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第5章
5-04肉壁
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「これがそうなのか?」
合流した大介が開口一番、湧に確認を取る。
ここまでの経緯について、とやかく議論してる余裕は時間的にも精神的にもなかった。
「そうです。試してみますので見ててください」
そう言うと湧は右手を伸ばし、人差し指を壁に向けて指弾を発射した。
<フッ…>
そんな音にならない音が聞こえてきそうなほど、静かだった。
「なるほど…」
ただでさえ狭い公衆トイレの個室の入り口で、6人が一斉に覗き込む。
「次に氷弾を打ち込みます」
今度は湧の指先からは氷の弾が発射される。
<プシュ!>
発射時の加速音はわずかにしたものの、壁に激突して砕ける音は聞こえない。
それどころか、一瞬壁に貼り付いたように止まり、そのまま真下に落下した。
<パリン>
今度は氷が砕ける音が響く。
「…なるほど、な」
大介にはこれで十分だったらしい。
「えー、大ちゃん。これだけでもう解ったの?」
いずみが目を丸くしながら、すぐ上から覗いていた大介の顔を見上げた。
「ああ、つまり純粋にエネルギーだけを吸収してるってことだろう」
「そうそう。だから慣性エネルギーを奪われた氷の弾は……え?」
それ以上続けられずに口をパクパクするいずみ。
そんないずみには構わずに大介は湧に問いかけた。
「ここからエネルギーをソウルコンバーターに転送するわけか…」
「たぶんその通りだと思います」
「? ルイーナ? どうしたの?」
二人の会話に入り込めずブー垂れていたいずみが、突然ルイーナに話しかけた。
「え?」
二人もルイーナの様子がおかしいことに気づいた。
「こ、これは…。以前お話しした、セーラム市内に設けたアーカムへのゲートと同じものです!」
「なんだって?」
ルイーナの驚きが感染したように、湧が青ざめた顔で思わず叫ぶ。
「アーカム絡みっていうことは…、やはりアルフ…なのか…」
今までの経緯で、ソウルコンバーターとアルフの繋がりは疑われてきた。
しかし、二つを結びつける決定的な証拠はない。
ソウルコンバーターの開発者はあくまで、湧の父親であり、設計・製造の全てを湧の父親の会社が牛耳っている。
技術理論は公開されているものの、実証実験等の改ざんを疑われたり、製造特許なども審査員の理解の範囲を超えているため、未だに申請状態のままだった。
だから電力製造プラントとしての販売はできないのだ。
「アルフと決めつけるのは早計です。ただはっきりしているのは、今ここにある“亜空間ゲート”というべきものは、ソウルコンバーターの原料収集が目的だと思われるので、限定的な能力しかないでしょう」
「じゃあこれ使って侵入とかできないの?」
いずみが焦ったそうに呟いた。
「おそらく…ですが、ここから思念や霊体などの非物資エネルギーで侵入したら、そのままソウルコンバーターの中に取り込まれ、電気エネルギーに変換されてしまうでしょう」
「? ちょっと待て! なら、これがここにある理由って」
「大介さんの想像通りだと思います。最初は公衆トイレが何か解りませんでしたが、普段ここには浮遊霊や怪異が多く溜まっているようですね」
「それらを“エーテル”と称して、吸収して純粋なエネルギーに変換。というところか…」
「おそらく怨念や浮遊霊などを、エネルギー体としてしか認識してないのではないでしょうか?」
「それがどういう思念を持っているとかは関係なく…かな?」
湧が悔しそうに呟いた。
有紀やさくらはまさにその“エーテル”に該当するからだ。
それを単なるモノ扱いされていることに憤りを感じていた。
それはいずみも同じだったようだ。
「さくらは単なる思念エネルギーじゃないもん…」
「もちろんそうです。私たちはそんな風に考えたことはありません。…で、でもね、いずみ。世の中には自分自身の価値すら認めない人がいるんです」
「え? 自分自身も?」
「この世の全ては、自分も含めて全てが研究材料もしくは単なるモノでしかない。そう言い切る人たちがいるのです」
ルイーナが悔しそうに呟いた。
「ルイーナ…その人たちって…」
いずみはルイーナが置かれていたであろう立場に思い当たり、それ以上言葉にできなかった。
「…それについては、いずれお話しします。今はもう時間がありません。とにかく作戦を遂行しなければ…後2時間でこの辺は全て破壊されてしまうのですから…」
「『え? それはどういう?』」
