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第10章
10-10怒り
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「つまり、あれだよね? 道鏡が死んで怨霊となり、その怨霊が成長? と言うか強大な力をつけるまでに消霊っていうのかな? ともかく退治しろってことだよね?」
自信なさげにいずみが聞き返してきた。
「うん。そういうことなんだと思う」
答える湧も今ひとつ理解できていない様子。
「たぶん悪鬼となった導尊は、アルフのように複数の人間に憑依して力を得て行くんだと俺は思うんだ」
大介が珍しく予想を込めた感想を述べた。
「大ちゃん。なんだかあまり自信なさそうね?」
「当たり前だろ。俺だって何もかも知ってるわけじゃないんだ。道鏡の略歴や怨念の相手をこれから細かく詳しく調べてみなければならない」
「調べるってどうやって? 歴史を左右するような事案は変更できないんでしょ?」
「そこだよ、問題は。道鏡が恨みを抱いた人間がどのように呪われ、死んだかを調べる」
「ええっ? どうやって?」
いずみが目を丸くしながら叫ぶ。
ともかく道鏡が僧侶の立場を利用して、政に影響を与えるようになるまでは手が出せない。
けれど逆にそれまでの動向は調べられる可能性が高い。
大介はそこに勝機を見出そうとしているようだ。
「しかし、呪い殺したと言ってもそれは噂の域を出ていないのでは? だいたい一般人から見たら導尊の存在自体が不確かなものです」
湧が即座に疑問を投げる。
湧自身、怪異が見えることは当然、秘密にしてきた。それは現代社会において怪異の存在を証明する術がないため、精神異常者として扱われる危険性があるからだ。
そこで実際に怪異を消霊する際は、特撮ヒーローのアトラクションの練習をしている体を装ってきたのだ。
しかし特撮ヒーローの知識を得るためにテレビや雑誌、DVDなどを見てるうちに自らもコアなファンになってしまった。
ミイラ取りがミイラ…とまでは行かないものの、どちらが本来の目的だったのか曖昧になってしまったことも確かだ。
もっとも、それがきっかけでいずみと仲良くなれたのだから、もはや必然、いや運命的だったのだろう。
そのいずみは湧の隣で複雑な…というより、すでに思考が停止していた。
「? いずみ、どうかした?」
「え? ああ、なんか導尊の話してると…、何かを忘れてる気がして話に集中できないのよね?」
「いずみも? 俺も同じだよ。何だろうな? こうモヤモヤする感じは?」
「ところで導尊の話で聴き漏らしていたけど…、アルフって結局何だったの?」
「「「「「えっ!」」」」」
いずみのつぶやきに5人が声を揃えて絶叫した。
「ふむ。今までの経験でアルフの真の姿に気づかなんだったか?」
宗主が呆れが混じった表情でいずみを睨んだ。
「え? それじゃぁ…、みんなはアルフの正体が何なのか知ってるの?」
「いや、知ってるというより、流さんや宗主の話で見当がついたんだけどね」
湧が苦笑いしながら説明した。
「というより、いずみ…、気付いて…なかった?」
「え? 何を?」
いずみに似つかわしくない“マジな真顔”を見て、5人は溜息をついた。
「まさかとは思っていたけど、本当に気づいてなかったようだな」
大介は諦めの表情だ。
「な、何よぉ!」
膨れっ面でそっぽを向く。
が、湧の生やさしい顔が視界に入って、急に恥ずかしくなってしまう。
「俺の父親が捕まって、横田基地に向かったよね。あの時、俺は違和感を感じた。」
「え?」
湧が真顔で話し出したので、いずみは湧の話に興味を持つ。
「もし父親がアルフなら、強敵なら厳重に隔離されて面会どころか生死も定かにされないんじゃないか? ってね」
「あ、そうか」
「なのに会ってみれば拘束どころかVIP的な扱いだった。しかもルイーナの上官の態度は父親と初対面とは思えなかった」
ルイーナに視線を向けると、ルイーナも不思議そうな表情をしている。
多分ルイーナも事情を理解していなかったのだろう。
「そして作戦本部に戻ってみれば、流さんに会いに行くことになった。宗主の言動も気になっていたけどYACで流さんが話していたことで、もしかすると流さんもアルフなのでは? と思ったんだ」
「へぇ、全然気付かなかった」
「ま、まあ…それはいいとして、宗主が水無月家初代宗主って言われて、今までモヤモヤしてたものがハッキリ分かった。水無月家のみんなはアルフに敵対感情持ってないことを…」
