1 / 1
カースト食卓。
しおりを挟む
もう九月の下旬だというのに、
外は真夏のように蒸し暑い。
「はぁ...っ、」
外から笑い合う女の子たちの声が聞こえてくる。11月の体育ならまだしも、夏の体育なんて地獄のようだ。だから今日もまた、私は保健室でサボっている。
____ __ ____
10:32
「川井さん、もう楽になった?」
養護の先生が、私の様子を見にきてくれた。
「あ、はい。」
「そう、給食までだったらいつでもいいからね。」
「はい。」
あまり人付き合いが得意ではない私は、同じ言葉しか繰り返せない。
「ありがとうございます。」
「ううん、いいのよ。」
と、養護の先生が言った。
頭なんて痛くないのに。
仮病を使ってひとりサボっている私は、もう体育の授業の時間は終わると言うのに、今更じわじわと罪悪感を感じてきた。
これで何度目だろうか。
そう思いながら、また、浅い眠りにつく。
____ ___ ____
12:20
キーンコーンカーンコーン
気づけばもう給食の時間だった。
布団から這い上がり、長い廊下を渡り、3階の2年5組の教室へ向かった。
ガラガラ
「あ、きたんだ。」
教室に入るなり、クラスメイトにそう言われた。私はもう慣れている。油性マジックで汚い言葉が書かれた机へと足を動かした。
「........」
慣れてるとはいえ、流石に心は傷むけど、そんなことで気にしていられなかった。
「おーい、ブス」
クラスメイトの、いわゆる「陽キャ」の一員の相田くんがそう言った。
コツン、と肩に当たった丸められたテストの用紙を床から拾い上げながら相田くんを見る。
「こっち見てんじゃねーよ、ブス」
そう言いながら相田くんと、その他のクラスメイトが私をクスクスと笑う。
机の横のフックにかけられたバックの中の、お弁当包みを持ち、私はひとりで屋上へと走った。
_____ ___ _____
4:50
部活を終え、私は自宅と正反対の街路樹を通り、ある待ち合わせ場所に向かった。
「あ、蒼(アオイ)ちゃん?」
茶色に髪を染めた20代らしき男性だった。顔は見たことなかったけど、放課後に約束していた場所へ向かった。
____ __ ___
5:00
「ん....」
「蒼..ちゃん、」
名も知らない彼と、行為を交わした。
別にこういうのが趣味という訳ではないが、お金のない貧困の家で育った私は、こういうことでしか取り柄がないのだ。
「ねぇ、蒼ちゃんって何歳なの?」
「16ですよ~」
そう私は答えた。別に嘘はついてない。
今年で17になる、高校2年の学生だ。
「ふーん、もしかして蒼ちゃん初めて?」
そう聞かれたが、適当に答えた。
「はい、じゃあ今日の分3万円ね。ありがとう。」
私は、体を売っている。
続きは二話で。
外は真夏のように蒸し暑い。
「はぁ...っ、」
外から笑い合う女の子たちの声が聞こえてくる。11月の体育ならまだしも、夏の体育なんて地獄のようだ。だから今日もまた、私は保健室でサボっている。
____ __ ____
10:32
「川井さん、もう楽になった?」
養護の先生が、私の様子を見にきてくれた。
「あ、はい。」
「そう、給食までだったらいつでもいいからね。」
「はい。」
あまり人付き合いが得意ではない私は、同じ言葉しか繰り返せない。
「ありがとうございます。」
「ううん、いいのよ。」
と、養護の先生が言った。
頭なんて痛くないのに。
仮病を使ってひとりサボっている私は、もう体育の授業の時間は終わると言うのに、今更じわじわと罪悪感を感じてきた。
これで何度目だろうか。
そう思いながら、また、浅い眠りにつく。
____ ___ ____
12:20
キーンコーンカーンコーン
気づけばもう給食の時間だった。
布団から這い上がり、長い廊下を渡り、3階の2年5組の教室へ向かった。
ガラガラ
「あ、きたんだ。」
教室に入るなり、クラスメイトにそう言われた。私はもう慣れている。油性マジックで汚い言葉が書かれた机へと足を動かした。
「........」
慣れてるとはいえ、流石に心は傷むけど、そんなことで気にしていられなかった。
「おーい、ブス」
クラスメイトの、いわゆる「陽キャ」の一員の相田くんがそう言った。
コツン、と肩に当たった丸められたテストの用紙を床から拾い上げながら相田くんを見る。
「こっち見てんじゃねーよ、ブス」
そう言いながら相田くんと、その他のクラスメイトが私をクスクスと笑う。
机の横のフックにかけられたバックの中の、お弁当包みを持ち、私はひとりで屋上へと走った。
_____ ___ _____
4:50
部活を終え、私は自宅と正反対の街路樹を通り、ある待ち合わせ場所に向かった。
「あ、蒼(アオイ)ちゃん?」
茶色に髪を染めた20代らしき男性だった。顔は見たことなかったけど、放課後に約束していた場所へ向かった。
____ __ ___
5:00
「ん....」
「蒼..ちゃん、」
名も知らない彼と、行為を交わした。
別にこういうのが趣味という訳ではないが、お金のない貧困の家で育った私は、こういうことでしか取り柄がないのだ。
「ねぇ、蒼ちゃんって何歳なの?」
「16ですよ~」
そう私は答えた。別に嘘はついてない。
今年で17になる、高校2年の学生だ。
「ふーん、もしかして蒼ちゃん初めて?」
そう聞かれたが、適当に答えた。
「はい、じゃあ今日の分3万円ね。ありがとう。」
私は、体を売っている。
続きは二話で。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる