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第13章
13-04再戦
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「そもそも何でさくらがそんなこと知ってるのよっ!」
いずみは噴き出すような怒りと共に強い思念を発して、さくらに喰いつく。
『私は肉体を失うことでプロテクトが外され、アルフと意思疎通ができるようになったの』
さくらはさほど気負った様子もなく淡々と告げた。
「肉体を? それって死ぬことが前提ってこと? そんな…ひどい…」
いずみは拳を固く握りしめ、吐き出すように告げる。
『私だって死にたくはなかったよ。大好きな湧くんともっと一緒に居たかった…』
「さくら…」
『でもね。何も知らずにいずみたちとバカやって、平和に暮らして、ある日突然“無”に帰す…なんて、絶対にイヤっ!』
さくらの思念が圧力を伴っていずみに流れ込んできた。
「さ、さくら…」
『ま、誰も認識できずに全てが一瞬で消えてしまうなら、その方が恐怖も苦しみもなくて幸せなのかも知れない。でもね。私は知ってしまったの。そんなに簡単なものじゃないって』
「え? どういうこと? 大数宇宙が凪いだら全てが無になるんじゃないの?」
『いずみ…。私たちの世界は、この大数宇宙の時空を超えた壮大なものじゃないのよ? 取るに足らない一瞬が、私たちの宇宙の始まりから終わりまで約===億年かかってるの。大数宇宙の思念体が全て凪によって活動を停止させられたら、全ての宇宙が無秩序に崩壊して生物も星も銀河も全てが崩れてゆくのよ』
「無秩序? 電気が消えるみたいに一瞬で消えるんじゃないの?」
いずみは納得できずに複雑な表情をする。
『そんなに甘くない!』
「ひっ!」
さくらの思念が叫ぶ! 泉と坂戸も思わず頭を抱え込んだ。
『物理法則はおろか、善や悪、性別、年齢そんな私たちが生活してきた世界の常識は一切なくなり、異次元と呼ばれているパラレルワールドの生物や、惑星の公転軌道やら、銀河どうしの無秩序な消滅や出現など、もう例えようがないほど滅茶苦茶な世界なのよ』
「まるで見てきたような…」
『見てきたのよっ! 物理的な肉体がないからどうにか戻ってこられたけど、思念体でもあの世界で生きてくのはムリっ!』
さくらは何かとんでもないことを口走り、その恐怖の波動が3人を震え上がらせた。
導尊による凪いだ大数宇宙は、とんでもない状態になるようだと充分に伝わった。
「でもさ。そんなに強大な力を持ってる導尊にどうやって対抗するの? どう考えても私たちのささいな力じゃ叶いっこないと思うんだけど…」
『そこなのっ! どうも物質世界のターニングポイントは“明治6年”らしいの』
「明治6年? 私が飛んだ時代じゃない。 あ、でも別世界に来ちゃったんだけど?」
『それは私が呼んだからよ? 泉に会わせるために』
いずみは泉を睨みつけた。
「お、俺たちは何も知らないぞ? 女神さまの指示に従っただけだ」
「…め・が・み・さま… ねぇ」
『私だって恥ずかしいんだよっ! でもやめてくれなくて…、もうどうでも良くなってた』
「で、その女神さまはどうして泉たちをここへ連れてきたのよ」
『エネルギーを物質化するには莫大なエネルギーが必要になるの。それこそ無数にある宇宙の一つを丸ごと使うような…ね』
「それって核融合で質量欠損分のエネルギーが放出されるぐらいな?」
『そんなレベルじゃないわよ。大体、核融合は元々原子核の中性子が分離したことによる質量欠損でしょ? その中性子自体、物質そのものじゃない。私が言ってるのは非物質エネルギーで、物質を生成することなの』
いずみはしばらく目を瞬いてから、思念を返した。
「う~んと、非物質ってことは、今私が考えてるような思念で物質を作る…ってこと?」
『そうよ。大数宇宙には、あらゆるエネルギーで構成された子宇宙を抱えてるけど、それを統括してるのが統合された思念なの』
「うん。全く解んない!」
『お、おのれはぁ~!』
「いでででででっ! あにすんのぉ~!」
さくらは思念でいずみの頭のこめかみをグリグリする。
『つまりっ! こういうことよっ!』
「え? え? え? なんでこれが?」
『非物質エネルギーで、物質に干渉するってことよ。 これでも相当なエネルギーを使ってるんだからね!』
さくらが無意識に息を切らせたような声(思念)で怒鳴る。
「そんなに大変ならやらなきゃいいじゃん! いだいっいだいっ!」
『誰のせいよっ!』
「わかった。わかったからもうやめてっ! 本当にグリグリされるより、マジで痛いからっ!」
いずみは涙目になって訴えた。
泉たちは何が起きているのかわからないので、傍観に徹していた。
「女神さまそろそろ本題に戻っていただけないでしょうか?」