「え? 私はラスボスだと思ってたのに…」
いずみが気軽にぶっちゃけた。
「ははは、いずみ、最初にアルフのことを話してくれたのは…」
湧が右掌を宗主に向け、
「こちらの宗主自身じゃなかったっけ?」
「あ! そうだ」
「やっと気づいた? それまでは単に怪異の消霊だったのに、俺たちのターゲットが“アルフ”という具体的なものに変わっただろ?」
「なるほど。湧の説明ってわかりやすいね。大ちゃんだとすぐに怒り出すんだもん」
「いずみがいつも説明の途中でふざけるからだろっ!」
急に振られて、大介も素で返してしまう。
「そして、なぜ俺の父親は俺を叔父さんに預けたのか?」
「? なんで?」
いずみは瞬きしながら当然のように聞き返した。
「orz い、いずみ…」
湧は深く動揺した。いずみが鈍いのは重々承知していたつもりだ。
しかし、ここまでとは…。
いずみの様子は一見普段と変わらない。
大介やルイーナとの会話からも特段の違和感は感じない。
が。
「まさか! いずみ…君は…」
「ん?」
湧を見つめるいずみの目。
その目を見て、湧は愕然とした。
いずみは激怒しているのだ。
その怒りの原因がアルフであることは明白だ。
ただ…
「わかんないの」
いずみは囁くような声で呟いた。
「何…が?」
と言いつつ、湧もいずみが何を言いたいのか解るような気がした。
「私は何のために今まで怪異と闘ってきたのか…」
「うん。」
「おじいちゃんは最初から導尊と闘うための戦力として、私にお務めさせてたのか? なら、私の…私たちの力はそのための武器でしかなかったのかってことよ!」
いずみは水無月家のお務めに誇りを持っていた。
多少、破天荒(ばかり?)だった怪異との闘いも、人の営みを影から守るという、まさに特撮ヒーロー戦隊のような役割がいずみの心の拠り所でもあった。
しかし、姉妹のようにいつも一緒だった“さくら”が殺され、フレンズになったとはいえ、最近は全く音信不通だ。
それが宗主の計画の一部だったとは思えないが、無関係ではないだろう。
そういう諸々がいずみの心に影を落としていたことは確かだ。
だから、湧の説明を聞き、大介の、流一星の、そして宗主の態度でふつふつと怒りがこみ上げてきたのだ。
「導尊と闘わなければならないのは理解したわ。でもなぜ最初から話してくれなかったのか… それが…、頭にきてるのよっ!」
いずみはとうとう爆発した。
<続く>
自信なさげにいずみが聞き返してきた。
「うん。そういうことなんだと思う」
答える湧も今ひとつ理解できていない様子。
「たぶん悪鬼となった導尊は、アルフのように複数の人間に憑依して力を得て行くんだと俺は思うんだ」
大介が珍しく予想を込めた感想を述べた。
「大ちゃん。なんだかあまり自信なさそうね?」
「当たり前だろ。俺だって何もかも知ってるわけじゃないんだ。道鏡の略歴や怨念の相手をこれから細かく詳しく調べてみなければならない」
「調べるってどうやって? 歴史を左右するような事案は変更できないんでしょ?」
「そこだよ、問題は。道鏡が恨みを抱いた人間がどのように呪われ、死んだかを調べる」
「ええっ? どうやって?」
いずみが目を丸くしながら叫ぶ。
ともかく道鏡が僧侶の立場を利用して、政に影響を与えるようになるまでは手が出せない。
けれど逆にそれまでの動向は調べられる可能性が高い。
大介はそこに勝機を見出そうとしているようだ。
「しかし、呪い殺したと言ってもそれは噂の域を出ていないのでは? だいたい一般人から見たら導尊の存在自体が不確かなものです」
湧が即座に疑問を投げる。
湧自身、怪異が見えることは当然、秘密にしてきた。それは現代社会において怪異の存在を証明する術がないため、精神異常者として扱われる危険性があるからだ。
そこで実際に怪異を消霊する際は、特撮ヒーローのアトラクションの練習をしている体を装ってきたのだ。
しかし特撮ヒーローの知識を得るためにテレビや雑誌、DVDなどを見てるうちに自らもコアなファンになってしまった。
ミイラ取りがミイラ…とまでは行かないものの、どちらが本来の目的だったのか曖昧になってしまったことも確かだ。
もっとも、それがきっかけでいずみと仲良くなれたのだから、もはや必然、いや運命的だったのだろう。
そのいずみは湧の隣で複雑な…というより、すでに思考が停止していた。
「? いずみ、どうかした?」
「え? ああ、なんか導尊の話してると…、何かを忘れてる気がして話に集中できないのよね?」
