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第三章【未来10歳/沙織22歳】
第31話 【閑話休題⑤】結城美麗の場合
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私の名前は、結城美麗。24歳。
姉の名前は、結城綾奈。28歳。
私は姉を愛していて。
姉も…私を愛してくれている。
ここに来るまでに、たくさんのものを失っていた。
それでも、指先から零れ落ちたすべてのものが地面に吸い込まれてしまった後でも、最後に私の手の中にのこった暖かいもの、キラキラと輝くものがあるだけで、私は世界中の誰よりも幸せだった。
たぶん、これを、愛と呼ぶのだろう。
私たちは、純情で、禁断で、百合で、姉妹で。
絡みついて抱き合って二度と離れることのない、姉妹であり恋人だった。
■■■■■
「ただいま」
水瀬先生と別れてマンションに入り、部屋の扉をあけてただいまの挨拶をする。
部屋の奥から、「おかえり」と声が聞こえてきた。
心がなる。心音がはねる。
私は手にしていた鞄を玄関先においたまま、その声の方へと向かう。
白衣を着た、眼鏡姿の姉が、私を見てにこりとほほ笑んだ。
「ただいま…綾奈」
「おかえり、美麗」
もう一度挨拶をして、もう一度挨拶を返されて、そして私は、愛する姉に抱き着いた。仕事の疲れもなにもかもすべてこの一瞬だけで溶けてしまう。
私は姉の匂いをかいで、そして私の匂いを姉にこすりつけていく。
「綾奈」
「なに?」
「キスしたい」
ん…。
返事はなく、唇が重ねられる。
姉さんの柔らかい唇。
気持ちいい。
「あ…」
唇がはなれ、少し物足りなさを感じる。
それを察したのか、姉さんは意地悪そうな表情を浮かべた後。
「ん」
また、唇を重ねてきた。
強く抱きしめられて、姉さんの匂いにつつまれて、それから。
「んんっ」
舌が、入り込んでくる。
私の口内を姉さんの舌がうごめいていき、私もそれにこたえる。姉さんの舌と私の舌がからまり、唾液を交換しあって、歯の裏側まで舐めていく。
脳の奥がしびれるような快感で満たされて、長い長いディープキスをしたあと、名残惜しそうに唇を離す。
どちらのものか分からない唾液で私と姉さんの唇の間に糸がひかれ、そしてたらぁっとおちて消えていく。
「綾奈とキスしていたら、私、溶けちゃいそうになる」
「ふふ…溶けちゃいそうって、まだ溶けていないのね」
「ごめん、溶けてる」
姉さんの胸に顔をあてる。やわらかい。挟み込まれたい。
そのまま2人でベッドに倒れこむ。ぽふんって音がして、白いシーツに包まれる。
「美麗、なにかあったの?」
私に胸を揉まれながら、姉さんが吐息と共に聞いてくる。
私はゆっくりと姉さんのブラウスを脱がせながら、先ほど水瀬先生とした会話を思い出す。
「綾奈に前にした、後輩の先生の話、覚えてる?」
「もちろん…あっ」
私の手が姉さんの背中にまわり、姉さんはびくっと身体を震わせる。
「美麗がめずらしく、他の女の話をしたからね…よく覚えているわ」
「嫉妬した?」
「…してない」
指先で姉さんのブラのホックを外すと、そのまま手を中にもぐりこませる。
柔らかさと幸せを感じながら、もう一度聞いてみる。
「嫉妬した?」
「…少し」
顔を赤らめたまま、姉さんが素直にこたえる。うん、よろしい。
「…私と、同じ匂いがするんだ」
「におい?」
「あ、物理的にじゃないよ」
すこし慌てる。伝え方が難しい。匂い、というか、感覚、というか。
「ねっこの部分っていうか、根源的っていうか」
「うん」
「ひとことで言えば…ヤバい女?」
「あは」
ヤバい女って…っ
なにがヤバいの?と、姉さんが私に胸を揉まれながら、楽しそうに尋ねてくる。少しむっとしたので、指の力を強くすると、姉さんは顔を真っ赤にして黙った。姉さんの弱いところなんて、私が世界で一番知っているんだから。
「ヤバい女ってのはね…」
手のひらに吸い付くような姉さんの白い肌の感触を楽しみながら、しっとりと汗をかきながら私は言葉を続けていく。
「女なのに、女が好きで」
「妹なのに、姉が好きで」
「年齢差も、性別も、血縁関係も、全部乗り越えて自分の中の好きな気持ちにまっすぐな」
「そんな女が…ヤバい女だよ」