泉は呆れを通り越した抑揚のない声で告げた。
『あ、ごめんなさい。それで、物質化した導尊はこの明治6年の世界で、思念ごと消滅させられれば、大数宇宙に戻れなくなるので凪を防ぐことが可能です』
「消滅? そんなことどうやって?」
『それにはこの娘が必要なんです』
「この…娘? いずみのことか?」
『そうです。この世界で唯一導尊に対して打撃を加えることができるから。何故かというと、いずみの攻撃は物質的な破壊力だけでなく、非物質的エネルギーの消失ができます』
「消失? それは?」
『通常、“エネルギーは不変である”というのが定説ですが、次元を超えたエネルギー転換をすれば、その世界でのエネルギーはその分失われます』
「ああ、でもそれは…」
『そう。泉の思った通り、代替分のエネルギー交換が行われるので、正しくは消失とは言いません。だけどそのエネルギーも有意義な利用法を用いれば、充分に価値のあるものになります』
「ということは、いずみにはその能力が?」
『そうです。同じようなことができる装置をあなたたちは知ってるはずですよ?』
「え? … … あ! ソウルコンバーター!」
『その通りです。いわば、いずみはソウルコンバーターみたいなもんです♡』
「ひどい! 私を機械みたいにっ!」
それまで黙って聞いていたいずみが怒鳴った。
「でもどうしてこの時代なんですか?」
『それは導尊が物質化して、世界を牛耳るためのベストタイミングなんです。いわゆる一つのターニングポイントです』
「それは、この時代があなたたちが居た世界と我々の世界の分岐点ということですか?」
『そうです。それ以外にもこの明治6年は物質的宇宙の重要なポイントです』
「そのために我々をこの時代に送った…と?」
『その通りです。そして、あなたたちだけでなく、私たちの世界の人間…まぁ、いずみが適任だったんですが、双方の力を合わせることで導尊を撃退することが可能になると思います』
「あ! そういうこと? さっきさくらが入ってた物質化するには膨大なエネルギーが必要って…」
『その通り。シンパを得るためには“奇跡”を見せる必要があるから、導尊は負の思念エネルギーの殆どを費やしてでもこの物質世界に顕現するはず。そしてそのタイミングで…』
「ぶっ飛ばしてやるのねっ!」
『ぶ… まぁ言い方はともかくそういうことになるわね』
「女神さまの計画はほぼ理解できました。我々は陽動してシンパを混乱させる役を請け負いましょう」
『さすが泉ね。期待してます』
荒っぽい作戦だが、いずみたちは奮起して導尊に立ち向かう意識を固めた。
<続く>
いずみは噴き出すような怒りと共に強い思念を発して、さくらに喰いつく。
『私は肉体を失うことでプロテクトが外され、アルフと意思疎通ができるようになったの』
さくらはさほど気負った様子もなく淡々と告げた。
「肉体を? それって死ぬことが前提ってこと? そんな…ひどい…」
いずみは拳を固く握りしめ、吐き出すように告げる。
『私だって死にたくはなかったよ。大好きな湧くんともっと一緒に居たかった…』
「さくら…」
『でもね。何も知らずにいずみたちとバカやって、平和に暮らして、ある日突然“無”に帰す…なんて、絶対にイヤっ!』
さくらの思念が圧力を伴っていずみに流れ込んできた。
「さ、さくら…」
『ま、誰も認識できずに全てが一瞬で消えてしまうなら、その方が恐怖も苦しみもなくて幸せなのかも知れない。でもね。私は知ってしまったの。そんなに簡単なものじゃないって』
「え? どういうこと? 大数宇宙が凪いだら全てが無になるんじゃないの?」
『いずみ…。私たちの世界は、この大数宇宙の時空を超えた壮大なものじゃないのよ? 取るに足らない一瞬が、私たちの宇宙の始まりから終わりまで約===億年かかってるの。大数宇宙の思念体が全て凪によって活動を停止させられたら、全ての宇宙が無秩序に崩壊して生物も星も銀河も全てが崩れてゆくのよ』
「無秩序? 電気が消えるみたいに一瞬で消えるんじゃないの?」
いずみは納得できずに複雑な表情をする。
『そんなに甘くない!』
「ひっ!」
さくらの思念が叫ぶ! 泉と坂戸も思わず頭を抱え込んだ。
『物理法則はおろか、善や悪、性別、年齢そんな私たちが生活してきた世界の常識は一切なくなり、異次元と呼ばれているパラレルワールドの生物や、惑星の公転軌道やら、銀河どうしの無秩序な消滅や出現など、もう例えようがないほど滅茶苦茶な世界なのよ』
「まるで見てきたような…」
『見てきたのよっ! 物理的な肉体がないからどうにか戻ってこられたけど、思念体でもあの世界で生きてくのはムリっ!』
さくらは何かとんでもないことを口走り、その恐怖の波動が3人を震え上がらせた。
導尊による凪いだ大数宇宙は、とんでもない状態になるようだと充分に伝わった。
「でもさ。そんなに強大な力を持ってる導尊にどうやって対抗するの? どう考えても私たちのささいな力じゃ叶いっこないと思うんだけど…」
『そこなのっ! どうも物質世界のターニングポイントは“明治6年”らしいの』
「明治6年? 私が飛んだ時代じゃない。 あ、でも別世界に来ちゃったんだけど?」
『それは私が呼んだからよ? 泉に会わせるために』
いずみは泉を睨みつけた。
「お、俺たちは何も知らないぞ? 女神さまの指示に従っただけだ」
「…め・が・み・さま… ねぇ」
『私だって恥ずかしいんだよっ! でもやめてくれなくて…、もうどうでも良くなってた』
「で、その女神さまはどうして泉たちをここへ連れてきたのよ」
『エネルギーを物質化するには莫大なエネルギーが必要になるの。それこそ無数にある宇宙の一つを丸ごと使うような…ね』
「それって核融合で質量欠損分のエネルギーが放出されるぐらいな?」
『そんなレベルじゃないわよ。大体、核融合は元々原子核の中性子が分離したことによる質量欠損でしょ? その中性子自体、物質そのものじゃない。私が言ってるのは非物質エネルギーで、物質を生成することなの』
いずみはしばらく目を瞬いてから、思念を返した。
「う~んと、非物質ってことは、今私が考えてるような思念で物質を作る…ってこと?」
『そうよ。大数宇宙には、あらゆるエネルギーで構成された子宇宙を抱えてるけど、それを統括してるのが統合された思念なの』
「うん。全く解んない!」
『お、おのれはぁ~!』
「いでででででっ! あにすんのぉ~!」
さくらは思念でいずみの頭のこめかみをグリグリする。
『つまりっ! こういうことよっ!』
「え? え? え? なんでこれが?」
『非物質エネルギーで、物質に干渉するってことよ。 これでも相当なエネルギーを使ってるんだからね!』
さくらが無意識に息を切らせたような声(思念)で怒鳴る。
「そんなに大変ならやらなきゃいいじゃん! いだいっいだいっ!」
『誰のせいよっ!』
「わかった。わかったからもうやめてっ! 本当にグリグリされるより、マジで痛いからっ!」
いずみは涙目になって訴えた。
泉たちは何が起きているのかわからないので、傍観に徹していた。
「女神さまそろそろ本題に戻っていただけないでしょうか?」
泉は呆れを通り越した抑揚のない声で告げた。
『あ、ごめんなさい。それで、物質化した導尊はこの明治6年の世界で、思念ごと消滅させられれば、大数宇宙に戻れなくなるので凪を防ぐことが可能です』
「消滅? そんなことどうやって?」
『それにはこの娘が必要なんです』
「この…娘? いずみのことか?」
『そうです。この世界で唯一導尊に対して打撃を加えることができるから。何故かというと、いずみの攻撃は物質的な破壊力だけでなく、非物質的エネルギーの消失ができます』
「消失? それは?」
『通常、“エネルギーは不変である”というのが定説ですが、次元を超えたエネルギー転換をすれば、その世界でのエネルギーはその分失われます』
「ああ、でもそれは…」
『そう。泉の思った通り、代替分のエネルギー交換が行われるので、正しくは消失とは言いません。だけどそのエネルギーも有意義な利用法を用いれば、充分に価値のあるものになります』
「ということは、いずみにはその能力が?」
『そうです。同じようなことができる装置をあなたたちは知ってるはずですよ?』
「え? … … あ! ソウルコンバーター!」
『その通りです。いわば、いずみはソウルコンバーターみたいなもんです♡』
「ひどい! 私を機械みたいにっ!」
それまで黙って聞いていたいずみが怒鳴った。
「でもどうしてこの時代なんですか?」
『それは導尊が物質化して、世界を牛耳るためのベストタイミングなんです。いわゆる一つのターニングポイントです』
「それは、この時代があなたたちが居た世界と我々の世界の分岐点ということですか?」
『そうです。それ以外にもこの明治6年は物質的宇宙の重要なポイントです』
「そのために我々をこの時代に送った…と?」
『その通りです。そして、あなたたちだけでなく、私たちの世界の人間…まぁ、いずみが適任だったんですが、双方の力を合わせることで導尊を撃退することが可能になると思います』
「あ! そういうこと? さっきさくらが入ってた物質化するには膨大なエネルギーが必要って…」
『その通り。シンパを得るためには“奇跡”を見せる必要があるから、導尊は負の思念エネルギーの殆どを費やしてでもこの物質世界に顕現するはず。そしてそのタイミングで…』
「ぶっ飛ばしてやるのねっ!」
『ぶ… まぁ言い方はともかくそういうことになるわね』
「女神さまの計画はほぼ理解できました。我々は陽動してシンパを混乱させる役を請け負いましょう」
『さすが泉ね。期待してます』
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