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第9章
9-03幻視
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湧には分かっていた。
唯一の家族(だと信じていた)の母親が、自分を悪魔のように見ていたことを…。
母親の優しい顔と絶望に歪んだ顔が、ジグソーパズルのピースのような小さな記憶の断片として蘇る。
優しい顔の母親は、まるでテレビの画面の中にいるような現実感の乏しい記憶しかない。
その母親はいつも優しく湧を包み、暖かく微笑んでいた。
しかしある日、その全てが暗闇に閉ざされ、再び光に満ちた世界に戻った時、全ては変わり果てていた。
それまでは平面的だった母親が立体的になったものの、湧が手を差し伸べると激しく払いのけ、拒絶するようになった。
それだけでなく湧が微笑んでも、恐怖に慄くような拒絶の表情しか返してくれなかった。
幼心にもその衝撃は大きく、湧は深く傷ついた。
「息子が死んだことで、妻の精神は崩壊したようです。しばらく入院させて落ち着かせれば、現実を受け入れられるようになるだろうと…」
「ところがその間にYOUは甦ったと?」
ふと、湧が記憶とも言えない過去を振り返ってる間にも、ルイーナと如月博士の会話は続いていた。
「甦った息子を見て喜ぶと思っていた私は、大きな勘違いをしていたことを知りました」
「勘違いですか?」
ルイーナが訝しげに反復する。
「そうです。息子がまるで悪魔か何かになったような、非常に怯えていました」
「ああ、そういうことですか。息子さんが死んだことまでは許容できたものの、その息子が生きているとしたら確かに…。喜びよりも理不尽な現実に恐怖を感じてしまった…と?」
「その通りです」
如月博士はがっくりと肩を落とし、それまでの活力が全て抜け出してしまったように一気に老いた。
そばで二人の会話を聞いていたいずみは、激しく違和感を覚えていた。
湧から聞いていた母親のイメージや有紀の話とはあまりにも食い違っている。
どちらかの話が本当なのか? ウソなのか?
そんな単純な話ではないと思われた。
「湧…、あなたのお母さんは…」
「!…、…」
いずみの問いかけにビクッと肩を震わせたが、湧は俯いたまま拳を握りしめているだけだった。
「やがて妻は自宅にいることを拒んで、私の研究室に入り浸りました」
「YOU一人を自宅に放置してですかっ?」
ルイーナが驚愕のあまり叫ぶ。
「妻の兄に任せてきたと言ってました。が、様子がおかしいので確認してみると、電話があったことは認めましたが仕事の都合上、自宅に行けるのは1週間後だというのです」
「? は? つまり連絡だけして逃げ出した? と?」
「エエッー? そんなぁ」
「お恥ずかしいことです。私もすぐに研究所を離れるわけにいかなかったため、妻を説得してすぐに帰らせました」
「あ! それで自宅に戻ったお母様は!」
「そのようです。電話で異常を悟った妻の兄はすぐに自宅に駆けつけてくれて、息子を保護してくれました」
「あれ? お母様は?」
ルイーナは湧が母親を消滅させたことを詳しく知らなかった。
「あ、あのねルイーナ、それは…」
いずみが説明しようとしたところ…、
「俺が殺したんだよっ! 首を絞められて意識がなくなりかけた時、身体が勝手に…、右手で母さんの腹を突き刺した」
「え? 素手でお母様の…突き刺したぁ? そんなことできるわけが!」
「できたんだよ! と言うより、気付いたら俺の右手が母さんの身体に突き刺さっていた…」
「まさか…。有紀はそんなこと一言も…」
ルイーナは大まかな事しか教えてもらっていないらしい。
いずみは湧の気持ちが痛くて、何も言えなかった。しかし、湧の話だと優しかったお母さんがなぜ湧を殺そうとしたのか、ずっと引っかかってた事は確かだ。
でも、改めて湧の心の傷を抉るような質問はできずに今日まできてしまった。
博士の言葉が嘘ではないと確信する自分と、湧の母親に対する思慕がどこでどう食い違ってしまったのだろうか?
