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第10章
10-09死の記憶
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この3次元世界は基本的に時間に絡む事象は不可逆的である。
しかし、異なる3次元世界ではその法則が成り立たない可能性もある。
とはいえ、その異なる3次元が本当に存在するかどうかは、誰にも証明しようがないことも確かだ。
それだけに宗主が唱える最強のスペシャルチームが、目的を果たせる成功率は全くの不明なのだ。
「おじい…、宗主が考えた作戦って、あ~、そもそも作戦などと言えるものなの?」
いずみは眉間に皺を寄せながら、湧に詰め寄った。
「確かに作戦ってレベルじゃないよね。そもそも今までの俺たちの行動って何の意味があったのか? そこから疑問に感じるよ」
湧もぐったりしながらつぶやいた。
衝撃の真実と今後の計画を知らされた6人は、釈然としない思いのままフラッパーズのリビングルームに移動した。
全ては宗主と流一星、そして神代直哉の計画した壮大な構想だったのだ。
宗主が初代水無月兼成としての役割を終え、現代世界に復帰した時から流と直哉の3人で、世の行く末を案じて導尊の抹消を決意した。
その準備のために直哉の甥、如月湧の強化を実行した。
湧は先天性の病を患っていて、湧自身の精神は表層に現れなかった。
妊娠中に双子だと判明したが、二人とも活発な運動がなかったため原因を究明する検査を繰り返す。
成長は確認できるものの胎動がほとんどなく、死産の可能性が高い。
湧の父・如月進博士(当時は新エネルギー開発部部長)は妻の兄の神代直哉に相談し、宗主に取り次いでもらったのだそうだ。
宗主の見立てでは生物学的には全く問題ないが、精神的に何らかの障害があると判明した。
そこでアルフの協力を得て、湧の肉体を維持するためにアルフに融合してもらう。
その結果、湧の精神体が不活性状態にあることがわかった。
融合したアルフのおかげで無事に出産できたが、湧の精神は心の奥深くに沈んだままだった。
時期を見て湧の精神をサルベージする計画だったが、その時に問題が発生した。
湧の母親が導尊の餌食となり、湧を襲う。
湧に融合していたアルフは全力で対抗したが、凶悪な導尊の怨念は5歳の子供の体力では如何ともしがたい。
湧の死亡と同時にアルフは湧の身体からはじき出されたが、湧の精神体は留まることができた。
本来双子として生を受けるはずだった“有紀”が湧の肉体を護りつつ、高次元からのエネルギーを導尊に叩き込んだ。
母親の身体は塩の塊となり崩壊した。
同時に有紀は湧の精神体をサルベージさせたのだった。
「…って、言われたけど。本人の俺が納得仕切れないんだよね。ま、一応理解はしたけど…」
「湧にとっては一番基本的な部分の記憶だもんね。真逆とは言わないけど、にわかには納得できないよね」
湧の気持ちは痛いほどいずみに伝わっていた。
出会いは最悪だったが、バトルを繰り返しているうちに湧には全く“邪気”がないことがはっきり分かったからだ。
本当に特撮ヒーローが好きなんだ。と、いずみは嬉しく思っていた。
「それにしても…フィクションだからこそ“特撮ヒーロー番組”が好きなのに…」
いずみが不満げに愚痴る。
「え? 俺は本物の“特撮ヒーロー”になれるから若干嬉しいよ」
対して湧は若干どころではなく、目を輝かせていた。
「え~、湧ぅ~下手したら本当に死んじゃうんだよ? 怖くないの?」
「う~ん。でもなぁ、俺一回死んでるし…、っていずみだってそうじゃないか」
「そうだけど。もうあの死ぬほど痛くて苦しいのはやだなぁ」
二人の声が段々と大きくなるにつれ、他の4人の顔色がどんどん青くなっていった。
「あ、あの二人とも? 死ぬとかそういう問題じゃないんだけど?」
ルイーナが頬を引きつかせながら二人の会話に割り込んだ。
「え~? あ!そうか死ぬほどじゃなくて、本当に死んじゃったんだよね。アハハ」
