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幸せのかたち
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「…あれでよかったのか?」
真っ青な顔で館を退散した騎士の姿を二階の窓から眺めていたエドは、傍らで書類にペンを走らせるシルヴィアに問いかけた。
「…そうね、あれでいいと思う。あまり刺激し過ぎてもいけないし、ある程度は考えてもらわなくては」
シルヴィアはペンを走らせる手を休めず、眼前の書類から目線を動かさず答えた。トラス候の騎士が持ち帰った文書には、様々な文言が記されているのを彼女は事前に教えてもらって知っていた。父だった人が目の前の権力争いに夢中になっている間、彼の周囲は迫り来る隣国の侵攻計画を素早く察知し、派閥を超えて国を守護するために東奔西走していた。
王は周辺国との連携を密にしながら、自国の貴族達の動きもしっかりと目を光らせていたのだ。自領のことばかりにかまけて、国防をおろそかにしていたトラス候の動きは、しっかりと監視されていた。彼が目の前の権力争いに躍起になっている間、彼が長年のライバルと勝手に定めて対抗意識を燃やしていた政敵は―ーずっと先を見ていたのだ。
勝てるはずがなかった。気づけばトラス候の周囲は、すでにモンテール候の息のかかった人間ばかりに囲まれていた。シルヴィアの口頭だけの婚約相手であったヴァイス伯爵家は、モンテール候と縁を結ぶことを選んだ。目の前の政争にしか目の行かない愚か者よりも、大局を見据えてモンテール伯の手を取ったのだ。
騎士が持ち帰った文書には、王が全て知っていることに加え、勘当した娘が勘当先で起こした事業により国庫が豊かになり、隣国の侵攻計画をくじく一助になったこと、その功績により王家が後見に立ったこと、この先かの館に手を出せば即刻かの地より彼らを王都に戻し、二度と関与させない用意があること。
国の貴族でありながら国に対して貢献せず、むしろその和を乱したことに対し王は大層立腹していること等。おそらく、館に戻って読んだ元父の顔色は見ものであろうと思えるほどには。
王は選ばせるのだ。『これからお前はどうするのか』と。
捨てた娘に固執して追い掛け回している暇等あるのか、と。
すでにこの領都にも沢山の間諜がいるのであろうな、とシルヴィアはぼんやりと思っている。正直他人事だ。後見を賜る際、シルヴィアは王といくつかの盟約を交わしていた。
後見を得る代わりに、優先的にその知識、技能を王家に捧げること、その守護を願う代わりに、政争には関わらないことを。このまま、事業を広げていけば、あの小賢しい元父が自分に接触してくるのは目に見えていたから、特にその点は王に強く願った。
『私は事業拡大にしか興味はありません』
自分の命を担保に誓約魔法をかけてまでやった。自分は所詮平民だ。おまけに女だ。いかに転生者の知識があるといっても、その知識が特段優れているわけではないし、文明レベルが違うから、いきなり進みすぎた技術をもたらすつもりもない。過ぎた力は身を滅ぼすのだ。彼女は前世で仕事柄、沢山の野心溢れる人間と接してきた。だからこそ、その力の発揮するところを誤って闇に消えていくものも沢山みてきた。
歓楽街は夜の街。…つまり、裏社会との繋がりも大きいところだ。今生においては、王家がそれにあたるだろうか。今の王は比較的バランス感覚に優れているようだ。表の力、裏の力も、理解して使いこなしておられるように思っている。だからこそ、心置きなく後見を願えたわけだし、庇護下にあって安心出来る。…こちらが、彼らに疑心を抱かせなければ。
ふるふると頭を振り、窓の外を見る。騎士の姿はもうなかった。彼女なりの、けじめだ。あえてこちらの現状を匂わせ、選ばせる。
「…彼には、昔お世話になったからね…」
トラス候の未来は明るくない。父もだけれど記憶の中の兄達も、父に追従するばかりでなにか対策を練っている風ではなかった。もしかしたら何か対策があるのかもしれないが、勘当された身では今更どうでもいいのが正直な心情だ。もともと、あの屋敷で自分の居場所はほとんどなかった。
だけれども、最低限衣食住に困ることもなく、ここまで育ってこれた。今回の対応はその礼のつもりだ。そして、それを最後に縁を切る。向こうが自分を捨てたのだから、もう関わるつもりもない。穏やかで、人と傷つけることを恐れた昔のシルヴィアならば、せいぜいできる仕返しがこの辺だろう。現在のシルヴィアはそう思っている。あの気弱で、優しいシルヴィアはもう出てくることもないが、きっと自分の中で眠り続けているのだろう。この体が朽ちるまで、彼女と共に生きていこうと決めている。
シルヴィアはペンを走らせる手を止めることなくつらつらと思考していたので、窓際にいた彼が自分の真後ろに立っていたことに気づくのが一拍遅れた。
「…何?」
背後に立たれたので何だか落ち着かなくて、後ろを振り向こうとするとするりと首筋を撫でられたので思わず首をすくめると、背後の彼がくすりと笑った気配がした。
「ちょっと!…え?」
いつの間にか、シルヴィアの首には一粒の大きなサファイアが輝くネックレスが飾られていた。彼女のデコルテの上で輝く涙形のサファイアを、やや小粒のダイヤモンドがぐるりと取り囲んだデザインだ。普段から仕事柄、胸元は比較的あける服を着ているので、彼女の白い肌に良く映えた。
「…お前は普段から黒ばかり着ているから、宝石の色とは相性が悪いようだが…どうしても、この色にしたかったのでな」
呆然として首もとのネックレスを見下ろしているシルヴィアに降り注ぐ彼のことばは、いつになく優しく、熱を帯びているようだった。
「え、っと…どうしたの、いきなり?」
仕事モードのときならば、この手の贈り物の対応の仕方は良く知っている。しかし、今はそんな空気ではなかったはず。突然のことで、普段のシルヴィアの対応の仕方になってしどろもどろになる彼女を、頭上から笑って、エドはシルヴィアの椅子の横に移動した。執務机の椅子に座り込んで固まる彼女をゆっくりと椅子ごと自分のほうに向けて、エドは跪いて彼女の手を取り、じっと彼女の目を見つめた。
「シルヴィア」
その時のエドの声はマカロンを三個ほど一気に口の中に放り込んだように甘かった、と当時を思い返したシルヴィアは耳まで真っ赤に染め上げながら語ったという。
「君は恋はしないといったね。こんな自分だから、誰にも恋しないんだと」
「え、ええ」
「商売女、なんて君は言うけれど。それを言うなら俺は殺人鬼だ。戦場で沢山人を殺した。…そして、これからも殺すだろう。必要と有れば。…君が前世だという世界はとても平和な世界だったのだろうね。体を売るだけで、君はそんなにも自分を卑下していたのだから」
「…」
「君が見た俺たちの世界はどんな感じ?血なまぐさい?野蛮なのか?…でも、これが俺たちの普通なんだ。乞われれば俺たちは敵を殺す。それが普通だから。こんな連中がごまんといるんだ」
そういって、エドは一度ことばを切った。シルヴィアは、じっと彼を見つめていた。普段はあまり目を合わせようとしない彼女が、一生懸命に自分のことばに耳を傾けていることに、エドは深い満足を覚えた。
「…君が生きているこの世界は、そういうところなんだ。生きるために、誰かを殺すことがそんなに珍しいことではない。…でも、ちゃんと皆生きているんだ。君の仕事だって、今となっては陛下も支援してくださっている。立派な仕事なんだよ」
そういって、一瞬こわばったシルヴィアの手を両手で優しく包み込む。
「…俺は一生懸命頑張る君に、いつしか俺だけを見ていてほしいと思うようになったみたいだ。…仕事だからと、他の男に渡したくはないと」
…だから。
「俺と、結婚してくれないか。…人殺しで、片目の無愛想な男と、どうか優しい家庭を一緒に作り上げて欲しいんだ」
「…私で、なければダメですか」
「君でなければダメだ」
「…どうして、とお聞きしても?」
「それは、…」
今度は、エドが赤面する番だった。
「…全部、言わなくてはだめか?」
「…できたら、全部聞きたいです」
「…それは…」
普段は無愛想で、威圧感さえ漂わせているエドワルドが、あれほど可愛い人だと思えたのはあのときが最初だったわ、とシルヴィアは後にそう語ったという。 それを聞かされた人は総じて、半目でうんざりとした顔になるので、それもまたシルヴィアは面白がっていたようだったが。
