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第13章
13-10宇宙のかたち
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マルチバース宇宙論によると、この宇宙は幾重にも重なった独立した宇宙があるという。
人類の想像もできない巨大な(もしくは大きさのない)親宇宙の中に別の宇宙空間があり、それぞれは独立した世界を築いているらしい。
親宇宙はいくつもの子宇宙を内包しているが、それぞれの宇宙における組成条件は全く異なり、物質のない宇宙や誕生後すぐに崩壊してしまう宇宙もあるという。
その全てを包括する空間はエネルギーで満ち溢れ、絶えずゆらぎを起こしている。
そのゆらぎは物質の形成や思念体としての活動を行い、無数の宇宙を作り出しているらしい。
ここではその大元の親宇宙を“大数宇宙”と称し、そのゆらぎによるエネルギーを思念体と呼ぶ。
思念体は統合された一つの思念であり、その波の一つ一つは個々の思念であった。
統合されているとはいえ、全ての思念が同じ見解・意志を持っているわけではない。
部分部分で“個”としての意志を持ち、しかし統合された思念との意思疎通は行える。
けれどあまりにも異なった意志は時(時間ではなく、条件という意味)として、統合思念から切り離れてしまうこともある。
とある思念のほんの些細な興味を引いた宇宙があった。
それは物質宇宙の中のあまりにも小さな宇宙にあった、たった一つの星の生物という個体だった。
その宇宙は時間という不可逆的な法則に縛られていた。
しかし、思念であるその“ゆらぎ”は時間という法則には束縛されていない。
加えて言えば、思念であるその“ゆらぎ”は物質世界の物体には干渉できない。
が、その生物は物質としての肉体の他に意識を有した“思念”を持っていた。
さらにその思念(霊体)と肉体をつなぐ“幽体”の三身を有しているのだった。
“ゆらぎ”は強い好奇心を抱き、その生物、人間にコンタクトを始めた。
最初は全く認識してもらえなかった。けれど肉体を休息させている“睡眠中”は思念へのコンタクトが可能だと知る。
夢という手段を用いて、その“ゆらぎ”は何人もの人間とコンタクトを取ることに成功した。
“ゆらぎ”はいつしか人間の間で“アルフ”と呼ばれるようになった。
そして、アルフは自分の理想的な世界を作り出そうと歴史を飛び回り、その物質世界に深く干渉してしまった。
多次元世界とのエネルギー転移を繰り返すうち、やがて世界には歪みが生まれ、混乱が起こる。
宇宙は物理的な大きさではなく、たった一つの歪みにより、一瞬にして崩壊もしくは新たなビッグバンが発生して宇宙そのものが書き換えられた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
雲ひとつなく真っ青な空が広がっていた。
朝の喧噪が新大橋通りに面したビルの隙間から漏れてくる。
都立築地川高等学校は、隣接する築地川公園の木々のおかげで、騒音から隔絶されている。
既に半世紀も経った古びた校舎は、レンガタイル貼りの外観と周囲の銀杏並木により一種の荘厳さすら感じさせる。
登校してくる生徒たちは物静かに列を成し、校舎に吸い込まれてゆく。
「ぐぉらぁぁ! 湧っ!」
… … … 全てをぶち壊す女生徒の怒号が昇降口から吹き出した。
「キャァァッ!」
付近にいた生徒たちは慌てて壁際に避ける。
「いずみっ! やめなさいっ!」
最初の女生徒より数段大きな声が追いかけてくる。
昇降口にいた生徒たちの間を何か黒いものが器用にすり抜けてゆく。
続いて、数人の生徒を弾き飛ばしながら粉まみれの女生徒が追いかけてきた。
飛ばされた生徒たちは下駄箱や廊下の床に転がって、訳も分からず呆然とする。
最後にその生徒たちを立ち上がらせながら、謝りつつぶつかっていった女生徒を追いかけていった。
「毎朝大変だねぇ」
被害のなかった生徒の一人が他人事のように呟いた。
そう、毎朝なのだ。この光景は…。新学期が始まってまだ2週間。
既に朝の恒例行事になっていた。
何とかいずみを捕まえた女生徒は、両拳をいずみのこめかみに当てて“グリグリ”と締め付けた。
