「いいえ、ここですよ。二人ともこちらのくぼみに入ってください」
T字型をした通路のくぼみは、畳2畳分の広さがある。
いずみと湧がそのくぼみに入ったことを確認して、ルイーナは右側の壁にある照明用らしきスイッチを入れた。
すると照明は消えずに、スイッチボックスがせり出し、同時に通路側の壁の隙間から袋小路を塞ぐように壁がスライドしてきた。
通路から完全に遮断されたことを確認すると、ルイーナはスイッチボックスの側面の黒い板に手のひらを押し付けた。
「これは静脈認証です。フラッパーズは全員登録済みなので、今後は自由に使ってください」
「へ? 使う?」
いずみは意味がわからず、つい聞き直してしまった。
が、ルイーナが答える前に袋小路前面の壁が全てスライドして、すぐ後ろにエレベーターらしき扉が現れた。
「エレベータ? まさかさらに下に行くの?」
「さすがですね。実はお社の地下75mにフラッパーズ専用の演習場を造りました」
「え、演習場?」
「地下75m?」
いずみと湧とでは驚くところが違っていた。
せいぜい秘密の小部屋でも作ったのか、程度に考えていたいずみの予測は大きく外れた。
「しかし、演習場とは随分大きく出たわねぇ」
それでもまだ柔道場くらいだと考えていた。
が、
「な、な・な・な、何よっ! コレッ!!」
「こりゃすごいなぁ」
いずみと湧は文字通り口を大きく開けて唖然とした。
縦50m横30m高さ10m。壁は厚さ2mのコンクリート、50cmの銅板、防湿用シート、さらにその内側に1mのコンクリート壁、内装は防振用の発泡スチロールや防音用建材で固めてある。
「そして、そのさらに表面に衝撃吸収用のウレタンフォームで、安全対策も完璧です」
「「… … …。」」
二人はその規模だけでなく、ここがお社の地下75m、地上からは100mもの地下にこれだけの設備を、誰にも知られずに建設したルイーナに恐れを感じていた。
ルイーナは部屋の中ほどまで進み、二人を手招いた。
「ここならどんなに強力な必殺技を練習しても安全です」
ルイーナは簡単に演習場設備の説明を始めた。
しかし、いずみはルイーナの背後にあるものに気づいて戦慄した。
「ルイーナっ! こっち来てっ!」
いずみの叫び声で、湧もそれに気付く。
咄嗟にファイティングポーズをとり、ルイーナに駆け寄る。
しかし、当のルイーナはポカンと口を開けたまま、その場を動こうとしない。
「何やってんのっ! ルイーナ後ろ後ろっ!」
焦りを隠せずに、いずみも湧の反対側からルイーナに駆け寄ろうとした。
いずみや湧の視線や後ろを指差してる二人を見て、ルイーナは得心した。
「大丈夫ですよ、二人とも」
「大丈夫じゃないっ! いいから逃げてよっ!」
いずみはもはや懇願していた。
しかし、ルイーナは何を思ったのか、その後ろのものに近づいて行き、あろうことかそのものの手のような刃を摘んだ。
「へ?」
「え?」
二人は急停止して、そのありえない光景に絶句した。
「ち、ちょっと、ちょっと、ちょっとぉ! 何してるのよっ!」
まるで手をつないで散歩するカップルのように、ルイーナはソレとともに二人に近づいてきた。
ソレはいずみにとって憎んでも憎みきれない人外の“リッチ”だった。
「この“リッチ”は私が召喚しました」
ルイーナは事も無げに、厨二病のような痛いセリフを宣った。
「し、召喚ン? 本気?」
「また、なんで、よりによって“リッチ”なんだ?」
「そうそう、それそれ! あ、違う~、湧~ルイーナの痛いセリフ信じるのっ?」
いずみは相当混乱していた。
「だって、実際に目の前にいるし、考えてみればルイーナってエルフだし…、今更かな?って」
ちょっと投げやりに聞こえるが、湧は一応理解したらしい。
「… … はぁ? …まぁ、確かにいるし…、でもっ! なんで“リッチ”なのよっ!」
「それは、もう俺が聞いたよ」
混乱してるのをごまかすつもりで、ビシッ!と指差したいずみはつまづいた。
「こいつはいずみの眼の前で親友のさくらを惨殺した人外だ。召喚するなら違う人外でもよかったんじゃないか?」
湧はいずみをかばうように前に出て、抗議する。
「ごめんなさい。そのことは大介さんから聞いています」
「それなら、いずみの気持ちも分かるだろ」
「仕方なかったんです。最初は他のモンスターで試してみました」
「試す? 何を?」
「クリーチャーに対抗する手段として獲物を使えないかということになり、エネルギー体を試作してみました」
具体的な対抗手段が思いつかないまま、人外をクリーチャーにぶつけようと思いついたルイーナと大介は、そのエネルギー源として自分の血…いわゆるアルファブラッドを用いた。
しかし色々な方術やルイーナの召喚術を用いても、黒い靄のような人外しか作れなかった。
召喚時のイメージ力が弱いことに気づいたルイーナは、大介が今までに対決した最強の人外をイメージさせた。
が、よりによってその人外は“リッチ”だった。