湧といずみは同時に聞き返した。
「二人には余計な負担をかけたくなかったから内緒にしていたが、朝8時までにソウルコンバーターの停止もしくは破壊が完了しなかった場合は、我々共々半径5km圏内を跡形もなく破壊することになっているんだ」
大介が心底申し訳なさそうに説明を始める。
「ルイーナの言う通りもう時間がないから、概略だけを伝えると…」
当局はこの作戦遂行に幾つかの条件を出した上で、米軍を介入させた。
ソウルコンバーターの脅威は日本国内に限ったことではない。それどころか海外の方が遥かに深刻なのだ。
内戦により電力プラントとしてだけでなく、敵対勢力の殲滅にも使われている疑惑がある。
その根源である如月博士(湧の父親)を確保、もしくは処理するのがこの作戦最大の目標だが、最悪でもソウルコンバーターのオリジナルだけでも破壊しなくてはならない。
表向きは大戦末期に米軍が開発中だったBC兵器の撤去だ。
しかし、BC兵器である証拠がないため、作戦が失敗した時は極秘裏に開発されていた新型爆弾だったとして爆発したことになっている。
その時点での米軍兵士の死者は5000人、民間人は5km圏内に残留していた人数ということだ。もちろんフェイクだが、水無月スタッフのほとんどは実際に処理されてしまうことになる。
「そんな…じゃあ私たちは一種の人柱?」
「いずみ、それは少し違うよ。ただ、作戦が失敗した場合は、そうでもしなければ最終的に全人類が滅亡する可能性が高いからだと思う」
湧が悔しそうに壁を叩いた。
「最終的に? それはどうして?」
「今判明してる情報では、アルフは人の心を持ち合わせていない。あくまで思念体として、いわばAIのような存在だろうと言われています」
ルイーナが湧の代わりに説明を始めた。
アルフがなぜソウルコンバーターなどという高エネルギー作成プラントの作成にこだわるのか? それ自体は不明だが、このまま開発が続けば地球どころか、太陽系自体が崩壊しかねない莫大なエネルギーが生み出される危険性がある。
人の心を持っていないとすれば、アルフはあくまで興味本位でソウルコンバーターの製作を行っているのではないか? との疑念が尽きない。
当局の危惧はまさにそこだった。
「次元を超えて流れ込むエネルギーの制御ができなくなった時点で、この世界は崩壊します」
「…え? みんな死んじゃうってこと?」
「たぶんそんなこと考えてる時間すらないと思うよ。一瞬で崩壊すると思う」
湧が困ったように答えた。
「そんなことにならないように、この作戦は何としても成功させなくてはならない」
大介が公衆トイレの外を伺いながら、話を締めた。
「ルイーナ、さっき君がやった“思念の目”ってやつで、クリーチャーを威嚇できないか?」
「え? ああ、そうですね。うまくいけばクリーチャーを狙撃できるかもしれないですね」
「そこまでは期待してないけどね。位置が特定できたら如月君やいずみの指弾で攻撃できると思ったんだ」
「さすが大介さん。やってみます」
ルイーナが目を瞑り意識を集中する。
ややあって、空中に公園の全景が映し出された。
「すごい。思念ってこう言う使い方もできるんだぁ」
いまいち緊張感のないいずみの声に一同は失笑しかけた。
「? いません。この周囲にはクリーチャーの姿がありません」
ルイーナが報告した直後、
「行くぞ! みんなっ!」
大介が指示を出し、ルイーナの手をとって走り出した。
4人が後に続く。
「どういうことだ? 俺たちを籠城させるつもりじゃなかったのか?」
大介が不安そうに呟いた。
「守りに入ったのでは?」
坂戸が返答する。
「今までの相手ならその可能性が高いが…」
思考が散漫にならないよう注意しながら、さっき肉壁があったところに戻ってきた。
「ああ、やっぱり!」
さっきは半物質的な肉壁が、今では完全な物質化を遂げていた。
「師範代! あれを!」
坂戸に促されて肉壁上部を仰ぐ、するとアルファクリーチャーが肉壁に溶け込むように飛び込んでいた。
「このためか…」
「げ、何これ? きもちわるー」
いずみは心底気味悪そうに顔をしかめて、肉壁を凝視する。
「つまり、物質化したバリア…なんだろうな。しかも表面はさっきのトイレみたいにソウルコンバーターへの亜空間ゲートになっているようだ」
大介が肉壁の下層部分を指差して言った。
そこでは庭木などの植物が分解・吸収されている様が見て取れた。
「しかも今度は物質まで取り込んでやがる」
坂戸も悔しそうに続けた。
「下手に近づけない以上、肉壁の突破は難しいな」
