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第13章
13-01新たなる闘い
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泉は後悔していた。
いずみの能力は泉の予想を遥かに超えていた。
突如現れた風変わりな能力者。最初は導尊の傀儡だと疑っていた。
だから油断せずに行動の一部始終を監視していたのだ。
しかし、いずみの行動や言動には何も含むものを感じなかった。
それどころかまともなエージェントには全く思えなかった。
それなのに何か使命を帯びて、泉たちの前に現れたらしい。
となると…。
「坂戸。どう思う? いずみは本当に死んだのか?」
「でしょうね。が、なぜかいずみさんの霊体を身近に感じます」
「お前もか。俺も違和感が拭えないんだ。あれだけの怪我を負ったのだから即死は当たり前だ」
「そうですね。でも絶命したとは思えないんですよ。やはり…アルファブラッドの?」
「だろうな。だがどうやったらいずみが復活できるのかわからない」
「そうですね。そもそも復活の望みはあるんでしょうか?」
「普通の人間ならまずありえない。でもいずみなら…って思えて仕方ない」
泉も坂戸も死亡した経験はない。かろうじて時間遡行の前に臨死体験したのみで、肉体が破壊されたわけではないので復帰後に障害は無かった。
いずみは怪我というより肉体の破壊というべき状態で、大きく開いた腹部の穴は左右の皮でかろうじて上半身と下半身が繋がっているだけだった。
泉たちはいずみの身体を慎重に棺に納め、他のものが不用意に開かないよう厳重に鍵をかけた。
こうしておけばまたいずみが戻ってきてくれると信じていた。いや、願っていた。
怪物により大火事に見舞われた二条城は、懸命の消火活動の効果も虚しく全焼し、いまだに延焼を続けている。
その騒ぎのために泉たちは逃亡できたのだが、アジトが暴かれるのも時間の問題のように感じた。
一刻も早くここから脱出しなくてはならないだろう。
「仕方ないですね。そろそろ我々も移動しなくては…」
坂戸が泉に決心を促す。
「…、そうだな。こんな状態じゃ連れて行く訳にもいかないし…」
<ガタッ!>
二人が移動を決心したその瞬間、いずみを収めた棺が音を立てた。
「「!」」
思わず顔を見合わせる二人。
「まさか…、」
しかし泉はその先を口にできない。
ありえない事だと頭を振る。
「泉、とりあえず確認だけでもしてみましょう」
額に冷や汗を流しながら坂戸が提案する。
泉も生唾を飲み込んで、了解する。
棺に手をかけようとしたその瞬間、
<ボンっ!!>
棺の蓋が吹っ飛んだ。
「おわっ!」「!」
泉も坂戸も大きく飛びすさり、飛んだ棺の蓋を目で追いかける。
そして視線を棺に戻すと白い手が伸びていた。
泉も坂戸も呆然と眺めていると、上半身が起き上がってきた…
「んんっ~! プハァ~」
大きく伸びをするいずみ。そして、首を泉たちに向けた途端、
「あ、泉、坂戸さん。おはよう!」
いずみは元気良く挨拶をした。
「お、おはようじゃないっ! ってかお前なんで裸なんだよっ!」
慌てて後ろを向いた二人。泉は思わず大声で文句を言う。
「へ? あっ! キャァァァァァァァ~ エッチぃ!」
いずみも慌てて両手で胸を隠す。
「え? エッチ? なんだそれ? とにかく着せていた装束はどうしたっ?」
泉に言われて棺の中を見る。確かに白装束が敷かれていた。
引き出して包まるいずみは、二人がまだ後ろを向いているのを確認しつつ袖を通した。
「? あれ? この着物って死んだ人に着せるやつじゃない?」