姉さんの首筋にかみつく。
ぎゅーってかみついて、私の歯型を残して。
そして、舌で姉さんの汗を舐めとる。
「たしかに…そう並べてみたら、美麗はヤバい女だね」
「でしょう?」
「でも、もっとヤバい女を知ってるわよ」
「え…」
姉さんは突然起き上がると、私と体制を入れ替える。
上半身裸のまま…私が脱がせたんだけど…そのまま、私の上にまたがって、私を見下ろしてくる。
ぺろっと舌なめずりをしている。見上げる姉さんのその姿は妖艶で、蠱惑的で、ぞくぞくする。
「わ・た・し」
「…違いないね」
私は笑った。
たしかに、姉さんよりヤバい女なんてそうはいない。
私を…実の妹を…まだ中学生だった妹を…当時高校生だった姉は…手を出したのだから。
私はそれを受け入れたけど…激情に負けてしまった姉は私から離れ…その間、私は引きこもって…
私を引きずった姉は大学生になり…姉をひきずった私は高校生になり…
教育実習として私の高校にきた姉は…
その期間中に…
私にまた、手を出して…
私がまた、誘って…
関係を持って…
関係がバレて…
姉の教師の夢は断たれ…
私は姉の夢を引き継いで教師を目指した。
全部失うリスクを知って、それでもなおかつ妹に手をだしたヤバい女、それが私の姉であり、私が愛する人だった。
「美麗」
「なぁに、綾奈」
「その同僚の…先生のこと…どう思ってるの?」
「どう思っているって?」
「これはね、嫉妬とかじゃなくって」
ちょっとはあるけど、と、前置きした後、姉さんがたずねてきた。
「美麗がその先生の話をする時、いつも、ちょっと考え込んでいるのが分かるから」
「わたし、そんなに分かりやすい?」
「恋人のことだもん。分かるわよ」
私たちは、姉妹で、恋人。
もう決して離れることはない関係。
「ちょっとね…あやういんだ」
「あやうい?」
「張り詰めているのが丸わかりなのに、あの先生、自分で自分を見ないようにしている」
まるで、氷で作った彫刻みたい。
綺麗で、美しくて、透き通っていて。
それでいて、もろくて、触ると壊れるし、放っておいたら溶けてなくなってしまう。
「…昔の、姉さんみたい」
恋人になってから、私は姉さんのことを、名前の「綾奈」って呼ぶようになっていた。私が好きなのは姉さんだけど、姉さんだから好きなんじゃなくって、綾奈だから、一人の人間の綾奈が、好きだから。
でも、思い出してしまう。
あの頃の、姉さん。
破滅が先にあるのを分かった上で、あえてその薄氷の橋の上を渡っていった姉さん。
「心配なの?」
「私が心配する義理はないとは分かっているんだけど」
でも。
知ってしまったし。
分かってしまったし。
感じてしまったし。
「私は、姉さんの、教師になるって夢を奪ってしまったから」
「違うわ」
姉さんは私優しく抱きしめてくれた。
「もっと大きな夢を、知ってしまっただけよ」
私は抱きしめられる。
身体だけじゃなくって、心まで抱きしめられる。
愛してる。
愛されてる。
それは、脳が溶けて背骨が消えていくような、あふれんばかりの快感でもあった。
「その人は、美麗に助けを求めているの?」
「ううん」
私どころか、あの人は、たぶん誰にも助けを求める人じゃないと思う。全部ぜんぶ自分の中にため込んで、自分でなんとかしようとして、そして、
「たぶん、壊れちゃう」
「ほうっておけない?」
「ほうっておけない」
私に何ができるか分からないけど。
私が何をするべきかは分からないけど。
私の心が、何かをしてあげたい、って思っていることだけは分かっていた。
「…それに、綾奈」
呼び方を、姉さん、から綾奈に戻すと、私はくすっと笑った。
「こんな私の方が…綾奈は好きでしょ?」
「ふふ…」
だーい、好き。
といって、抱き着いてくる。
脱がされる。
嬉しい。
明日、それとなく、水瀬先生と話をしてみよう。
少しだけでも、よりそえることができるなら。
少しだけでも、手助けができるなら。
少しだけでも、心の負担を減らすことができるなら。
少しだけでも、私は、私のことが、許せるかもしれない。
昔の自分を。弱かった自分を。
失った自分を。失わせた自分を。
「美麗」
「…うん」
「抱きたい」
「………うん」
私は愛する人と溶け合いながら、明日の自分を夢見ていた。
夢見ていたのだけど。
だんだんと。
