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第11章
11-04個別作戦
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今改めて思えば、全てが謎だらけだった。
水無月家のお務めで、悪霊を消霊してきたことは理解している。
人知れず人外と闘い、人々の生活を守ることには、能力を持って生まれてきた者の責任だと思っていたからだ。
だが、その手段が力まかせだったことがいずみは気になっていた。
確かに高校進学までは、力をただ求めてきたと思う。しかし、同級生の一人がいずみの意識を大きく変えた。
湧だ。
最初は単に特撮ヒーロー戦隊馬鹿で騒がしいだけだと思っていたが、その身体能力の高さを知り、何かにつけてバトルを繰り返すようになる。
その常人を大きく超える体力に疑問を抱き、水無月家との関係を疑うようになる。
湧を監視するという名目で放課後に後をつけ、フレンズという人外を使役してる場面を目撃するに至っては完全に敵認定してしまう。
が、事情を知るに従い、湧の壮絶な半生に胸を痛め、やがて湧に惹かれていった。
それからというもの、いつも湧の側を離れずに行動を共にしてきたのだった。
だから、もういずみにとっては半身のような存在であり、別行動のために離れるなどという選択肢はなかった。
なのに…。
「一人で明治時代に行け? それ、どういうことよっ!」
新たな作戦行動のために、時空を超えた任務が与えられたいずみは激怒した。
「だから、練習…というより、演習か。各自単独任務をこなし、無事にこの現代へ復帰することが目的だ」
流は当然の如く、作戦の概要を説明しようとする。
「まず、この任務では歴史を大きく変える心配がなく、帰還も問題なく可能だ」
「そうじゃなくてっ! なんで単独なのよっ! 複数ならサポートしあいながら作戦を確実に遂行できるじゃない!」
いずみが大声で反論する。
「複数だと歴史に影響が出やすいんだ。それともいずみは湧くんと離れるのが嫌なのかな?」
流が少し意地悪く聞き返した。
「そ、そんなことないわよ。私一人でも問題なく遂行できるわよっ!」
「うんうん。なかなか頼もしいぞ。じゃあ頑張ってくれ」
「うぐっ」
売り言葉に買い言葉。いずみはまんまとはめられた。
「作戦は各自異なる年代・地域を選定してある。それぞれの得意・不得意も考慮してあるから、目標の殲滅は問題ないと思われる。ただし、目標との接触には充分注意してくれ。第三者に目撃されることも極力避けること。これは各自に共通する注意事項だ」
そして流は6人にそれぞれプラスチックのカードを配った。
「何これ? ICカードにしては少し大きいけど?」
いずみが聞く。他の5人も同じようにカードを眺めていた。
「これは司令カードだ。時空を超えても劣化せず、君たちの作戦を指示している。また作戦行動を記録するので、帰還後に作戦の精査を行える」
カードをかざすと何やら文字が見える。いずみは目を細めて睨むが読めそうにない。
「何これ? 小さすぎて読めないよぉ」
「ああ、使い方はこれから教える。万が一落としたりして過去の人間に拾われた場合、読まれては困るのからな。カードを持って、腕を伸ばし、験力をカードに送る。するとカードと目の間に文字が浮かび上がる仕組みだ」
「あ、本当だ。文字が浮かび上がってる」
早速いずみが言われるままに試してみた。
「す、すごい。どういう仕組みなの? これ?」
ルイーナが感嘆の声をあげた。
20世紀からいろいろなトップテクノロジーに触れてきたルイーナまでが驚く。
「透かしや壁などに投影する方法じゃ覗き見される可能性があるだろう? これは手に持ったカードと目の間の空間に表示するから、持ってる本人しか見えないんだ。験力をエネルギーにして、表示は航空機のコクピットなどに使われているヘッドマウントディスプレイ(HUD)のような仕組みなんだ」
「なるほど。だから験力能力者以外には使えないんですね?」
「さすが曳舟だな。まさにその通りだ」
6人はカードを持った手を伸ばし、それぞれの指示を確認する。
「え? 私は明治時代? こんな近代に行くの?」
いずみは不満そうに呟いた。
「いずみ。時代や場所の転送はどこも同じだ。ただ、その時代時代にそれぞれの適任者が向かうんだ」
「で、私は明治時代が適任なの?」
「そういうことだ。ちなみに如月君は江戸時代で、例の古文書の作成を助力する。例の“在る夫”の設定だ」
流は奇妙なことを口にした。
「例のアルフ?」
「そうだ。あの古文書は君が作ったんだよ」
「え?」
「え?」
いずみと湧は同時に驚いた。
「あの…宗主のもとにあった古文書ってもしかすると…、」
湧が質問を言い切る前に、当然のように流が言う。
「ああ。俺が作った」
「「「「「「…」」」」」」
いずみが頬を引きつらせて呟く。
「私…、もう何も信じないことにする…」
「ん?」
と言いつつも、湧の手を力強く握った。
いずみの任務は意外にも難易度が高いように感じた。
===明治政府によって解体された“陰陽寮”の後処理の調査===
だった。
「これって、陰陽師や処分されたはずの書類の捜索ってこと? どうやってこなすのよ?」
いずみは本来、迎撃や闘争に長けている。潜入調査や作戦立案などの頭脳戦には向いてない。
「いや。陰陽寮の解体により、恨みを持った一部の陰陽師は、最後の陰陽頭の土御門晴雄の死は明治政府の陰謀だと決めつけて、官僚の暗殺を画策していたようだ」
「え?」
「その黒幕が導尊だ。暗殺と言っても呪殺を計画していたため、政府官僚の何人かは精神障害を起こして不明死した」
「呪殺…、ふ、不明死? で、私はどうしたらいいのっ!」
あまりに話の内容がぶっ飛んでいたため、いずみは到底理解できない。
「りゅ、流さん。それはいずみ一人の任務にしてはあまりにも危険なんじゃないでしょうか?」
さすがに湧も口を挟まずにはいられない。
「大丈夫だ。何も導尊本体と闘わせるわけじゃない。それに除霊師のように対象に張り付いて守護するわけじゃないんだ」
「?と、いうと?」
「作戦行動自体の詳細はここで明かせないが、柳瀬川家のエージェントが現場で待機し、呪返しを行う。いずみはその柳瀬川家のバックアップ及び験力供給を行う予定だ」
「あ。なるほど」
「?え? どういう意味?」
湧は即座に理解したが、いずみには全くわからないようだ。
「う、うん。簡単に言うと…、実行部隊の…」
「部隊の?」
「電池的な…、まあ補給支援だよ」
湧は途中で言い換える。
「ほきゅう? 支援?」
「そそ、いずみが作戦部隊の大黒柱ということ…かな?」
「大将ってこと? わぁ、すごい!」
湧は横目で流を睨みつけた。流はあさっての方を向いて気付かないふりをしている。
言いにくいことは全て湧に任せるつもりなのだ。
「それじゃあ早く行こう!」
いずみは亜空間ゲートを開こうとするが、湧が留める。
「いずみ、まずは当時の状況を掌握してからだ。出発は6時間後だよ」
「え~。このファイル読めってこと? 今ぁ?」
カードを使っての指示書の閲覧は出発前に験力を消耗してしまうために、流がミッションベース内での利用目的のためプリントアウトしたファイルが配られている。
他の4人は各々、既に半分以上読み進めている。
それぞれ違う指令なので厚みはバラバラだが、その中でもいずみのファイルが一番薄い。
いずみのものは約200ページ。ルイーナなどは1000ページほどありそうな厚みだった。
みんなが静かに読み進めているため、仕方無くいずみもファイルを開く。
…
…
そして、寝落ちした。
最初に気付いた湧は、流とアイコンタクトの後、同時に深い溜め息をついていた。