「湧…、私は…」
「いずみ…軽蔑しただろ…、俺は…俺としては一度も母さんに優しくしてもらったことは一度もないんだ…」
「え? なぜ?」
「俺はいつも優しい母さんを夢の中で見ていたような気がする。でも今はっきりわかった。
俺がアルフと融合していたのなら全てが納得できる。俺が死ぬまであいつが俺を演じてたんだ。本来の身体の持ち主である俺を差し置いて、俺の意識や行動は全てあいつに占領されていた。だからいつもまるでTV画面を見てるような感覚だったんだ」
湧は博士を睨みながら吐き捨てるように言い放った。
「だったら湧が大好きだったお母さんとは…」
「俺自身としては一度も言葉をかわすことがなかった…んだろうな…」
「そんな酷い! 湧が可哀想、そんなことが許されるの? 母親の愛情が子供を育てるんでしょ? あまりにもひどすぎるよっ!」
いずみは湧を抱きしめて号泣した。
思わぬ展開に動揺を隠せない湧だが、それだけに湧にアルフが融合していたことを知っていた父親に対する憎悪が倍増した。
「あんたは…俺に…いや、アルフに何をやらせようとしたんだ?」
「あ! そういえば私の調査では同時期に複数のアルフを確認してますが、それぞれが接触した形跡は一度もありません。博士はなぜ自分以外にもアルフの存在に気付いたのですか?」
「え? そうなのですか? 私の場合は白昼夢のような体験をして、その視点が息子らしいと気付いて…あ! そうか! もしかして、アルフは人間の生活を基礎から体験しようと考えていたのかもしれません」
「成人だと言葉やジェスチャーなどコミュニケーションの方法が多すぎて習得するのは確かに困難でしょう。でも3歳ぐらいまでなら、意思疎通の方法は少ない…。だからYOUに融合して、言葉などを理解しようとしたのかも知れませんね」
ルイーナはかなり無理のある納得をしようと試みた。
「でも、湧からお母さんを奪う権利はないわっ!」
いずみはルイーナも博士も湧の存在をおざなりにしてるのが我慢できない。
「い、いずみ?」
「あ、失礼した。そういう意味じゃないんだ」
「どっちにしても湧に対して考えがなさすぎるわよ! 今まで湧がどれほど辛い思いをしてきたか少しは考えてよ!」
と言ういずみ自身、それほど詳しいわけではなかったので、後日しっかり自戒した。
「ところでルイーナさん。息子に対する謝罪は後できちんと行うとして…」
再び、いずみが“キッ”と睨む。
「緊急性の高い問題があります」
「なんでしょうか? 今すぐに聞いた方がよろしいのであればお聞かせください」
「はい。実は息子から乖離したアルフの意識がアルフの思念体から分離してしまったらしいのです」
「……… は?」
「元々アルフもこの宇宙を含む絶対空間において唯一の思念生命体だったようですが、何かの拍子に分離してしまったらしいのです。同じように何度もアルフの意識が分離したことがあったようです」
「分離? 思念体として?」
「思念体は物理的質量的な枷はありません。2つに分かれても半分になることはありません」
「確かに…」
「しかし、孤立した時点で知識は止まってしまいます。息子に融合していたアルフが乖離した時、そのアルフの知識は3歳児のままだったようです」
「… … は?」
ルイーナは如月博士が何を言いたいのかすぐには理解できなかった。
「つまりアルフから分離してしまった思念体は、エネルギーを収集することしか考えることができないらしいのです」
「… … え? … ええっー!? それってつまり!」
「エネルギーを収集する手段を具体的に教えていた形跡はないので、本能的にエネルギー収集を行う危険性があります」
「あります…って、まさか!」
ルイーナはことの重大さに気付いた。
「じゃあ人を襲ってエネルギーを直接吸収しようとしたら…」
「先ほどクリーチャーとかが人を襲って…ってとおっしゃいましたね。もしかするとそれは乖離したアルフの思念体が作り出したのかも…」
「作り出した? そういう知識は持っているのですか?」
「息子の話だと普段の行動その他はアルフが主導していたようだから、怪物を作り出す可能性はないとは言い切れません」
「なるほど…絵本やTVなどで怪物のイメージが得られた可能性もありますね」
ルイーナと如月博士は乖離したアルフの話題に熱中している。
確かに今回の訪問は、博士の事情聴取が目的だからいずみには口出しする権利はないのかもしれない。
しかし、深く傷ついている湧を放置してのディスカッションはとても不愉快だ。