気持ちよくて。
白くなって。
頭の中がどろどろに溶かされて。
全てがどろりと流れ落ちていく。
あん。
姉の名前は、結城綾奈。28歳。
私は姉を愛していて。
姉も…私を愛してくれている。
ここに来るまでに、たくさんのものを失っていた。
それでも、指先から零れ落ちたすべてのものが地面に吸い込まれてしまった後でも、最後に私の手の中にのこった暖かいもの、キラキラと輝くものがあるだけで、私は世界中の誰よりも幸せだった。
たぶん、これを、愛と呼ぶのだろう。
私たちは、純情で、禁断で、百合で、姉妹で。
絡みついて抱き合って二度と離れることのない、姉妹であり恋人だった。
■■■■■
「ただいま」
水瀬先生と別れてマンションに入り、部屋の扉をあけてただいまの挨拶をする。
部屋の奥から、「おかえり」と声が聞こえてきた。
心がなる。心音がはねる。
私は手にしていた鞄を玄関先においたまま、その声の方へと向かう。
白衣を着た、眼鏡姿の姉が、私を見てにこりとほほ笑んだ。
「ただいま…綾奈」
「おかえり、美麗」
もう一度挨拶をして、もう一度挨拶を返されて、そして私は、愛する姉に抱き着いた。仕事の疲れもなにもかもすべてこの一瞬だけで溶けてしまう。
私は姉の匂いをかいで、そして私の匂いを姉にこすりつけていく。
「綾奈」
「なに?」
「キスしたい」
ん…。
返事はなく、唇が重ねられる。
姉さんの柔らかい唇。
気持ちいい。
「あ…」
唇がはなれ、少し物足りなさを感じる。
それを察したのか、姉さんは意地悪そうな表情を浮かべた後。
「ん」
また、唇を重ねてきた。
強く抱きしめられて、姉さんの匂いにつつまれて、それから。
「んんっ」
舌が、入り込んでくる。
私の口内を姉さんの舌がうごめいていき、私もそれにこたえる。姉さんの舌と私の舌がからまり、唾液を交換しあって、歯の裏側まで舐めていく。
脳の奥がしびれるような快感で満たされて、長い長いディープキスをしたあと、名残惜しそうに唇を離す。
どちらのものか分からない唾液で私と姉さんの唇の間に糸がひかれ、そしてたらぁっとおちて消えていく。
「綾奈とキスしていたら、私、溶けちゃいそうになる」
「ふふ…溶けちゃいそうって、まだ溶けていないのね」
「ごめん、溶けてる」
姉さんの胸に顔をあてる。やわらかい。挟み込まれたい。
そのまま2人でベッドに倒れこむ。ぽふんって音がして、白いシーツに包まれる。
「美麗、なにかあったの?」
私に胸を揉まれながら、姉さんが吐息と共に聞いてくる。
私はゆっくりと姉さんのブラウスを脱がせながら、先ほど水瀬先生とした会話を思い出す。
「綾奈に前にした、後輩の先生の話、覚えてる?」
「もちろん…あっ」
私の手が姉さんの背中にまわり、姉さんはびくっと身体を震わせる。
「美麗がめずらしく、他の女の話をしたからね…よく覚えているわ」
「嫉妬した?」
「…してない」
指先で姉さんのブラのホックを外すと、そのまま手を中にもぐりこませる。
柔らかさと幸せを感じながら、もう一度聞いてみる。
「嫉妬した?」
「…少し」
顔を赤らめたまま、姉さんが素直にこたえる。うん、よろしい。
「…私と、同じ匂いがするんだ」
「におい?」
「あ、物理的にじゃないよ」
すこし慌てる。伝え方が難しい。匂い、というか、感覚、というか。
「ねっこの部分っていうか、根源的っていうか」
「うん」
「ひとことで言えば…ヤバい女?」
「あは」
ヤバい女って…っ
なにがヤバいの?と、姉さんが私に胸を揉まれながら、楽しそうに尋ねてくる。少しむっとしたので、指の力を強くすると、姉さんは顔を真っ赤にして黙った。姉さんの弱いところなんて、私が世界で一番知っているんだから。
「ヤバい女ってのはね…」
手のひらに吸い付くような姉さんの白い肌の感触を楽しみながら、しっとりと汗をかきながら私は言葉を続けていく。
「女なのに、女が好きで」
「妹なのに、姉が好きで」
「年齢差も、性別も、血縁関係も、全部乗り越えて自分の中の好きな気持ちにまっすぐな」
「そんな女が…ヤバい女だよ」
姉さんの首筋にかみつく。
ぎゅーってかみついて、私の歯型を残して。
そして、舌で姉さんの汗を舐めとる。
「たしかに…そう並べてみたら、美麗はヤバい女だね」
「でしょう?」
「でも、もっとヤバい女を知ってるわよ」