「そうだよ。お前死んだんだよ。腹刳り貫かれてな」
その割には泉はいずみの復活に驚いていない様子。
いずみは違和感を感じて聞いてみた。
「泉たちは私が復活すると思ってたの?」
「なんでだ?」
「だって、普通なら死者が蘇ったらもっと驚くじゃない」
「ああ、そういうことか。お前もアルファブラッド保有者なんだろ?」
泉は、いずみが思ってもいなかったことを口にした。
「なんであんたがそれを…、アルファブラッドのことを知ってるの? この世界にもアルファブラッドってあったの?」
確かめなくてはならない。
いずみは棺から飛び出し、泉の腕を掴んだ。
「俺たちも! って、ちゃんと服を、帯を結べよっ!」
ただでさえ透けそうな薄さの装束一枚で、しかも前を開いたままの格好で泉の前に立っているので、全てが見えてしまった。
いずみよりも泉の方が顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「そんなことはどうでも…? キャァァァァ~」
慌てて前を合わせる。もう羞恥心とか宇宙の彼方に吹っ飛んでいた。
硬く前を押さえながらも、いずみはさらに泉に詰め寄った。
「私が復活すると? なんで怪我が治るって思ってたのっ?」
いずみの世界でも『新生』はごく一部の人間しか知らないはずだ。
それなのに異世界のしかも明治時代(この世界では江戸時代のまま)の人間が知ってるはずはない。
「俺たちがこの世界の未来から来たことは話したよな。その世界でも『再生』できるアルファブラッド保有者はほとんどいない。俺だって伝説だと思っていたくらいだ」
泉がいずみにコートをかけながら説明を始めた。
「あなたの霊体が身体から離れていかないので、不思議に思っていたのです」
坂戸が補足するように続けた。
「私の? 霊体? あれ? 私…ここにはいなかったわよ?」
なんか不思議なことを口走るいずみ。
「霊体がいなかった? どういうことだ? 俺たちも三位一体のことは知ってるぞ。肉体は生命活動が完全に停止していて、この屋敷に運び込んだ時、幽体は既に消滅していた」
泉は確認するように坂戸に視線を向ける。
「しかし、いずみさんの霊体はずっと身体を包むようにここにいました。もっとも目で見えるものではないので、私と泉以外には感知できませんでした」
妙なことを言われて、いずみは何やら違和感を覚えた。
「ちょっと聞いていい? 私が死んでから今までに何かあった?」
「お前が復活したことが一番の驚きだよ! しかも何で傷一つないんだよ?」
と言いつつ、直前のいずみの裸身を思い出し、顔が赤らんだ。
「! 何思い出してんのよっ!」
思わず泉の鳩尾にパンチを打ち込んだ。
「っつうぅ~。実は俺たちも不思議に思ってたんだ。お前だけがあの怪物にダメージを与えられたことに…」
「え? じゃあ泉たちの攻撃は効いてなかったの?」
(なのに何で総攻撃を仕掛けたのよ?)
いずみは思わず聞き返してしまうところだった。
そう、泉たちは背水の陣で立ち向かうことしかできなかったのだ。
今更ながら泉たちがどれだけ苦しんできたのか少し理解できた気がする。
「よし! じゃあ私が導尊をやっつけるわ。あいつが何者なのか解ったから…」
「え? 何を言ってるんだ? というか、あいつが何者なのか…わ、わかったぁ~?」
泉はとうとういずみが壊れたんじゃないか? というジト目で睨みつける。
「死んでたのに何で解るんだよ?」
「え~と、話せば長くなるんだけど…」
いずみは大数宇宙でのことを話してもいいのかどうか悩んだ。
しかし。
(あれ? 何でその記憶があるの? 確かさくらやルイーナの話だと記憶がプロテクトされて、考えることもできないはずなのに?)