<続く>
水無月家のお務めで、悪霊を消霊してきたことは理解している。
人知れず人外と闘い、人々の生活を守ることには、能力を持って生まれてきた者の責任だと思っていたからだ。
だが、その手段が力まかせだったことがいずみは気になっていた。
確かに高校進学までは、力をただ求めてきたと思う。しかし、同級生の一人がいずみの意識を大きく変えた。
湧だ。
最初は単に特撮ヒーロー戦隊馬鹿で騒がしいだけだと思っていたが、その身体能力の高さを知り、何かにつけてバトルを繰り返すようになる。
その常人を大きく超える体力に疑問を抱き、水無月家との関係を疑うようになる。
湧を監視するという名目で放課後に後をつけ、フレンズという人外を使役してる場面を目撃するに至っては完全に敵認定してしまう。
が、事情を知るに従い、湧の壮絶な半生に胸を痛め、やがて湧に惹かれていった。
それからというもの、いつも湧の側を離れずに行動を共にしてきたのだった。
だから、もういずみにとっては半身のような存在であり、別行動のために離れるなどという選択肢はなかった。
なのに…。
「一人で明治時代に行け? それ、どういうことよっ!」
新たな作戦行動のために、時空を超えた任務が与えられたいずみは激怒した。
「だから、練習…というより、演習か。各自単独任務をこなし、無事にこの現代へ復帰することが目的だ」
流は当然の如く、作戦の概要を説明しようとする。
「まず、この任務では歴史を大きく変える心配がなく、帰還も問題なく可能だ」
「そうじゃなくてっ! なんで単独なのよっ! 複数ならサポートしあいながら作戦を確実に遂行できるじゃない!」
いずみが大声で反論する。
「複数だと歴史に影響が出やすいんだ。それともいずみは湧くんと離れるのが嫌なのかな?」
流が少し意地悪く聞き返した。
「そ、そんなことないわよ。私一人でも問題なく遂行できるわよっ!」
「うんうん。なかなか頼もしいぞ。じゃあ頑張ってくれ」
「うぐっ」
売り言葉に買い言葉。いずみはまんまとはめられた。
「作戦は各自異なる年代・地域を選定してある。それぞれの得意・不得意も考慮してあるから、目標の殲滅は問題ないと思われる。ただし、目標との接触には充分注意してくれ。第三者に目撃されることも極力避けること。これは各自に共通する注意事項だ」
そして流は6人にそれぞれプラスチックのカードを配った。
「何これ? ICカードにしては少し大きいけど?」
いずみが聞く。他の5人も同じようにカードを眺めていた。
「これは司令カードだ。時空を超えても劣化せず、君たちの作戦を指示している。また作戦行動を記録するので、帰還後に作戦の精査を行える」
カードをかざすと何やら文字が見える。いずみは目を細めて睨むが読めそうにない。
「何これ? 小さすぎて読めないよぉ」
「ああ、使い方はこれから教える。万が一落としたりして過去の人間に拾われた場合、読まれては困るのからな。カードを持って、腕を伸ばし、験力をカードに送る。するとカードと目の間に文字が浮かび上がる仕組みだ」
「あ、本当だ。文字が浮かび上がってる」
早速いずみが言われるままに試してみた。
「す、すごい。どういう仕組みなの? これ?」
ルイーナが感嘆の声をあげた。
20世紀からいろいろなトップテクノロジーに触れてきたルイーナまでが驚く。
「透かしや壁などに投影する方法じゃ覗き見される可能性があるだろう? これは手に持ったカードと目の間の空間に表示するから、持ってる本人しか見えないんだ。験力をエネルギーにして、表示は航空機のコクピットなどに使われているヘッドマウントディスプレイ(HUD)のような仕組みなんだ」
「なるほど。だから験力能力者以外には使えないんですね?」
「さすが曳舟だな。まさにその通りだ」
6人はカードを持った手を伸ばし、それぞれの指示を確認する。