いずみは湧を抱きかかえるようにして、部屋を出て行こうとした。
「YOU、あなたには辛いことばかりかもしれませんが、ここにいてください」
「ルイーナっ!」
「いずみ、後でいくらでも叱責は受けます。でもこれ以上無関係な犠牲者を出さないためにもYOUが必要なのです」
「いずみ、俺は大丈夫だ。今までもっと辛く悲しいこともあった。それに…今はいずみがいてくれる。それだけで心強いよ」
「私はこれからはいつも湧と一緒にいる。絶対に一人にしないわ」
「ありがとう。それだけで勇気百倍だ」
湧はそう言っていずみにだけ優しく微笑んだ。
<続く>
唯一の家族(だと信じていた)の母親が、自分を悪魔のように見ていたことを…。
母親の優しい顔と絶望に歪んだ顔が、ジグソーパズルのピースのような小さな記憶の断片として蘇る。
優しい顔の母親は、まるでテレビの画面の中にいるような現実感の乏しい記憶しかない。
その母親はいつも優しく湧を包み、暖かく微笑んでいた。
しかしある日、その全てが暗闇に閉ざされ、再び光に満ちた世界に戻った時、全ては変わり果てていた。
それまでは平面的だった母親が立体的になったものの、湧が手を差し伸べると激しく払いのけ、拒絶するようになった。
それだけでなく湧が微笑んでも、恐怖に慄くような拒絶の表情しか返してくれなかった。
幼心にもその衝撃は大きく、湧は深く傷ついた。
「息子が死んだことで、妻の精神は崩壊したようです。しばらく入院させて落ち着かせれば、現実を受け入れられるようになるだろうと…」
「ところがその間にYOUは甦ったと?」
ふと、湧が記憶とも言えない過去を振り返ってる間にも、ルイーナと如月博士の会話は続いていた。
「甦った息子を見て喜ぶと思っていた私は、大きな勘違いをしていたことを知りました」
「勘違いですか?」
ルイーナが訝しげに反復する。
「そうです。息子がまるで悪魔か何かになったような、非常に怯えていました」
「ああ、そういうことですか。息子さんが死んだことまでは許容できたものの、その息子が生きているとしたら確かに…。喜びよりも理不尽な現実に恐怖を感じてしまった…と?」
「その通りです」
如月博士はがっくりと肩を落とし、それまでの活力が全て抜け出してしまったように一気に老いた。
そばで二人の会話を聞いていたいずみは、激しく違和感を覚えていた。
湧から聞いていた母親のイメージや有紀の話とはあまりにも食い違っている。
どちらかの話が本当なのか? ウソなのか?
そんな単純な話ではないと思われた。
「湧…、あなたのお母さんは…」
「!…、…」
いずみの問いかけにビクッと肩を震わせたが、湧は俯いたまま拳を握りしめているだけだった。
「やがて妻は自宅にいることを拒んで、私の研究室に入り浸りました」
「YOU一人を自宅に放置してですかっ?」
ルイーナが驚愕のあまり叫ぶ。
「妻の兄に任せてきたと言ってました。が、様子がおかしいので確認してみると、電話があったことは認めましたが仕事の都合上、自宅に行けるのは1週間後だというのです」
「? は? つまり連絡だけして逃げ出した? と?」
「エエッー? そんなぁ」
「お恥ずかしいことです。私もすぐに研究所を離れるわけにいかなかったため、妻を説得してすぐに帰らせました」
「あ! それで自宅に戻ったお母様は!」
「そのようです。電話で異常を悟った妻の兄はすぐに自宅に駆けつけてくれて、息子を保護してくれました」
「あれ? お母様は?」
ルイーナは湧が母親を消滅させたことを詳しく知らなかった。
「あ、あのねルイーナ、それは…」
いずみが説明しようとしたところ…、
「俺が殺したんだよっ! 首を絞められて意識がなくなりかけた時、身体が勝手に…、右手で母さんの腹を突き刺した」
「え? 素手でお母様の…突き刺したぁ? そんなことできるわけが!」
「できたんだよ! と言うより、気付いたら俺の右手が母さんの身体に突き刺さっていた…」
「まさか…。有紀はそんなこと一言も…」
ルイーナは大まかな事しか教えてもらっていないらしい。
いずみは湧の気持ちが痛くて、何も言えなかった。しかし、湧の話だと優しかったお母さんがなぜ湧を殺そうとしたのか、ずっと引っかかってた事は確かだ。
でも、改めて湧の心の傷を抉るような質問はできずに今日まできてしまった。
博士の言葉が嘘ではないと確信する自分と、湧の母親に対する思慕がどこでどう食い違ってしまったのだろうか?