「いずみも? 俺も同じだよ。何だろうな? こうモヤモヤする感じは?」
「ところで導尊の話で聴き漏らしていたけど…、アルフって結局何だったの?」
「「「「「えっ!」」」」」
いずみのつぶやきに5人が声を揃えて絶叫した。
「ふむ。今までの経験でアルフの真の姿に気づかなんだったか?」
宗主が呆れが混じった表情でいずみを睨んだ。
「え? それじゃぁ…、みんなはアルフの正体が何なのか知ってるの?」
「いや、知ってるというより、流さんや宗主の話で見当がついたんだけどね」
湧が苦笑いしながら説明した。
「というより、いずみ…、気付いて…なかった?」
「え? 何を?」
いずみに似つかわしくない“マジな真顔”を見て、5人は溜息をついた。
「まさかとは思っていたけど、本当に気づいてなかったようだな」
大介は諦めの表情だ。
「な、何よぉ!」
膨れっ面でそっぽを向く。
が、湧の生やさしい顔が視界に入って、急に恥ずかしくなってしまう。
「俺の父親が捕まって、横田基地に向かったよね。あの時、俺は違和感を感じた。」
「え?」
湧が真顔で話し出したので、いずみは湧の話に興味を持つ。
「もし父親がアルフなら、強敵なら厳重に隔離されて面会どころか生死も定かにされないんじゃないか? ってね」
「あ、そうか」
「なのに会ってみれば拘束どころかVIP的な扱いだった。しかもルイーナの上官の態度は父親と初対面とは思えなかった」
ルイーナに視線を向けると、ルイーナも不思議そうな表情をしている。
多分ルイーナも事情を理解していなかったのだろう。
「そして作戦本部に戻ってみれば、流さんに会いに行くことになった。宗主の言動も気になっていたけどYACで流さんが話していたことで、もしかすると流さんもアルフなのでは? と思ったんだ」
「へぇ、全然気付かなかった」
「ま、まあ…それはいいとして、宗主が水無月家初代宗主って言われて、今までモヤモヤしてたものがハッキリ分かった。水無月家のみんなはアルフに敵対感情持ってないことを…」
「え? 私はラスボスだと思ってたのに…」
いずみが気軽にぶっちゃけた。
「ははは、いずみ、最初にアルフのことを話してくれたのは…」
湧が右掌を宗主に向け、
「こちらの宗主自身じゃなかったっけ?」
「あ! そうだ」
「やっと気づいた? それまでは単に怪異の消霊だったのに、俺たちのターゲットが“アルフ”という具体的なものに変わっただろ?」
「なるほど。湧の説明ってわかりやすいね。大ちゃんだとすぐに怒り出すんだもん」
「いずみがいつも説明の途中でふざけるからだろっ!」
急に振られて、大介も素で返してしまう。
「そして、なぜ俺の父親は俺を叔父さんに預けたのか?」
「? なんで?」
いずみは瞬きしながら当然のように聞き返した。
「orz い、いずみ…」
湧は深く動揺した。いずみが鈍いのは重々承知していたつもりだ。
しかし、ここまでとは…。
いずみの様子は一見普段と変わらない。
大介やルイーナとの会話からも特段の違和感は感じない。
が。
「まさか! いずみ…君は…」
「ん?」
湧を見つめるいずみの目。
その目を見て、湧は愕然とした。
いずみは激怒しているのだ。
その怒りの原因がアルフであることは明白だ。
ただ…
「わかんないの」
いずみは囁くような声で呟いた。
「何…が?」
と言いつつ、湧もいずみが何を言いたいのか解るような気がした。
「私は何のために今まで怪異と闘ってきたのか…」
「うん。」
「おじいちゃんは最初から導尊と闘うための戦力として、私にお務めさせてたのか? なら、私の…私たちの力はそのための武器でしかなかったのかってことよ!」
いずみは水無月家のお務めに誇りを持っていた。
多少、破天荒(ばかり?)だった怪異との闘いも、人の営みを影から守るという、まさに特撮ヒーロー戦隊のような役割がいずみの心の拠り所でもあった。
しかし、姉妹のようにいつも一緒だった“さくら”が殺され、フレンズになったとはいえ、最近は全く音信不通だ。
それが宗主の計画の一部だったとは思えないが、無関係ではないだろう。
そういう諸々がいずみの心に影を落としていたことは確かだ。
だから、湧の説明を聞き、大介の、流一星の、そして宗主の態度でふつふつと怒りがこみ上げてきたのだ。
「導尊と闘わなければならないのは理解したわ。でもなぜ最初から話してくれなかったのか… それが…、頭にきてるのよっ!」
いずみはとうとう爆発した。
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