「え? 私は明治時代? こんな近代に行くの?」
いずみは不満そうに呟いた。
「いずみ。時代や場所の転送はどこも同じだ。ただ、その時代時代にそれぞれの適任者が向かうんだ」
「で、私は明治時代が適任なの?」
「そういうことだ。ちなみに如月君は江戸時代で、例の古文書の作成を助力する。例の“在る夫”の設定だ」
流は奇妙なことを口にした。
「例のアルフ?」
「そうだ。あの古文書は君が作ったんだよ」
「え?」
「え?」
いずみと湧は同時に驚いた。
「あの…宗主のもとにあった古文書ってもしかすると…、」
湧が質問を言い切る前に、当然のように流が言う。
「ああ。俺が作った」
「「「「「「…」」」」」」
いずみが頬を引きつらせて呟く。
「私…、もう何も信じないことにする…」
「ん?」
と言いつつも、湧の手を力強く握った。
いずみの任務は意外にも難易度が高いように感じた。
===明治政府によって解体された“陰陽寮”の後処理の調査===
だった。
「これって、陰陽師や処分されたはずの書類の捜索ってこと? どうやってこなすのよ?」
いずみは本来、迎撃や闘争に長けている。潜入調査や作戦立案などの頭脳戦には向いてない。
「いや。陰陽寮の解体により、恨みを持った一部の陰陽師は、最後の陰陽頭の土御門晴雄の死は明治政府の陰謀だと決めつけて、官僚の暗殺を画策していたようだ」
「え?」
「その黒幕が導尊だ。暗殺と言っても呪殺を計画していたため、政府官僚の何人かは精神障害を起こして不明死した」
「呪殺…、ふ、不明死? で、私はどうしたらいいのっ!」
あまりに話の内容がぶっ飛んでいたため、いずみは到底理解できない。
「りゅ、流さん。それはいずみ一人の任務にしてはあまりにも危険なんじゃないでしょうか?」
さすがに湧も口を挟まずにはいられない。
「大丈夫だ。何も導尊本体と闘わせるわけじゃない。それに除霊師のように対象に張り付いて守護するわけじゃないんだ」
「?と、いうと?」
「作戦行動自体の詳細はここで明かせないが、柳瀬川家のエージェントが現場で待機し、呪返しを行う。いずみはその柳瀬川家のバックアップ及び験力供給を行う予定だ」
「あ。なるほど」
「?え? どういう意味?」
湧は即座に理解したが、いずみには全くわからないようだ。
「う、うん。簡単に言うと…、実行部隊の…」
「部隊の?」
「電池的な…、まあ補給支援だよ」
湧は途中で言い換える。
「ほきゅう? 支援?」
「そそ、いずみが作戦部隊の大黒柱ということ…かな?」
「大将ってこと? わぁ、すごい!」
湧は横目で流を睨みつけた。流はあさっての方を向いて気付かないふりをしている。
言いにくいことは全て湧に任せるつもりなのだ。
「それじゃあ早く行こう!」
いずみは亜空間ゲートを開こうとするが、湧が留める。
「いずみ、まずは当時の状況を掌握してからだ。出発は6時間後だよ」
「え~。このファイル読めってこと? 今ぁ?」
カードを使っての指示書の閲覧は出発前に験力を消耗してしまうために、流がミッションベース内での利用目的のためプリントアウトしたファイルが配られている。
他の4人は各々、既に半分以上読み進めている。
それぞれ違う指令なので厚みはバラバラだが、その中でもいずみのファイルが一番薄い。
いずみのものは約200ページ。ルイーナなどは1000ページほどありそうな厚みだった。
みんなが静かに読み進めているため、仕方無くいずみもファイルを開く。
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そして、寝落ちした。
最初に気付いた湧は、流とアイコンタクトの後、同時に深い溜め息をついていた。
<続く>
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