「ぎゃあぁぁぁっ! 痛い痛いっ! やめてさくらぁ~」
「今日の原因は何なの?」
さくらと呼ばれた女生徒は、三白眼で低い声とともに問い正す。
「湧が悪いんだって! 人が話をしてるところで大声で特撮戦隊ゴッコを始めるからっ!」
「そんなの毎朝のことじゃない。それにいずみに何かしたわけじゃないんでしょ?」
「私の視野で“キアイレッド”のソーシャルする方が悪いでしょ!」
「… …あんたねぇ。あんただって“キアイレッド”推しでしょ。何が不満なのよ」
さくらは呆れを通り越して、鼻息から怒気を抜いた。
キアイレッドとは、絶大な人気があるTV番組の特撮戦隊キアイジャーのリーダーである。
いずみの家は祖父が空手道場を営んでいて、その門下生が特撮アクションクラブを結成し、TVや映画のアクションシーン撮影に協力していた。
その環境からいずみは幼い頃から特撮戦隊ヒーローの大ファンだった。
「私の前で下手なソーシャルされるとムカつくのよっ!」
<ボカっ!>
「いったぁ~~いっ!」
「やっぱりあんたが喧嘩売ったんじゃないっ! 湧くんに謝れっ!」
「え~~~~~、そりゃさくらは湧が好きだもんね。肩持つのは解るよ、でもね…」
<グキッ!>
「ぎゃああああああ~痛い痛いっ! やめやめっ! さくらぁ~」
さくらは平然と逆十字固めでいずみをシメた。
その様子を廊下から呆然と眺める湧の姿があった。
「さくらさん~、そのくらいにしておこうよぉ~」
小声で、ひらがなで、湧は宥めた。
宇宙は瞬間的に新生し、それまでの世界は微妙に変化していた。
特にいずみやさくら、湧の暮らすこの3次元物質世界は、思念による物質への干渉が一切出来なくなっていた。
つまり… …。
「臨・闘・兵・……」
いずみは陰陽師の呪文を唱え、九字を切る。
そして、
「悪霊退散!」と大声で叫ぶ。
<ボカッ!>
「そんなんで逃げられると思うなよ。いっずみぃ~」
何事も起こらず、さらに絞められていずみは落ちた。
さくらはいずみの背中に膝を当て、「ハッ!」と気付けする。
「う、うううう、痛いよぉ~」
「これに懲りたらもう意味なく湧くんに突っ掛からないこと! わかったわね!」
「… はい(涙)」
<終わり>
人類の想像もできない巨大な(もしくは大きさのない)親宇宙の中に別の宇宙空間があり、それぞれは独立した世界を築いているらしい。
親宇宙はいくつもの子宇宙を内包しているが、それぞれの宇宙における組成条件は全く異なり、物質のない宇宙や誕生後すぐに崩壊してしまう宇宙もあるという。
その全てを包括する空間はエネルギーで満ち溢れ、絶えずゆらぎを起こしている。
そのゆらぎは物質の形成や思念体としての活動を行い、無数の宇宙を作り出しているらしい。
ここではその大元の親宇宙を“大数宇宙”と称し、そのゆらぎによるエネルギーを思念体と呼ぶ。
思念体は統合された一つの思念であり、その波の一つ一つは個々の思念であった。
統合されているとはいえ、全ての思念が同じ見解・意志を持っているわけではない。
部分部分で“個”としての意志を持ち、しかし統合された思念との意思疎通は行える。
けれどあまりにも異なった意志は時(時間ではなく、条件という意味)として、統合思念から切り離れてしまうこともある。
とある思念のほんの些細な興味を引いた宇宙があった。
それは物質宇宙の中のあまりにも小さな宇宙にあった、たった一つの星の生物という個体だった。
その宇宙は時間という不可逆的な法則に縛られていた。
しかし、思念であるその“ゆらぎ”は時間という法則には束縛されていない。
加えて言えば、思念であるその“ゆらぎ”は物質世界の物体には干渉できない。
が、その生物は物質としての肉体の他に意識を有した“思念”を持っていた。
さらにその思念(霊体)と肉体をつなぐ“幽体”の三身を有しているのだった。
“ゆらぎ”は強い好奇心を抱き、その生物、人間にコンタクトを始めた。
最初は全く認識してもらえなかった。けれど肉体を休息させている“睡眠中”は思念へのコンタクトが可能だと知る。
夢という手段を用いて、その“ゆらぎ”は何人もの人間とコンタクトを取ることに成功した。
“ゆらぎ”はいつしか人間の間で“アルフ”と呼ばれるようになった。