「違うってばっ!」
「? あ~! そうだった! 特撮じゃなくてリアルだもんね…リアル戦隊ヒーロー番組っ!」
「そこじゃないっ!」
肩で息をしながらとうとうルイーナが叫んだ。
「いいですか? TVと違って私たちの戦場は時空を超えた過去世界なんですよ? 失敗したら二度とこの現代には戻ってこられないんですよ?」
ルイーナが激怒するのは当然だった。
6次元世界からやってきたルイーナは、この時間に縛られた3次元世界の恐ろしさを誰よりも理解していた。
6次元世界でも不可逆な場面は多々ある。しかし、元の時空を記憶していれば必ず戻ってこられた。
時間経過より記憶の蓄積による変化が唯一の不可逆的要件なのだ。
だから世界を超えても、元の世界に戻った時は自分の記憶していた状態の世界に戻れるのだ。
「でも、宗主たちの計画はあまりに無謀過ぎます。しかも導尊との戦いは今のこの肉体で行われます。思念体でタイムリープした宗主とは訳が違いますよ?」
ルイーナの言う通り、宗主たちの計画とは“フラッパーズ”を過去に送り、導尊の存在を大元から消去しようというものだった。
もちろん導尊とは現象の名称であり、その悪鬼を生み出したのは平城京で巨大な勢力を得た僧侶の道鏡である。
が、道鏡はあくまで人間であり、抹殺することは歴史が大きく変わってしまうために実行できない。
怨霊が道鏡という悪鬼に成長するまでに消去しなければならないのだ。
さらに実体を持つ“フラッパーズ”でなければ、対抗するだけの力を保持できないらしい。
宗主が初戦敗退というのは、対面した瞬間に導尊に思念体を吸収されてしまったためだという。
実体を防壁とし、思念体での攻撃を行わなければならないのだ。
さらに過去に実体を送るため、現代世界でサポート出来るエネルギーは3分が限度だという。
「つまり私たちが導尊を発見して、アーマードスーツを着用後3分で倒さなければならないんです。そんな光の国のスーパーヒーローみたいなこと、私たちに可能だと思いますか?」
目尻に涙を浮かべながらルイーナが訴える。
5人はルイーナを見つめ、意識の違いに気づいた。
「ルイーナ。俺たちには宗主の命令は絶対なんだ」
大介がルイーナの肩に手を置きながら静かに告げた。
「え? だって…、大介はそれでいいの?」
「俺たちは宗主のおかげでまともな生活を、安定した暮らしを送れている。俺たちのアルファブラッドは、普通の検査機構では検知されない。でも治癒力などの身体能力はいくら隠してもいずれはバレるだろう。宗主のおかげで組織的に守られているため、学校や病院などの機関も利用できるんだ」
大介は幾分悲しげな表情で語る。
「俺たちにはこの世界を影から守る使命がある。それは1200年前朝廷から命を受けた時からだ。そして宗主は一見無謀に思える作戦でも充分に検討を重ね、水無月家全員の安全を確保できる方法を選ぶんだ」
「ルイーナ。あなたには理解してもらえないかも知れない。でもね、私や大ちゃんは子供の頃からこの血が持つ理由をきちんと教えられてきたの。最初は怪異みたいな人外相手だと思っていたのは確かだけどね」
いずみも大介の後を継いで、優しい表情で気持ちを現した。
「私たちは普通の人間じゃないんです。もし水無月家でなかったら今の私は生きていなかったと思います」
初美も続けた。
「自分ができることは限られているけど、それでも普通の人より能力があるなら活かさないことは罪だと思う」
珍しく坂戸も会話に加わった。
「あなたたち…、ごめんなさい。弱気になってました。私だって覚悟してるつもりだったけど、あなたたちに比べたら全然ね」
苦笑いしつつルイーナは大介にしがみついて泣き出した。
大介はルイーナの背に手を回して、しっかり抱きしめた。
その光景を見ていた湧だけが、悲しそうに微笑んでいた。
いや、いずみも湧と同じ心境だった。フラッパーズの6人は皆、一度は死亡している。
が、それは別の世界のことであり、本人に死亡した時の記憶はない。