「え…」
姉さんは突然起き上がると、私と体制を入れ替える。
上半身裸のまま…私が脱がせたんだけど…そのまま、私の上にまたがって、私を見下ろしてくる。
ぺろっと舌なめずりをしている。見上げる姉さんのその姿は妖艶で、蠱惑的で、ぞくぞくする。
「わ・た・し」
「…違いないね」
私は笑った。
たしかに、姉さんよりヤバい女なんてそうはいない。
私を…実の妹を…まだ中学生だった妹を…当時高校生だった姉は…手を出したのだから。
私はそれを受け入れたけど…激情に負けてしまった姉は私から離れ…その間、私は引きこもって…
私を引きずった姉は大学生になり…姉をひきずった私は高校生になり…
教育実習として私の高校にきた姉は…
その期間中に…
私にまた、手を出して…
私がまた、誘って…
関係を持って…
関係がバレて…
姉の教師の夢は断たれ…
私は姉の夢を引き継いで教師を目指した。
全部失うリスクを知って、それでもなおかつ妹に手をだしたヤバい女、それが私の姉であり、私が愛する人だった。
「美麗」
「なぁに、綾奈」
「その同僚の…先生のこと…どう思ってるの?」
「どう思っているって?」
「これはね、嫉妬とかじゃなくって」
ちょっとはあるけど、と、前置きした後、姉さんがたずねてきた。
「美麗がその先生の話をする時、いつも、ちょっと考え込んでいるのが分かるから」
「わたし、そんなに分かりやすい?」
「恋人のことだもん。分かるわよ」
私たちは、姉妹で、恋人。
もう決して離れることはない関係。
「ちょっとね…あやういんだ」
「あやうい?」
「張り詰めているのが丸わかりなのに、あの先生、自分で自分を見ないようにしている」
まるで、氷で作った彫刻みたい。
綺麗で、美しくて、透き通っていて。
それでいて、もろくて、触ると壊れるし、放っておいたら溶けてなくなってしまう。
「…昔の、姉さんみたい」
恋人になってから、私は姉さんのことを、名前の「綾奈」って呼ぶようになっていた。私が好きなのは姉さんだけど、姉さんだから好きなんじゃなくって、綾奈だから、一人の人間の綾奈が、好きだから。
でも、思い出してしまう。
あの頃の、姉さん。
破滅が先にあるのを分かった上で、あえてその薄氷の橋の上を渡っていった姉さん。
「心配なの?」
「私が心配する義理はないとは分かっているんだけど」
でも。
知ってしまったし。
分かってしまったし。
感じてしまったし。
「私は、姉さんの、教師になるって夢を奪ってしまったから」
「違うわ」
姉さんは私優しく抱きしめてくれた。
「もっと大きな夢を、知ってしまっただけよ」
私は抱きしめられる。
身体だけじゃなくって、心まで抱きしめられる。
愛してる。
愛されてる。
それは、脳が溶けて背骨が消えていくような、あふれんばかりの快感でもあった。
「その人は、美麗に助けを求めているの?」
「ううん」
私どころか、あの人は、たぶん誰にも助けを求める人じゃないと思う。全部ぜんぶ自分の中にため込んで、自分でなんとかしようとして、そして、
「たぶん、壊れちゃう」
「ほうっておけない?」
「ほうっておけない」
私に何ができるか分からないけど。
私が何をするべきかは分からないけど。
私の心が、何かをしてあげたい、って思っていることだけは分かっていた。
「…それに、綾奈」
呼び方を、姉さん、から綾奈に戻すと、私はくすっと笑った。
「こんな私の方が…綾奈は好きでしょ?」
「ふふ…」
だーい、好き。
といって、抱き着いてくる。
脱がされる。
嬉しい。
明日、それとなく、水瀬先生と話をしてみよう。
少しだけでも、よりそえることができるなら。
少しだけでも、手助けができるなら。
少しだけでも、心の負担を減らすことができるなら。
少しだけでも、私は、私のことが、許せるかもしれない。
昔の自分を。弱かった自分を。
失った自分を。失わせた自分を。
「美麗」
「…うん」
「抱きたい」
「………うん」
私は愛する人と溶け合いながら、明日の自分を夢見ていた。
夢見ていたのだけど。
だんだんと。
気持ちよくて。
白くなって。
頭の中がどろどろに溶かされて。
全てがどろりと流れ落ちていく。
あん。
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