そう考えて、記憶があるということは話してもいいんじゃないかな? と考えた。
「泉、もう一刻も早く移動しないと…」
坂戸が泉に忠告した。
「そうだな。いずみ、場所を変えるぞ。ここではまずい」
「う、うん」
三人は抜け道に向かうため、屋敷の地下室へ降りた。
<ごごごごごごごごごっ…>
直後、地下室ごと屋敷が揺れた。
「な、なんなの?」
「陰陽師の奴らだ。早く抜け出すぞ!」
抜け道に飛び込み扉を閉める。
隙間から膨大な土煙が吹き出した。
「奴ら、屋敷を上からぶっ潰しやがった」
泉が毒突く。
その言葉を裏付けるように、2町離れた抜け穴から脱出した時は、街中は濃厚な土煙で覆われていた。
<続く>
いずみの能力は泉の予想を遥かに超えていた。
突如現れた風変わりな能力者。最初は導尊の傀儡だと疑っていた。
だから油断せずに行動の一部始終を監視していたのだ。
しかし、いずみの行動や言動には何も含むものを感じなかった。
それどころかまともなエージェントには全く思えなかった。
それなのに何か使命を帯びて、泉たちの前に現れたらしい。
となると…。
「坂戸。どう思う? いずみは本当に死んだのか?」
「でしょうね。が、なぜかいずみさんの霊体を身近に感じます」
「お前もか。俺も違和感が拭えないんだ。あれだけの怪我を負ったのだから即死は当たり前だ」
「そうですね。でも絶命したとは思えないんですよ。やはり…アルファブラッドの?」
「だろうな。だがどうやったらいずみが復活できるのかわからない」
「そうですね。そもそも復活の望みはあるんでしょうか?」
「普通の人間ならまずありえない。でもいずみなら…って思えて仕方ない」
泉も坂戸も死亡した経験はない。かろうじて時間遡行の前に臨死体験したのみで、肉体が破壊されたわけではないので復帰後に障害は無かった。
いずみは怪我というより肉体の破壊というべき状態で、大きく開いた腹部の穴は左右の皮でかろうじて上半身と下半身が繋がっているだけだった。
泉たちはいずみの身体を慎重に棺に納め、他のものが不用意に開かないよう厳重に鍵をかけた。
こうしておけばまたいずみが戻ってきてくれると信じていた。いや、願っていた。
怪物により大火事に見舞われた二条城は、懸命の消火活動の効果も虚しく全焼し、いまだに延焼を続けている。
その騒ぎのために泉たちは逃亡できたのだが、アジトが暴かれるのも時間の問題のように感じた。
一刻も早くここから脱出しなくてはならないだろう。
「仕方ないですね。そろそろ我々も移動しなくては…」
坂戸が泉に決心を促す。
「…、そうだな。こんな状態じゃ連れて行く訳にもいかないし…」
<ガタッ!>
二人が移動を決心したその瞬間、いずみを収めた棺が音を立てた。
「「!」」
思わず顔を見合わせる二人。
「まさか…、」
しかし泉はその先を口にできない。
ありえない事だと頭を振る。
「泉、とりあえず確認だけでもしてみましょう」
額に冷や汗を流しながら坂戸が提案する。
泉も生唾を飲み込んで、了解する。
棺に手をかけようとしたその瞬間、
<ボンっ!!>
棺の蓋が吹っ飛んだ。
「おわっ!」「!」
泉も坂戸も大きく飛びすさり、飛んだ棺の蓋を目で追いかける。
そして視線を棺に戻すと白い手が伸びていた。
泉も坂戸も呆然と眺めていると、上半身が起き上がってきた…
「んんっ~! プハァ~」
大きく伸びをするいずみ。そして、首を泉たちに向けた途端、
「あ、泉、坂戸さん。おはよう!」
いずみは元気良く挨拶をした。
「お、おはようじゃないっ! ってかお前なんで裸なんだよっ!」
慌てて後ろを向いた二人。泉は思わず大声で文句を言う。
「へ? あっ! キャァァァァァァァ~ エッチぃ!」
いずみも慌てて両手で胸を隠す。
「え? エッチ? なんだそれ? とにかく着せていた装束はどうしたっ?」
泉に言われて棺の中を見る。確かに白装束が敷かれていた。
引き出して包まるいずみは、二人がまだ後ろを向いているのを確認しつつ袖を通した。
「? あれ? この着物って死んだ人に着せるやつじゃない?」
「そうだよ。お前死んだんだよ。腹刳り貫かれてな」
その割には泉はいずみの復活に驚いていない様子。
いずみは違和感を感じて聞いてみた。
「泉たちは私が復活すると思ってたの?」
「なんでだ?」