いずみは、大介とルイーナも記憶としての死を経験していることを教えられた。それが自分たちの記憶とどういう風に異なっているのかは想像が及ばなかった。
<続く>
しかし、異なる3次元世界ではその法則が成り立たない可能性もある。
とはいえ、その異なる3次元が本当に存在するかどうかは、誰にも証明しようがないことも確かだ。
それだけに宗主が唱える最強のスペシャルチームが、目的を果たせる成功率は全くの不明なのだ。
「おじい…、宗主が考えた作戦って、あ~、そもそも作戦などと言えるものなの?」
いずみは眉間に皺を寄せながら、湧に詰め寄った。
「確かに作戦ってレベルじゃないよね。そもそも今までの俺たちの行動って何の意味があったのか? そこから疑問に感じるよ」
湧もぐったりしながらつぶやいた。
衝撃の真実と今後の計画を知らされた6人は、釈然としない思いのままフラッパーズのリビングルームに移動した。
全ては宗主と流一星、そして神代直哉の計画した壮大な構想だったのだ。
宗主が初代水無月兼成としての役割を終え、現代世界に復帰した時から流と直哉の3人で、世の行く末を案じて導尊の抹消を決意した。
その準備のために直哉の甥、如月湧の強化を実行した。
湧は先天性の病を患っていて、湧自身の精神は表層に現れなかった。
妊娠中に双子だと判明したが、二人とも活発な運動がなかったため原因を究明する検査を繰り返す。
成長は確認できるものの胎動がほとんどなく、死産の可能性が高い。
湧の父・如月進博士(当時は新エネルギー開発部部長)は妻の兄の神代直哉に相談し、宗主に取り次いでもらったのだそうだ。
宗主の見立てでは生物学的には全く問題ないが、精神的に何らかの障害があると判明した。
そこでアルフの協力を得て、湧の肉体を維持するためにアルフに融合してもらう。
その結果、湧の精神体が不活性状態にあることがわかった。
融合したアルフのおかげで無事に出産できたが、湧の精神は心の奥深くに沈んだままだった。
時期を見て湧の精神をサルベージする計画だったが、その時に問題が発生した。
湧の母親が導尊の餌食となり、湧を襲う。
湧に融合していたアルフは全力で対抗したが、凶悪な導尊の怨念は5歳の子供の体力では如何ともしがたい。
湧の死亡と同時にアルフは湧の身体からはじき出されたが、湧の精神体は留まることができた。
本来双子として生を受けるはずだった“有紀”が湧の肉体を護りつつ、高次元からのエネルギーを導尊に叩き込んだ。
母親の身体は塩の塊となり崩壊した。
同時に有紀は湧の精神体をサルベージさせたのだった。
「…って、言われたけど。本人の俺が納得仕切れないんだよね。ま、一応理解はしたけど…」
「湧にとっては一番基本的な部分の記憶だもんね。真逆とは言わないけど、にわかには納得できないよね」
湧の気持ちは痛いほどいずみに伝わっていた。
出会いは最悪だったが、バトルを繰り返しているうちに湧には全く“邪気”がないことがはっきり分かったからだ。
本当に特撮ヒーローが好きなんだ。と、いずみは嬉しく思っていた。
「それにしても…フィクションだからこそ“特撮ヒーロー番組”が好きなのに…」
いずみが不満げに愚痴る。
「え? 俺は本物の“特撮ヒーロー”になれるから若干嬉しいよ」
対して湧は若干どころではなく、目を輝かせていた。
「え~、湧ぅ~下手したら本当に死んじゃうんだよ? 怖くないの?」
「う~ん。でもなぁ、俺一回死んでるし…、っていずみだってそうじゃないか」
「そうだけど。もうあの死ぬほど痛くて苦しいのはやだなぁ」
二人の声が段々と大きくなるにつれ、他の4人の顔色がどんどん青くなっていった。
「あ、あの二人とも? 死ぬとかそういう問題じゃないんだけど?」
ルイーナが頬を引きつかせながら二人の会話に割り込んだ。
「え~? あ!そうか死ぬほどじゃなくて、本当に死んじゃったんだよね。アハハ」
「違うってばっ!」
「? あ~! そうだった! 特撮じゃなくてリアルだもんね…リアル戦隊ヒーロー番組っ!」
「そこじゃないっ!」
肩で息をしながらとうとうルイーナが叫んだ。