大介の心の中にも最大の脅威、最大の悪夢として心に深く刻まれていた。
「大介さんもショックを受けたようで、すぐに違うモンスターにトライしたんですが…」
「うまくいかなかった…んだね」
「はい…」
ルイーナは小さく呟く。
「あのさ…、そもそも何をしようとしてたの? クリーチャーに対抗するのにリッチが必要なの?」
いずみは、話の流れがなし崩し的にリッチを認める方向に行くのを危惧して、敢えて苛立ったような口調で抗議した。
「クリーチャーが人の思念をエネルギーに変えるということは、だいぶ前から予測していました。けれど、それだけでは理解できなかったのは肉体や衣類まで消滅していることです。なのにYOUの時は消滅していません」
「襲われた柳瀬川のスタッフは全員消滅していたことは知ってる」
湧もその点が理解できていない。
「それはもしかするとアルファブラッドの純度に関係があるんじゃないかと思ったんです」
「純度…。でもどうやってその違いを調べるんだ?」
「数値的な分析では不可能です。だからYOUの保存血液を使わせていただきました」
「ルイーナぁ~それ倫理的にはNGだよ」
いずみは冷めた目でダメ出しした。
「まあまあ、大介さんも悩んだ末だろうから、この際それは不問にしようよ」
「え~~~~、それでいいの? 湧は?」
「効果的な対抗策がない現状では、できることは何でもやる価値があると思う。で、俺の血を使ったら…」
「複数のリッチを召喚できました」
「なるほどね。ただルイーナが“召喚”と言ってる以上、このリッチは完全な管理下にあると思っていいんだね?」
湧の口調も最後は釘を刺すように多少キツくなっていた。
「あ、っていうことは…」
いずみは感づいてしまった。
「だろうね」
湧は否定しなかった。
「本当にごめんなさい。お二人の血を採取させてください」
ルイーナは深く頭を下げた。
いずみと湧は薄く笑いあい、承諾したのだった。
<続く>
「あれ? こんなところあったっけ?」
「ぉぃぉぃ、次期宗主様が知らないって冗談だろ?」
湧が軽くツッコムが、
「だって本当に知らないんだもん」
と口を尖らせるいずみ。
「あ、それはそうです。最近完成した区画ですから、いずみも知らなくて当然なんです」
前を行くルイーナが事も無げに宣った。
「はぁ? 私が知らなくて当然? ここって言い換えると私の家なのよ? なんで私が知らなくて当然なのよっ!」
「極秘事項ですから」
ルイーナは振り向き、素晴らしい笑顔で答えた。
「わ、私の家が知らない間にどんどん訳のわからないものになってる…」
ガクッと肩を落とすいずみ。
湧はただあたりを見回して、しきりに感心しているだけだった。
「こういう時は優しい言葉の一つもかけなさいよっ!」
と湧の後頭部にチョップを入れた。
行き着いたのは何の変哲もない袋小路。
「ルイーナ? 道間違えたぁ?」
ちょっと意地悪く笑いながら聞く。
「いいえ、ここですよ。二人ともこちらのくぼみに入ってください」
T字型をした通路のくぼみは、畳2畳分の広さがある。
いずみと湧がそのくぼみに入ったことを確認して、ルイーナは右側の壁にある照明用らしきスイッチを入れた。
すると照明は消えずに、スイッチボックスがせり出し、同時に通路側の壁の隙間から袋小路を塞ぐように壁がスライドしてきた。
通路から完全に遮断されたことを確認すると、ルイーナはスイッチボックスの側面の黒い板に手のひらを押し付けた。
「これは静脈認証です。フラッパーズは全員登録済みなので、今後は自由に使ってください」
「へ? 使う?」
いずみは意味がわからず、つい聞き直してしまった。
が、ルイーナが答える前に袋小路前面の壁が全てスライドして、すぐ後ろにエレベーターらしき扉が現れた。
「エレベータ? まさかさらに下に行くの?」
「さすがですね。実はお社の地下75mにフラッパーズ専用の演習場を造りました」
「え、演習場?」
「地下75m?」
いずみと湧とでは驚くところが違っていた。
せいぜい秘密の小部屋でも作ったのか、程度に考えていたいずみの予測は大きく外れた。
「しかし、演習場とは随分大きく出たわねぇ」
それでもまだ柔道場くらいだと考えていた。
が、
「な、な・な・な、何よっ! コレッ!!」
「こりゃすごいなぁ」
いずみと湧は文字通り口を大きく開けて唖然とした。
縦50m横30m高さ10m。壁は厚さ2mのコンクリート、50cmの銅板、防湿用シート、さらにその内側に1mのコンクリート壁、内装は防振用の発泡スチロールや防音用建材で固めてある。
「そして、そのさらに表面に衝撃吸収用のウレタンフォームで、安全対策も完璧です」
「「… … …。」」
二人はその規模だけでなく、ここがお社の地下75m、地上からは100mもの地下にこれだけの設備を、誰にも知られずに建設したルイーナに恐れを感じていた。
ルイーナは部屋の中ほどまで進み、二人を手招いた。
「ここならどんなに強力な必殺技を練習しても安全です」