「だって、普通なら死者が蘇ったらもっと驚くじゃない」
「ああ、そういうことか。お前もアルファブラッド保有者なんだろ?」
泉は、いずみが思ってもいなかったことを口にした。
「なんであんたがそれを…、アルファブラッドのことを知ってるの? この世界にもアルファブラッドってあったの?」
確かめなくてはならない。
いずみは棺から飛び出し、泉の腕を掴んだ。
「俺たちも! って、ちゃんと服を、帯を結べよっ!」
ただでさえ透けそうな薄さの装束一枚で、しかも前を開いたままの格好で泉の前に立っているので、全てが見えてしまった。
いずみよりも泉の方が顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「そんなことはどうでも…? キャァァァァ~」
慌てて前を合わせる。もう羞恥心とか宇宙の彼方に吹っ飛んでいた。
硬く前を押さえながらも、いずみはさらに泉に詰め寄った。
「私が復活すると? なんで怪我が治るって思ってたのっ?」
いずみの世界でも『新生』はごく一部の人間しか知らないはずだ。
それなのに異世界のしかも明治時代(この世界では江戸時代のまま)の人間が知ってるはずはない。
「俺たちがこの世界の未来から来たことは話したよな。その世界でも『再生』できるアルファブラッド保有者はほとんどいない。俺だって伝説だと思っていたくらいだ」
泉がいずみにコートをかけながら説明を始めた。
「あなたの霊体が身体から離れていかないので、不思議に思っていたのです」
坂戸が補足するように続けた。
「私の? 霊体? あれ? 私…ここにはいなかったわよ?」
なんか不思議なことを口走るいずみ。
「霊体がいなかった? どういうことだ? 俺たちも三位一体のことは知ってるぞ。肉体は生命活動が完全に停止していて、この屋敷に運び込んだ時、幽体は既に消滅していた」
泉は確認するように坂戸に視線を向ける。
「しかし、いずみさんの霊体はずっと身体を包むようにここにいました。もっとも目で見えるものではないので、私と泉以外には感知できませんでした」
妙なことを言われて、いずみは何やら違和感を覚えた。
「ちょっと聞いていい? 私が死んでから今までに何かあった?」
「お前が復活したことが一番の驚きだよ! しかも何で傷一つないんだよ?」
と言いつつ、直前のいずみの裸身を思い出し、顔が赤らんだ。
「! 何思い出してんのよっ!」
思わず泉の鳩尾にパンチを打ち込んだ。
「っつうぅ~。実は俺たちも不思議に思ってたんだ。お前だけがあの怪物にダメージを与えられたことに…」
「え? じゃあ泉たちの攻撃は効いてなかったの?」
(なのに何で総攻撃を仕掛けたのよ?)
いずみは思わず聞き返してしまうところだった。
そう、泉たちは背水の陣で立ち向かうことしかできなかったのだ。
今更ながら泉たちがどれだけ苦しんできたのか少し理解できた気がする。
「よし! じゃあ私が導尊をやっつけるわ。あいつが何者なのか解ったから…」
「え? 何を言ってるんだ? というか、あいつが何者なのか…わ、わかったぁ~?」
泉はとうとういずみが壊れたんじゃないか? というジト目で睨みつける。
「死んでたのに何で解るんだよ?」
「え~と、話せば長くなるんだけど…」
いずみは大数宇宙でのことを話してもいいのかどうか悩んだ。
しかし。
(あれ? 何でその記憶があるの? 確かさくらやルイーナの話だと記憶がプロテクトされて、考えることもできないはずなのに?)
そう考えて、記憶があるということは話してもいいんじゃないかな? と考えた。
「泉、もう一刻も早く移動しないと…」
坂戸が泉に忠告した。
「そうだな。いずみ、場所を変えるぞ。ここではまずい」
「う、うん」
三人は抜け道に向かうため、屋敷の地下室へ降りた。
<ごごごごごごごごごっ…>
直後、地下室ごと屋敷が揺れた。
「な、なんなの?」
「陰陽師の奴らだ。早く抜け出すぞ!」
抜け道に飛び込み扉を閉める。
隙間から膨大な土煙が吹き出した。
「奴ら、屋敷を上からぶっ潰しやがった」
泉が毒突く。
その言葉を裏付けるように、2町離れた抜け穴から脱出した時は、街中は濃厚な土煙で覆われていた。
<続く>
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