真っ青な顔で館を退散した騎士の姿を二階の窓から眺めていたエドは、傍らで書類にペンを走らせるシルヴィアに問いかけた。
「…そうね、あれでいいと思う。あまり刺激し過ぎてもいけないし、ある程度は考えてもらわなくては」
シルヴィアはペンを走らせる手を休めず、眼前の書類から目線を動かさず答えた。トラス候の騎士が持ち帰った文書には、様々な文言が記されているのを彼女は事前に教えてもらって知っていた。父だった人が目の前の権力争いに夢中になっている間、彼の周囲は迫り来る隣国の侵攻計画を素早く察知し、派閥を超えて国を守護するために東奔西走していた。
王は周辺国との連携を密にしながら、自国の貴族達の動きもしっかりと目を光らせていたのだ。自領のことばかりにかまけて、国防をおろそかにしていたトラス候の動きは、しっかりと監視されていた。彼が目の前の権力争いに躍起になっている間、彼が長年のライバルと勝手に定めて対抗意識を燃やしていた政敵は―ーずっと先を見ていたのだ。
勝てるはずがなかった。気づけばトラス候の周囲は、すでにモンテール候の息のかかった人間ばかりに囲まれていた。シルヴィアの口頭だけの婚約相手であったヴァイス伯爵家は、モンテール候と縁を結ぶことを選んだ。目の前の政争にしか目の行かない愚か者よりも、大局を見据えてモンテール伯の手を取ったのだ。
騎士が持ち帰った文書には、王が全て知っていることに加え、勘当した娘が勘当先で起こした事業により国庫が豊かになり、隣国の侵攻計画をくじく一助になったこと、その功績により王家が後見に立ったこと、この先かの館に手を出せば即刻かの地より彼らを王都に戻し、二度と関与させない用意があること。
国の貴族でありながら国に対して貢献せず、むしろその和を乱したことに対し王は大層立腹していること等。おそらく、館に戻って読んだ元父の顔色は見ものであろうと思えるほどには。
王は選ばせるのだ。『これからお前はどうするのか』と。
捨てた娘に固執して追い掛け回している暇等あるのか、と。
すでにこの領都にも沢山の間諜がいるのであろうな、とシルヴィアはぼんやりと思っている。正直他人事だ。後見を賜る際、シルヴィアは王といくつかの盟約を交わしていた。
後見を得る代わりに、優先的にその知識、技能を王家に捧げること、その守護を願う代わりに、政争には関わらないことを。このまま、事業を広げていけば、あの小賢しい元父が自分に接触してくるのは目に見えていたから、特にその点は王に強く願った。
『私は事業拡大にしか興味はありません』
自分の命を担保に誓約魔法をかけてまでやった。自分は所詮平民だ。おまけに女だ。いかに転生者の知識があるといっても、その知識が特段優れているわけではないし、文明レベルが違うから、いきなり進みすぎた技術をもたらすつもりもない。過ぎた力は身を滅ぼすのだ。彼女は前世で仕事柄、沢山の野心溢れる人間と接してきた。だからこそ、その力の発揮するところを誤って闇に消えていくものも沢山みてきた。
歓楽街は夜の街。…つまり、裏社会との繋がりも大きいところだ。今生においては、王家がそれにあたるだろうか。今の王は比較的バランス感覚に優れているようだ。表の力、裏の力も、理解して使いこなしておられるように思っている。だからこそ、心置きなく後見を願えたわけだし、庇護下にあって安心出来る。…こちらが、彼らに疑心を抱かせなければ。
ふるふると頭を振り、窓の外を見る。騎士の姿はもうなかった。彼女なりの、けじめだ。あえてこちらの現状を匂わせ、選ばせる。
「…彼には、昔お世話になったからね…」
トラス候の未来は明るくない。父もだけれど記憶の中の兄達も、父に追従するばかりでなにか対策を練っている風ではなかった。もしかしたら何か対策があるのかもしれないが、勘当された身では今更どうでもいいのが正直な心情だ。もともと、あの屋敷で自分の居場所はほとんどなかった。
だけれども、最低限衣食住に困ることもなく、ここまで育ってこれた。今回の対応はその礼のつもりだ。そして、それを最後に縁を切る。向こうが自分を捨てたのだから、もう関わるつもりもない。穏やかで、人と傷つけることを恐れた昔のシルヴィアならば、せいぜいできる仕返しがこの辺だろう。現在のシルヴィアはそう思っている。あの気弱で、優しいシルヴィアはもう出てくることもないが、きっと自分の中で眠り続けているのだろう。この体が朽ちるまで、彼女と共に生きていこうと決めている。
シルヴィアはペンを走らせる手を止めることなくつらつらと思考していたので、窓際にいた彼が自分の真後ろに立っていたことに気づくのが一拍遅れた。
「…何?」
背後に立たれたので何だか落ち着かなくて、後ろを振り向こうとするとするりと首筋を撫でられたので思わず首をすくめると、背後の彼がくすりと笑った気配がした。
「ちょっと!…え?」
いつの間にか、シルヴィアの首には一粒の大きなサファイアが輝くネックレスが飾られていた。彼女のデコルテの上で輝く涙形のサファイアを、やや小粒のダイヤモンドがぐるりと取り囲んだデザインだ。普段から仕事柄、胸元は比較的あける服を着ているので、彼女の白い肌に良く映えた。
「…お前は普段から黒ばかり着ているから、宝石の色とは相性が悪いようだが…どうしても、この色にしたかったのでな」
呆然として首もとのネックレスを見下ろしているシルヴィアに降り注ぐ彼のことばは、いつになく優しく、熱を帯びているようだった。
「え、っと…どうしたの、いきなり?」
仕事モードのときならば、この手の贈り物の対応の仕方は良く知っている。しかし、今はそんな空気ではなかったはず。突然のことで、普段のシルヴィアの対応の仕方になってしどろもどろになる彼女を、頭上から笑って、エドはシルヴィアの椅子の横に移動した。執務机の椅子に座り込んで固まる彼女をゆっくりと椅子ごと自分のほうに向けて、エドは跪いて彼女の手を取り、じっと彼女の目を見つめた。
「シルヴィア」
その時のエドの声はマカロンを三個ほど一気に口の中に放り込んだように甘かった、と当時を思い返したシルヴィアは耳まで真っ赤に染め上げながら語ったという。
「君は恋はしないといったね。こんな自分だから、誰にも恋しないんだと」
「え、ええ」
「商売女、なんて君は言うけれど。それを言うなら俺は殺人鬼だ。戦場で沢山人を殺した。…そして、これからも殺すだろう。必要と有れば。…君が前世だという世界はとても平和な世界だったのだろうね。体を売るだけで、君はそんなにも自分を卑下していたのだから」
「…」
「君が見た俺たちの世界はどんな感じ?血なまぐさい?野蛮なのか?…でも、これが俺たちの普通なんだ。乞われれば俺たちは敵を殺す。それが普通だから。こんな連中がごまんといるんだ」
そういって、エドは一度ことばを切った。シルヴィアは、じっと彼を見つめていた。普段はあまり目を合わせようとしない彼女が、一生懸命に自分のことばに耳を傾けていることに、エドは深い満足を覚えた。
「…君が生きているこの世界は、そういうところなんだ。生きるために、誰かを殺すことがそんなに珍しいことではない。…でも、ちゃんと皆生きているんだ。君の仕事だって、今となっては陛下も支援してくださっている。立派な仕事なんだよ」
そういって、一瞬こわばったシルヴィアの手を両手で優しく包み込む。
「…俺は一生懸命頑張る君に、いつしか俺だけを見ていてほしいと思うようになったみたいだ。…仕事だからと、他の男に渡したくはないと」
…だから。
「俺と、結婚してくれないか。…人殺しで、片目の無愛想な男と、どうか優しい家庭を一緒に作り上げて欲しいんだ」
「…私で、なければダメですか」
「君でなければダメだ」
「…どうして、とお聞きしても?」
「それは、…」
今度は、エドが赤面する番だった。
「…全部、言わなくてはだめか?」
「…できたら、全部聞きたいです」
「…それは…」
普段は無愛想で、威圧感さえ漂わせているエドワルドが、あれほど可愛い人だと思えたのはあのときが最初だったわ、とシルヴィアは後にそう語ったという。 それを聞かされた人は総じて、半目でうんざりとした顔になるので、それもまたシルヴィアは面白がっていたようだったが。
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