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第一章 聖女と竜
第59話 もう会う事はないと思っていたのに
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「どうすればいいですか?」
部屋の中央へと向かう。レトーは鍵をここにと教えてくれた。
そうよ、私は仕返しがしたいんじゃなくて、元婚約者を見返したいのよ!! 痩せて、きれいになってね!!
それなのに、見返す前に国が滅んだりなんかしたら駄目なんだからっ!!
「こうですか?」
コトリと音をたてブローチを置いた。
――国が滅んだりしたら悲しむ人達がいる。ブレイドはその事を一番身をもってわかってる。それなのに私がそんな事をしたら、合わせる顔がないもの。
本当は三年前に起動させるはずだったとレトーは言った。
三年前――。それはブレイドの国で瘴気がひどくなった年。たまたま同じなのかもしれない。だけど、隣国だもの。もしかしたらこの装置は、ブレイドの国まで力が届いていたのかもしれないでしょう?
「鍵に触れながら願ってもらえるか? 国を守ると」
「……わかりました」
そっか、これだったんだ。竜魔石を使うと効果が大きくなるのは……。大きくならないと国すべてに届く大きな魔法なんて使えないよね。
「どうか、瘴気から皆を守って」
◇
「お、戻ってきたで」
「本当だ、エマー!」
ホッと笑顔を浮かべるルニアが見えた。
「ルニア、スピアー」
言われた事を終わらせ外に戻る。途中、体がどんどん細くなってレトーは驚いていた。どうやら、スピアーが休んで呪い緩和に力を使えるようになったのだろう。彼も人の姿に戻っていた。
もう慣れてきたけれど、やはり不思議な感覚だ。
「完全ではなかったが細かい調整等は先代から引き継ぐものだったからな。調べておく」
「その時はまた――」
レトーが見たのは起動だけで、その後は何をどうすればいいのか知らないことが多いそうだ。どこかに記録が残っていればいいのだけれど。
「その感じなら上手くいったか?」
「うん。まだ綻びはあるんだけれど――」
ルニアの後ろに人がいるのが目に入る。一人、二人ではない。
王様の護衛の人だろうか? そんな風に考えていた。
「ルニア? うしろ――」
スローモーションのようにゆっくりと見えた。でも一瞬の出来事だったのだろう。
組み伏され顔を地面につけるルニアとスピアー。
私とレトーは数人に剣を突きつけられ動けないようにされていた。
何がどうなっているの? レトーはこの国の王様なんだよね? それなのに、剣を向けるなんて……。
「陛下、私に何も言わずいったい何をしていたのですか?」
背筋がぞわりとした。声の主は私に婚約破棄してきた人。そう、元婚約者がそこにいた。
二度と声を聞く事はないと思っていた人。
部屋の中央へと向かう。レトーは鍵をここにと教えてくれた。
そうよ、私は仕返しがしたいんじゃなくて、元婚約者を見返したいのよ!! 痩せて、きれいになってね!!
それなのに、見返す前に国が滅んだりなんかしたら駄目なんだからっ!!
「こうですか?」
コトリと音をたてブローチを置いた。
――国が滅んだりしたら悲しむ人達がいる。ブレイドはその事を一番身をもってわかってる。それなのに私がそんな事をしたら、合わせる顔がないもの。
本当は三年前に起動させるはずだったとレトーは言った。
三年前――。それはブレイドの国で瘴気がひどくなった年。たまたま同じなのかもしれない。だけど、隣国だもの。もしかしたらこの装置は、ブレイドの国まで力が届いていたのかもしれないでしょう?
「鍵に触れながら願ってもらえるか? 国を守ると」
「……わかりました」
そっか、これだったんだ。竜魔石を使うと効果が大きくなるのは……。大きくならないと国すべてに届く大きな魔法なんて使えないよね。
「どうか、瘴気から皆を守って」
◇
「お、戻ってきたで」
「本当だ、エマー!」
ホッと笑顔を浮かべるルニアが見えた。
「ルニア、スピアー」
言われた事を終わらせ外に戻る。途中、体がどんどん細くなってレトーは驚いていた。どうやら、スピアーが休んで呪い緩和に力を使えるようになったのだろう。彼も人の姿に戻っていた。
もう慣れてきたけれど、やはり不思議な感覚だ。
「完全ではなかったが細かい調整等は先代から引き継ぐものだったからな。調べておく」
「その時はまた――」
レトーが見たのは起動だけで、その後は何をどうすればいいのか知らないことが多いそうだ。どこかに記録が残っていればいいのだけれど。
「その感じなら上手くいったか?」
「うん。まだ綻びはあるんだけれど――」
ルニアの後ろに人がいるのが目に入る。一人、二人ではない。
王様の護衛の人だろうか? そんな風に考えていた。
「ルニア? うしろ――」
スローモーションのようにゆっくりと見えた。でも一瞬の出来事だったのだろう。
組み伏され顔を地面につけるルニアとスピアー。
私とレトーは数人に剣を突きつけられ動けないようにされていた。
何がどうなっているの? レトーはこの国の王様なんだよね? それなのに、剣を向けるなんて……。
「陛下、私に何も言わずいったい何をしていたのですか?」
背筋がぞわりとした。声の主は私に婚約破棄してきた人。そう、元婚約者がそこにいた。
二度と声を聞く事はないと思っていた人。
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