「いいですか? TVと違って私たちの戦場は時空を超えた過去世界なんですよ? 失敗したら二度とこの現代には戻ってこられないんですよ?」
ルイーナが激怒するのは当然だった。
6次元世界からやってきたルイーナは、この時間に縛られた3次元世界の恐ろしさを誰よりも理解していた。
6次元世界でも不可逆な場面は多々ある。しかし、元の時空を記憶していれば必ず戻ってこられた。
時間経過より記憶の蓄積による変化が唯一の不可逆的要件なのだ。
だから世界を超えても、元の世界に戻った時は自分の記憶していた状態の世界に戻れるのだ。
「でも、宗主たちの計画はあまりに無謀過ぎます。しかも導尊との戦いは今のこの肉体で行われます。思念体でタイムリープした宗主とは訳が違いますよ?」
ルイーナの言う通り、宗主たちの計画とは“フラッパーズ”を過去に送り、導尊の存在を大元から消去しようというものだった。
もちろん導尊とは現象の名称であり、その悪鬼を生み出したのは平城京で巨大な勢力を得た僧侶の道鏡である。
が、道鏡はあくまで人間であり、抹殺することは歴史が大きく変わってしまうために実行できない。
怨霊が道鏡という悪鬼に成長するまでに消去しなければならないのだ。
さらに実体を持つ“フラッパーズ”でなければ、対抗するだけの力を保持できないらしい。
宗主が初戦敗退というのは、対面した瞬間に導尊に思念体を吸収されてしまったためだという。
実体を防壁とし、思念体での攻撃を行わなければならないのだ。
さらに過去に実体を送るため、現代世界でサポート出来るエネルギーは3分が限度だという。
「つまり私たちが導尊を発見して、アーマードスーツを着用後3分で倒さなければならないんです。そんな光の国のスーパーヒーローみたいなこと、私たちに可能だと思いますか?」
目尻に涙を浮かべながらルイーナが訴える。
5人はルイーナを見つめ、意識の違いに気づいた。
「ルイーナ。俺たちには宗主の命令は絶対なんだ」
大介がルイーナの肩に手を置きながら静かに告げた。
「え? だって…、大介はそれでいいの?」
「俺たちは宗主のおかげでまともな生活を、安定した暮らしを送れている。俺たちのアルファブラッドは、普通の検査機構では検知されない。でも治癒力などの身体能力はいくら隠してもいずれはバレるだろう。宗主のおかげで組織的に守られているため、学校や病院などの機関も利用できるんだ」
大介は幾分悲しげな表情で語る。
「俺たちにはこの世界を影から守る使命がある。それは1200年前朝廷から命を受けた時からだ。そして宗主は一見無謀に思える作戦でも充分に検討を重ね、水無月家全員の安全を確保できる方法を選ぶんだ」
「ルイーナ。あなたには理解してもらえないかも知れない。でもね、私や大ちゃんは子供の頃からこの血が持つ理由をきちんと教えられてきたの。最初は怪異みたいな人外相手だと思っていたのは確かだけどね」
いずみも大介の後を継いで、優しい表情で気持ちを現した。
「私たちは普通の人間じゃないんです。もし水無月家でなかったら今の私は生きていなかったと思います」
初美も続けた。
「自分ができることは限られているけど、それでも普通の人より能力があるなら活かさないことは罪だと思う」
珍しく坂戸も会話に加わった。
「あなたたち…、ごめんなさい。弱気になってました。私だって覚悟してるつもりだったけど、あなたたちに比べたら全然ね」
苦笑いしつつルイーナは大介にしがみついて泣き出した。
大介はルイーナの背に手を回して、しっかり抱きしめた。
その光景を見ていた湧だけが、悲しそうに微笑んでいた。
いや、いずみも湧と同じ心境だった。フラッパーズの6人は皆、一度は死亡している。
が、それは別の世界のことであり、本人に死亡した時の記憶はない。
いずみは、大介とルイーナも記憶としての死を経験していることを教えられた。それが自分たちの記憶とどういう風に異なっているのかは想像が及ばなかった。
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