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閑話休題・父親の趣味は知らない俺(樹父視点)
お、新しい依頼って、何?! 双子コーデだと!!
僕の机に置かれた次の依頼書。趣味の時間にやっていたキャラクター服デザインの仕事。最近vチューバーなるものが流行っているらしく、そのキャラクターに着せる衣裳のデザインをたくさん受注させてもらっている。
依頼を受け付けているのは僕の奥さん、千夏。
僕は二人の子どもを育てる夫婦の夫、遠坂繋。二人でコネクトデザインファクトリーをしている。ちなみに今回のお客さんはとても可愛い猫耳の女の子Vチューバー。僕が昔作ったゲームのキャラクターのように可愛いので記憶に残っている。
かなり初期からうちを使ってくれているお得意様だ。
最初は小遣い全部でお願いしたいです!! と、頑張っていたっけ。だいぶサービスしてあげたら、そこからずっとうちに衣裳をお願いしてくれている。
最近では彼女が人気なのか、次々と新しいお客さんを引き連れて来てくれて、こちらもお世話になっている。
「よし、最優先で仕上げるぞ!!」
僕はデータを引っ張り出す。彼女の為に用意した服のデザインは実はもう何着か出来ているのだ。あとは最終チェックをかければいいだけ。そのうちの一つがアシンメトリーのデザインだった。これを反転と色代えしてっと。これなら明日には出来るだろう。
それにしても双子コーデとは、彼女に姉妹でもできるのだろうか?
「繋君」
「千夏ちゃん」
「出来た?」
「うん、可愛いだろう?」
僕がデザインを見せると、珍しく千夏は指示をいれてきた。
「ここにリボンと、あ、あとここ! 少し際どく」
「千夏ちゃん? 珍しいね。いつもは僕にまかせっきりなのに」
「何言ってるの。この子は大切なうちの子でしょ! 可愛く可愛くしてあげなきゃ」
「え、あ、はい」
千夏がなんだかいつもと違う!!
でも、まあ確かにこの子はコネクトデザインファクトリーの大事な我が子みたいな存在だ。
「よし、頑張るか」
本当の息子と娘にはこの趣味を話していない。僕はゲーム好きな彼らを嗜めてしまった。僕が昔は廃ゲーマーだったから、僕のようになっては困ると思いほどほどになと言ってしまった。そのせいで彼らと仲良く話すきっかけがない。
彼らは今もゲームを楽しんでいるのだろうか。彼女のように――。
僕のデザインした衣裳を着てゲーム配信する彼女を見ながら僕は次の衣裳を仕上げた。
喜んでくれるといいな。
僕の机に置かれた次の依頼書。趣味の時間にやっていたキャラクター服デザインの仕事。最近vチューバーなるものが流行っているらしく、そのキャラクターに着せる衣裳のデザインをたくさん受注させてもらっている。
依頼を受け付けているのは僕の奥さん、千夏。
僕は二人の子どもを育てる夫婦の夫、遠坂繋。二人でコネクトデザインファクトリーをしている。ちなみに今回のお客さんはとても可愛い猫耳の女の子Vチューバー。僕が昔作ったゲームのキャラクターのように可愛いので記憶に残っている。
かなり初期からうちを使ってくれているお得意様だ。
最初は小遣い全部でお願いしたいです!! と、頑張っていたっけ。だいぶサービスしてあげたら、そこからずっとうちに衣裳をお願いしてくれている。
最近では彼女が人気なのか、次々と新しいお客さんを引き連れて来てくれて、こちらもお世話になっている。
「よし、最優先で仕上げるぞ!!」
僕はデータを引っ張り出す。彼女の為に用意した服のデザインは実はもう何着か出来ているのだ。あとは最終チェックをかければいいだけ。そのうちの一つがアシンメトリーのデザインだった。これを反転と色代えしてっと。これなら明日には出来るだろう。
それにしても双子コーデとは、彼女に姉妹でもできるのだろうか?
「繋君」
「千夏ちゃん」
「出来た?」
「うん、可愛いだろう?」
僕がデザインを見せると、珍しく千夏は指示をいれてきた。
「ここにリボンと、あ、あとここ! 少し際どく」
「千夏ちゃん? 珍しいね。いつもは僕にまかせっきりなのに」
「何言ってるの。この子は大切なうちの子でしょ! 可愛く可愛くしてあげなきゃ」
「え、あ、はい」
千夏がなんだかいつもと違う!!
でも、まあ確かにこの子はコネクトデザインファクトリーの大事な我が子みたいな存在だ。
「よし、頑張るか」
本当の息子と娘にはこの趣味を話していない。僕はゲーム好きな彼らを嗜めてしまった。僕が昔は廃ゲーマーだったから、僕のようになっては困ると思いほどほどになと言ってしまった。そのせいで彼らと仲良く話すきっかけがない。
彼らは今もゲームを楽しんでいるのだろうか。彼女のように――。
僕のデザインした衣裳を着てゲーム配信する彼女を見ながら僕は次の衣裳を仕上げた。
喜んでくれるといいな。
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