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第二章 赤の瞳と金の瞳
第73話 金色の髪の少年? 青年?
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風が強く吹き付けて、白い雪の粉が舞う。
ルニアは小さな男の子の前でしゃがみ込み嘘だ……と呟いた。
「嘘じゃありませんよ。ルニア姉様の好きな食べ物だって知っていますし、背中に痣があるのも知ってます。母様の反対を押し切って騎士になった話や……」
「――っ! わかった。レイ……、でもどこに行ってたんだ?」
「それが、ラヴェル様に囚えられていて」
「どうして!?」
「あ、そうだった! エマ様、今呪いを解きますね! って、あれ?」
フレイルが小さな頭を傾ける。
「太っ……さは少なくなってるし、呪いが一つ消えてる。僕の作った解呪薬もなしにどうやって」
「え?」
私をじーっと見てなんでだろうと左右にくいくいと頭を傾ける。やっぱり可愛い。けど、その頭をスピアーが手で押さえつけた。
「やっぱりお前か、フレイル。エマちゃんにかけた呪い、覚えがあるわけや」
「あー、スピアー! 勝手に解呪したのか! 一緒に解かないと解呪薬また組み直さないとじゃないかぁ」
「おー、ならもう一個はお前に移してやる。エマちゃん!! ちゅーするぞ」
「え、待って。ヤダ」
つまり、えっとこの子が私に呪いをかけてた子なの? 私にかかってる呪いを解呪できるってこと? あれ、でもいま組み直しって、えっとルニアの弟で、ルニアはお姉さんだからルニアもドラゴンで、えぇぇーっと????
頭の中がぐるぐるしてる。整理する時間が欲しい。
「へっくちっ」
くしゃみが出た。うん、寒くて頭の中も凍りつきそう。
「とりあえず、中に入ろう。エマが風邪を引く」
地面にやっと足がつく。ブレイドが降ろしてくれた。これは大丈夫って判断したのかな? と思ったのだけど、ちょっと違ったみたい。
ばさりと外套の中に引き入れられる。あったかい……、けどブレイドが冷えちゃうよ。
私は有無を言わさずしまわれてしまったみたい。
◇
会議室に火が入る。リリーが用意してくれたお茶や軽食が並ぶ。手を伸ばしてもいいものか。
私、ルニア、ブレイド、スピアー、フレイルが席につく。なんとなく感じる雰囲気は和やかからちょっと遠い。
「で、フレイルと言ったかな? 何をしにきたんだ?」
ブレイドが切り出す。
「そりゃぁ、もちろん。大好きなエマ様のそばにいるために会いに来たんですよ。僕が作った呪い薬を解呪するために駆けつけたのに、スピアーが変な事するから……。って、いうかキミ誰。なんでエマ様にくっついてるの? せっかくラヴェルからの婚約破棄出来たっていうのに……」
にこにこしているがどことなく怒りを感じる。
「やっぱり、レイが一枚噛んでたのか……?」
「姉様は気がついていましたよね。僕がエマ様の事好きだって事」
「……あぁ。エマの為にと滋養強壮薬やら瘴気の研究やらしてたもんな。彼女の仕事を少しでも楽にしてあげたいって……」
「城の研究室勤めはエマ様のそばにいるけれどなかなか一緒にいれなくてつまらなかったなぁ」
「……あぁぁぁぁぁぁ!」
思い出した。ごくたまーに、瘴気の研究と言って浄化後に私の体調とか聞いてきた人がいた。フードを被ってたけど、確かに顔の横にかかる髪はフレイルみたいな金色だった。
「もしかして、あの謎の瘴気浄化後検査の人!!」
私は立ち上がりフレイルを指さす。
「思い出してもらえましたか? エマ様」
え、でもこんなにちっちゃくなかった。あの人は私より少し背が高いくらいの、大人だったはず。
何がどうなってるのか……。続きを聞くために私はストンと椅子に座り直した。
ルニアは小さな男の子の前でしゃがみ込み嘘だ……と呟いた。
「嘘じゃありませんよ。ルニア姉様の好きな食べ物だって知っていますし、背中に痣があるのも知ってます。母様の反対を押し切って騎士になった話や……」
「――っ! わかった。レイ……、でもどこに行ってたんだ?」
「それが、ラヴェル様に囚えられていて」
「どうして!?」
「あ、そうだった! エマ様、今呪いを解きますね! って、あれ?」
フレイルが小さな頭を傾ける。
「太っ……さは少なくなってるし、呪いが一つ消えてる。僕の作った解呪薬もなしにどうやって」
「え?」
私をじーっと見てなんでだろうと左右にくいくいと頭を傾ける。やっぱり可愛い。けど、その頭をスピアーが手で押さえつけた。
「やっぱりお前か、フレイル。エマちゃんにかけた呪い、覚えがあるわけや」
「あー、スピアー! 勝手に解呪したのか! 一緒に解かないと解呪薬また組み直さないとじゃないかぁ」
「おー、ならもう一個はお前に移してやる。エマちゃん!! ちゅーするぞ」
「え、待って。ヤダ」
つまり、えっとこの子が私に呪いをかけてた子なの? 私にかかってる呪いを解呪できるってこと? あれ、でもいま組み直しって、えっとルニアの弟で、ルニアはお姉さんだからルニアもドラゴンで、えぇぇーっと????
頭の中がぐるぐるしてる。整理する時間が欲しい。
「へっくちっ」
くしゃみが出た。うん、寒くて頭の中も凍りつきそう。
「とりあえず、中に入ろう。エマが風邪を引く」
地面にやっと足がつく。ブレイドが降ろしてくれた。これは大丈夫って判断したのかな? と思ったのだけど、ちょっと違ったみたい。
ばさりと外套の中に引き入れられる。あったかい……、けどブレイドが冷えちゃうよ。
私は有無を言わさずしまわれてしまったみたい。
◇
会議室に火が入る。リリーが用意してくれたお茶や軽食が並ぶ。手を伸ばしてもいいものか。
私、ルニア、ブレイド、スピアー、フレイルが席につく。なんとなく感じる雰囲気は和やかからちょっと遠い。
「で、フレイルと言ったかな? 何をしにきたんだ?」
ブレイドが切り出す。
「そりゃぁ、もちろん。大好きなエマ様のそばにいるために会いに来たんですよ。僕が作った呪い薬を解呪するために駆けつけたのに、スピアーが変な事するから……。って、いうかキミ誰。なんでエマ様にくっついてるの? せっかくラヴェルからの婚約破棄出来たっていうのに……」
にこにこしているがどことなく怒りを感じる。
「やっぱり、レイが一枚噛んでたのか……?」
「姉様は気がついていましたよね。僕がエマ様の事好きだって事」
「……あぁ。エマの為にと滋養強壮薬やら瘴気の研究やらしてたもんな。彼女の仕事を少しでも楽にしてあげたいって……」
「城の研究室勤めはエマ様のそばにいるけれどなかなか一緒にいれなくてつまらなかったなぁ」
「……あぁぁぁぁぁぁ!」
思い出した。ごくたまーに、瘴気の研究と言って浄化後に私の体調とか聞いてきた人がいた。フードを被ってたけど、確かに顔の横にかかる髪はフレイルみたいな金色だった。
「もしかして、あの謎の瘴気浄化後検査の人!!」
私は立ち上がりフレイルを指さす。
「思い出してもらえましたか? エマ様」
え、でもこんなにちっちゃくなかった。あの人は私より少し背が高いくらいの、大人だったはず。
何がどうなってるのか……。続きを聞くために私はストンと椅子に座り直した。
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