湧の自宅まであと約80mというところで、侵攻を阻まれた6人は立ち塞がる肉壁を苦々しく見つめた。
<続く>
合流した大介が開口一番、湧に確認を取る。
ここまでの経緯について、とやかく議論してる余裕は時間的にも精神的にもなかった。
「そうです。試してみますので見ててください」
そう言うと湧は右手を伸ばし、人差し指を壁に向けて指弾を発射した。
<フッ…>
そんな音にならない音が聞こえてきそうなほど、静かだった。
「なるほど…」
ただでさえ狭い公衆トイレの個室の入り口で、6人が一斉に覗き込む。
「次に氷弾を打ち込みます」
今度は湧の指先からは氷の弾が発射される。
<プシュ!>
発射時の加速音はわずかにしたものの、壁に激突して砕ける音は聞こえない。
それどころか、一瞬壁に貼り付いたように止まり、そのまま真下に落下した。
<パリン>
今度は氷が砕ける音が響く。
「…なるほど、な」
大介にはこれで十分だったらしい。
「えー、大ちゃん。これだけでもう解ったの?」
いずみが目を丸くしながら、すぐ上から覗いていた大介の顔を見上げた。
「ああ、つまり純粋にエネルギーだけを吸収してるってことだろう」
「そうそう。だから慣性エネルギーを奪われた氷の弾は……え?」
それ以上続けられずに口をパクパクするいずみ。
そんないずみには構わずに大介は湧に問いかけた。
「ここからエネルギーをソウルコンバーターに転送するわけか…」
「たぶんその通りだと思います」
「? ルイーナ? どうしたの?」
二人の会話に入り込めずブー垂れていたいずみが、突然ルイーナに話しかけた。
「え?」
二人もルイーナの様子がおかしいことに気づいた。
「こ、これは…。以前お話しした、セーラム市内に設けたアーカムへのゲートと同じものです!」
「なんだって?」
ルイーナの驚きが感染したように、湧が青ざめた顔で思わず叫ぶ。
「アーカム絡みっていうことは…、やはりアルフ…なのか…」
今までの経緯で、ソウルコンバーターとアルフの繋がりは疑われてきた。
しかし、二つを結びつける決定的な証拠はない。
ソウルコンバーターの開発者はあくまで、湧の父親であり、設計・製造の全てを湧の父親の会社が牛耳っている。
技術理論は公開されているものの、実証実験等の改ざんを疑われたり、製造特許なども審査員の理解の範囲を超えているため、未だに申請状態のままだった。
だから電力製造プラントとしての販売はできないのだ。
「アルフと決めつけるのは早計です。ただはっきりしているのは、今ここにある“亜空間ゲート”というべきものは、ソウルコンバーターの原料収集が目的だと思われるので、限定的な能力しかないでしょう」
「じゃあこれ使って侵入とかできないの?」
いずみが焦ったそうに呟いた。
「おそらく…ですが、ここから思念や霊体などの非物資エネルギーで侵入したら、そのままソウルコンバーターの中に取り込まれ、電気エネルギーに変換されてしまうでしょう」
「? ちょっと待て! なら、これがここにある理由って」
「大介さんの想像通りだと思います。最初は公衆トイレが何か解りませんでしたが、普段ここには浮遊霊や怪異が多く溜まっているようですね」
「それらを“エーテル”と称して、吸収して純粋なエネルギーに変換。というところか…」
「おそらく怨念や浮遊霊などを、エネルギー体としてしか認識してないのではないでしょうか?」
「それがどういう思念を持っているとかは関係なく…かな?」
湧が悔しそうに呟いた。
有紀やさくらはまさにその“エーテル”に該当するからだ。
それを単なるモノ扱いされていることに憤りを感じていた。
それはいずみも同じだったようだ。
「さくらは単なる思念エネルギーじゃないもん…」
「もちろんそうです。私たちはそんな風に考えたことはありません。…で、でもね、いずみ。世の中には自分自身の価値すら認めない人がいるんです」
「え? 自分自身も?」
「この世の全ては、自分も含めて全てが研究材料もしくは単なるモノでしかない。そう言い切る人たちがいるのです」
ルイーナが悔しそうに呟いた。
「ルイーナ…その人たちって…」
いずみはルイーナが置かれていたであろう立場に思い当たり、それ以上言葉にできなかった。
「…それについては、いずれお話しします。今はもう時間がありません。とにかく作戦を遂行しなければ…後2時間でこの辺は全て破壊されてしまうのですから…」
「『え? それはどういう?』」
湧といずみは同時に聞き返した。
「二人には余計な負担をかけたくなかったから内緒にしていたが、朝8時までにソウルコンバーターの停止もしくは破壊が完了しなかった場合は、我々共々半径5km圏内を跡形もなく破壊することになっているんだ」