そして、アルフは自分の理想的な世界を作り出そうと歴史を飛び回り、その物質世界に深く干渉してしまった。
多次元世界とのエネルギー転移を繰り返すうち、やがて世界には歪みが生まれ、混乱が起こる。
宇宙は物理的な大きさではなく、たった一つの歪みにより、一瞬にして崩壊もしくは新たなビッグバンが発生して宇宙そのものが書き換えられた。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
雲ひとつなく真っ青な空が広がっていた。
朝の喧噪が新大橋通りに面したビルの隙間から漏れてくる。
都立築地川高等学校は、隣接する築地川公園の木々のおかげで、騒音から隔絶されている。
既に半世紀も経った古びた校舎は、レンガタイル貼りの外観と周囲の銀杏並木により一種の荘厳さすら感じさせる。
登校してくる生徒たちは物静かに列を成し、校舎に吸い込まれてゆく。
「ぐぉらぁぁ! 湧っ!」
… … … 全てをぶち壊す女生徒の怒号が昇降口から吹き出した。
「キャァァッ!」
付近にいた生徒たちは慌てて壁際に避ける。
「いずみっ! やめなさいっ!」
最初の女生徒より数段大きな声が追いかけてくる。
昇降口にいた生徒たちの間を何か黒いものが器用にすり抜けてゆく。
続いて、数人の生徒を弾き飛ばしながら粉まみれの女生徒が追いかけてきた。
飛ばされた生徒たちは下駄箱や廊下の床に転がって、訳も分からず呆然とする。
最後にその生徒たちを立ち上がらせながら、謝りつつぶつかっていった女生徒を追いかけていった。
「毎朝大変だねぇ」
被害のなかった生徒の一人が他人事のように呟いた。
そう、毎朝なのだ。この光景は…。新学期が始まってまだ2週間。
既に朝の恒例行事になっていた。
何とかいずみを捕まえた女生徒は、両拳をいずみのこめかみに当てて“グリグリ”と締め付けた。
「ぎゃあぁぁぁっ! 痛い痛いっ! やめてさくらぁ~」
「今日の原因は何なの?」
さくらと呼ばれた女生徒は、三白眼で低い声とともに問い正す。
「湧が悪いんだって! 人が話をしてるところで大声で特撮戦隊ゴッコを始めるからっ!」
「そんなの毎朝のことじゃない。それにいずみに何かしたわけじゃないんでしょ?」
「私の視野で“キアイレッド”のソーシャルする方が悪いでしょ!」
「… …あんたねぇ。あんただって“キアイレッド”推しでしょ。何が不満なのよ」
さくらは呆れを通り越して、鼻息から怒気を抜いた。
キアイレッドとは、絶大な人気があるTV番組の特撮戦隊キアイジャーのリーダーである。
いずみの家は祖父が空手道場を営んでいて、その門下生が特撮アクションクラブを結成し、TVや映画のアクションシーン撮影に協力していた。
その環境からいずみは幼い頃から特撮戦隊ヒーローの大ファンだった。
「私の前で下手なソーシャルされるとムカつくのよっ!」
<ボカっ!>
「いったぁ~~いっ!」
「やっぱりあんたが喧嘩売ったんじゃないっ! 湧くんに謝れっ!」
「え~~~~~、そりゃさくらは湧が好きだもんね。肩持つのは解るよ、でもね…」
<グキッ!>
「ぎゃああああああ~痛い痛いっ! やめやめっ! さくらぁ~」
さくらは平然と逆十字固めでいずみをシメた。
その様子を廊下から呆然と眺める湧の姿があった。
「さくらさん~、そのくらいにしておこうよぉ~」
小声で、ひらがなで、湧は宥めた。
宇宙は瞬間的に新生し、それまでの世界は微妙に変化していた。
特にいずみやさくら、湧の暮らすこの3次元物質世界は、思念による物質への干渉が一切出来なくなっていた。
つまり… …。
「臨・闘・兵・……」
いずみは陰陽師の呪文を唱え、九字を切る。
そして、
「悪霊退散!」と大声で叫ぶ。
<ボカッ!>
「そんなんで逃げられると思うなよ。いっずみぃ~」
何事も起こらず、さらに絞められていずみは落ちた。
さくらはいずみの背中に膝を当て、「ハッ!」と気付けする。
「う、うううう、痛いよぉ~」
「これに懲りたらもう意味なく湧くんに突っ掛からないこと! わかったわね!」
「… はい(涙)」
<終わり>
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