「湧…、私は…」
「いずみ…軽蔑しただろ…、俺は…俺としては一度も母さんに優しくしてもらったことは一度もないんだ…」
「え? なぜ?」
「俺はいつも優しい母さんを夢の中で見ていたような気がする。でも今はっきりわかった。
俺がアルフと融合していたのなら全てが納得できる。俺が死ぬまであいつが俺を演じてたんだ。本来の身体の持ち主である俺を差し置いて、俺の意識や行動は全てあいつに占領されていた。だからいつもまるでTV画面を見てるような感覚だったんだ」
湧は博士を睨みながら吐き捨てるように言い放った。
「だったら湧が大好きだったお母さんとは…」
「俺自身としては一度も言葉をかわすことがなかった…んだろうな…」
「そんな酷い! 湧が可哀想、そんなことが許されるの? 母親の愛情が子供を育てるんでしょ? あまりにもひどすぎるよっ!」
いずみは湧を抱きしめて号泣した。
思わぬ展開に動揺を隠せない湧だが、それだけに湧にアルフが融合していたことを知っていた父親に対する憎悪が倍増した。
「あんたは…俺に…いや、アルフに何をやらせようとしたんだ?」
「あ! そういえば私の調査では同時期に複数のアルフを確認してますが、それぞれが接触した形跡は一度もありません。博士はなぜ自分以外にもアルフの存在に気付いたのですか?」
「え? そうなのですか? 私の場合は白昼夢のような体験をして、その視点が息子らしいと気付いて…あ! そうか! もしかして、アルフは人間の生活を基礎から体験しようと考えていたのかもしれません」
「成人だと言葉やジェスチャーなどコミュニケーションの方法が多すぎて習得するのは確かに困難でしょう。でも3歳ぐらいまでなら、意思疎通の方法は少ない…。だからYOUに融合して、言葉などを理解しようとしたのかも知れませんね」
ルイーナはかなり無理のある納得をしようと試みた。
「でも、湧からお母さんを奪う権利はないわっ!」
いずみはルイーナも博士も湧の存在をおざなりにしてるのが我慢できない。
「い、いずみ?」
「あ、失礼した。そういう意味じゃないんだ」
「どっちにしても湧に対して考えがなさすぎるわよ! 今まで湧がどれほど辛い思いをしてきたか少しは考えてよ!」
と言ういずみ自身、それほど詳しいわけではなかったので、後日しっかり自戒した。
「ところでルイーナさん。息子に対する謝罪は後できちんと行うとして…」
再び、いずみが“キッ”と睨む。
「緊急性の高い問題があります」
「なんでしょうか? 今すぐに聞いた方がよろしいのであればお聞かせください」
「はい。実は息子から乖離したアルフの意識がアルフの思念体から分離してしまったらしいのです」
「……… は?」
「元々アルフもこの宇宙を含む絶対空間において唯一の思念生命体だったようですが、何かの拍子に分離してしまったらしいのです。同じように何度もアルフの意識が分離したことがあったようです」
「分離? 思念体として?」
「思念体は物理的質量的な枷はありません。2つに分かれても半分になることはありません」
「確かに…」
「しかし、孤立した時点で知識は止まってしまいます。息子に融合していたアルフが乖離した時、そのアルフの知識は3歳児のままだったようです」
「… … は?」
ルイーナは如月博士が何を言いたいのかすぐには理解できなかった。
「つまりアルフから分離してしまった思念体は、エネルギーを収集することしか考えることができないらしいのです」
「… … え? … ええっー!? それってつまり!」
「エネルギーを収集する手段を具体的に教えていた形跡はないので、本能的にエネルギー収集を行う危険性があります」
「あります…って、まさか!」
ルイーナはことの重大さに気付いた。
「じゃあ人を襲ってエネルギーを直接吸収しようとしたら…」
「先ほどクリーチャーとかが人を襲って…ってとおっしゃいましたね。もしかするとそれは乖離したアルフの思念体が作り出したのかも…」
「作り出した? そういう知識は持っているのですか?」
「息子の話だと普段の行動その他はアルフが主導していたようだから、怪物を作り出す可能性はないとは言い切れません」
「なるほど…絵本やTVなどで怪物のイメージが得られた可能性もありますね」
ルイーナと如月博士は乖離したアルフの話題に熱中している。
確かに今回の訪問は、博士の事情聴取が目的だからいずみには口出しする権利はないのかもしれない。
しかし、深く傷ついている湧を放置してのディスカッションはとても不愉快だ。
いずみは湧を抱きかかえるようにして、部屋を出て行こうとした。
「YOU、あなたには辛いことばかりかもしれませんが、ここにいてください」
「ルイーナっ!」
「いずみ、後でいくらでも叱責は受けます。でもこれ以上無関係な犠牲者を出さないためにもYOUが必要なのです」
「いずみ、俺は大丈夫だ。今までもっと辛く悲しいこともあった。それに…今はいずみがいてくれる。それだけで心強いよ」
「私はこれからはいつも湧と一緒にいる。絶対に一人にしないわ」
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