大介が心底申し訳なさそうに説明を始める。
「ルイーナの言う通りもう時間がないから、概略だけを伝えると…」
当局はこの作戦遂行に幾つかの条件を出した上で、米軍を介入させた。
ソウルコンバーターの脅威は日本国内に限ったことではない。それどころか海外の方が遥かに深刻なのだ。
内戦により電力プラントとしてだけでなく、敵対勢力の殲滅にも使われている疑惑がある。
その根源である如月博士(湧の父親)を確保、もしくは処理するのがこの作戦最大の目標だが、最悪でもソウルコンバーターのオリジナルだけでも破壊しなくてはならない。
表向きは大戦末期に米軍が開発中だったBC兵器の撤去だ。
しかし、BC兵器である証拠がないため、作戦が失敗した時は極秘裏に開発されていた新型爆弾だったとして爆発したことになっている。
その時点での米軍兵士の死者は5000人、民間人は5km圏内に残留していた人数ということだ。もちろんフェイクだが、水無月スタッフのほとんどは実際に処理されてしまうことになる。
「そんな…じゃあ私たちは一種の人柱?」
「いずみ、それは少し違うよ。ただ、作戦が失敗した場合は、そうでもしなければ最終的に全人類が滅亡する可能性が高いからだと思う」
湧が悔しそうに壁を叩いた。
「最終的に? それはどうして?」
「今判明してる情報では、アルフは人の心を持ち合わせていない。あくまで思念体として、いわばAIのような存在だろうと言われています」
ルイーナが湧の代わりに説明を始めた。
アルフがなぜソウルコンバーターなどという高エネルギー作成プラントの作成にこだわるのか? それ自体は不明だが、このまま開発が続けば地球どころか、太陽系自体が崩壊しかねない莫大なエネルギーが生み出される危険性がある。
人の心を持っていないとすれば、アルフはあくまで興味本位でソウルコンバーターの製作を行っているのではないか? との疑念が尽きない。
当局の危惧はまさにそこだった。
「次元を超えて流れ込むエネルギーの制御ができなくなった時点で、この世界は崩壊します」
「…え? みんな死んじゃうってこと?」
「たぶんそんなこと考えてる時間すらないと思うよ。一瞬で崩壊すると思う」
湧が困ったように答えた。
「そんなことにならないように、この作戦は何としても成功させなくてはならない」
大介が公衆トイレの外を伺いながら、話を締めた。
「ルイーナ、さっき君がやった“思念の目”ってやつで、クリーチャーを威嚇できないか?」
「え? ああ、そうですね。うまくいけばクリーチャーを狙撃できるかもしれないですね」
「そこまでは期待してないけどね。位置が特定できたら如月君やいずみの指弾で攻撃できると思ったんだ」
「さすが大介さん。やってみます」
ルイーナが目を瞑り意識を集中する。
ややあって、空中に公園の全景が映し出された。
「すごい。思念ってこう言う使い方もできるんだぁ」
いまいち緊張感のないいずみの声に一同は失笑しかけた。
「? いません。この周囲にはクリーチャーの姿がありません」
ルイーナが報告した直後、
「行くぞ! みんなっ!」
大介が指示を出し、ルイーナの手をとって走り出した。
4人が後に続く。
「どういうことだ? 俺たちを籠城させるつもりじゃなかったのか?」
大介が不安そうに呟いた。
「守りに入ったのでは?」
坂戸が返答する。
「今までの相手ならその可能性が高いが…」
思考が散漫にならないよう注意しながら、さっき肉壁があったところに戻ってきた。
「ああ、やっぱり!」
さっきは半物質的な肉壁が、今では完全な物質化を遂げていた。
「師範代! あれを!」
坂戸に促されて肉壁上部を仰ぐ、するとアルファクリーチャーが肉壁に溶け込むように飛び込んでいた。
「このためか…」
「げ、何これ? きもちわるー」
いずみは心底気味悪そうに顔をしかめて、肉壁を凝視する。
「つまり、物質化したバリア…なんだろうな。しかも表面はさっきのトイレみたいにソウルコンバーターへの亜空間ゲートになっているようだ」
大介が肉壁の下層部分を指差して言った。
そこでは庭木などの植物が分解・吸収されている様が見て取れた。
「しかも今度は物質まで取り込んでやがる」
坂戸も悔しそうに続けた。
「下手に近づけない以上、肉壁の突破は難しいな」
湧の自宅まであと約80mというところで、侵攻を阻まれた6人は立ち塞がる肉壁を苦々しく見つめた。
<続く>
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