ルイーナは簡単に演習場設備の説明を始めた。
しかし、いずみはルイーナの背後にあるものに気づいて戦慄した。
「ルイーナっ! こっち来てっ!」
いずみの叫び声で、湧もそれに気付く。
咄嗟にファイティングポーズをとり、ルイーナに駆け寄る。
しかし、当のルイーナはポカンと口を開けたまま、その場を動こうとしない。
「何やってんのっ! ルイーナ後ろ後ろっ!」
焦りを隠せずに、いずみも湧の反対側からルイーナに駆け寄ろうとした。
いずみや湧の視線や後ろを指差してる二人を見て、ルイーナは得心した。
「大丈夫ですよ、二人とも」
「大丈夫じゃないっ! いいから逃げてよっ!」
いずみはもはや懇願していた。
しかし、ルイーナは何を思ったのか、その後ろのものに近づいて行き、あろうことかそのものの手のような刃を摘んだ。
「へ?」
「え?」
二人は急停止して、そのありえない光景に絶句した。
「ち、ちょっと、ちょっと、ちょっとぉ! 何してるのよっ!」
まるで手をつないで散歩するカップルのように、ルイーナはソレとともに二人に近づいてきた。
ソレはいずみにとって憎んでも憎みきれない人外の“リッチ”だった。
「この“リッチ”は私が召喚しました」
ルイーナは事も無げに、厨二病のような痛いセリフを宣った。
「し、召喚ン? 本気?」
「また、なんで、よりによって“リッチ”なんだ?」
「そうそう、それそれ! あ、違う~、湧~ルイーナの痛いセリフ信じるのっ?」
いずみは相当混乱していた。
「だって、実際に目の前にいるし、考えてみればルイーナってエルフだし…、今更かな?って」
ちょっと投げやりに聞こえるが、湧は一応理解したらしい。
「… … はぁ? …まぁ、確かにいるし…、でもっ! なんで“リッチ”なのよっ!」
「それは、もう俺が聞いたよ」
混乱してるのをごまかすつもりで、ビシッ!と指差したいずみはつまづいた。
「こいつはいずみの眼の前で親友のさくらを惨殺した人外だ。召喚するなら違う人外でもよかったんじゃないか?」
湧はいずみをかばうように前に出て、抗議する。
「ごめんなさい。そのことは大介さんから聞いています」
「それなら、いずみの気持ちも分かるだろ」
「仕方なかったんです。最初は他のモンスターで試してみました」
「試す? 何を?」
「クリーチャーに対抗する手段として獲物を使えないかということになり、エネルギー体を試作してみました」
具体的な対抗手段が思いつかないまま、人外をクリーチャーにぶつけようと思いついたルイーナと大介は、そのエネルギー源として自分の血…いわゆるアルファブラッドを用いた。
しかし色々な方術やルイーナの召喚術を用いても、黒い靄のような人外しか作れなかった。
召喚時のイメージ力が弱いことに気づいたルイーナは、大介が今までに対決した最強の人外をイメージさせた。
が、よりによってその人外は“リッチ”だった。
大介の心の中にも最大の脅威、最大の悪夢として心に深く刻まれていた。
「大介さんもショックを受けたようで、すぐに違うモンスターにトライしたんですが…」
「うまくいかなかった…んだね」
「はい…」
ルイーナは小さく呟く。
「あのさ…、そもそも何をしようとしてたの? クリーチャーに対抗するのにリッチが必要なの?」
いずみは、話の流れがなし崩し的にリッチを認める方向に行くのを危惧して、敢えて苛立ったような口調で抗議した。
「クリーチャーが人の思念をエネルギーに変えるということは、だいぶ前から予測していました。けれど、それだけでは理解できなかったのは肉体や衣類まで消滅していることです。なのにYOUの時は消滅していません」
「襲われた柳瀬川のスタッフは全員消滅していたことは知ってる」
湧もその点が理解できていない。
「それはもしかするとアルファブラッドの純度に関係があるんじゃないかと思ったんです」
「純度…。でもどうやってその違いを調べるんだ?」
「数値的な分析では不可能です。だからYOUの保存血液を使わせていただきました」
「ルイーナぁ~それ倫理的にはNGだよ」
いずみは冷めた目でダメ出しした。
「まあまあ、大介さんも悩んだ末だろうから、この際それは不問にしようよ」
「え~~~~、それでいいの? 湧は?」
「効果的な対抗策がない現状では、できることは何でもやる価値があると思う。で、俺の血を使ったら…」
「複数のリッチを召喚できました」
「なるほどね。ただルイーナが“召喚”と言ってる以上、このリッチは完全な管理下にあると思っていいんだね?」
湧の口調も最後は釘を刺すように多少キツくなっていた。
「あ、っていうことは…」
いずみは感づいてしまった。
「だろうね」
湧は否定しなかった。
「本当にごめんなさい。お二人の血を採取させてください」
ルイーナは深く頭を下げた。
いずみと湧は薄く笑いあい、承諾したのだった。
<続く>
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